IPO株の銘柄分析&予想

「コパ・コーポレーション」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の商品卸売企業との比較や予想まで解説![2020年6月29日 情報更新]

2020年5月25日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 コパ・コーポレーション
市場・コード/業種 東証マザーズ・7689/卸売業
上場日 6月24日
申込期間(BB期間) 6月8日~6月12日
おすすめ証券会社 野村證券大和証券SBI証券東海東京証券マネックス証券auカブコム証券(旧:カブドットコム証券) DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 4530円(+126.50%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

コパ・コーポレーションが6月24日にIPO(新規上場)!

「コパ・コーポレーション」の公式サイトより

 コパ・コーポレーションは、2020年5月25日、東京証券取引所に上場承認され、2020年6月24日にIPO(新規上場)することが決定した。当初、2020年4月2日にIPO予定だったが、3月24日に上場延期を発表旧記事はこちら。今回改めて上場を決定した形となる。

 コパ・コーポレーションは1998年10月21日に設立された。実演販売を柱として生活用品を中心とした商品(掃除用クロス「パルスイクロス」、コーティングフライパン・包丁等「スーパーストーンバリアシリーズ」、かかと角質削り・爪磨き等「5セカンズシャインシリーズ」等)を販売してきた。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

コパ・コーポレーションのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 6月4日
ブックビルディング(抽選申込)期間 6月8日~6月12日
公開価格決定 6月15日
購入申込期間 6月16日~6月19日
払込日 6月23日
上場日 6月24日

コパ・コーポレーションのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2020年6月9日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
野村證券(主幹事証券) 89.6
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大和証券
[最短翌日に取引可能]
4.3
公式サイトはこちら!
SBI証券
[最短翌日に取引可能]
2.6
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東海東京証券 0.9
公式サイトはこちら!
マネックス証券
[最短翌日に取引可能]
0.4
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auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)
[最短4日後に
取引可能]
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DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 1.7  
岡三にいがた証券 0.4  

コパ・コーポレーションのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1560
仮条件
[予想PER(※2)
1850~2000円
[11.0倍~11.9倍]
公募価格 2000円
初値 4530円
初値騰落率 +126.50%
予想トレーディングレンジ(※3) 1500円~3000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2020年6月3日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 21.5倍
トランザクショ<7818> 20.5倍(連)
粧美堂<7819> 26.9倍(連)
三栄コポ<8119> 17.1倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

コパ・コーポレーションの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 272万株(予定)
公開株式数 公募32万株  売出30万株
(オーバーアロットメントによる売出9万3000株)
想定公開規模(※1) 11.1億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

コパ・コーポレーションは生活用品卸、実演販売に強み

 実演販売を利用した商品卸売等を手掛ける。自社の役職員及び業務委託先として実演販売士を擁している。販売商品は掃除用クロス「パルスイクロス」、コーティングフライパン・包丁等「スーパーストーンバリアシリーズ」、かかと角質削り・爪磨き等「5セカンズシャインシリーズ」等。チャネル別販売実績はTV通販38.1%、ベンダー販売27.5%等。

 前期は2ケタ増収増益と業績の伸びが大きく、インフルエンサーとして活躍する実演販売士が増えていることから話題性もある。ただ、新型コロナウイルス流行の影響に対する警戒感が先行しやすいか。(同社では影響は限定的とみている)。なお、4月に上場延期した経緯がある。

 公開規模については11億円前後となる見込み。しかし、6/24はほかに2社が新規上場し、初値買い分散の影響を強く受ける可能性がある。

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コパ・コーポレーションの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2017/3 2,165
(―)
194
(―)
126
(―)
2018/3 2,503
(15.6%)
265
36.2%
187
48.9%
2019/3 3,506
(40.1%)
475
79.5%
320
70.8%
2020/3 5,605
(59.8%)
863
81.4%
561
75.0%
2021/3予 5,607
(0.0%)
699
-19.0%
457
-18.5%
2019/12 3Q 4,296
(―)
740
(―)
484
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:168.01円/-円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

コパ・コーポレーションの業績コメント

 2021年3月期の業績は、売上高が前期比ほぼ横ばいの56.0億円、経常利益が同19.0%減の6.9億円の見通しとなっている。

 同社が属する日用品の卸売市場においては、消費増税に伴う消費者マインドの動向や、自然災害等のリスクとともに、EC市場拡大による業界の垣根を超えた競争激化、物流コスト上昇のリスクなど、厳しい経営環境が続いている。

