IPO株の銘柄分析&予想

「アイズ」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の広告・マーケティングプラットフォーム提供企業との比較や予想まで解説![2022年12月27日 情報更新]

2022年11月17日公開(2022年12月27日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 アイズ
市場・コード/業種 グロース・5242/情報・通信業
上場日 12月21日
申込期間(BB期間) 12月6日~12月12日
おすすめ証券会社 SBI証券松井証券マネックス証券岩井コスモ証券SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 5160円(+134.55%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

アイズが12月21日にIPO(新規上場)!

「アイズ」の公式サイトより

 アイズは、2022年11月17日、東京証券取引所に上場承認され、2022年12月21日にIPO(新規上場)することが決定した。

 アイズは2007年2月14日に設立された。2つの主要なサービスを行っている。「メディアレーダー」は広告・マーケティングに関するサービスの売り手と買い手をつなぐBtoBプラットフォーム。「トラミー」は、SNSを利用する20~40代の一般女性を中心としたの会員を保有するクチコミマーケティングのプラットフォーム。これら広告業のサービスを提供する「プラットフォーム事業」を展開している。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

アイズのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 12月2
ブックビルディング(抽選申込)期間 12月6日~12月12日
公開価格決定 12月13日
購入申込期間 12月14日~12月19日
払込日 12月20日
上場日 12月21日

アイズのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2022年12月14日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SBI証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
91.3
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松井証券
[最短翌日に取引可能]
0.9
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マネックス証券
[最短翌日に取引可能]
0.9%
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岩井コスモ証券
[最短翌日に取引可能]
0.9%
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SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)[最短3日後に取引可能]
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DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
みずほ証券 4.3  
あかつき証券 0.9%  
東洋証券 0.9%  

アイズのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 2020
仮条件
[予想PER(※2)
2020~2200円
20.4倍~22.2倍]
公募価格 2200円
初値 5160円
初値騰落率 +134.55%
予想トレーディングレンジ(※3) 1400~4000
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2022年12月1日ザラバの株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 31.9倍
トレンダーズ<6069> 24.2倍(連)
ジーニー<6562> 40.4倍(連)
サイバーバズ<7069> 31.0倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

アイズの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 95万株(予定)
公開株式数 公募15万株  売出23万株
(オーバーアロットメントによる売出5万7000株)
想定公開規模(※1) 8.8億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

アイズ広告業界のプラットフォームサービス

 広告業界に特化したプラットフォーム「メディアレーダー」、クチコミマーケティングのプラットフォーム「トラミー」等のサービスの提供を行う。その他、Googleなど主要インターネットメディアが提供する広告枠の一部代理販売なども提供している。

 広告業界はインターネット広告の需要が拡大傾向で成長期待は高く、ネット広告関連銘柄にも根強い人気がある。同社は公開規模に荷もたれ感はなく、既存株主にベンチャーキャピタルらも見当たらないことから、需給主導での初値上昇に期待がかかりそうだ。

 公開規模については8~9億円台となる見込み。ただ、12/21はともに知名度の高いサンクゼール<2937>note<5243>が同時上場するため、初値買い資金分散の影響はありそうだ。

⇒サンクゼール<2937>のIPO情報はこちら!
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アイズの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純損益
(伸び率)
2018/12 325
(―)
64
(―)
▲ 65
(―)
2019/12 360
(10.7%)
104
63.0%
43
2020/12 455
(26.5%)
121
16.2%
78
80.7%
2021/12 605
(32.8%)
75
-37.7%
47
-39.3%
2022/12予 796
(31.5%)
144
90.7%
94
98.3%
2022/9 3Q 636
(―)
130
(―)
87
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:98.95円/0.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

