IPO株の銘柄分析&予想

「フィードフォース」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のデジタルマーケティング企業との比較や予想まで解説![2019年7月23日 情報更新]

2019年5月31日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 フィードフォース
市場・コード/業種 東証マザーズ・7068/サービス業
上場日 7月5日
申込期間(BB期間) 6月20日~6月26日
おすすめ証券会社 大和証券SBI証券野村證券丸三証券マネックス証券東海東京証券DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 2760円(+140.00%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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フィードフォースが7月5日にIPO(新規上場)!

「フィードフォース」の公式サイトより

 フィードフォースは、2019年5月31日、東京証券取引所に上場承認され、同年7月5日にIPO(新規上場)することが決定した。

 フィードフォースは2006年3月23日に設立された。デジタルマーケティング領域において、データフィード、構造化データ、ID連携をはじめとしたテクノロジーを駆使し、「企業の持つ情報を適切な形でユーザーに届ける」ことで、企業の抱える課題の解決や生産性の向上を支援している。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

フィードフォースのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 6月18日
ブックビルディング(抽選申込)期間 6月20日~6月26日
公開価格決定 6月27日
購入申込期間 6月28日~7月3日
払込日 7月4日
上場日 7月5日

フィードフォースのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2019年6月20日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
大和証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
93.0
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
0.9
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野村證券 0.9%
公式サイトはこちら!
丸三証券 0.9%
公式サイトはこちら!
マネックス証券
[最短2日後に取引可能]
0.9%
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東海東京証券 0.9%
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DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
エース証券 0.9%  
エイチ・エス証券 0.9%  
みずほ証券 0.9%  

フィードフォースのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1030円
仮条件
[予想PER(※2)
1030~1150円
35.8倍~40.0倍]
公募価格 1150円
初値 2760円
初値騰落率 +140.00%
予想トレーディングレンジ(※3) 1100円~4000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2019年6月17日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 28.5倍
CARTAHD<3688> 27.3倍(連)
SMN<6185> 27.0倍(連)
オーケストラHD<6533> 31.2倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割高と判断できる。

フィードフォースの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 559万3400株(予定)
公開株式数 公募65万株  売出3万100株
(オーバーアロットメントによる売出10万1900株)
想定公開規模(※1) 8.1億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

フィードフォースはデータフィード関連事業を展開

 データフィード事業、デジタル広告事業、ソーシャルメディアマーケティング関連事業を展開する。エンタープライズを中心にデータフィードマーケティングの支援を行うほか、「dfplus.io」といったデータフィードマーケティングの管理システムやソーシャルログインシステム等をSaaSにより提供している。2月末における月次利用案件数は656。

 インターネット関連のマザーズ小型案件は公開価格の2倍以上の初値を付ける傾向がある。ネット広告関連のIPOは根強い人気があり、同社もデータフィード広告市場の拡大などを背景に人気化する可能性が高い。

 公開規模については8億円前後となる見込み。株主構成上、上場後の売り圧力も小さいとみられる。前後のIPOとは1週間以上間が空いており、投資家の参加意欲が高まりやすい。

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フィードフォースの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2016/5 332
(―)
▲ 72
(―)
▲ 42
(―)
2017/5 486
(46.2%)
▲ 31
▲ 32
2018/5 562
(15.6%)
▲ 28
▲ 28
2019/5推 696
(23.8%)
33
36
2020/5予 989
(42.1%)
232
603.0%
161
347.2%
2019/2 3Q 490
(―)
7
(―)
7
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:28.78円/0.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

フィードフォースの業績コメント

 2020年5月期の業績は、売上高が前期比42.1%増の9.8億円、経常利益が同603.0%増の2.3億円と増収増益の見通しとなっている。

 同社では、プロフェッショナルサービス事業においては顧客対応の体制強化によりサービスの充実を図るとともに、SaaS事業においては新規機能の開発を積極的に行いユーザビリティ―の向上に取り組んだ。営業面においては、人員数及び組織的な管理体制の両面で強化を行い、新規取引先の開拓等の事業展開に対する販売促進活動に注力している。

 プロフェッショナルサービス事業の2019年5月期第3四半期累計期間(2018年6月~2019年2月)の業績は、「Contents Feeder」での解約が続いたものの、「Feedmatic」において2018年12月以降売上が拡大したこと等により、売上高2.8億円、セグメント利益0.6億円となった。

 SaaS事業の同期間の業績は、開発及びサポートに係る人員の増強を行ったものの、各サービスにおいて新規受注が拡大したことにより、売上高2.0億円、セグメント損失0.5億円となった。

フィードフォースの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都文京区湯島三丁目19番11号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 塚田 耕司(昭和43年7月5日生)
設立 平成18年3月23日
資本金 1億円(令和1年5月31日現在)
従業員数 69人(平成31年4月30日現在)
事業内容 データフィード事業、デジタル広告事業、ソーシャルメディアマーケティング関連事業
■売上高構成比率(2018/5期 実績)
品目 金額 比率
プロフェッショナルサービス事業(DF PLUS) 177 百万円 31.6%
プロフェッショナルサービス事業(Feedmatic) 171 百万円 30.6%
プロフェッショナルサービス事業(その他) 51 百万円 9.1%
SaaS事業(dfplus.io) 23 百万円 4.2%
SaaS事業(EC Booster) 0 百万円 0.1%
SaaS事業(ソーシャルPLUS) 136 百万円 24.4%
合計 562 百万円 100.0%
■大株主上位9位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 合同会社理力 200万株 40.46%
2 塚田 耕司 192万3600 38.91%
3 トランス・コスモス株式会社 52万1800株 10.56%
4 株式会社マイナビ 21万7600株 4.40%
5 寺嶋 徹 12万株 2.43
6 秋山 勝 8万株 1.62%
7 西山 真吾 3万5000株 0.71%
8 喜多 宏介 2万3800株 0.48%
9 宮城 満英 2万1600株 0.44%
合計   494万3400株 100.00%
■その他情報
手取金の使途 (1)事業拡大に係る人件費及び人材採用費、(2)クラウド型ストレージ及びサーバ等の費用並びに情報機器関連購入費、(3)本社増床に係る設備資金及び賃料、並びに(4)借入金返済に充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2017年5月30日
割当先 塚田耕司、トランス・コスモス(株)、他3名
発行価格 229円 ※株式分割を考慮済み
◆「フィードフォース」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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フィードフォースの銘柄紹介