 このような環境もと、同社ではインテリア系商品の体圧分散効果がある「Gゼロクッション」、ビューティ&ヘルス系商品の濡らして振ると冷たくなるタオル「夢ゲンクールタオル」、クリーン系商品の掃除用クロス「パルスイクロス」、ビューティ&ヘルス系商品のゴムを使用したピーリングタオル「ゴムポンつるつる」、ビューティ&ヘルス系商品である「5セカンズシャイン(かかと角質けずり)」等の商品が売上をけん引し、また収益向上を維持するべく売れ筋商品や季節商品の安定した在庫確保を行い、積極的に営業活動を行った結果、売上高は堅調に推移している。

 なお、同社の事業においては、TV通販及びインターネット通販の売上割合が高く、2019年3月期においてそれぞれ38.1%及び26.2%を占めており、新型コロナウイルスによる販売への影響は現時点では限定的とみられる。

コパ・コーポレーションの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都渋谷区恵比寿南二丁目23番7号
代表者名(生年月日) 吉村 泰助(昭和43年8月18日生)
設立 平成10年10月21日
資本金 1200万円(令和2年5月25日現在)
従業員数 29人(令和2年4月30日現在)
事業内容 実演販売を利用した商品卸売等
■売上高構成比率(2019/3期 実績)
品目 金額 比率
TV通販 1,336 百万円 38.1%
ベンダー販売 964 百万円 27.5%
インターネット通販 918 百万円 26.2%
セールスプロモーション 143 百万円 4.1%
デモカウ 142 百万円 4.1%
その他 0 百万円 0.0%
合計 3,506百万円 100.0%
■大株主上位4位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 吉村 泰助 144万株 60.00%
2 エンパワーフィールド株式会社 70万株 29.17%
3 株式会社チョイズ 20万株 8.33%
4 コパ・コーポレーション従業員持株会 6万株 2.50%
合計   240万株 100.00%
■その他情報
手取金の使途 運転資金及び借入金の返済に充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
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大和証券[最短翌日に取引可能]
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SBI証券[最短翌日に取引可能]
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東海東京証券
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マネックス証券[最短翌日に取引可能]
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コパ・コーポレーションの銘柄紹介

 同社は設立以来、「やさしさと感動を売って、人々に笑顔を与える」という経営理念のもと、実演販売を柱として生活用品を中心とした商品(掃除用クロス「パルスイクロス」、コーティングフライパン・包丁等「スーパーストーンバリアシリーズ」、かかと角質削り・爪磨き等「5セカンズシャインシリーズ」等)を販売してきた。

 同社は実演販売関連事業の単一セグメントであるが、主にTV通販、ベンダー販売、インターネット通販、セールスプロモーション、デモカウの5つの販売チャネルにより販売を行っており、それぞれの特徴は以下のとおり。

(TV通販)

 地上波テレビのTV通販番組や24時間テレビショッピングチャンネルといったTV通販専門チャンネルにおけるTV通販番組にて販売するため、TV通販番組運営会社に対して商品を卸売りしている。番組には同社の実演販売士が出演する。TV通販番組を通して視聴者へ広く訴求することができるため広告宣伝効果が大きく、また放送時間が最長で1時間と長く、深堀して説明できるので商品の使用価値をアピールしやすいという特徴がある。

(ベンダー販売)

 量販店において店頭で販売するため、量販店に対して商品を卸売りしている。また店頭の販促活動として、同社の実演販売士が量販店にて実演販売を行うことや、同社の実演販売士が出演している販促用のVTRを店頭にて視聴できるよう提供することも行っている。TV通販番組とは異なり広く消費者へ訴求することはできない反面、消費者にとっては量販店の店員に商品の評判を聞くことができ、実際の商品を手に取った上で購入できるという特徴がある。

(インターネット通販)

 インターネット上の大手ECサイトのショッピングモールにて商品を販売している。同社の実演販売士が出演の動画にて商品の特徴や使い方をインターネット上で説明している。また、スマートフォンの普及により、TV番組等を通して商品に興味をもった消費者が量販店に行かずとも手軽に同社の商品を購入することができるという特徴がある。

