ネット証券会社比較
2017年8月29日 ザイ・オンライン編集部

ネット証券の手数料競争が激化し「0円」が常識に!?
楽天証券とSBI証券は、1日10万円までの取引で
売買手数料を「無料化」したので、初心者におすすめ

※本記事公開後の2017年11月~12月、楽天証券とSBI証券を含む5つのネット証券があいついで売買手数料の大幅値下げを実施。岡三オンライン証券も「売買手数料無料」を打ち出した。詳細は、こちらの記事で!
⇒「楽天証券」や「SBI証券」など、5つの証券会社が売買手数料を大幅値下げ! 「1日最高40万円」の取引まで無料で売買できるお得なネット証券も登場!


 大手ネット証券会社の楽天証券SBI証券が、相次いで売買手数料の値下げを発表した。

 売買手数料が安くなるのは、どちらの証券会社も、国内株式の現物取引および信用取引の1日定額制プラン。楽天証券は2017年9月1日(金)から、SBI証券は2017年9月4日(月)から引き下げられる。

 値下げの具体的な内容は、以下の通り。

■楽天証券・SBI証券の値下げ内容(1日定額制プラン・税抜)
1日の
約定代金合計
楽天証券
いちにち定額コース
SBI証券
アクティブプラン
松井証券
(参考)
10万円まで 429円⇒0円 96円⇒0円 0円
20万円まで 429円⇒191円 191円 300円
30万円まで 429円⇒286円 286円 300円
50万円まで 429円 429円 500円
100万円まで 858円 762円 1000円
※楽天証券は2017年9月1日から、SBI証券は2017年9月4日から売買手数料を改定。

 注目ポイントは、どちらの証券会社も、1日の約定代金合計が10万円までだと売買手数料が無料になった点だ

 これまでは、松井証券が現物取引・信用取引ともに1日10万円までは売買手数料が「0円」という料金プランを打ち出しており、それが松井証券の大きな魅力のひとつとなっていた。今回の値下げは、楽天証券SBI証券が、松井証券に合わせてきた形となる。

 さらに楽天証券は、「20万円まで」「30万円まで」の料金を新設することで、1日の約定代金合計が50万円までであれば、SBI証券とまったく同じ売買手数料に引き下げてきた。一方、松井証券は10万円を超える売買手数料に関し、楽天証券SBI証券より少し割高となる。

 まさに、大手ネット証券における“仁義なき手数料競争”といった様相を呈しているが、ユーザーである個人投資家にとっては、非常にありがたい話と言えるだろう。

1日10万円まで売買手数料無料だと
「1約定ごとプラン」より安い場合も

 実際、「1日10万円までは売買手数料が無料」というのは、かなりお得だ。

 中には「10万円なんてすぐ超えちゃうから、無料でもあまり意味がない」と感じる人もいるだろう。確かに、資産が多い個人投資家や1日に何回も売買するデイトレーダーにとって「1日10万円まで」というのはあまり関係ない話だろう。

 だが、まだ資金量が少なく、1単元ずつ売買するような初心者・初級者投資家にとっては、「1日10万円まで売買手数料が無料」というのは、魅力的だ。

 1日定額制プランというのは、「1日の取引回数が多い人向けの料金プラン」と思われがちだが、売買手数料が無料となってくれば話は別だ。ザイ・オンラインの「売買手数料ランキング(1約定ごと)」のページを見ると、下の表の通り、1約定ごとプランにおける10万円までの売買手数料は、もっとも安いむさし証券ですら75円(税抜)かかる。

■「1約定ごとプラン・約定代金10万円まで」での売買手数料ランキング
順位  証券会社 1約定ごとプランの売買手数料
[約定代金10万円まで]
(税抜)
1位 むさし証券 75円
2位 ライブスター証券 80円
3位 GMOクリック証券 88円
4位 カブドットコム証券 90円
5位 岡三オンライン証券 99円
6位 立花証券 100円
7位 マネックス証券 100円
8位 SMBC日興証券 125円
9位 楽天証券 139円
9位 SBI証券 139円
※2017年8月25日時点。主なネット証券を対象に調査。
【ランキングの詳細はこちら!】
売買手数料の安さで選ぶ!お得な証券会社ランキング(現物取引・1約定ごと)

 つまり、1日のトレード回数が少なくても、10万円以下で買える銘柄を中心に売買する人は、1約定プランより楽天証券SBI証券松井証券の1日定額制プランのほうが安くなる可能性が高い

 1日に複数の銘柄を売買した場合は、さらにお得だ。例えば、1単元4万円の株を2銘柄購入した場合、むさし証券なら75円×2=150円(税抜)の売買手数料がかかる、しかし、楽天証券SBI証券松井証券の3社なら0円、売買手数料は一切かからない。

国内株式の約36%の銘柄が
売買手数料無料で購入可能に!

