世界投資へのパスポート

「ビットコイン」は先週の高騰で下落トレンドから抜け出した? 数ある仮想通貨の中、現時点でETF認可の可能性があるのは「ビットコイン」だけ!

2018年4月16日公開(2022年3月29日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

ビットコイン価格が20%以上も急騰!

 先週木曜日から金曜日にかけて、ビットコイン価格が6789ドルから8196ドルまで+20.7%の急騰を演じました。

  この急騰により、ビットコイン価格は去年の12月以来の下降トレンドから抜け出しそうな展開になっています。なぜビットコインは急騰したのでしょうか?

米国の確定申告が終わったことが
ビットコイン価格急騰の要因に

 去年、ビットコインは985ドルから19343ドルまで+1863%の大相場を演じました。その関係で、去年は沢山の「億り人」が出ました。去年ビットコインを利確した人は巨大なキャピタルゲインを得たわけです。その分に関しては税金を納めなければいけません。

 日本の確定申告の期限は3月15日、アメリカの確定申告の期限は4月17日です。仮想通貨の投資家の多くは納税のためにビットコインを売却し、キャッシュを作ることを余儀なくされました。米国の著名ストラテジスト、トム・リーによると、アメリカだけで納税のための「換金売り」圧力は2.14兆円にも上ったそうです。

 先週前半は、納税のための駆け込み売りが殺到しました。しかし納税に間に合う最終取引日である水曜日が過ぎると、売り物が切れた関係で急に値運びが軽くなり、今度は逆に真空地帯をビットコイン価格が爆上げしたのです。先週は久しぶりに売買代金もジャンプしました。

 もし今週以降もビットコイン価格が堅調に推移するのであれば、相場は新しい局面に入ったと考えて良いでしょう

コインチェックのハッキング事件など
ビットコイン周辺の悪いニュースは一段落

 去年12月にビットコインが高値を付けて以来、悪いニュースが相次ぎました。まず米国証券取引委員会(SEC)がビットコインETFの承認に難色をしめしたことから、運用会社が相次いで上場申請を取り下げました。

 次にSECが、ICO(イニシャル・コイン・オファーリング)の取り締まりを強化すると発表しました。

 また1月には、コインチェックがハッキング被害に遭い、580億円相当のNEM(ネム)が盗まれるという事件がありました。

 これらの一連のニュースは、仮想通貨への投機熱に冷水を浴びせました。しかし、仮想通貨を巡るニュースは悪いニュースだけではありません。

 コインチェックはちゃんと顧客への補償を行い、マネックス証券の傘下に入ることが決まりました。また日本政府は、厳格なルールの下でICOを認めてゆく方針を打ち出しています。

 さらに、米国のデリバティブ取引所CBOEは、ビットコイン先物取引が円滑に行われている現状に鑑み、「そろそろビットコインETFの認可を再検討して欲しい!」という公開書簡をSECに送りました。

 SECは「仮想通貨は全部ダメ!」と言っているのではありません。「仮想通貨の中で有価証券の色彩が強いICOはダメだけれど、ビットコインは有価証券ではない」という立場を打ち出しています。ビットコインに関する限り、ETF組成に反対する根拠が薄いことはSECも認めているのです。

仮想通貨によって
ファンダメンタル要因は大きく異なる

 さて、これまで仮想通貨は、皆仲良く同じ方向に動く傾向がありました。投資の専門用語で言えば、仮想通貨間の相関(コリレーション)は高かったのです。

 しかし個々の通貨をじっくり吟味すると、それぞれのファンダメンタルズには大きな違いがあることがわかります。

 一例として、ビットコインは将来の総発行数が2100万ビットコインに限定されています。これに対して、イーサリアムには明快な発行上限が規定されていません。

 また、ビットコインは分散型通貨の性格がハッキリ出ていますが、他の通貨の中には企業がスポンサーになっているなど中央集権的な構造になっているものも多いです。

 イーサリアムは、ブロックチェーン技術を使った応用アプリの「燃料(Gas)」としての役割を担うことが期待されています。「燃料」は安い方がいいので、イーサリアムには価格上昇を抑える政治的・経済的圧力がかかりやすいと言えます。

 これは「価値の保存(例:金の延べ棒を退蔵するような行為)」としての役割以外、使い道が少ないビットコインとは対照的です。

 このように、本来、需給関係を決定する基礎的要件が全く異なり、しかも期待される用途も違うそれらの通貨が全部同じ方向に動くというのは、ちょっとヘンだと思います。

 「価値の保存」の道具としてのビットコインは、堅牢で、ゴールドよりもその役目にふさわしいことが実証されています。一方、イーサリアムをはじめとするその他の多くの仮想通貨は、まだ使用事例に乏しく、その利用価値は証明されているとは言いにくいのです。

仮想通貨の選別が進むと
ビットコインの1人勝ちに?

