最下層からの成り上がり投資術!
【第77回】 2013年9月24日 藤井 英敏

そろそろ短期的な調整を警戒
「空売り比率」で相場を判断せよ!

 (1)に関しては、18日のFOMC(連邦公開市場委員会)でQE(量的緩和政策)縮小決定の予想を外された市場は、FRBの動きに疑心暗鬼に陥っています。FOMC後も、縮小時期を巡るFRB高官の発言が相次いでおり、緩和縮小を巡る思惑が交錯しているのです。

 まず、20日に、セントルイス連銀のブラード総裁が量的金融緩和策による証券購入の減額について、10月にも始める可能性があるとの認識を示しました。しかし、23日に講演したニューヨーク連銀のダドリー総裁は「経済はなお緩和的な金融政策の支えが必要だ」と述べています。このように、各連銀総裁の意見は統一されておらず、先行きの金融政策に不透明感が非常に強いのです。

 (2)に関しては、米国では、10月1日から始まる14年会計年度の予算案が成立していません。月内に議会が法案を可決しない限り、政府機関の窓口が閉鎖される恐れが出ているのです。米下院は20日、政府機関に対する予算を10月1日から12月15日まで手当てする一方、医療保険制度改革法(通称オバマケア)への予算打ち切りを盛り込んだ法案を可決しました。しかし、この暫定予算案を巡り、民主・共和両党には23日も妥協する動きはみられていません。またまた、辟易するような民主・共和両党のチキンレースが繰り広げられています。

 (1)(2)共に、投資家がリスクオフ要因です。つまり、安全資産とされる円が買われる要因です。円高なら、日経平均は調整色を強めることになるとみるのが妥当ですね。

日経平均は1万4953.29円を上抜けると年内高値を目指す

 テクニカル的には、日経平均の26週移動平均線(20日現在1万3828.48円)は45週連続で上昇しました。一方、13週移動平均線(同1万4077.09円)は3週連続で上昇しました。両線が上昇中ですので、現状は、中期上昇トレンドの中の「中段保ち合い」といえます。

日経平均の週足チャート(1年)。緑が13週、赤が26週、青が52週の移動平均線(出所:株マップ)

 このため、今後のチャートパターンは、トライアングル(三角保ち合い)を形成する公算が大きいです。しかし、2020年の東京五輪招致決定で、上振れする可能性が急激に高まっていることは事実です。よって、目先は短期調整の可能性は高そうですが、調整一巡後は、「保ち合い」上放れに備えるべきでしょう。

 当面の日経平均は、13週移動平均線(同1万4077.09円)が強いサポートとして意識されるでしょう。これを割り込んでも、26週移動平均線(同1万3828.48円)が押し目限界と考えます。なお、今後、7月19日の1万4953.29円を上抜けると、「保ち合い」上放れが実現します。そうなれば当然、次のメドは5月23日の1万5942.60円ということになります。