人気の「大型株」の中で、「小松製作所(コマツ・6301)」と「トヨタ自動車(7203)」がアナリストに“買い”と高く評価される理由とは?
発売中のダイヤモンド・ザイ8月号は、3カ月に一度の恒例の特集「人気の株500+Jリート14激辛診断【2020年・夏】」を掲載! 日本株で注目度の高い人気500銘柄とJリートを、アナリストなどの投資のプロが「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価している。
さらに、特集内では「10万円株」「高配当株」「株主優待株」「Jリート」「大型株」「新興株」のカテゴリー別で、注目すべき銘柄を取り上げている。今回はその中から「大型株」をピックアップ。誌面では、投資家から注目されている「大型株」を371銘柄抽出し、それらの“激辛診断”の結果を紹介しているが、ここでは「買い」と診断された2銘柄を抜粋しよう!(※最低投資額などの数字は、2020年6月3日時点。銘柄診断は、アナリストなど19名から構成された「ダイヤモンド・ザイ人気500銘柄分析チーム」が担当)。
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建機需要が回復すれば、本命となる「小松製作所(コマツ)」、
第1四半期を底に回復しそうな「トヨタ自動車」は「買い」!
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年2月から3月にかけて急落した日経平均株価だが、6月に入って2万2000円台を回復。3月から5月までの3カ月間の上昇率は、4.9%にも達した。
ダイヤモンド・ザイでは3カ月前にも、この「500銘柄・激辛診断」企画を実施しているが、今回の「大型株」の投資判断は、3カ月前と比較すると「中立」や「強気」が減り、「買い」と「弱気」が増えた。3月決算企業の前期の決算が出揃い、新型コロナウイルスが個々の企業の収益環境に与える変化が、よりはっきりしてきた結果だろう。ちなみに、今回取り上げた「大型株」371銘柄のうち、「買い」は16銘柄、「強気」は130銘柄、「中立」は177銘柄、「弱気」は46銘柄、「売り」は2銘柄だった。
一方で、今後も不透明な市況が続くことは間違いない。銘柄を選ぶ際には、事業環境の変化に素早く対応できているかどうかも注目すべきだろう。
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ここでは、アナリストなど投資のプロ19人で構成した「人気500銘柄分析チーム」が、「買い」と診断した「大型株」16銘柄のうち、2銘柄を抜粋してみたい。
まずは、建設機械大手の小松製作所(コマツ・6301)だ。
小松製作所(コマツ)は、前期の業績は大幅な減益だったが、今期は下期以降で大幅な改善が予想される。今期は下期以降で大幅な改善が予想される。建機市況は過去2年ですでに大きく調整。今後は、世界各国の財政出動によりインフラ投資が上向き、需要が回復に向かいそうだ。現に、中国では20トン以上の大型建機が復調を見せている。それ以外の地域でも、先進国を含めて徐々に底打ちへ向かう見通し。リーマン・ショック時はメンテナンス収益で黒字を堅持した小松製作所(コマツ)だが、この先はサービス利用料で稼ぐ「スマートコンストラクション(※ICT建機などのデジタル技術を用いて、工事を効率化させるサービス)」の進展に期待だ。
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続いて紹介するのは、「大型株」の代表格であるトヨタ自動車(7203)だ。
2020年3月期は、新型コロナウイルスの影響で販売台数が微減し、売上高は1%の減収となったトヨタ自動車。営業利益も1%の減益で、事前計画の2.5兆円を下回ったものの、為替変動や販売のマイナスを原価改善などの努力でカバーした。会社予想によると、今期は売上高が前期比2割減の24兆円、営業利益は約8割減の5000億円。ただ、販売台数が約2割減という見通しは保守的と言える。第1四半期を底として業績は回復に向かうと見られるが、足元で株価は大幅に調整しているので上昇余地は大きそうだ。
さて、ここまで注目の「大型株」を2銘柄紹介してきた。ダイヤモンド・ザイ8月号では、「大型株」以外に「10万円株」「高配当株」「株主優待株」「Jリート」「新興株」といったジャンルで、「買い」「強気」の銘柄を公開しているので、投資先選びの参考にしてほしい。
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