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2017年4月3日 ザイ編集部

4月だからこそ買うべき株の3つのタイプを大公開!
銘柄選びが難しい期変わり時には、12月決算銘柄や
一瞬で株価が割安になる可能性がある銘柄に注目を!

「4月」の今だからこそ買うべき割安株の選び方をプロが伝授!

現在発売中のダイヤモンド・ザイでは、「短期と長期で狙う割安株ランキング」を大特集! 今回はこの特集の中から「短期で狙う!下落に強く上がる株」の選び方を抜粋して紹介!

日本株は3月決算の銘柄が多く、期変わりの今の時期は銘柄選びが難しい。今回の記事では、そうした状況で短期の上昇を狙うなら、どんな点に注意して銘柄を選択すればいいか、プロが3つのタイプに銘柄を分けて解説しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。

3月決算の「期変わり時」は、
普段と異なる視点で銘柄を選ぼう!

 現状(2017年3月29日時点)の日経平均株価のPER(株価収益率)は約16倍となり、過去の水準から考えると、株価のさらなる上昇は難しい展開になっている。

 2月下旬までに、3月期決算企業が第3四半期決算を発表。株式市場では今期の業績から来期の業績へと注目が移っている。4月末から5月中旬に発表される本決算では、保守的な予想が出るケースが多く、低い予想に対する失望感から現在好調な株もいったんは調整する可能性がある。

 そうした事情から、多くの投資家が積極的に買いづらい状況にあるのも事実。こんなときには、今が期変わりのタイミングではない銘柄に加え、“株価が一瞬で割安になる可能性がある株”に注目すべきだ。ここからは、そんな銘柄を選ぶための方法をタイプ別に3つ紹介していこう。

【タイプ1】本決算の発表直後の12月決算銘柄!

 まずは「本決算を発表したばかりの12月決算銘柄」だ。12月決算企業は、本決算と新年度の業績予想を発表したばかり。決算方法を国際会計基準へと変更する企業が増えたことも後押しとなり、12月決算企業は増えつつある。

 上場企業の営業利益の増益率が5%前後という見通しがある中、12月決算銘柄には、それを上回る増益を発表した株が数多くあった。「保守的な予想を出しがちな中で、本決算の発表で増益予想を出している株には資金が集まりやすい」と、フィスコの小林大純さん。

 また、12月決算で業績が好調な銘柄の中には、テーマ性が高いもの、全体相場の影響を受けにくい高成長の中小型株も多く、人気化で大幅上昇が狙える点にも注目だ。

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【タイプ2】為替の想定レートが保守的な株!

 そして、次に注目したいのが「為替予想が保守的な銘柄」だ。ニッセイ基礎研究所・金融研究部チーフ株式ストラテジストの井出真吾さんは、次のように話す。

 「日本株を押し上げる材料がない中、想定為替レートを『1ドル=110円』より円高に設定している輸出企業は、今後上方修正が期待できます」

 3月30日現在、1ドル=111円と多少円高が進んでいる中で、業績予想の想定為替レートを105~110円に設定している企業も多い。円安恩恵株でも円高恩恵株でも、現在の為替レートより非常に保守的なレートで業績予想をしているケースがある。こうした銘柄の中には、為替差益だけで利益が上ブレするものもあるのだ。

 さらに、円安がメリットとなる銘柄で、「1ドル=100円」の想定となっている銘柄も。これなら110円を割り込んだとしても、営業利益が大幅増となるのは確実だ。日米の金利差拡大によって、さらなる円安が進むような展開となれば、保守的な為替予想をしている企業は、期末時点で利益がさらに上ブレする。

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【タイプ3】株主還元を強化するキャッシュリッチ株!

 最後にもう一つ注目したいのが、「株主還元をする余力が十分なキャッシュリッチ株」だ。

 「利益の伸びが期待されたほどではなくても、自社株買いによる発行済み株式数の減少によって1株利益がアップし、株価が大きく上昇するケースが増えています。業績の見通しが不透明な中、いざというときに自社株買いができる株への注目度も高まるでしょう」(ウィズダムツリー・ジャパンCEO イェスパー・コールさん)

 これまで、特に老舗企業は現金を貯め込んでいることが多く、低ROE(株主資本利益率)の常連だった。しかし、2015年に施行されたコーポレートガバナンス・コードなどによって、保有する現金を自社株買いや増配などに使うことにより、ROEを向上させる企業が増えている。

 レオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者の藤野英人さんは、こうした古くさいと見られていた地味な企業の変化にも注目と言う。

 「非効率な体質から、利益率が高い筋肉質な体質に生まれ変わりつつある企業に注目しています。今後トランプ大統領の政策によって大きく相場全体が下落したとしても、地味ながらもROEや利益率が着実に改善している企業は、その影響を受けにくいでしょう」(藤野さん)

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 相場が不透明な中で、日本株全体がさえなくても短期で上がる株を狙うには、ここで紹介したような市場の注目を集めるような材料が重要なのだ。