アイズの業績コメント

 2022年12月期の業績は、売上高が前期比31.5%増の7.9億円、経常利益が同90.7%増の1.4億円と増収増益の見通しとなっている。

 同社が展開するサービスを取り巻く環境は、オフラインでのマーケティング活動が制限されたこと等により、企業のマーケティング活動のデジタルシフトが加速している。

 広告・マーケティングサービスに特化した見込み顧客獲得サービス「メディアレーダー」およびソーシャルメディアの利用者を自社会員組織としたマーケティング支援サービス「トラミー」の需要は引続き拡大傾向にあり、堅調な成長を続けている。メディアレーダーにおいては、資料ダウンロードによる売上の拡大およびセミナーイベントの開催による売上の拡大を目的とした対策を実施している。トラミーにおいては、既存クライアントに対するリピート案件の獲得および新規クライアントに対する案件の獲得を目的としたリード獲得、1案件あたりの取引単価の向上を目的とした営業教育を実施している。

 なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高6.3億円で80.0%、経常利益1.3億円で90.7%となっている。

アイズの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都渋谷区渋谷三丁目12番22号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 福島 範幸(昭和49年3月17日生)
設立 平成19年2月14日
資本金 800万円(令和4年11月17日現在)
従業員数 54人(令和4年10月31日現在)
事業内容 広告業界に特化したプラットフォーム「メディアレーダー」、クチコミマーケティングのプラットフォーム「トラミー」等のサービスの提供
■売上高構成比率(2021/12期 実績)
品目 金額 比率
メディアレーダー 284 百万円 47.0%
トラミー 270 百万円 44.7%
その他 50 百万円 8.3%
合計 605 百万円 100.0%
■大株主上位4位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 合同会社シエル 40万株 50.00%
2 福島 範幸 20万株 25.00%
3 牧田 伸一 13万株 16.25%
4 三谷 翔一 7万株 8.75%
合計   80万株 100.00%
■その他情報
手取金の使途 (1)更なる事業拡大に向けた広告宣伝費、(2)人員拡大のための新規採用費、(3)既存長期借入金の一部返済に充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
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岩井コスモ証券[最短翌日に取引可能]
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[最短3日後に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
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アイズの銘柄紹介

 同社は「みんなの感動と幸せを追求する」を経営理念とし、「世の中を変革する台風の目になる」をビジョンとして掲げ、既存の業界を変革するwin-winなマッチングプラットフォームサービスを複数展開している。同社の主要サービスは、広告業界のプラットフォーム「メディアレーダー」およびクチコミマーケティングのプラットフォーム「トラミー」となり、いずれも広告業のサービスで、同社事業セグメントはプラットフォーム事業の単一セグメントとなる。

(1)メディアレーダー

 メディアレーダーは「広告業界のインフラへ」を掲げ、「自分たちも使いたくなるサービス」をモットーに、広告・マーケティングに関するサービスの売り手(掲載社)と買い手(会員)をつなぐBtoBプラットフォームである。

 掲載社にとっては、展示会への出展や、セミナーの開催、お問合せ獲得などと同様に、BtoBマーケティングにおける見込み顧客情報(リード)の獲得に位置づけられるサービスであり、TV局、ラジオ局、出版社、WEBメディア、マーケティングサービスの提供会社などさまざまで、広告・マーケティングサービスを持つ企業が、通年でのリード獲得を目的に利用している。

 メディアレーダーの事業展開の基盤は「広告・マーケティングに関する情報の充実」「リード提供」となり、メディアレーダーのWEBサイトに広告・マーケティングに関する情報のみを集約することで、広告主や広告代理店など広告・マーケティング関係者に対して、情報を探しやすく、取得および参加しやすくするなど利便性を高めたサービスとしている。

 会員は、資料ダウンロード、動画視聴、セミナー申し込みをする際に、無料の会員登録が必要となる。登録された会員情報をリードとしてサービス提供元となる掲載社へ提供しており、同社ではこのリード提供を対価としてマネタイズしている。掲載社は獲得したリードに対して営業活動が可能となるため、プッシュ型の営業をするよりも有利にすすめることが可能となるため、多くの企業が利用している。

