最下層からの成り上がり投資術!
2017年6月20日 藤井 英敏

再び「2万円台回復」を果たした日経平均株価は、
堅調に推移するも力強いトレンドの見えない状態!
今は上昇トレンドを描く「マザーズ市場」が狙い目!

 6月13日~14日のFOMC、15~16日に開かれた日銀金融政策決定会合という2大重要イベントを無事に通過したことで、イベントリスクが大幅に低下しました。この結果、多くの投資家が動きやすくなり、リスクオンになりました。それにより、19日の日経平均株価は前、週末比124.49円高の20067.75円と続伸し、9日以来6営業日ぶりに2万円を終値で超えました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 まず、FRBは6月13日~14日のFOMCで、0.25%の利上げを決めました。また、量的緩和で膨らんだ保有資産の縮小にも着手することを表明しました。

 次に、日銀は、長短金利操作付きの量的・質的金融緩和政策の維持を決めました。これら日米中央銀行の決定は、市場の事前予想通りでした。

当面は、一方的な「ドル高・円安」にも
一方的な「ドル安・円高」にもなりにくい

 今後についてですが、米国に関しては、次回7月のFOMCは議長の記者会見を予定していないため、次の政策変更は9月か12月が有力とみられています。一応方向的には、「緩やかな引き締め」でしょう。

 一方、日本に関しては、黒田東彦日銀総裁が金融政策会合後の会見で、金融緩和の「具体的な出口を示すことは難しい」と述べましたから、当面は「現状の超緩和的なスタンスの継続」とみてよいでしょう。つまり、ドル金利上昇期待、円金利低位安定が見込まれます。よって、金利面からは、「ドル高・円安」が期待されます。

 ですが、ここ最近発表される米国のマクロ指標は冴えないものが多いため、FRBが思うように金利を引き上げていけるのかという点で、不安が強まっています。

 具体的には、5月の消費者物価指数は前月から0.1%低下と、市場予想の横ばいに反して2カ月ぶりに低下し、5月の小売売上高も横ばい予想に反して前月比0.3%減となりました。また、5月の米住宅着工件数が前月比5.5%減と3カ月続けて減り、昨年9月以来8カ月ぶりの低水準となりました。そして、ミシガン大学の6月の米消費者態度指数(速報値)も前月から落ち込みました。

 これら足元発表の弱い米国経済指標は「ドル安・円高要因」です。

 よって、今後、現在の「弱い米景気」を否定するような強い経済指標が相次いで発表されるまでは、金利面の追い風があったとしても、一方的な「ドル高・円安」にはならないでしょう。逆もまた真なりで、今後も弱い経済指標が相次いで発表されても、金利面の追い風があるため、一方的な「ドル安・円高」にはならないと考えます。

今後の日経平均株価は、
ボリンジャーバンドのエクステンションに期待

 当面の日経平均株価に関しては、25日移動平均線(6月19日現在1万9842.14円)をサポートに、堅調に推移するというのがメインシナリオです。少なくとも、終値で25日移動平均線を割り込むまでは、弱気になる必要はないでしょう。それまでは、25日移動平均線と、25日移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス3σ(同2万349.70円)との間を推移する「バンドウォーク」を続ける見通しです。

 ただし、現状、ボリンジャーバンド自体は「スクイーズ(収縮)」しており、明確には「エクスパンション(拡大)」していません。つまり、現状は「トレンドレス」です。しかし、今後、ボリンジャーバンドが明確に「エクスパンション」するようなら、力強い上昇トレンドが発生することでしょう。

東証マザーズ指数は、ボリュームの増加を伴った
信頼できる上昇トレンドに!

 ところで、東証マザーズ指数は、既に力強い上昇トレンドを描いています。

■東証マザーズ指数チャート/日足・3カ月
東証マザーズ指数チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 6月16日までの東証マザーズ指数は、25日移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス1σと同プラス2σとの「バンドウォーク」を続けていました。しかし、19日のマザーズ指数は前週末比25.17ポイント(2.19%)高の1173.13ポイントと、同プラス2σ(19日現在1162.20ポイント)を上回ってきました。

 このため、今後は、狭いレンジ想定なら同プラス2σと同プラス3σとの「バンドウォーク」に移行した可能性が出ています。これは明らかな上昇トレンドの発生のサインです。そしてそのトレンドは同プラス2σを割り込むまで続く見通しです。

 一方、マザーズ市場のボリュームも高水準を維持しています。マザーズの売買代金は、5月24日以降6月19日まで、19営業日連続で1000億円を超えています。そして足元では、6月15日が1749億円、16日が1546億円、19日が1500億円と、1500億円を上回るレベルでの推移となっています。

 このように、マザーズ指数の上昇はボリュームの増加を伴ったものなので、信頼できる上昇トレンドといえるでしょう。

本当に株で成り上がりたいのなら
「超過熱状態」への参加はマスト!

 マザーズ市場の投資環境が良好だと、信用取引等を活用し、短期売買を好む「アクティブ個人」の活性度が上がります。ここ最近の「アクティブ個人」は、人気テーマのゲーム、バイオ中心に活発に物色し、資金を回転させ、且つ、順調に利益を積み上げていると推察されます。

 このような状況になると、個人投資家の関与率が非常に高いマザーズ市場は、過熱状態から超過熱状態になった後、ピークアウトし、強烈なナイアガラが発生するという「いつものパターン」を繰り返すことになるとみています。

 ただし、ピークアウトする前の「過熱状態」、とりわけ「超過熱状態」は買い方にとって、参加妙味のある「非常においしい局面」です。なぜなら、「超過熱状態」では「上がるから買う、買うから上がる」という「正の循環」が発生し、多くの人気銘柄の株価は急ピッチに上昇し、火柱高を演じることになるからです。

 つまり「超過熱状態」は、あなたが株式投資で成り上がりたいのなら是非、参加したい、というか、成り上がるには「参加はマスト」でしょう。

 ですが、「天井3日底100日」という相場格言があるように、株価というものは、ゆっくり上昇していき、突如として急騰したと思ったとたん、急落し、再び次の上昇を始めるまで長期間に亘り横ばい調整を続けます。

 このため、持ち株が25日移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス2σや、5日移動平均線を割り込んだら、「上昇トレンドは終わった」と判断し、躊躇なく撤収するといった、撤収ルールを自分なりに予め策定し、それを粛々と実行する必要があることは言うまでもありません。

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