2020年に株価が大きく上昇した「好決算株」の予想を的中させたラカンリチェルカの村瀬智一さんが、いま注目するのは“営業利益”2ケタ増を見込む「グッドパッチ(7351)」と「デクセリアルズ(4980)」!
発売中のダイヤモンド・ザイ2021年1月号の大特集は、「【10倍株】5つの鉄則&注目株68」! ダイヤモンド・ザイでは、毎号アナリストなどのプロの協力を仰ぎ、さまざまな観点で選んだ注目株を紹介している。今回の特集では、2020年にダイヤモンド・ザイが取り上げた数々の注目株の成績を総点検! 株価が上がった株・下がった株を分析することによって、株価が大化けする「10倍株」を事前に発掘するための「5つの鉄則」を割り出し、その鉄則に基づいた注目株を紹介している。
特集では、2020年に株価が急騰した銘柄を、値上がり前にダイヤモンド・ザイで推奨していたアナリストなどに、改めて話を聞いている。ここではそのうちの一人、ラカンリチェルカの村瀬智一さんに、今後の注目株を聞いた記事を抜粋するので、参考にしてほしい!
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好決算株を選ぶときは、特に「営業利益」の伸びをチェック!
営業利益の進捗率が高い銘柄、赤字⇒黒字に転換した銘柄も狙い目
ダイヤモンド・ザイ2021年1月号の大特集「【10倍株】5つの鉄則&注目株68」では、2020年に上がった株・下がった株を振り返って分析しているが、その分析結果から判明したのは、値上がりする株を見つけるには「5つの鉄則」があり、そのうちの1つが「好決算株はやっぱり強い!」ということだった。
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最新決算をチェックして業績好調な株を選ぶのは、株式投資の基本中の基本。ダイヤモンド・ザイでも、業績好調な株のなかから注目株を多数紹介してきた。決算がいい銘柄は上昇する場合が多いが、2020年に発売されたダイヤモンド・ザイに掲載された銘柄のなかでも、特に上昇率が高かったのがNo.1(3562)だ。
No.1をダイヤモンド・ザイ7月号(5月21日発売)で推奨してくれたのは、ラカンリチェルカの村瀬智一さん。5月下旬時点の株価は500円前後だったが、その後急騰して一時期は2000円台を突破した。今期はコロナ禍の影響により、前期の決算発表の時点(2~3月決算企業の場合、4~5月)では、今期の業績予想を発表できずにいる企業が多かったが、No.1は期初時点で増益予想を出しており、「相当自信がある」と読んだことが吉と出た。
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ダイヤモンド・ザイ2021年1月号では、村瀬さんに改めて取材し、好決算株のなかでも特に伸びそうな株を選ぶコツを聞いている。村瀬さんによると、決算で特にチェックすべきは、本業の儲けを示す”営業利益の伸び”だという。四半期決算を見るときは、営業利益(累積)の前年同期比での伸び率が大きいことや、会社計画に対して何%まで達成しているかを示す「営業利益進捗率」(四半期累積の営業利益÷通期の予想利益)が高いことが重要だ。本決算を見るときは、実績の営業利益の伸び率が大きく、今期予想でも大幅増益の銘柄なら期待が持てるという。
「成長過程にある銘柄は、業績の伸びが大きければPERは高めでも問題ありません。また、東証マザーズ市場に上場する株や、時価総額が500億円未満といった中小型株のほうが、より大きな値上がりが期待できます。ただし、相場全体が下落するような局面では売られやすいので、そこは覚悟が必要です」(村瀬さん)
加えて、赤字から黒字に転換した銘柄も注目に値する。東証マザーズ市場などの新興市場に上場する企業の場合、ビジネスが軌道に乗ったサインの可能性があるからだ。
「特に、いま伸びているような企業は、経営者も若くて動きが速く、ビジネスがうまくいかないと思ったらすぐに方向転換します。たまたま黒字なのか、一時的な悪化からの回復や成長ステージの転換点なのか見極めが必要ですが、投資の候補にはなるでしょう」(村瀬さん)
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DX関連銘柄の新世代デザイン会社「グッドパッチ」や、
前期比の営業利益の伸びも進捗率も高い「デクセリアルズ」に注目
ダイヤモンド・ザイ2021年1月号では、2020年9月・10月に四半期決算や本決算を発表した銘柄を対象として、前述した条件に当てはまる注目の好決算株を、村瀬さんに8銘柄選んでもらっている。ここではそのうちの2つを抜粋しよう。
1つ目は、企業のデザイン支援で急成長するグッドパッチ(7351)だ。
足元の業績が絶好調の銘柄となると、やはりDX(社会やビジネスのデジタル化による変革)関連のサービスが目立つが、デジタル化時代のデザイン支援サービスを行うグッドパッチはその典型だ。契約は月額課金型で、出前館やマネーフォワードなど、大きく伸びている企業が顧客として名を連ねる。2020年6月末に上場したばかりだが、2020年8月期は営業利益が約3倍に急拡大。今期も37%増と好調で、株価もさらなる上昇が期待できる。
続いて紹介するのは、ディスプレイ材料で高シェアを誇るデクセリアルズ(4980)だ。
デクセリアルズは複数の高シェア製品を持つ光学材料、電子材料のメーカー。第2四半期累計の営業利益は65%増益。今期は52%の増益見込みで、進捗率も66%と良好だ。ノートPC向け光学フィルムなどの販売好調に加え、生産性の改善や固定費の減少が奏功。アジアのスマホ向けや車載向けでコロナ禍の影響を受けているが、これらも経済の回復に伴い、盛り返しが期待される。
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今回は、発売中のダイヤモンド・ザイ2021年1月号の大特集「【10倍株】5つの鉄則&注目株68」から、今注目すべき「好決算株」を2銘柄紹介した。
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