IPO株の銘柄分析&予想

「エコモット」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のIoTインテグレーション企業との比較や予想まで解説![2017年6月28日 情報更新]

2017年5月18日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 エコモット
市場・コード/業種 札幌アンビシャス・3987/情報・通信業
上場日 6月21日
申込期間(BB期間) 6月2日~6月8日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券SBI証券松井証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 4195円(+53.67%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

エコモットのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 5月31日
ブックビルディング(抽選申込)期間 6月2日~6月8日
公開価格決定 6月9日
購入申込期間 6月13日~6月16日
払込日 6月20日
上場日 6月21日

エコモットのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2017年6月13日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券
[最短3日後に取引可能]
4.4
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
2.6
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松井証券
[最短3日後に取引可能]
0.9
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岡三証券(主幹事証券) 89.6  
上光証券 0.9%  
SMBCフレンド証券 0.9%  
エイチ・エス証券 0.9%  

エコモットのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 2500
仮条件
[予想PER(※2)
2470~2730円
23.6倍~26.1倍]
公募価格 2730円
初値 4195円
初値騰落率 +53.67%
予想トレーディングレンジ(※3) 2500円~8000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2017年5月30日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 23.8倍
ソリトン<3040> 32.1倍(連)
スマバリュ<9417> 24.6倍
NSW<9739> 14.8倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社に比べて妥当と判断できる。

エコモットの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 62万2000株(予定)
公開株式数 公募1万2000株  売出15万株
(オーバーアロットメントによる売出2万4000株)
想定公開規模(※1) 4.7億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

エコモットはIoT関連のアンビシャス上場案件

「エコモット」の公式サイトより

 IoTインテグレーション事業(IoTソリューションの企画及びこれに付随する端末製造、通信インフラ、アプリケーション開発並びにクラウドサービスの運用・保守に関する業務)を展開する。独自のIoTプラットフォーム「FASTIO」はKDDI<9433>「KDDI IoTクラウドStandard」のベースシステムとしても採用された。

 公開規模が小さいうえ、株式市場で人気の高いIoT(モノのインターネット)関連のテーマ性がある。札証アンビシャス上場であることは流動性等の観点からディスカウント要因となるものの、約2ヶ月間のIPO空白期間明け3社目の上場となるため、個人投資家を中心に初値買い意欲が高まりそうだ。

 公開規模については5億円前後となる見込み。ベンチャーキャピタル保有株があるものの、大半は上場時の売出しで放出されるため、上場後の需給面への影響は限定的だろう。

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エコモットの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2014/3 592
(―)
58
(―)
35
(―)
2015/3 685
(15.7%)
49
-16.0%
35
0.0%
2016/3 738
(7.8%)
11
-76.5%
6
-81.5%
2017/3 1,371
(85.5%)
93
(711.9%)
66
(902.3%)
2018/3予 1,500
(9.4%)
100
(6.8%)
65
(-1.6%)
2016/12 3Q 940
(―)
32
(―)
21
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:104.50円/0.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

エコモットの業績コメント

 2018年3月期の業績は、売上高が前期比9.4%増の15.0億円、経常利益が同6.8%増の1.0億円と増収増益の見通しとなっている。

 足元では、同社はIoTや人工知能(AI)の活用による第4次産業革命など、2016年をIoT時代の本格的な幕開けと位置付け、今後の拡大するマーケットに対して様々な取り組みを進めている。同社は、引き続き既存案件の積み上げ及び新規案件の獲得を推し進めるとともに、AIを活用した画像解析や気象予測などのサービスを開発し、今後のAI技術の利用拡大を想定した事業展開を進めている。

 インテグレーションソリューションにおいては、IoTプラットフォーム「FASTIO」を活用した多角的なソリューション提供により顧客基盤を拡大した。

 また、コンストラクションソリューションにおいては、土木関連市場の情報化施工案件の獲得が好調に推移し、「現場ロイド」の販売が増加したほか、モニタリングソリューション、GPSソリューションにおいてもパッケージサービスの新規導入件数が増加している。

エコモットの詳細情報

■基本情報
所在地 札幌市中央区北一条東二丁目5番2号
代表者名(生年月日) 代表取締役 入澤 拓也(昭和55年1月10日生)
設立 平成19年2月19日
資本金 5350万円(平成29年5月18日現在)
従業員数 58人(平成29年4月30日現在)
事業内容 IoTインテグレーション事業(IoTソリューションの企画及びこれに付随する端末製造、通信インフラ、アプリケーション開発並びにクラウドサービスの運用・保守に関する業務)
■売上高構成比率(2016/3期 実績)
品目 金額 比率
インテグレーションソリューション 51 百万円 7.0%
コンストラクションソリューション 440 百万円 59.6%
モニタリングソリューション 171 百万円 23.2%
GPSソリューション 75 百万円 10.2%
合計 738 百万円 100.0%
■大株主上位9位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 入澤 拓也 23万6000 38.69%
2 北海道しんきん地域活性投資事業有限責任組合 17万5000株 28.69%
3 しなねん商事株式会社 11万6000株 19.02%
4 松永 崇 2万8000 4.59%
5 株式会社テラスカイ 2万2000 3.61
5 株式会社北洋銀行 2万2000 3.61%
7 北海道ベンチャーキャピタル株式会社 7400株 1.21%
8 五十嵐 誠 3000株 0.49%
9 工藤 貴史 600株 0.10%
合計   61万 100.00%
■その他情報
手取金の使途 事業拡大のための採用費及び人件費、財務体質の強化を目的とした長期借入金の返済原資に充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2012年3月30日
割当先 有限責任事業組合札幌元気チャレンジファンド
発行価格 300円 ※株式分割を考慮済み
◆「エコモット」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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エコモットの銘柄紹介

