最下層からの成り上がり投資術!
【第28回】 2012年10月22日 藤井 英敏

株式相場に「完璧な予想」は必要ない。
「完璧な対応力」が勝利への分かれ道だ!

 10月19日の米国株式相場は大幅に続落しました。NYダウの下落幅は6月21日以来、約4カ月ぶりの大きさでした。

 売上高が市場予想に届かなかったゼネラル・エレクトリック(GE)や減益決算を発表したマイクロソフトが売られ、7~9月期決算は減益となり、1株利益が市場予想を下回ったマクドナルドも4%超下落しました。

 また、19日はNYダウが約23%急落した1987年10月19日のブラック・マンデーからちょうど25年の節目だったため、投資家心理が悪化したようです。シカゴ日経平均先物(円建て)12月物は8850円大証清算値比140円安でした。

下落した米国株、プラス転換した日本株

 しかし、週明け22日の東京株式市場は非常に強い動きでした。日経平均現物指数は前週末比8.03円高の9010.71円でした。日経平均先物は寄り付きこそ8870円とシカゴ先物にサヤ寄せして始まりましたが、それが安値になり、下げ渋るだけなく、なんとプラス転換し9000円大台を回復しました。

日経平均の日足チャート(1年)。緑が5日、赤が25日、青が75日の移動平均線(出所:株マップ)

 テクニカル的には、日経平均は18日の上昇(前日比176.31円高)で、25日移動平均線(18日現在、8883.50円)、13週移動平均線(同、8882.91円)、26週移動平均線(同、8854.33円)など、複数の重要な抵抗線を上抜きました。このため、東京株式市場は、18日以降、買い方有利・売り方不利の需給になっています。

 このテクニカルの好転、需給の改善効果が大きかったため、22日の日経平均は19日の米株大幅安にもかかわらず、プラス転換したのでしょう。

 なお、日経平均が15日の8488.14円を目先底に反発した要因は、米国株が堅調に推移し(19日には一時的に下落したものの)、対主要通貨(特に、対ドル)での円高が一服したためです。米国株堅調、ドル高・円安の背景は、9月の米小売売上高が前月比1.1%増と市場予想の0.7%増程度を上回ったことや、10月の住宅市場指数が、06年6月以来6年4カ月ぶりの高水準に上昇したことで、米国の景況感が改善したからです。

 この米国株高とドル高をきっかけに、東京株式市場では、主力の輸出関連株(世界景気の敏感株)が、「短期的な売られ過ぎ」を理由に急速に買い戻されました。