 「10万円以下で買える株なんて、“ボロ株”ばかりじゃないの?」と考える人もいるかもしれないが、それは大きな誤りだ。

 最近では、1単元の購入価格の安い株が増えており、2017年8月25日現在、日本の株式市場に上場されている株、約3800銘柄のうち、30%ほどの銘柄が10万円以下で購入可能となっている。

 当然、その中には魅力的な銘柄も数多く含まれており、ザイ・オンラインでも「10万円以下で買えるおすすめ銘柄!」といった内容の記事をいくつも公開している。

【10万円以下で買える株の関連記事はこちら!】
10万円以下で買えて増配と株価上昇を同時に狙える株初心者におすすめの「増配成長株」を2銘柄紹介!少額で投資できる増配株はNISA口座とも相性抜群!
2期連続で2ケタ増益を見込む成長企業でありながら、PBR1倍以下の「割安な10万円以下の銘柄」を発掘!5つの条件で抽出した、初心者におすすめ2銘柄を紹介

 1単元10万円で買える銘柄は、少ない資金で分散投資ができるのが大きなメリットだ。仮に投資資金が50万円あった場合、1単元50万円の銘柄に集中投資するより、1単元5万円の株、10銘柄に分けて投資したほうが、リスクを分散することができるのでおすすめだ。

株主優待銘柄は1単元しか必要ない場合が多く
10万円以下でも買いやすい

 「10万円まで売買手数料が無料」というのは、株主優待狙いの投資家にとっても魅力だ。

 株主優待銘柄というのは、1単元のみ保有しているのがもっとも利回りが高くなり、お得なケースがほとんどだ。資産数千万円の勝ち組個人投資家でも、株主優待狙いの銘柄は1単元ずつしか持っていないという人は多い。

 さらに、10万円以下で買える株主優待銘柄は少なくない。例えば、ザイ・オンラインの「株主優待情報」のページでは、「2017年9月に権利確定する主なおすすめの株主優待」を紹介しているが、そこに載っている6銘柄のうち、4銘柄は10万円以下で購入できる。

■10万円以下で買えるおすすめの株主優待銘柄(2017年9月権利確定)
銘柄名(コード) 最低投資額
(※1)
配当+優待
利回り
(※2)
最新株価
ヤマダ電機(9831) 5万5800円 8.61%
最新株価はこちら(楽天証券公式サイトへ)
マルコ(9980) 4万9800円 8.03%
最新株価はこちら(楽天証券公式サイトへ)
ディア・ライフ(3245) 4万3100円 5.80%
最新株価はこちら(楽天証券公式サイトへ)
アトム(7412) 7万9900円 5.26%
最新株価はこちら(楽天証券公式サイトへ)
※2017年7月14日終値時点。※1「株価×優待がもらえる最低株数」。※2 優待がもらえる最低株数保有時。
【銘柄の詳細情報はこちら!】株主優待情報[2017年]

 また、下の関連記事でも「5万円以下で買えるお得な株主優待銘柄」を紹介しているので参考にして欲しい。

【5万円以下で買える株主優待銘柄の関連記事はこちら!】
5万円以下で買えるお得な「株主優待銘柄」ベスト5!「利回り33%超」「投資額300円で優待がもらえる」など、お得なうえに最低購入金額が安い5銘柄を紹介

信用取引なら、SMBC日興証券で
売買手数料が無料に!

  ちなみに信用取引の場合、SMBC日興証券が、約定金額に関わらず売買手数料をすべて無料としている。約定代金や取引期限といった条件なしに売買手数料が0円なのは、他社にはない大きなメリットだ。

◆SMBC日興証券⇒詳細情報ページへ
信用手数料(1約定ごと、税抜) 金利(買)・貸株料(売)
10万円 30万円 50万円 100万円 制度信用 一般信用※1
0円 0円 0円 0円 2.50%/買
1.15%/買
2.50%/買
【おすすめポイント】
3大証券会社の一角を占める業界最大手。オンライン取引の「ダイレクトコース」では、なんと信用取引の手数料が無料! 約定代金や取引期限といった限定条件なしの完全無料は、他社にない特徴で、アクティブなデイトレーダーにはぜひ口座開設をおすすめしたい。制度信用取引、一般信用取引(買いのみ)の両方を取り扱う。一方、現物取引だが、約定価格によってはネット証券並に割安に!
※一般信用の貸株料は無期限(長期)を記載
【関連記事】
◆【SMBC日興証券のおすすめポイントは?】信用取引完全無料、NISAや積立投資にも便利な株が小分けで買える「キンカブ」がおすすめ!
SMBC日興証券の公式サイトはこちら

