つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説[2020年]
2019年6月5日 頼藤 太希

つみたてNISAの口座開設の方法をわかりやすく解説!
「証券会社と銀行」や「特定口座と一般口座」の違い
など、投資初心者が口座開設時に戸惑う疑問も解決!

つみたてNISAのおすすめ証券会社はココ!

「つみたてNISA」(積立NISA)は、投資で得られた利益に対してかかる約20%の税金がゼロになるお得な制度です。この連載では、「つみたてNISA」のメリットやデメリット、注意点などを毎回わかりやすく解説します。

 前回の記事では、「つみたてNISA」を始める金融機関の選び方を紹介しました。
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「つみたてNISA」口座は、商品数や積み立てる頻度、最低積立額など、5つのポイントを比較して選ぼう!後悔しない金融機関の選び方と変更する方法を伝授!

 どの金融機関で「つみたてNISA」を始めるかが決まったら、いよいよ口座開設です。今回は、「つみたてNISA」の口座開設の方法と、初心者が迷いやすい点について解説しましょう。

「つみたてNISA口座」のほか証券会社なら「証券(総合)口座」、
銀行なら「普通預金口座」と「投資信託口座」が必要!

 まず、「つみたてNISA」を始めるときに開設しなければいけない口座についてです。

 実は、少しややこしいのですが、金融機関で「つみたてNISA口座」だけを開設すればいいというわけではなく、証券会社の場合は「証券(総合)口座」、銀行の場合は「普通預金口座(または総合口座)」と「投資信託口座」を合わせて開設する必要があります。イメージとしては、金融機関の総合口座の中に「つみたてNISA口座」も開設する感じです。ですから、前提として、総合口座(銀行の場合は投資信託口座も)を持っていなければならないのです。

 そこで、今まで使ったことのない金融機関で「つみたてNISA」をしたい場合は、総合口座(銀行の場合は投資信託口座も)を先に開設してから、「つみたてNISA口座」を開設します(同時に手続きできる金融機関もあります)。

 総合口座(銀行の場合は投資信託口座も)をすでに持っている金融機関の場合は、「つみたてNISA口座」だけ開設すればOKです。
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つみたてNISA(積立NISA)を始めるなら、おすすめの証券会社はココだ!手数料や投資信託の取扱数などで比較した「つみたてNISA」のおすすめ証券会社とは?

スマホやパソコンで、いつでも簡単に口座開設できる!
本人確認書類やマイナンバーカードが必要に

 口座開設の申し込みは、インターネット上でできます。わざわざ店舗に足を運ばなくても、好きな時間に場所を選ばずできるのはいいですね。

 口座開設がスムーズにできるように、あらかじめ以下の書類を用意しておきましょう。

本人確認書類(運転免許証・健康保険証・パスポートなど)
マイナンバーカード(個人番号カード)または通知カード

 いずれも、画像をアップロードすることで提出可能です。カメラやスキャナで撮影して画像にしておくとスムーズです。運転免許証の住所・氏名など、変更事項が裏面に書かれている場合は、裏面も撮影しておきましょう。

証券会社と銀行、それぞれの口座開設の手順を解説!
「即日買付制度」なら最短で即日、投資を開始できることも

 それでは、「つみたてNISA」の口座開設の手順をチェックしてみましょう。2つの例で紹介します。

【例1】初めての証券会社で「つみたてNISA」の口座開設をする場合


  証券会社を利用するのは「つみたてNISA」が初めてという人はけっこう多いのではないでしょうか。

 証券会社に「つみたてNISA口座」を開設するには、先に証券(総合)口座を開設する必要があります(同時に開設できる会社もあります)。証券会社のウェブサイトの口座開設画面で住所・氏名などを入力し、本人確認書類とマイナンバーカードの写し(画像)を提出(アップロード)します。ウェブサイトの案内にしたがって進めれば問題ありません。

 証券口座が開設できたら、次に「つみたてNISA口座」の申し込みを行います。「つみたてNISA口座」の資料請求をすると「非課税適用確認書の交付申請書」「非課税口座開設届出書」などの書類が送られてきます(ダウンロードできる場合もあります)。それに必要事項を記入して、本人確認書類の写しを添えて返送します。

 これで証券会社と税務署の審査後、問題なければ「つみたてNISA口座」が開設されます。

【例2】口座のある銀行で「つみたてNISA」の口座開設をする場合


  普通預金や定期預金など、すでに利用している銀行で「つみたてNISA」を始めたいという場合もあるでしょう。この場合は、「投資信託口座」と「つみたてNISA口座」を新たに開設します。この2つを同時に申し込める銀行もあります。

