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第1四半期で“進捗率30%”超えで、通期予想の上方修正が見込める2銘柄! 第1四半期決算が絶好調な「テクノスジャパン」と「トレジャー・ファクトリー」に注目!

2021年8月29日公開(2022年3月29日更新)
ザイ編集部
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第1四半期の業績が想定以上に好調で、通期予想の上方修正に期待の2銘柄を紹介! 製造業向けシステム導入支援を手掛ける「テクノスジャパン(3666)」や、高成長のリサイクルショップ「トレジャー・ファクトリー(3093)」をチェック!

発売中のダイヤモンド・ザイ10月号の巻頭特集は「最新決算でわかった! いま【買い】の株35」! この特集では、3月期決算企業の第1四半期の決算発表を受けて、人気株の現状分析&アナリストによる今後の投資判断を紹介。また、業績好調で狙い目の35銘柄を取り上げているので、投資の参考になるはずだ。

今回はその中から「足元の業績が想定以上に好調で、通期の業績予想の上方修正にも期待できる2銘柄」を紹介!
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コロナ禍に”耐性”を持つ企業が増え、企業業績は想定以上に良好! 
株価がさえない理由の一つは、企業の業績見通しの慎重さ

 新型コロナの感染再拡大が収まらないなか、3月期決算企業の第1四半期決算の発表が出揃った。上場企業の多数を占める3月期決算の銘柄にとっては、今期最初の四半期決算であり、今後の業績動向を占うカギを握る。結論から言うと、全般に企業の業績は悪くなかった。「上方修正の動きが目立っています。特に製造業の回復が顕著です。今後も順調な推移が期待されます」(ラカンリチェルカの村瀬智一さん)

 下の図は、営業利益の通期予想の修正状況だ。6~7月に決算を発表した企業のうち、上方修正を行ったのは15%。前の3カ月に比べると少ないが、もともと慎重な日本企業は、第1四半期では上方修正を控える傾向が強い。コロナ禍が長引く状況下で想定以上に良好な結果といえる。

 「日本経済は最悪時よりは良くなったとはいえ、まだまだ本調子ではありません。今の企業業績は、いち早く回復している中国や米国、欧州の景気の恩恵を受けている段階です。一方、この1年でコスト削減などの取組みが進み、利益が出やすくなった企業も多いと思います」(マネックス証券の益嶋裕さん)

コロナ耐性を身に着けた企業が増加!

 つまり、コロナ禍への対応力が上がっているのだ。

 「ARやVRを使って遠隔操作する、IoTを活用するといった動きが、普通の企業でも出てきています。企業も新たな生活スタイルに順応しているのです」(村瀬さん)

 ただし「対応できている企業と対応できない企業が、はっきりと分かれてきた」(智剣・Oskarグループの大川智宏さん)面もある。
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 他方で、株式相場は2月に日経平均株価が3万円を超えて以降、さえない動きが続いている。

 「例年10月くらいまでは相場が低迷する時期とはいえ、企業の業績は全体的に悪くないはずで、日経平均株価のPERは13倍程度と割安感もあります。米国株が史上最高値を更新しているのと比べ、不満が残る状況です」(グローバルリンクアドバイザーズの戸松信博さん)

 一因として、4~5月に発表された本決算で、企業の見通しが慎重だったことがある。

 「半導体や電子部品、工作機械などは、1~2月に高値を付けたあと、売られた銘柄が多い。需要は拡大しているのに、市場の期待がピークからだいぶ薄れています。今回の第1四半期決算で上方修正が相次ぐなどして、投資家が“やはり期初の見通しは保守的だった”という見方になるかがポイントです」(経済ジャーナリストの和島英樹さん)

 もちろん、コロナ禍の行方はきわめて重要だ。現状では”コロナ後”が意識される一方で、コロナ禍収束の遅れと、それに伴う景気減速への懸念が拭いきれない。しかし、決算内容が良好な銘柄は、遅かれ早かれしっかり評価されるだろう。

 「先行きを慎重に考えても、良い業績が見込める銘柄なら“買い”です。ただし、コロナ禍への耐性が付いた銘柄も、不安視されてまた売られたりしています。その意味では買い場だと思います」(大川さん)
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第1四半期の時点で進捗率が高い「テクノスジャパン」と
「トレジャー・ファクトリー」は業績絶好調で割高感もナシ!

第1四半期の進捗率が高い株をチェック!

 ダイヤモンド・ザイ10月号では、こうした状況下で、アナリストなどの投資のプロがどのような銘柄に注目しているのかを、ジャンル別に聞いている。ジャンルは「第1四半期の業績と通期予想が大幅増益の株」「第1四半期の時点で、通期の会社予想に対する営業利益の進捗率が高い株」「海外での売上比率が高く、海外での成長が期待できる株」「直近四半期3カ月の当期利益が黒字転換した株」の4つだ。

 ここからは「第1四半期の時点で、通期の会社予想に対する営業利益の進捗率が高い株」を2銘柄紹介する。進捗率は「四半期累計の売上や利益」を「通期の予想売上や利益」で割った指標で、その段階において通期計画の何%まで達成しているかを示す。単純にいうと、第1四半期時点で進捗率が25%を超えていれば、会社自身の想定を上回る勢いということになる。進捗率が高い銘柄は、今後も上ブレの可能性が大きいので、要チェックだ!(※株価などのデータは2021年8月4日時点。銘柄選定と分析コメントは、マネックス証券の益嶋裕さん。進捗率は営業利益)

 まずは、製造業向けシステム導入支援に強みを持つテクノスジャパン(3666)だ。

 テクノスジャパンの営業利益の進捗率は34.3%。もともと過去最高益更新の計画だが、達成は堅いといえる。オラクルやセールスフォースの導入支援など企業向けのDX関連事業を手がけ、ニーズは大きい。PER約17倍と、株価に割高感もない。
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 続いては、営業利益の進捗率が42.7%のトレジャー・ファクトリー(3093)だ。

 トレジャー・ファクトリーは衣料やアウトドア、家具などのリサイクルショップを展開。昨年はコロナ禍で強い逆風を受けたが、主力の衣料がV字回復。第1四半期は大幅な増収で、営業利益の進捗率は4割を超えており、今後の上ブレに期待できるだろう。

 さて、ここまで「第1四半期の時点で、通期の会社予想に対する営業利益の進捗率が高い株」を2銘柄取り上げてきた。最新決算で好調ぶりを感じさせる銘柄はまだたくさんあるので、探してみてほしい。
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