個人投資家の「株で勝つ!」投資手法を徹底解剖!

【2022年】個人投資家が「儲かった株」と「損した株」を発表! 波乱が続いた2022年の株式市場で、読者の投資成績はどうだったのか、アンケートの結果を公開!

2022年12月29日公開(2023年2月21日更新)
ザイ・オンライン編集部
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ダイヤモンド・ザイ読者の”2022年の投資成績”を大公開! さらに、2022年に読者が「儲けた株」ベスト3と「損した株」ワースト3も発表!

ダイヤモンド・ザイ2023年2月号は、年末の恒例特集「2022年・読者の大反省会!」を掲載! この特集では、2022年のトレードに関する読者アンケートの内容を公開。読者が儲けた株や損した株、今年買った投資信託などを聞いているほか、セキララな失敗談やお悩み、さらには2023年の投資戦略などについても触れているので、投資の参考になるはずだ。

ここでは、そんなアンケートの結果を一部ピックアップ! 読者が2022年に儲けた株ベスト3や、損した株ワースト3も取り上げるので、ぜひチェックを!
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アンケートによると、2022年の投資がうまくいった人は4割!
世界的な波乱相場で、波に乗り切れなかった人も多かった!

 ダイヤモンド・ザイ読者に、その年の運用について振り返ってもらう“大反省会”の季節がやって来た。ダイヤモンド・ザイ編集部では、2022年11月11~24日にメールアンケートを実施。340人の読者に、2022年のトレードに関する、さまざまな質問に答えてもらっている。

 まず、読者に聞いたのは「2022年の投資はうまくいった?」という質問。答えは以下のようになった。

 ロシアによるウクライナ侵攻から年が明け、欧米での急ピッチな利上げ、それに伴う急激な円安などの影響から、2022年は波乱相場が続いた。読者アンケートでも「難しい年だった」という声が多かった。日本株以上に米国株の値動きが軟調だったことから、米国株で損したという声も多く聞かれた。

 「2022年の投資はうまくいった?」という質問に対しても、4割が「うまくいった」「まあまあ、うまくいった」と答えた一方、半分を超える6割の人がイマイチな反応。例年よりもうまくいった人が少ない結果となっている。

 読者の声を紹介していこう。

「2022年は、株価が上がっても利益が出る時期が非常に短く、下がり出したらとんでもなく損が出るという年だった。2021年のように上昇相場が2カ月続けば、損を取り戻せるのですが、下落期間が長すぎる1年でした」(東京都・40代男性)

「米国グロース株に手を出したが、さんざんだった」(長野県・40代男性)

「GAFAM株を持ち続けたことが失敗だった」(静岡県・60代男性)

2022年は損した? 得した?

 こうした中にあっても好成績を残せたのは、日本の高配当株や割安株にシフトした人に多かった。

 しかし、高配当株であっても、買うタイミングによっては損することも。それがくっきりと表れたのが「2022年に儲けた株&損した株は?」という質問の回答だ。以下に紹介していこう。

2022年に儲けた読者が多かった株は「JT」!
1~3位まではすべて高配当株が顔を揃えた!

 まず「2022年に読者が儲けた株・ベスト3」は次のようになった。

 読者が儲けた株のトップはJT(日本たばこ産業・2914)。人気だった株主優待を廃止したうえに、利益の2割をロシアで稼いでいるというマイナス要因があったが、割安感が出たことから買った人も。「ロシアのウクライナ侵攻で株価が下がり割安だったのと、高配当だったので購入しました」(30代男性)。第3四半期決算で増配を発表したことで、株価が一気に値上がりし、配当目当てに買ったのに値上がり益も得られた、という人が続出した。
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 読者が儲けた株の第2位は、原油大手のINPEX(1605)。資源高が追い風になって、株価は上昇した。「将来的な為替変動、原油価格の上昇、成長分野への事業展開を見込み、春先と夏場に購入。+32%になっており、満足している」(30代男性)。4%超という配当利回りの高さからも人気は高い。

 第3位に入ったのは、海運大手の商船三井(9104)。コンテナ船運賃の高騰に伴い、配当利回りが10%台後半という超高配当利回りに。ただし、配当の権利落ちとともに下落するなど、株価の乱高下が激しかった。「値動きが比較的よいため、頻繁に売買しました」(40代女性)
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2022年に損した読者が多かった株は「商船三井」!
儲けた人も多かったが、売買時期で明暗が分かれることに!

 続いて「2022年に読者が損した株・ワースト3」は次のようになった。

 損した株の第1位は商船三井。先ほど紹介したように、読者が儲かった株の第3位にも入った銘柄だ。ワースト2位の日本郵船(9101)とともに海運大手で、どちらも配当利回り16%超。背景には、コロナ禍による物流網の混乱で、コンテナ船運賃がバブル化したことがある。
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 商船三井は儲けた人も多かったが、将来の業績は落ち込むと予想されていることから、配当の権利落ちをまたぐと株価は大きく下落。この動きをうまく捉えられた人は儲かったが、配当にこだわった人は権利落ち後に損した可能性が高い。たとえば「高配当に目がくらんで2022年9月に3300円で500株買ったが、2800円まで下落。10月になって100株だけ売った」(60代男性)などの声も聞かれた。

 第2位の日本郵船も同様、好業績で配当利回りが異様に高まったが、すでにコンテナ船運賃は急落フェーズへ。「流行りに乗って購入しましたが、買った途端に下がり、損切りしました」(30代女性)

 損した株の第3位は日産自動車(7201)。自動車株の中でも欧州比率が高いことから、欧州の景気失速が懸念されて株価は低迷。「高配当狙いで購入したが、その後、無配や減配となり、売却のタイミングを逸してしまった。購入時の半値前後で推移しており、塩漬け状態」(70代男性)

 さて、ここまで2022年の投資に関する読者アンケートを一部紹介してきた。2023年の投資計画を立てるには、このアンケートのように、2022年の売買を振り返ってみることも必要不可欠。勝因や敗因をきっちり分析し、これからの投資に役立ててほしい!
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