 同社は、IoTを通じてより安心な社会の実現に貢献するため、「あなたの『見える』を、みんなの安心に。」というコーポレートスローガンを掲げ、「IoTインテグレーション事業」を展開している。IoTとは、Internet ofThingsの略で、「モノのインターネット化」と訳されます。コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせ、インターネットへの接続や相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行う。

 同社は、IoTソリューションの企画及びこれに付随する端末製造、通信インフラ、アプリケーション開発並びにクラウドサービスの運用・保守に関する業務をワンストップで提供する事業を展開している。

① IoTプラットフォームをベースとしたSIによるソリューション

 同社のインテグレーションソリューションは、独自のIoTプラットフォーム「FASTIO」を基盤として提供している。「FASTIO」は、IoT運用により大量に発生するセンサーデータをリアルタイムかつ効率的に扱うための各種機能を実装している。また、クラウド提供であることから、通信インフラやクライアントソフトのインストールが不要であり、短期間で、安価にIoTサービスを利用することが可能となっている。

 IoTの導入はセンサーやゲートウェイ端末選定が重要となるが、同社のアライアンスプログラム「FASTIO LINK」及び「FASTIO DATALINK」により多様なデバイスからのデータ取り込みが可能となる。「FASTIO」は、「物理現象を電気信号としてクラウドに取り込む」コストを最小化することにより、デバイスメーカー等へのインテグレーションソリューションを提供している。

 また、「FASTIO」は、標準のアプリケーションで画像・動画管理、遠隔接点制御、位置情報管理等に対応しており、様々な産業、市場において利用が可能である。インテグレーションソリューションは、「物理現象を電気信号としてクラウドに取り込み、外部クラウドサービスへ渡す」までを首尾一貫して提供するサービスである。

② パッケージサービスを中心としたソリューション

 同社は創業以来IoTインテグレーション事業を行っている。その中で、特定の市場や端末、機能等を選定し、パッケージ化することで運用コストを低減するとともに、ニッチなマーケットでの実績を積み重ねてきました。AIの活用により、さらなる運用コストの低減や新たな付加価値の創出を行っている。具体的なサービスの内容は下記のとおり。

・モニタリングソリューション

 マンションや商業施設等に対して、融雪・消雪装置の監視ソリューションを提供している。融雪装置の遠隔監視により稼働を可視化するとともに、リモートオペレーションによって運転の最適化を実現し、燃料コストや環境負荷を低減させる。

・コンストラクションソリューション

 建設現場、構築物の維持管理及び防災等の「安全管理」「省力化による生産性向上」「リアルタイム計測による作業精度向上」などを目的とした総合情報化ソリューションを提供している。

・GPSソリューション

 GPSソリューション「Pdrive」は、主に社有車を保有する事業者向けに、危険運転時のリアルタイム動画を提供し、運転状況を「見える化」することで、交通事故削減を図ることに強みを持つカーテレマティクスサービスを提供している。

エコモットの投資のポイント

 公開規模が小さいうえ、株式市場で人気の高いIoT(モノのインターネット)関連のテーマ性がある。また、2017年3月期の業績の伸びから高成長企業としての評価を受ける可能性もあるだろう。札証アンビシャス上場であることは流動性等の観点からディスカウント要因となるものの、約2ヶ月間のIPO空白期間明け3社目の上場となるため、個人投資家を中心に初値買い意欲が高まりそうだ。

 最近の札証アンビシャス上場案件を見ると、今年2月のフュージョン<3977>が公開価格比+151.9%、15年6月のエコノス<3136>も同+120.0%という高い初値を付けている。但し、ともに上場後の株価は大きく下落しており、同社も初値の過熱感には注意しておきたい。

 同社は、IoTソリューションの企画及び付随する端末製造、通信インフラ、アプリケーション開発、クラウドサービスの運用・保守に関する業務をワンストップで提供する事業を展開している。提供するソリューションは独自のIoTプラットフォーム「FASTIO」(前期実績で売上高の8.8%)、融雪システム遠隔監視ソリューション「ゆりもっと」(同11.4%)、建設情報化施工支援ソリューション「現場ロイド」(同42.2%)、交通事故削減ソリューション「Pdrive」(同37.6%)の4つ。「FASTIO」は2016年4月、KDDI<9433>「KDDI IoTクラウドStandard」のベースシステムとして採用された。足元では人工知能(AI)を活用した画像解析や気象予測などのサービスを開発し、今後のAI技術の利用拡大を想定した事業展開も進めている。

 業績面について、2018年3月期は売上高が前期比9.4%増の15.0億円、経常利益が同6.8%増の1.0億円と増収増益の見通しとなっている。営業利益段階では同29.3%増と高い伸びを見込む。

 想定仮条件水準の今期予想PERは24~26倍程度となる。類似サービスを手掛ける企業のバリュエーション水準はまちまちで、なかにはオプティム<3694>さくらインターネット<3778>のような高PER銘柄もある。事業内容のテーマ性や成長期待が高評価につながっているものと考えられる。

 公開規模については5億円前後となる見込み。ベンチャーキャピタル保有株が計18万2400株あるが、このうち15万株は上場時の売出しで放出されるため、上場後の需給面への影響は限定的だろう。なお、残る3万2400株にはロックアップがかかっており、上場日後90日経過または公開価格の1.5倍以上で解除される。

 スケジュール面では、6/20上場のディーエムソリューションズ<6549>が初日値付かずとなり、同社と競合するケースを想定しておく必要がある。しかし、ともに公開規模は小さいため、初値買い資金分散の影響は軽微と考えられる。

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◆SMBC日興証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。
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