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【日本株】配当利回り4~5%超の「5万円株」10銘柄を紹介! 財務が健全で配当維持力があり、株価上昇も期待できる「東洋機械金属」や「東京個別指導学院」に注目

2023年4月22日公開(2024年1月18日更新)
ザイ編集部
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【日本株】少額で買える「5万円株」で”配当利回りが高い株ランキング”のトップ10を公開!

発売中のダイヤモンド・ザイ6月号の大特集は「お試し買いも、オトナ買いも! 勝てる【5万円株】83」! 100株を買うのに必要な資金が5万円台以下の「5万円株」は、株の初心者や予算が少ない人、分散投資であれこれ買いたい人などに最適! この特集では「高配当株」「株主優待株」「低PBR株」「高成長率株」「バイオ株」というジャンル別に、有望な5万円株を紹介しているので、銘柄探しに役立つはずだ。

今回は、配当利回り4%以上の高配当株で、なおかつ業績や配当実績に安定感がある5万円株を、ランキング形式で10銘柄紹介!
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「5万円株」には、業績悪化で株価が下がっている銘柄も多い!
株価や利回りだけでなく、配当維持力や財務の安定感もチェック!

5万円株の高配当株をチェック!

 100株(1単元)買うときの最低購入額が5万円台以下の「5万円株」は、とにかく気軽に買いやすいのが魅力。ただ、株価が安いということは、業績などに問題をかかえている可能性があるので、投資する前に見極める必要がある。

 なかでも、配当利回りが高い5万円株には、無条件で飛びつきたくなるかもしれないが、いったん冷静になろう。業績が悪く、将来的に減配されたり、無配にされたりしたら元も子もない。4月5日時点で、配当利回りが3.5%以上と高水準の5万円株は102銘柄もあるが、業績が悪化している銘柄も目立つ。

 そこで、金融ジャーナリストの和島英樹さんに、投資に値する高配当株を選ぶ方法を聞いた。

 最初の条件は“配当が安定している”こと。具体的には「最新決算で減配予想ではない」かどうかをチェックしよう。配当を増額か、維持している企業であれば、足元の業績や財務状況は、それほど悪くない場合が多い。
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 2番目の条件は“借金が多すぎない”こと。たとえば「自己資本比率が50%以上」なら、総資産に占める借金の割合が、半分以下であることを意味する。これと同等の水準か、それより借金が少ない場合、その企業の財務は健全だと見てOK。今後、多少業績が悪化するようなことがあっても、配当を維持するだけの財務基盤があるので、安心材料になる。

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安定配当&借金が少ない5万円株で、高配当な株を探せ!
配当利回りランキングのトップ10は、すべて利回り4%以上!

 以下では、先ほど紹介した2つの条件を満たす5万円株を対象に、配当利回りの高さで順位を付けた「高利回り『5万円株』ランキング」のトップ10を紹介しよう(※株価や配当利回りなどのデータは4月5日時点。銘柄分析は、金融ジャーナリストの和島英樹さんと、フェアトレードの田村祐一さん。投資判断は「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で、今後3カ月に関するもの)。

