阪急阪神ホールディングス株式会社が株主優待内容を変更すると2016年5月13日に発表した。
■阪急阪神ホールディングス | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
鉄道・バス | 9042 | 東証1部 | 3月/9月 |
株価(終値) | 単元株数 (※2016年5月13日現在) |
最低投資金額 | 配当利回り |
690円 | 1000株 | 69万円 | 1.01% |
※株価などのデータは2016年5月13日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 |
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阪急阪神ホールディングスの従来の株主優待の内容は、「1000株以上の全株主に、系列グループのホテル宿泊割引・飲食割引券、旅行割引券などがセットになったグループ優待券を年間2冊贈呈するほか、保有株数に応じて阪急阪神グループの交通機関に無料で乗車できるパスやカード(阪急・阪神共通回数カード、阪急全線パス、阪神全線パス)を贈呈」というもの。
今回の変更は、2016年6月14日開催予定の株主総会で可決承認され、2016年8月1日に実施が見込まれている「株式併合(5株を1株に併合)」と「単元株式数の変更(1000株から100株)」に伴うもので、株主優待の内容自体は一部しか変わらない。その変更される一部とは、以下の2点となる。
◆株主優待が適用される保有株式数の変更
◆100株以上200株未満(株式併合前の株数では単元未満の500株以上1000株未満)保有の株主への株主優待の新設
つまり、従来から実施されている株主優待の内容・利回りは変わらないが、従来は単元未満株で株主優待の対象外だった500株以上~1000株未満(併合後は100株以上200株未満)を保有している株主が優待を受けられるようになるほか、株式併合後は株主優待の権利を取るために必要な最低投資額が従来の半額になるので、資金が少ない投資家でも株主優待と取りやすくなるということだ。
なお、100株以上200株未満の株主に向けて新設される新たな株主優待の内容は、「グループ優待券2冊(1冊×年2回)と、阪急・阪神共通回数カード4回分(2回分×年2回)」となっている。
この株主優待の変更は、2016年9月30日時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。
阪急阪神ホールディングスの株主優待制度の変更前と変更後
(変更前) | ||
基準日 | 所有株式数 | 株主優待内容 |
3月末/ 9月末 |
1000株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード8枚(4枚×年2回) |
2400株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード24枚(12枚×年2回) |
|
5000株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード50枚(25枚×年2回) |
|
1万株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード120枚(60枚×年2回) |
|
3万1000株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆(以下のどちらかを選択) ①阪急・阪神共通回数カード120枚(60枚×年2回) ②阪急・阪神共通回数カード20枚(10枚×年2回)と、 阪神電車全線パス2枚(1枚×年2回) |
|
4万9000株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆(以下のどちらかを選択) ①阪急・阪神共通回数カード20枚(10枚×年2回)と、 阪急電車全線パス2枚(1枚×年2回) ②阪急・阪神共通回数カード20枚(10枚×年2回)と、 阪神電車全線パス2枚(1枚×年2回) |
|
8万株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード20枚(10枚×年2回) ◆阪急電車全線パス2枚(1枚×年2回) ◆阪神電車全線パス2枚(1枚×年2回) |
|
100万株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急電車全線パス20枚(10枚×年2回) ◆阪神電車全線パス20枚(10枚×年2回) |
(変更後)※2016年8月の「株式併合(5株を1株)」の実施後 | ||
基準日 | 所有株式数 | 株主優待内容 |
3月末/ 9月末 |
100株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード4枚(2枚×年2回) |
200株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード8枚(4枚×年2回) |
|
480株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード24枚(12枚×年2回) |
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1000株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード50枚(25枚×年2回) |
|
2000株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード120枚(60枚×年2回) |
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6200株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆(以下のどちらかを選択) ①阪急・阪神共通回数カード120枚(60枚×年2回) ②阪急・阪神共通回数カード20枚(10枚×年2回)と、 阪神電車全線パス2枚(1枚×年2回) |
|
9800株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆(以下のどちらかを選択) ①阪急・阪神共通回数カード20枚(10枚×年2回)と、 阪急電車全線パス2枚(1枚×年2回) ②阪急・阪神共通回数カード20枚(10枚×年2回)と、 阪神電車全線パス2枚(1枚×年2回) |
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1万6000株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急・阪神共通回数カード20枚(10枚×年2回) ◆阪急電車全線パス2枚(1枚×年2回) ◆阪神電車全線パス2枚(1枚×年2回) |
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20万株以上 | ◆グループ優待券2冊(1冊×年2回) ◆阪急電車全線パス20枚(10枚×年2回) ◆阪神電車全線パス20枚(10枚×年2回) |
阪急阪神ホールディングスの今回の変更でどんなメリットがあるか?
阪急阪神ホールディングスの今回の株主優待の変更は、基本的には「株式併合」によるもので、各優待が適用される保有株数が変更されるものだが、従来よりも半分の投資金額でも株主優待がもらえるようになったので、資金が少ない個人投資家にはメリットと言える。
なお、阪急阪神ホールディングスは、関西が拠点の大手私鉄グループ。交通機関のほか、不動産やホテル事業なども幅広く手掛ける。沿線の利用客が増加しているほか、不動産事業で増益。全体として見ると堅調な業績で推移する。
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