 お手持ちの銀行口座のIDを使ってインターネットバンキングにログイン後、投資信託口座の開設画面で必要事項を入力。本人確認書類とマイナンバーカード(個人番号カード)または通知カードの写し(画像)を提出(アップロード)します。不備がなければ、これで投資信託口座が開設されます。

 残りの手順は証券会社と同じです。「つみたてNISA口座」の資料請求をして、「非課税適用確認書の交付申請書」「非課税口座開設届出書」に必要事項を記入・押印し、本人確認書類の写しを添えて返送します。銀行と税務署の審査後、問題なければ「つみたてNISA口座」が開設されます。

 なお、「即日買付制度」に対応している金融機関の場合、税務署の審査結果を待たずに「つみたてNISA」での投資を始めることが可能です。金融機関によりますが、その金融機関の総合口座をすでに持っているならば、最短で申し込をした当日から取引開始できます。

 ただし、この場合でも税務署の審査がなくなるわけではありません。審査の結果、「つみたてNISA口座」が開設できなかった場合は、この後でお話しする「一般口座」で取引したものとみなされてしまいます。一般口座では税金もかかりますし、確定申告も納税も自分でしなくてはならなくなりますのでご注意ください。

 証券口座や投資信託口座の開設は数日〜1週間程度で完了します。一方、「つみたてNISA口座」の開設には1カ月程度かかることもあります。また、書類に不備があると再提出などで時間がさらにかかることに。少々大変かもしれませんが、間違いのないように注意しましょう。
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「つみたてNISA」の口座開設でよくある疑問とは?
初心者が戸惑いやすい3つのポイント

 「つみたてNISA」の口座開設の流れは以上ですが、口座開設でよくある疑問を紹介しましょう。初心者が戸惑いやすいのは、以下の3つのポイントだと思います。

口座開設でよくある疑問①
「NISA(一般NISA)」と「つみたてNISA」、どちらを選べばいいの?


  NISAには、3種類あります。「NISA(一般NISA)」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」です。それぞれ、購入できる金融商品や非課税になる毎年の投資金額の上限、非課税になる年数、利用できる年齢などが異なります。

 口座開設の際には、子どもが対象の「ジュニアNISA」は別として、「NISA(一般NISA)」と「つみたてNISA」を選択する必要があります。毎月積立で投資したい場合は、「つみたてNISA」を選ぶようにしてください。
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3つの「NISA」と「iDeCo」の違いやメリットを解説! 資産形成には税制優遇が受けられる「NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA」と「iDeCo」を活用しよう!

口座開設でよくある疑問②
「特定口座」か「一般口座」、どちらを選べばいいの?


  証券口座や投資信託口座には、さらに「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」「一般口座」の3種類があります。税金の計算や納税の方法による違いです。

 通常、投資で得られた利益には税金がかかります。その税金の額を金融機関が計算してくれる口座が「特定口座」です。

「特定口座(源泉徴収あり)」にすると、納めるべき税金の額を金融機関が計算し、金融機関が自動的に納めてくれるようになるため、確定申告をする必要がなくなります。

「特定口座(源泉徴収なし)」にすると、納めるべき税金を金融機関が計算してはくれるのですが、確定申告は自分でして、納税する必要があります。

「一般口座」にすると自分で税金を計算し、確定申告・納税も自分でしなくてはなりません。

 投資初心者の方で、これからもずっと「つみたてNISA」でしか投資をしない、というのであれば、どれを選択しても結構です。なぜなら、「つみたてNISA」での利益には税金がかからないからです。

 しかし将来、株式など「つみたてNISA」以外の投資もする可能性があるならば「特定口座(源泉徴収あり)」を選びましょう。確定申告の手間が省けます。なお、特定口座でも一般口座でも、口座開設に際して費用などはかかりません。

口座開設でよくある疑問③
「つみたてNISA」以外の商品やサービスなどを勧められたけど、申し込んだほうがいいの?


  金融機関によっては、「つみたてNISA」以外のもの、たとえば「信用取引」「FX(外国為替証拠金取引)」といった口座の開設や、「クレジットカード」「デビットカード」などのカードの新規発行を勧められる場合があります。

 もちろん、これらを理解して利用するつもりがあれば申し込んでもいいのですが、「つみたてNISA」を始めるだけならば、基本的には不要です。必要になったときに後から申し込むこともできますので、とりあえずは気にしなくていいでしょう。
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頼藤太希(よりふじ・たいき)[マネーコンサルタント]
(株)Money&You代表取締役、ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本証券アナリスト協会検定会員。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職。女性向けWEBメディア「FP Cafe」や「Mocha(モカ)」を運営。著書は『投資信託 勝ちたいならこの7本!』『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方』 『入門仮想通貨のしくみ』『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく』など多数。