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NYダウとナスダック指数の2022年の値動きを予測!どちらも2022年は「年末高」を予想する専門家が多く、NYダウは4万ドル、ナスダックは2万ポイントの予想も

2022年1月2日公開(2022年3月29日更新)
ザイ編集部
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2022年の「NYダウ」と「ナスダック指数」の値動きを、アナリストなど42人の投資のプロが大予測! アナリストの多くが夏~秋は調整するも「年末高」になると予想!

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アナリストなどプロ42人が「2022年の米国株の動き」を予測!
プロの意見を集約すると、利上げなどでの停滞を経て年末高へ!

 2022年、米国株はどのような値動きになるのか? NYダウ、ナスダック指数という米国の株式市場の代表的な株価指数の2022年の値動きを、アナリストなど投資のプロ42人が予測! 2022年1~12月の一年間の「高値・安値」と「値動きの推移」の予測を公開しよう。

 アナリストら42人の回答を集計すると、多くの人が「年末高」を予測していることがわかった。2022年の年末時点における予測の平均値を割り出すと、NYダウが3万7000ドル(2021年11月末比7%高)、ナスダック指数が1万6100ポイント(2021年11月比4%高)となった。

 年末までの値動きの予測は、上の図にあるように、「春先から6月頃までは高値を維持。夏以降は調整局面、秋口に底打ちする」と見ているプロが多かった。安値予測の平均値は、NYダウが3万3000ドル、ナスダック指数が1万4000ポイント。つまり、その水準あたりまで株価が下がれば、絶好の買い場となる可能性がある。

 2022年に米国株の下落要因となりそうなのが“金利の引き上げ”だ。2021年11月末、高止まりするインフレ率に対して、パウエルFRB議長は「早期利上げも視野に、インフレに対応する」と発言。この発表の直後は、オミクロン株の影響もあり、株価は急落している。

 今後も、早期利上げ観測や新型コロナ変異株などのニュースで、株価は大きく動くだろう。「2022年の年央には、FRB(連邦準備理事会)による資産購入の終了と、金利の引き上げが間近に迫るため、株価は弱含む模様。その後、新型コロナへの対応力の差によって企業業績の明暗がはっきりし、秋口まで米国株は下落が続くと見ています」(パルナッソス・インベストメント・ストラテジーズの宮島秀直さん)
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景気の拡大で、利上げしても米国株の上昇は続く!
2022年は「ナスダック」より「NYダウ」のほうが底堅い⁉

 しかし、利上げが米国の景気を腰折れさせる可能性は低そうだ2022年は0.25%ずつ、2回の利上げが行われると予想されている。つまり、FFレート(※1)が0%から0.5%に引き上げられるということだ。
(※1:フェデラル・ファンドレートの略。FRBに預け入れる無利息の準備金「フェデラル・ファンド」が不足している銀行が、余剰の出ている銀行に無担保で資金を借りるときに適用される金利を指す。FRBは、景気が減速した場合にFFレートを下げて資金供給量を増やす。逆に、景気が過熱した場合は、FFレートを上げて資金供給量を抑制し、資金需給の調節を行う)。

利上げしても米国の景気拡大は続く!

 米国の経済状況から見て「この程度の金利であれば、景気拡大は続く」と、マンハッタン・グローバル・フィナンシャルの森崇さんは分析する。

 「さらに、新型コロナ対策のための現金給付や賃金上昇で、米国民は豊富な現金を持っています。株式への資金流入は続くでしょう。また、2022年11月の中間選挙に向けた経済対策など、年末に向けて強気材料が増えます」(森さん)

 マネックス証券の岡元兵八郎さんは、米国企業の利益成長が続くため、NYダウとナスダック指数はともに上昇するが、これまでのような勢いではなくなると予想する。

 「2020年3月以降の大幅上昇は、大規模な財政出動と金融緩和策のおかげ。今後は企業業績の伸びに応じて株価が上昇する“業績相場”になる。今後の米国企業は、10%程度の増益となる見通しなので、2022年は指数も10%程度上昇するでしょう」(岡元さん)

 なお、主要指数を比較すると、2022年はナスダック指数よりもNYダウのほうが底堅い、と予測するプロが多いそれでも、2021年の米国株を牽引したGAFAMなどの好業績大型IT株は、好調が続くと見られている。

 「1兆ドル規模のインフラ投資法案が可決されたことで、その恩恵を受ける景気敏感株が多いNYダウへの期待は高い。とはいえ、金利上昇やオミクロン株など不確かな要素もあるため、上値は限られる。こういった環境でも高成長が可能なGAFAMは、引き続き大きな上昇が期待できます」(グローバルリンクアドバイザーズの戸松信博さん)

 過去を振り返っても、利上げ局面では株価が荒れやすい。ただし、利上げができるということは好景気の証でもあり、大幅な利益増となる企業も多いだろう。株価が下がった場合に「押し目」狙いで買う銘柄を、今のうちから選んでおきたい。
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