 同社は「『働く』を豊かにする。~B2B領域でイノベーションを起こし続ける~」というミッションを掲げ、企業の生産性を向上させるサービス・プロダクトづくりを通じて豊かな働き方を実現するべく事業活動を行っている。特に、デジタルマーケティング領域において、データフィード、構造化データ、ID連携をはじめとしたテクノロジーを駆使し、「企業の持つ情報を適切な形でユーザーに届ける」ことで、企業の抱える課題の解決や生産性の向上を支援している。

(1)プロフェッショナルサービス事業

 同社のプロフェッショナルサービス事業は、エンタープライズを中心にデータフィードマーケティングの支援を行っている。具体的なサービスは以下のとおり。

1.DF PLUS

 「DF PLUS」は、データフィード管理のアウトソーシング・サービスである。Criteo、Google(「ショッピング広告」及び「動的リマーケティング広告」)、Facebook / Instagram、Yahoo! JAPAN、Indeedなど多数の広告媒体をはじめ、DMP、価格比較サイト、Instagramショッピング機能まで、50社以上のインターネット媒体に対応している。大手広告代理店でも多数採用されているなど豊富な導入実績があり、出稿までに必要な準備作業をスムーズにサポートする。

2.Feedmatic

 「Feedmatic」は、同社が各種アドテクノロジーサービスを開発してきた技術的な強みを活かし、機械学習による効果最大化を前提としたコンサルティング型広告運用サービスであり、データフィード広告を中心としたコンサルティング型の広告運用代理業務及び企業内でのインハウス広告運用支援を行っている。特に、大量の商品・案件データを保有・更新する必要があるEC、人材、不動産、旅行業界といった業種において高い成果実績を有している。

3.Contents Feeder

 「Contents Feeder」は、ロングテールキーワードに適合したサテライトサイトを生成・自動運用するSEO支援サービスである。ただキーワードを詰め込んだ機械的なページを生成するのではなく、RSSフィードやメタデータの活用支援をするなかで培ってきたノウハウを活かし、ユーザーにとって価値のあるページの生成や自動運用を実現する。

(2)SaaS事業

 同社のSaaS事業は、エンタープライズ企業からSMBまで幅広い企業に対し、セルフサービスで高度なマーケティングが実施できるシステムとして、データフィードマーケティングの管理システムやソーシャルログインシステム等をSaaSにより提供している。

フィードフォースの投資のポイント

 インターネット関連のマザーズ小型案件は公開価格の2倍以上の初値を付ける傾向がある。また株主構成上、上場後の売り圧力も小さいとみられる。5/30マザーズ上場のバルテス<4442>は買い殺到で上場日値付かずとなり、結果的に公開価格比+175.8%という高い初値を付けた。

 今後も4~6月と同様、公開規模やテーマ性によって初値水準が二極化する可能性が高いと考えられるが、ネット広告関連のIPOは引き続き根強い人気が想定される。グーグルショッピング広告やフェイスブック、インスタグラムのタイムラインに組み込まれるインフィード広告などのデータフィード広告市場は順調に拡大しているとみられ、IPOにおいても人気化する可能性が高い。

 同社は、特にデジタルマーケティング領域において、データフィード、構造化データ、ID連携をはじめとしたテクノロジーを駆使し、企業の抱える課題の解決や生産性の向上を支援している。2018年5月期実績で売上高の71.3%を占めるプロフェッショナルサービス事業は、エンタープライズを中心にデータフィードマーケティングの支援を行う。「DF PLUS」「Feedmatic」「Contents Feeder」といったサービスがある。

 同28.7%を占めるSaaS事業は、エンタープライズ企業からSMBまで幅広い企業に対し、データフィードマーケティングの管理システムやソーシャルログインシステム等をSaaSにより提供する。「dfplus.io」はデータフィードの作成、管理、最適化を広告担当者自身で行うことができるデータフィード統合管理ツール。主としてSMBに対するSaaS事業の各サービス及び新規事業の展開を推進していく方針。前第3四半期末(2月末)における月次利用案件数はプロフェッショナルサービス事業123、SaaS事業533の計656(前の期末は計376)。

 業績面について、2020年5月期は売上高が前期比42.1%増の9.8億円、経常利益が同603.0%増の2.3億円と増収増益の見通しとなっている。前期に5期ぶりの経常黒字転換を果たし、今期は売上の高い伸びとともに利益水準も急拡大する。新規取引先の増加を背景に、プロフェッショナルサービス事業が18.1%増収、SaaS事業が73.8%増収となる見込み。

 想定仮条件水準の今期予想PERは32~39倍程度となる。類似のデジタルマーケティング会社と比べてもやや高い水準だが、足元の業績成長率の高さから割高感は意識されづらいだろう。

 公開規模については8億円前後となる見込み。塚田社長とその資産管理会社が発行済株式のおよそ8割を保有しており、ベンチャーキャピタル保有株はないため、需給良好だろう。また、スケジュール的には前後のIPOと1週間以上間が空いており、投資家の参加意欲が高まりやすい。

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2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
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【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
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