 去年の12月以降の仮想通貨の下げで投資家は懲りているので、次の上昇局面では投資家は選別色を強めることが予想されます。とりわけETFが組成される可能性があるのは今のところビットコインだけと言い切れると思いますので、機関投資家の参戦の恩恵をこうむるのは、ビットコインだけだと認識しておいた方が良いように思います。

 つまり、相場が選別色を強める中でビットコインが他の仮想通貨をアウトパフォームするシナリオが一番自然だと思うのです。

【今週のピックアップ記事!】
ビットコインなど「仮想通貨」の取引で、不正流出のリスクを減らすには? 仮想通貨の取引所を選ぶ際は、金融庁への登録の有無やマルチシグ対応に注目しよう
「岡三オンライン証券」の「IPO(新規公開株)」取扱数が急増中で、IPO投資に必須のネット証券へ! 岡三証券との連携強化で、全IPOの7割が申込可能に!?

【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!

※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。
証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ
【2024年7月1日時点】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約4900銘柄 <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)※買付時の為替手数料が無料/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル)
【マネックス証券のおすすめポイント】
外国株の取扱銘柄数はトップクラス! また、米国株の買付時の為替手数料が0円(売却時は1ドルあたり25銭)となるキャンペーンが長期継続しており、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税込)が最大3万円がキャッシュバックされる。米国ETFの中で「米国ETF買い放題プログラム」対象21銘柄は、実質手数料無料(キャッシュバック)で取引が可能。米国株の積立サービス「米国株定期買付サービス(毎月買付)」は25ドルから。コツコツ投資したい人に便利なサービス。米国株は、時間外取引に加え、店頭取引サービスもあり日本時間の日中でも売買できる。また、NISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株の購入手数料も全額キャッシュバックされて実質無料! 企業分析機能も充実しており、一定の条件をクリアすれば、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。
【関連記事】
◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル!
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約5300銘柄 <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル)
【SBI証券のおすすめポイント】
ネット証券最大手のひとつだけあって、米国から中国、韓国、アセアン各国まで、外国株式のラインナップの広さはダントツ! 米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能で、一部米国ETFは手数料無料で取引できる。また、2023年12月1日から米ドルの為替レートを「0円」に引き下げたので、取引コストがその分割安になった。さらにNISA口座なら米国株式の買付手数料が無料なので、取引コストを一切かけずにトレードできる。米国株を積立購入したい人には「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。また、米国株の信用取引も可能。さらに、リアルタイムの米国株価、48種類の米国指数および板情報を無料で閲覧できる点もメリットだ。米国企業情報のレポート「One Pager」、銘柄検索に使える「米国株式決算スケジュールページ」や「米国テーマ・キーワード検索」、上場予定銘柄を紹介する「IPOスピードキャッチ!(米国・中国)」など情報サービスも多彩。「SBI 証券 米国株アプリ」は「米国市場ランキング」「ビジュアル決算」「銘柄ニュース」などの機能が充実している。
【関連記事】
◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約4750銘柄 <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル)
【楽天証券おすすめポイント】
米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)と幅広い銘柄がそろっており、米国株の信用取引も利用可能! 指定の米国ETF15銘柄については買付手数料が無料で取引ができるのもお得。さらに、2023年12月からは米ドル⇔円の為替取引が完全無料! NISA口座なら米国株の売買手数料が0円(無料)なのもメリットだ。米国株の注文受付時間が土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。米国株式と米国株価指数のリアルタイム株価、さらに米国決算速報を無料で提供。ロイター配信の米国株個別銘柄ニュースが、すぐに日本語に自動翻訳されて配信されるのもメリット。米国株の積立投資も可能で、積立額は1回3000円からとお手軽。楽天ポイントを使っての買付もできる。銘柄探しには、財務指標やテクニカル分析などの複数条件から対象銘柄を検索できる「米国株スーパースクリーナー」が役に立つ。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
◆DMM.com証券(DMM株) ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約2400銘柄 無料
【DMM.com証券おすすめポイント】
米国株の売買手数料が完全無料なので、取引コストに関しては割安! ただし、配当金が円に両替される際の為替スプレッドが1ドルあたり1円と高いので、配当狙いで長期保有する人は注意が必要だ。他社と違う点としては、外貨建ての口座がなく、売却時の代金や配当が自動的に米ドルから円に交換されること。米ドルで持っておきたい人には向かないが、すべて円で取引されるため初心者にとってはわかりやすいシステムと言えるだろう。また、米国株式と国内株式が同じ無料取引ツールで一元管理できるのもわかりやすい。米国株の情報として、米国株式コラムページを設置。ダウ・ジョーンズ社が発行する「バロンズ拾い読み」も掲載されている。
【関連記事】
◆DMM.com証券「DMM株」は、売買手数料が安い!大手ネット証券との売買コスト比較から申込み方法、お得なキャンペーン情報まで「DMM株」を徹底解説!
◆【証券会社比較】DMM.com証券(DMM株)の「現物手数料」「信用取引コスト」から「取扱商品」、さらには「最新のキャンペーン情報」までまとめて紹介!
【米国株投資おすすめ証券会社】DMM.com証券の公式サイトはこちら
【米国株の売買手数料がなんと0円!】
DMM.com証券(DMM株)の公式サイトはこちら
本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