(セールスプロモーション)

 企業等からの依頼に基づき、プロモーション活動における展示会等のイベントや、講師としてセミナー等へ実演販売士を派遣することで報酬を得ている。商品に限らず様々なサービス等も対象としてきた実演販売で培った販売力を依頼主へ提供する。また、慣れ親しんだ同社以外の商品やサービスを取り扱うことにより、実演販売士の実力を向上させることができる。

(デモカウ)

 "デモンストレーション×買う"をコンセプトとして、直営店舗「デモカウ」及びECサイト「デモカウ」にて商品を販売している。実演販売の店として同社実演販売士が店員として接客し、実演販売を行う。同社の実演販売士の育成、消費者のニーズへ直に接することによる商品企画力の強化、メディア取材の場の提供といった機能を担っている。

 同社におけるBtoC事業の中核をなしている事業で、直営店舗化することにより粗利率が上がる。また、顧客をロイヤルカスタマーとして会員とすることもでき、プラットフォームを構築して、商品の先行販売、試験販売等を始めとした同社独自の施策を展開することもできる。さらに、従来取得することのできなかった詳細な市場情報を取得することにより、より消費者のニーズに沿った販売戦略を策定することができる。

コパ・コーポレーションの投資のポイント

 先般は4/2の上場を発表し、その後延期を決めた経緯がある。その際の仮条件は2350円~2600円で、今回は価格水準を引き下げ、公開株式数を減らしての再挑戦となる。TV通販の好調により前期は2ケタ増収増益と業績の伸びが大きい。高成長企業として評価されるだけでなく、インフルエンサーとして活躍する実演販売士が増えていることから話題性もある。

 公開規模は荷もたれ感のない水準。しかし、6/24は同社を含め3社同時上場となるため、初値買い分散の影響を強く受ける可能性がある。また、今期は微増収・減益予想で、「実演販売」のイメージからも新型コロナウイルス流行の影響に対する警戒感が先行しやすいか(後述のとおり同社では影響は限定的とみている)。

 同社は設立以来、実演販売を柱として生活用品を中心とした商品(掃除用クロス「パルスイクロス」、コーティングフライパン・包丁等「スーパーストーンバリアシリーズ」、かかと角質削り・爪磨き等「5セカンズシャインシリーズ」等)を販売してきた。

 同社の強みは実演販売であり、自社の役職員及び業務委託先として実演販売士を擁している。実演販売士は実演口上を何度もブラッシュアップし、販売力を向上させる努力を続けている。さらに、実演販売士によるテレビの情報番組等のメディアへの露出によるインフルエンサー効果により、各販売チャネルにおける消費者の購買意欲を向上させることが可能となる。

 2019年3月期のチャネル別販売実績は、TV通販が売上高の38.1%、ベンダー販売が27.5%、インターネット通販が26.2%、セールスプロモーションが4.1%、「デモカウ(直営店舗及びECサイト)」が4.1%。また主な相手先別売上比率は、ジュピターショップチャンネル(株)が13.6%、(株)ロッピングライフが12.4%、楽天<4755>が11.4%、アマゾンジャパン合同会社が10.0%、(株)東急ハンズが9.6%。

 業績面について、2021年3月期は売上高が前期比ほぼ横ばいの56.0億円、経常利益が同19.0%減の6.9億円の見通しとなっている。近年、TV通販やインターネット通販が好調に推移しており、新型コロナ流行の影響は限定的と同社ではみている。ただ、インターネット通販の増加に伴い代金決裁手数料等の費用がかさむ。

 想定仮条件水準の今期予想PERは9~10倍程度で、類似企業として挙げた生活用品卸を大きく下回る。今期減益見通しを考慮しても保守的な価格設定という印象。

 公開規模については11億円前後となる見込み。吉村泰助社長とその資産管理会社が発行済株式の97.5%を保有しており、既存株主の売りは出にくいと考えられる。しかし、前述のとおり6/24はほかに2社が新規上場し、話題性ではロコガイド<4497>、公開規模の軽量感と事業内容のテーマ性ではフィーチャ<4052>の方が投資家の関心を集めやすいか。

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◆SMBC日興証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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