 デイトレードなど、信用取引で積極的に売買したい人にはおすすめだ。信用取引のコストについては、以下の記事で詳細に取り上げている。

【信用取引コストの関連記事はこちら!】
信用取引コストで選ぶ! お得な証券会社ランキング(1約定ごと手数料・金利・貸株料)

取引コストをできるだけ抑えるために
売買手数料の安い証券会社を選ぼう!

 株の売買手数料は1回数十円から数百円程度と小銭程度なので、特に取引頻度の少ない個人投資家の中には、あまり気にしてない人もいるだろう。

 しかし、1単元5万円の株を購入・売却した場合、料金改定前の楽天証券なら税抜で858円、税込だと926円もかかる。率で考えると約1.8%。株式投資において、1.8%というのは無視できないコストだ。SBI証券でも、206円(税込)、約0.4%のコストとなる。

 それだけのコストが、料金改定後は0円となるのだから、今回の手数料引き下げはユーザーにとって大きなメリットと言える。特に資金の少ない初心者・初級者投資家や株主優待投資家は、従来から10万円まで売買手数料が無料だった松井証券に加え、楽天証券SBI証券の口座開設も検討してみるといいだろう。

◆楽天証券⇒詳細情報ページへ
売買手数料(1約定ごと、税抜) 投資信託 外国株
10万円 30万円 50万円
90円 250円 250円 2498本
米国、中国
、アセアン
【おすすめポイント】
2016年5月からスタートした「超割コース」は、手数料が低水準のうえ、手数料の1〜2%をポイント還元! さらに、投資信託を持っているだけでポイントが貯まるので、長期的に積立投資を考えている人にはおすすめだろう。また、取引から情報収集、入出金までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名で、数多くのデイトレーダーも利用。ツール内では日経新聞の記事も無料で読むことができる。さらに、投資信託数が2000本以上と多く、米国や中国、アセアンなどの海外株式、海外ETF、金の積立投資もできるので、長期的な分散投資がしやすいのも便利だ。
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◆楽天証券おすすめのポイントはココだ!~使いやすいトレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
楽天証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券⇒詳細情報ページへ
売買手数料(1約定ごと、税抜) 投資信託 外国株
10万円 30万円 50万円
90円 250円 250円 2558本
米国、中国、韓国、
ロシア、アセアン
【おすすめポイント】
ネット証券最大手。手頃な手数料はもちろん、痒いところに手が届くような豊富なサービスにも注目したい。投資信託の数は2000本超でダントツ。IPOの取扱い数は、大手証券会社を抜いてトップPTS取引(私設取引システム)も利用可能。海外株式は、米国、中国、ロシアのほか、アセアン株式も取り扱うなど、とにかく商品の種類が豊富だ。米国株は、2016年7月の値下げにより手数料が最低5ドルから取引可能になった。低コストで幅広い金融商品に投資したい人には、必須の証券会社と言えるだろう。「2016年 オリコン日本顧客満足度ランキング ネット証券」では、10度目の1位を獲得
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◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
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SBI証券の公式サイトはこちら
◆松井証券⇒詳細情報ページへ
売買手数料(税抜) 投資信託 外国株
10万円 30万円 50万円
0円
(1日定額)
300円
(1日定額)
500円
(1日定額)
291本
【おすすめポイント】
1約定ごとの手数料設定はないが、1日の約定代金合計が10万円以下なら、なんと手数料0円! また、1日30万円までなら300円、50万円までなら500円と激安。限られた資金で低位株中心にトレードするような投資家には、おすすめの証券会社だ。さらに、2016年度JCSIの日本版顧客満足度調査・証券業種で第1位を獲得! その使い勝手は、株主優待名人・桐谷さんも「初心者に特におすすめ」と太鼓判を押す。また、デイトレード限定で手数料が無料になる「一日信用取引」、手数料が激安になる「一日先物取引」など、専業デイトレーダーにとって利便性の高い
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松井証券の公式サイトはこちら