フライト変更は柔軟に可能だが、オペレーションは改善の余地まだあり
以前のコラムにも書いたが、スカイマークは格安価格でチケットを購入しても、フライトの変更が自由に可能である。変更手数料が極めて安いのだ。この点は、スケジュール変更が頻繁にあるビジネスパーソンにとっては、実に使い勝手がよい。
私自身も、スカイマークがこのフライト変更のしやすい料金体系を導入した際に、それまで乗っていた航空会社からスカイマークに乗り換えたぐらいである。便の変更が柔軟というのは、JAL、ANAにも、LCCにも対抗できるものである。
しかし、一方で、ウェブサイトの使い勝手は引き続きよくない。また領収書の宛名が自動的に氏名でされてしまうので、宛名変更のために毎回空港カウンターに並ぶ必要がある。時間的制約の厳しいビジネスパーソンにとってこの無駄な時間は厳しい。そして、定時運行率は引き続き改善の余地がある。結局、私も一時はフライト変更の柔軟性からスカイマークファンとなって頻繁に利用していたのであるが、それらを理由に最近はやや足が遠のいている。
しかし、過剰サービスは省いて利用者に価格で還元しようという姿勢は引き続き応援したく、オペレーションの改善を期待したい。
買収(売却)よりも第三者割り当て増資が現実的
株式市場の関心は、スカイマークが買収されるかどうかの1点につきる。その期待を受けて、LCCによる買収観測記事が出た日は株価が高騰した。
しかし、現段階ではエアバスの損害賠償の金額がどの程度に落ち着くかが見えない。ゆえに買収側もいくらの買収金額をつけるか非常に難しい。
羽田の発着枠を欲しがるLCCにとっては、発着枠の購入という観点で買収を検討できようが、オペレーション上のシナジーという意味ではJALやANAと一緒になった方が大きいはずだ。エアバスも報道によれば機材の導入には既存航空会社との提携を求めたということであるので、JALやANAと資本提携をすれば予定通り機材を納入することで問題は解決するかもしれない。
また、スカイマークが当面必要なのは資金である。そのためには借り入れるか、増資をするしかない。買収をしてもらっても、お金が買い手企業から既存株主に流れるだけで、会社には1円も入ってこないのだ(同時に増資をすれば話は異なるが)。
ゆえに、まずは第三者割り当て増資を検討するであろう。その時のパートナーとしてLCCとJALやANAとどちらがシナジーが出やすいか、また、エアバスの意見も多少反映される形で決着を見るのではなかろうか。というのは、エアバスは最近、JAL、ANAからの機材オーダーの獲得に躍起になっている。エアバスにしても、JALかANAとスカイマークが資本提携をしてくれるのは、大きな意味で取引拡大につながるであろう。
そのように考えると、これまでJALやANAに対する猛烈な対抗意識のもと自主独立にこだわってきたスカイマークではあるが、現実的な解という意味では、どちらかの企業に対しての第三者割り当て増資を実施するということになろう。100%買収だと会社にはお金が入ってこないし、これまでの経緯からも考えにくいし。第三者割り当て増資を実施すれば、決算書における継続の疑義の注記も外される。
既存株主にとっては、第三者割り当て増資の場合は、自分たちの保有する株式がプレミアム付きで買ってもらえることにはならない。会社の成長とともに値上がりを待つ、ということになる。外資系LCCによるスカイマークの買収というストーリーはセンセーショナルではあるが、結論は意外と地味なものになるのではないだろうか。
同社は個人的には今年の注目銘柄になりうると年初に予測していたが、まさかこういう違った形で注目銘柄となるとは予測できなかった。復活を期待したい。
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