ポール・サイ 米国株&世界の株に投資しよう!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

攻めと守りの高配当株
NISAの攻略法
高配当株トップ300

9月号7月20日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[攻めと守りの高配当株]
◎巻頭企画
誌上初対談!
優待株で5億円超!桐谷広人さん×累計利益100億円!テスタさん

「どんな相場でも勝てる戦略で年後半に挑む」

◎第1特集
インフレに強い!NISAにもピッタリ!
攻めと守りの高配当株
●守り:持ちっぱなしOK!ド安定高配当株63

・過去最高に稼ぐ高配当株
・減配しない10年配当株

●攻め:配当と値上がり益を両取り!

欲バリ高配当株29
・さらに増配する高配当株
・稼ぐチカラがある高配当株
・中小型の増配株

●高配当株の達人 かんちさんの投資術
●隠れ高配当株に注目!
●武藤十夢のアガる高配当株教えて!


◎第2特集
勝ち組8人のリアルバイ!
8人8色の攻略法を大公開!NISAで何買ってる?
●成長投資枠は投信・ETFメイン
米高配当ETFをスポット購入/高配当株投信を積立など
●成長投資枠は株メイン
割安&高成長の配当株を長期保有/優良IPO株の当選待ち!など


◎第3特集
つみたて投資枠投信の6カ月の通信簿
●積立てた時の成績上位50本ランキング
●好成績で発進した8本を分析!

 

◎第4特集
株主総会2024-37社の突撃レポート!
●桐谷さんも参戦!要注目のお騒がせ株
ダイドーリミテッド/日産自動車/ニデック
●みんなが持ってる人気株
東京エレクトロン/ソフトバンクG/ソニーグループほか
●気になる高配当&金融株
三井住友FG/三菱HCキャピタル/オリックス
●ザイの新人記者がNTTの総会に初参加!
●2024年株主総会の4つの特徴


【別冊付録】
買いか売りかをズバリ判定!
利回り4.1%以上ぜんぶ載せ!
高配当株トップ300大診断

 

◎連載も充実!

◆おカネの本音!VOL.25ジャスティンさん
「働き方の常識を更新 エジプトで暮らせば月収5万円で悠々自適」
◆10倍株を探せ!IPO株研究所2024年6月編
「新興株市場の底打ちでIPO株も取引が活発化」
◆株入門マンガ恋する株式相場!VOL.93
「サイバー攻撃でヤりたい放題!?」
◆マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「困った場合の救済策も!奨学金を人生の重しにしない方法」
◆人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報