10年で売上高が“爆増”した上位5銘柄をランキングで紹介! 1位はバイオベンチャーの「ジーエヌアイグループ(2160)」で、なんと10年で売上は131倍超に増加!
発売中のダイヤモンド・ザイ6月号の大特集は「時代の波に乗る、これからがピークの株!【史上最高株】141」! この特集では、コロナ禍でも史上最高益を達成していたり、配当額が過去最高になっていたり、株価が史上最高値を更新していたりと、3つの側面で”史上最高”を更新した株をピックアップ。これらの銘柄はいずれも業績が良く、今後の成長にも期待できるものが多いので、次なる投資先を探すうえで参考になるはずだ。
今回は、この特集のコラムで紹介している「10年間で『売上高』を爆増させた株ランキング」のベスト5を抜粋!
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ランキング1位と2位の銘柄は「売上倍増度」が100倍超に!
躍進した銘柄の多くはデジタル化に関連する企業や医療系に集中
「売上高」の推移を見ると、その企業の成長の勢いを計ることができる。よく行われるのは、2~3期前の売上高と直近の売上高を比較することだが、ダイヤモンド・ザイでは「10期前」と「今期予想」を比較し、長期での売上高の伸びをチェック。上場企業全銘柄を対象として、10年間での「売上倍増度」が高い順にランキングを作成した。
誌面では上位100銘柄を掲載しているが、特に目立ったのは、さまざまなモノやコトのデジタル化に貢献する企業や、医療系、バイオベンチャーなどだ。「誰もが認める高成長の優良企業が多く含まれ、独自のビジネスモデルや強みを持っている企業も多いです」と、クォンツ・リサーチの西村公佑さんは話す。
ここからは、そのランキングの上位5銘柄を抜粋してみよう。
◆10年間の「売上倍増度」ランキング・ベスト5を紹介! |
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売上倍増度 | 売上高(10期前) | 売上高(今期予想) | 最新の株価 | ||
1位 | ◆ジーエヌアイグループ(2160) | ||||
131.1倍 | 9000万円 | 118億300万円 | |||
【分析コメント】中国を拠点に、新薬の開発、製造、販売までを行うバイオベンチャー。特発性肺線維症薬などが牽引し、業績は急成長。F351(肝線維症薬)が中国で「画期的治療薬」の指定を受け、新薬開発の成長が期待できる。 | |||||
2位 | ◆Nexus Bank(4764) | ||||
116.3倍 | 1億7200万円 | 200億円 | |||
【分析コメント】金融とITを融合したFintechが中核事業。2020年に子会社化したJトラストカードとその傘下のJT親愛貯蓄銀行が収益の要。今後はクラウドファンディングや、キャッシュレス関連事業で成長を図る。 | |||||
3位 | ◆日本アセットマーケティング(8922) | ||||
77.7倍 | 2億8700万円 | 223億円 | |||
【分析コメント】不動産テナント賃貸と不動産管理を展開し、ドン・キホーテ運営会社向けが主体。ドン・キホーテの成長に伴い、同社の事業も安定成長。PER=17倍程度と割安感があり、1万円台から投資できるのは魅力。 | |||||
4位 | ◆メドピア(6095) | ||||
54.0倍 | 1億3800万円 | 74億5000万円 | |||
【分析コメント】医師専用コミュニティサイトを運営。製薬会社のDX加速や、Web講演会の好調で業績は絶好調。今後も会員増や予防医療プラットフォームの拡大などで成長が望める。株価指標は割高だが、株価が下がる場面で狙いたい。 | |||||
5位 | ◆日本商業開発(3252) | ||||
44.7倍 | 11億4100万円 | 510億円 | |||
【分析コメント】土地のみに投資し、長期安定ビジネスを生む「JINUSHIビジネス」。テナントはスーパーやドラッグストアなど、生活必需品関連が多く、コロナ禍も好調維持。安定収益が魅力だが、株価は横ばいで割安感もある。 | |||||
※ランキングは厳密な数値で算出。分析コメントはクォンツ・リサーチの西村公佑さん。 |
上記の5銘柄中、2銘柄が医療系の企業だ。1位に輝いたのは、中国を拠点とする創薬ベンチャーのジーエヌアイグループ(2160)。売上の伸びは130倍超で、時価総額は1000億円を超えた。中国市場で盛況なこともあり、今後もさらなる成長が期待できる。また、4位のメドピア(6095)は、会員12万人の医師専用コミュニティサイト「MedPeer」などを手掛け、医療現場のデジタルシフトの流れに乗る。
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2位のNexus Bank(4764)は、子会社の業績計上に伴い、今期予想売上高が急激に伸びて、売上倍増度は110倍超に達した。ランキングには、このようにM&Aなどで売上高が”見かけ上”大きく伸びた企業や、10期前の売上高がかなり小さかった企業なども含まれている。要するに、着実に成長した企業と、局所的な要因で売上が急増した企業が混在しているのだ。今後も成長する企業かどうかを調べるには、売上高以外の実態も調査すべきだろう。
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