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大暴落した時に大損しない!
“転ばぬ先の杖”日経平均VI先物で
お手軽リスクヘッジのススメ

2014年9月5日公開(2016年5月30日更新)
ザイ・オンライン編集部
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今年はもみあいが続く日経平均だが、もみあいのレンジ相場は、いつの日か大変動がやってきて、上下どちらかに抜ける。そんな時が来たときに、大負けせずに、あわよくば、利益につなげたい。そのためには備えが大切だ。

 よく「相場ではリスク管理が重要だ」と言われるが、具体的にはどうすればいいのか。主に3つの方法が考えられる。

(1)逆指値~損失の拡大を防ぐ
(2)先物取引~レバレッジを効かしリスクヘッジ
(3)オプション取引

 今回は、上記の(2)、先物取引の中でも相場の大変動時に役に立つ「日経平均VI先物」と呼ばれる商品について紹介しよう。

低水準に落ち込んだ日経平均VI先物

 9月1日時点で日経平均VI先物は16.35と、かなり低い数値を示している。その意味とは? 日経平均VI先物の価格は何を示しているのか。

・VI(ボラティリティー・インデックス)とは、将来の投資家心理を示す。

・日経平均と逆相関の関係~日経平均の急落時に急上昇する傾向がある

・平均回帰性~平常時は一定のレンジ(20~30程度)に回帰する

 まずは日経平均と日経平均VI先物を比較したチャート【図表1】を見ていただきたい。日経平均VI先物はいつもは20~30ポイントで推移しているが、最近では、10ポイント台と、かなり低水準に落ち込んでいる。

日経平均と日経平均VI先物を比較したチャート【図表1】上段:日経平均と日経平均VI先物の比較。中段:日経平均VI先物、下段:日経平均。岡三オンライン証券の「岡三ネットトレーダーで」表示
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 ただし、8月8日に日経平均が当面の底をつけた時は、日経平均VI先物は25.50ポイントまで急騰した。7月31日~8月8日の変動率を比較したのが【図表2】。日経平均が5.4%下落した時に、日経平均VI先物は32%も上昇した。何か株を持っている時に、同時に日経平均VI先物を買い建てしていれば、日経平均の急落に対して、少ない資金でリスクヘッジ効果が期待できる。

【図表2】日経平均と日経平均VI先物 変動率比較表(終値)

 日経平均VIの過去を振り返ると、リーマンショックで92.03、東日本大震災では、69.88ポイントまで高騰した。また、2013年のアベノミクス上昇相場でも日経平均VI先物は大きく上昇し、40.05ポイントまで達した。予想外の値動きに反応するため、必ずしも日経平均と逆相関とは限らず、日経平均の急上昇とともにVI先物も上昇する場合がある。

現在、証拠金額は最低4万円台

 取引の基礎について簡単にまとめておこう。日経平均VI先物取引は、証拠金を預けることで先物価格の1万倍の価格を取引する。商品の概要を【図表3】にまとめた。

【図表3】日経平均VI先物概要

 実際の証拠金額は、証券会社ごと、週ごとで変わる【図表4】。現在、SBI証券で1枚取引するのに必要な証拠金が4万4500円。価格が17ポイントなら、1万倍で17万円の取引となる(レバレッジは4倍弱)。

    【図表4】日経平均VI先物取扱ネット証券と手数料・証拠金額

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 SBI証券 400円 4万4500円
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 カブドットコム証券 440円 4万4500円
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 岡三オンライン証券 400円 5万3400円
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 安藤証券 400円 9万円
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※証拠金額は、9月1日(月)夜間取引~2014年9月8日(月)日中取引。安藤証券は8月25日時点。

  日経平均VI先物は、日経225先物とは少しルールが異なる。たとえば、立会時間は日中だけ、限月(取引の期限)は3カ月おきではなく毎月、といった点だ(【図表3】参照)。

岡三オンライン証券では、日経平均VI先物取引の入門編ビデオが昨年9月に無料公開された。現在は「過去のセミナー」欄にある。取引をする前に、視聴してみるといいだろう。

 なお、先物取引を行う場合、先物・オプション取引口座の開設が必要になる。すでに総合口座を開設している証券会社なら、ネット上でログイン後の画面から申込み・WEB審査等、手続きできる場合が多い【図表5】。たとえば、SBI証券の場合は、最短で申込完了と同時に口座開設、岡三オンライン証券の場合は、1~3営業日程度で開設される。

SBI証券の先物・オプション取引口座の開設画面【図表5】SBI証券の証券総合口座のログイン後のトップページ。画面右側にある「お取引・口座開設」欄にある「先物・オプション」欄から口座開設手続きを行う

20で買い25で決済すれば5万円の利益

 もしも日経平均VI先物が20ポイントの時に1枚買い建てた場合、25ポイントまで上がれば5万円の利益、15ポイントまで下がれば5万円の損失となる。2枚建てならその倍だ。自分がリスクヘッジしたい金額に合わせて、何枚建てにするかを決めればいい。

 取引で含み損が出て最低維持証拠金額を割り込むと、その分の入金が必要になるため、証拠金は余裕を持って預けておこう。

 たとえば、取引戦略として、価格が20ポイントを割り込んだ時だけ、買い建てする手が考えられる。【図表1】を見てもわかるとおり、日経平均の膠着が長引くと、日経平均VIは下落する。相場は静と動を繰り返すので、「静」の時期に日経平均VI先物を買い建てし、「動」に備えるわけだ。

 注意点は、初心者は売り建てをしないこと。先物取引なので、価格下落が利益につながる売り建ても可能だが、値動きが激しいので、一気に損失が拡大する可能性がある。

 さて、9月に入り、海外勢など多くの市場参加者が夏休み明けから本格始動する時期になった。年末にかけてアベノミクス第2幕への期待感がある一方で、消費税増税、ウクライナの地政学リスクなど、先行き不透明な問題も多い。リスクに備えることの重要度は増している。

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