急落相場で生き残るために守るべき「投資の基本ワザ」を3つ紹介!「二番底」に備えて、投資初心者はもちろん、中~上級者も要チェック!
発売中のダイヤモンド・ザイ8月号の大特集は、「損を減らす! 下落で儲ける! 急落で勝てる【38のワザ】」! 新型コロナウイルスの影響で、世界的に株価の動きが読みづらく、油断できない相場が続いている。そこで、この大特集では、急落時こそ守るべき“投資の基本”や、トレンドを見極めるためのチャートの読み方、損失を小さくする投資手法などをピックアップ。全部で38の“ワザ”として紹介している。
今回は、この大特集の中から、急落時こそ守るべき“投資の基本”のワザを3つ抜粋!「コロナ・ショック」のような歴史的暴落の局面に限らず、平常時の下落局面でも心掛けたいことばかりなので、ぜひチェックを!
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急落で勝てるワザ【1】“落ちるナイフ”はつかまない!
急落の途中で買わず、株価の反発を確認してから買っても遅くない
日本の個人投資家は、株価の下落時を狙って買う「逆バリ」派が多いといわれる。しかし「落ちるナイフはつかむな」の相場格言どおり、急落の真っただ中で買うのは大ケガの元だ。
公認会計士で著名な投資家でもある足立武志さんは、「今回の『コロナ・ショック』では、特に投資の中・上級者で、株価が下落中に買い向かっていき、失敗した人が多かった」という。
「平常時なら、下落幅はそれほど大きくならないので、逆バリでもうまくいくことも多いでしょう。しかし、『コロナ・ショック』のような非常時は、株価の下げ止まるタイミングが見極めづらいので、下げている最中に買うと一気にやられて、今までの利益が全部吹き飛んでしまいかねません」(足立さん)
問題は、一時的な小幅の下落、いわゆる“株価の調整”と、急落の始まりをどう見分けるかだ。方法はいくつかあるが、足立さんは「25日移動平均線」と株価の位置関係などを見ながら判断しているという。簡単に言うと、株価が移動平均線の下にあるときは“下落トレンド”と判断。そこから株価が移動平均線を突き抜けて上昇したときに、トレンドが転換したと判断するやり方だ。
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⇒「移動平均線」の見方を初心者にわかりやすく解説! 移動平均線の向きと、ローソク足との位置関係から株の売買サインを見つける判断材料として使おう!
以下に示した例でも、株価が移動平均線の下にあるときに手を出していなければ、大損失は避けられたことがわかる。「下がって安くなったときに買わないと損」という気がするかもしれないが、実は株価が反発したことを確認してから買っても、十分間に合う場合が多いのだ。
急落で勝てるワザ【2】相場の底打ちを見極めるにはPBRが有効!
利益予想を基に算出するPERは、非常時にはあまり役に立たない
急落中の相場がどこで底打ちするのか、また反発後にどこまで上がるのかを判断する指標としては、「PBR(株価純資産倍率)」が有効だ。PBRは、株価が“割安”か“割高”かを判定するために、よく使われる。
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⇒「PBR(株価純資産倍率)」の意味や使い方を解説!「PBR1倍割れ」は「純資産>株価」の異常事態、優良企業なら底値のメドになるので買いのチャンス!
同じように割安感を見る指標に「PER(株価収益率)」がある。ただ、現在のように経済が混乱しているときだと、企業の「純利益」の予想を基に算出するPERは、あまり使えない。なぜなら、利益予想自体があてにならないためだ。現に、2020年の4~5月に発表された決算では、多くの企業が今期の利益見通しを公表していない。
「そんななかでも、唯一機能するのがPBRです」と話すのは、アセットベストパートナーズの中原圭介さん。たしかに、PBRは企業の「資産価値」が基となるので、利益は関係しない。
通常、PBRは1倍を下回ると「割安」、上回ると「割高」と判断される。2000年代以降、日経平均株価のPBR(※採用されている225銘柄の時価総額の合計を、純資産の合計で割って算出)が0.9倍を切ったのは、2008~2009年の「リーマン・ショック」のときと、2012年の欧州危機のとき、それに、今回の「コロナ・ショック」の3回だけだ。
よって、日経平均株価のPBRが0.9倍を切ったら大底は近いと見られ、株価の反転が期待できる。逆に、景気の見通しが不透明な状況で、日経平均株価のPBRが1.2倍を超えたら要注意。実体を伴わずに株価が値上がりしすぎている可能性があり、近々、反落のリスクがあると考えるべきだろう。
急落で勝てるワザ【3】「損切りルール」を厳守する!
「損失額」か「パーセント」かを事前に決めて、しっかり守ろう!
株価の急落によって大ダメージを受けないために、最も大切なのが「損切り」だ。投資の基本の一つだが、これが実践できていない投資家は意外と多い。
重要なのは、自分に合ったルールを決めて、それを守ることだ。初心者向きの損切りルールは、「損失額」で決める方法。たとえば、株価1100円で買った銘柄を100株持っている場合(投資額11万円)、含み損が1万円になったら(つまり株価が100円下がったら)売る。
あるいは、「持っている銘柄の株価が○%下がったら売る」といった具合に、「パーセント」で損切りラインを決めておく手もある。具体的な損切りのラインは、自分に合った基準で選ぶべきだが、「7~10%下がったら売る」と決めておくパターンが一般的だ。
いずれにせよ、決めたルールをきっちり守り、感情に流されずに売るべきときは売る、というのがポイント。せっかく買った株を手放すのは惜しい、と感じることもあるだろうが、公認会計士で投資家の足立武志さんのアドバイス、「底打ち反転してから、また買い直せばいい」を胸に刻んで実践しよう。
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⇒株初心者には難しい「株の売り時」はどう決める? 大損する前に「損切り」する「リスク管理」の方法と儲かっている株を「利益確定」するタイミングを紹介
さて、ここまでダイヤモンド・ザイ8月号の大特集「損を減らす! 下落で儲ける! 急落で勝てる【38のワザ】」から、急落時こそ守るべき“投資の基本”のワザを3つ紹介してきた。誌面では、ほかにも初心者向けから中・上級者向けまで、急落時に負けないためのワザを多数紹介している。「コロナ・ショック」の暴落で思うように行動できなかった人は、ぜひ誌面も併せてチェックしてほしい。
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⇒株主優待名人・桐谷さんが「コロナ相場で儲けている株&損している株」全10銘柄を公開! PC小売のアプライドは66%、半導体のメガチップスは42%の含み益に!
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