(2)トラミー

 トラミーの事業展開の基盤は「SNSを利用する多くの一般女性会員」「品質管理」「リード管理および獲得」となる。トラミーはSNSを利用する20~40代の一般女性を中心とした約12万人(2022年7月時点)の会員を保有している。クライアントの商品やサービスをトラミー会員が体験し、体験した会員自身が利用するSNS上でクチコミ・レビューを公開(情報発信)するサービスであり、一連の業務をすべて同社がディレクションすることで品質を確保している。

 また、会員が投稿した広告物やアンケートデータはクライアントのHPや広告等に自由に掲載(二次利用)可能としており、同社はこれらを対価としてクライアントへ提供している。主なクライアントは代理店を通した取引を中心にスキンケアやメイクアップ、日用品、健康食品/サプリメントなどの女性が定期的に購入する商品(消耗品)を取り扱う企業が中心となっており、トラミーを活用した広告商品の他にSNS上で影響力が高いインフルエンサーの提供も行っており、クライアント企業の商品の性質や広告宣伝の目的等に応じて最適な広告商品を提供する体制を整え、クライアントが申し込みした広告商品の成果物の納品、役務の提供をおこなうことでマネタイズしている。

アイズの投資のポイント

 広告業界はインターネット広告の需要が拡大傾向で成長期待は高く、ネット広告関連銘柄にも根強い人気がある。同社は公開規模に荷もたれ感はなく、既存株主にベンチャーキャピタルらも見当たらないことから、需給主導での初値上昇に期待がかかりそうだ。直近では10/28上場のpluszero<5132>(公開規模8.9億円)が対公開価格比+130.6%、11/25tripla<5136>(9.4億円)が+102.5%と強い初値形成となっており、小型案件への投資家の買い需要は旺盛となっている。ただ、スケジュール的にはIPOラッシュ中盤で、12/21は3社同時上場となる予定。

⇒pluszero<5132>のIPO情報はこちら!
⇒tripla<5136>のIPO情報はこちら!

 同社の主要サービスは、広告業界のプラットフォーム「メディアレーダー」およびクチコミマーケティングのプラットフォーム「トラミー」となり、いずれも広告業のサービス。

 メディアレーダーは広告・マーケティングサービスを持つ企業に、通年でのリード獲得を目的に利用されている。2021年12月期の平均リード単価は2151円、課金ダウンロード数は10万9215件。トラミーはSNSを利用する20~40代の一般女性を中心とした約12万人(2022年7月時点)の会員を保有している。2021年12月期の案件数は628件、案件単価は43.2万円。

 その他、Googleなど主要インターネットメディアが提供する広告枠の一部代理販売、メディアレーダーの横展開モデルとなるクラウドレーダー・グローバルレーダー、ウィークル(アクティビティのプラットフォーム)、ママプレス(ママ向け情報メディア)、トラマガ(20-34歳女性向け情報メディア)なども提供している。従業員は54名。

 業績面について、2022年12月期の業績は、売上高が前期比31.5%増の7.9億円、経常利益が同90.7%増の1.4億円と増収増益の見通しとなっている。前期は上場準備に伴う管理体制の強化による人員及び管理費用並びに広告宣伝費の増加から利益面が落ち込んだこともあり、今期は大幅増益見込みとなっている。メディアレーダーの売上高は3.8億円(前期比37.1%増)とおおむね計画通りとなる見込み。トラミーは案件数・案件単価ともに前期比から増加を見込んでおり、3.5億円(同31.4%増)とおおむね計画通りを見込んでいる。

 想定仮条件水準での今期予想PERは20倍前後となる見込み。ネット広告仲介やマーケティング支援を手掛ける企業はおおむね20~40倍台となっており、割高感は特に感じないだろう。

 公開規模については8~9億円台となる見込み。代表取締役社長である福島氏とその資産管理会社で発行済株式総数の75%を保有しており、ベンチャーキャピタル株主らは見当たらない。ただ、12/21はともに知名度の高いサンクゼール<2937>note<5243>が同時上場するため、初値買い資金分散の影響はありそうだ。

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[データ提供・銘柄分析]フィスコ 

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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