安定配当&借金が少ない!高利回り「5万円株」TOP10を公開

  投資判断 配当利回り 最低購入額
(4/5時点)
実績1株配
⇒予想1株配
自己資本比率
1位  ◆東洋機械金属(東P・6210)
強気 5.26% 5.7万円 25円⇒30円 62.1%
【分析コメント】小型の射出成形機や電動ダイカストマシンを販売。2023年3月期は部材価格上昇で減益も、増配は継続。2024年3月期は射出成形機が欧州向け拡大と、価格転嫁で採算改善へ。株価はPBR0.5倍台で、下値不安は小さい。
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2位  ◆リソー教育(東P・4714)
中立 5.00% 3.2万円 16円⇒16円 54.8%
【分析コメント】首都圏を中心に個別指導の受験塾「TOMAS」を展開。幼児教育や家庭教師の派遣も手がける。2024年2月期は新規開校増で生徒数は順調に増えるも、人件費高騰が利益を圧迫。高利回りが株価を下支えするが、上値は重いと予想する。
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3位  ◆日神グループホールディングス(東P・8881)
中立 4.89% 4.5万円 22円⇒22円 55.7%
【分析コメント】東京都や神奈川県を中心にマンションを販売。管理などの関連事業を強化中。2024年3月期はマンション引渡しが順調。資材価格の高騰も一服し、営業増益転換へ。だが、長期金利の上昇傾向は逆風で、上値は限定的。
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4位  ◆東京個別指導学院(東P・4745)
強気 4.87% 5.3万円 26円⇒26円 67.8%
【分析コメント】ベネッセHD傘下。小中高生向けの個別指導塾を展開。2024年2月期はコロナ禍一巡で生徒数が持ち直し、受講単価も改善傾向。過去17年間減配していない。業績改善傾向を考慮すれ ば、株価は魅力的な水準だ。
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5位  ◆ピーシーデポコーポレーション(東P・7618)
中立 4.86% 2.9万円 14円⇒14円 68.6%
【分析コメント】パソコン量販店。販売よりも、会員向けの月額課金サービスや、保守・メンテナンスで稼ぐ。2024年3月期は会員数が増加も、人件費負担増で営業利益は微増予想。値ごろ感はあるが、上値は重い展開を予想。
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6位  ◆森組(東S・1853)
弱気 4.83% 2.9万円 14円⇒14円 55.0%
【分析コメント】マンション建築が中心の建設会社。2023年3月期の業績は工事の遅れ、資材価格の高騰で大幅未達。24年3月期はマンション好調で、営業利益は回復の見通しだが、23年3月期の業績悪化の影響で、当面は株価が軟調か。
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7位  ◆ファンコミュニケーションズ(東P・2461)
中立 4.79% 4.0万円 19円⇒19円 74.9%
【分析コメント】アフェリエイト(成果報酬型)広告の大手。2023年12月期は稼働広告主数が回復基調。スマホ向けの出稿も活発。2017年12月期より19円配当を維持。今後も利益の伸びは続くが、人件費の増加で株価の上値は重い。
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8位  ◆三共生興(東S・8018)
強気 4.69% 5.3万円 24円⇒25円 77.7%
【分析コメント】老舗繊維商社。繊維素材からファッション製品まで展開。主力ブランドは「DAKS」など。2024年3月期は国内堅調も、欧州で物価高が響き、利益は横ばいを予想する。だが、内需関連として株価は強含むとみる。
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9位  ◆ティア(東S・2485)
中立 4.68% 4.3万円 20円⇒20円 52.9%
【分析コメント】葬儀専門会社。葬祭会館を名古屋地区軸にドミナント展開する戦略に特色。関東にも出店。2023年9月期は出店増が寄与。ただ、本社の投資負担増で小幅増益止まりか。株価はもみ合いが続く可能性が高いとみる。
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10位  ◆テー・オー・ダブリュー(東P・4767)
強気 4.63% 3.1万円 14円⇒14.4円 76.4%
【分析コメント】イベント企画運営。広告代理店大手が主要顧客。2023年6月期はコロナの影響一巡でリアルイベントが急回復。オリンピック案件の剥落をこなして、営業益は大幅増を見込む。2024年6月期も利益続伸を予想する。
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※株価などのデータは2023年4月5日時点のもの。

 5万円株の配当利回りランキング上位10銘柄のうち、4銘柄が「強気」という高評価に。投資判断が高いということは、値上がり益も狙えることを意味する。上で紹介した銘柄は配当維持力が高いので、投資判断がそれほどよくなくても保有する価値はあるが、値上がり益も狙いたい人は「強気」の銘柄に特に注目しよう。

 「強気」と評価された銘柄の一つが、ランキング1位の東洋機械金属(6210)。プラスチック素材を熱で溶かし、金型に流し込んで成形する「射出成形機」などが主力の企業だ。2023年3月期は大幅減益となる見通しだが、欧州向けの輸出が拡大する見通しで、増益転換の見込み。直近10年間で減配は1回のみと、安定配当企業である点も魅力だ。

 4位の東京個別指導学院(4745)も、17年にわたって減配していない超安定配当企業。2023年2月期はコロナ禍の影響も残り、平均在籍生徒数が微減となったことで、前期より減収減益となったが、2024年2月期からは生徒数が持ち直し、受講単価の改善が期待できる。今が仕込み時だ。

 8位の老舗繊維商社の三共生興(8018)と、10位のイベント企画会社のテー・オー・ダブリュー(4767)は、コロナ禍では大幅減益となった。しかし、経済正常化によって、業績が急回復している。インバウンド回復なども追い風となり、2銘柄ともに高い利益水準を維持する見通し。三共生興は配当維持、テー・オー・ダブリューは増配が期待できるので、注目しておきたい。
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