ザイスポ!

追加緩和により今から2~3年は絶好の投資環境に!マクロ経済のプロが日銀の金融政策の思惑と今後の日本市場の行く末をズバリ解説!

2014年11月10日公開(2025年3月25日更新)
ザイ・オンライン編集部
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

 2014年10月31日に突如発表された追加金融緩和。まさにサプライズな発表に市場は大きく反応し、日経平均は大引けで+755円の大幅な値上がりを記録した。米ドル/円相場も一気に円安に向かい、31日のうちに一時1ドル=112.48円まで上昇。その後も円安トレンドは続き、11月6日には7年ぶりに一時1ドル=115円台に突入した。日本銀行は、なぜ今このタイミングで追加金融緩和に踏み切ったのか、今後株式市場や為替市場はどのように推移していくのか。そんな誰もが気になる疑問を解消すべく、第一生命経済研究所・主席エコノミストの永濱利廣さんを直撃した!

冷静に分析すると、今回の追加金融緩和は至極当然のことだった

永濱利廣(ながはまとしひろ)。第一生命経済研究所経済調査部主席エコノミスト、一橋大学大学院商学研究科非常勤講師。1971年栃木県出身。経済統計、マクロ経済分析を専門とする。著書は『経済指標はこう読む』など多数。

—— 今回、サプライズで行われた追加金融緩和の発表に、投資家の誰もが驚かされました。永濱さんは、なぜこのタイミングで新たな金融緩和が決定されたと考えますか?

永濱利廣さん(以下、永濱) 仮に事前に黒田東彦日銀総裁の発言をまったく聞いていないニュートラルな立場で考えれば、今回の追加緩和のタイミングは至極当然のことと言えます。日銀は「展望レポート」と言って、年に2回、4月と10月に経済成長率とインフレ率の見通しを発表しています。それによると日銀がインフレ目標2%をかかげていたにもかかわらず、特に年度明け以降はインフレ率の伸びが鈍化傾向にあり、1%をぎりぎり切るところまで行っていました。追加緩和を行うかどうかのひとつの目安は、「消費税を除いた後のインフレ率が1%を切ること」でした。また、原油価格の下落もあって、インフレ目標2%を達成できる可能性は非常に低くなってきました。その辺りを普通に考えれば、今このタイミングで追加の金融緩和をすることに、驚きはまったくありません。

 

■2014年4~9月のインフレ率(消費者物価指数の上昇率)
  4月 5月 6月 7月 8月 9月
消費者物価指数
の上昇率
(前年同月比)
+1.2% +1.4% +1.3% +1.3% +1.1% +1.0%

※総務省『消費者物価指数』の「生鮮食品を除く総合指数」から消費税の影響2%(日銀試算)を引いた数字

―― しかし、実際は大きなサプライズになりました。

永濱 はい。このような状況にもかかわらず、なぜ今回の追加緩和を市場が読めなかったのかというと、黒田総裁が事前の講演や国会の証言で、強気な発言を繰り返していたからです。物価の伸びが鈍化しているにも関わらず、「好循環は順調に進んでいる」とか「景気は回復基調を持続している」とか、繰り返しおっしゃっていた。それにうまいことマーケットは騙されたのです。金融政策は、いかにサプライズを起こすかで効果が変わってきますので、その意味では、黒田総裁は非常にうまい芝居をしたと言えますね(笑)。

―― 直前の10月29日にアメリカのFRBが量的緩和の終了を発表し、また10月31日には年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が国内株の比率を大幅に増やすことを決定しましたが、それらは追加緩和の決定に何か影響をおよぼしたのでしょうか?

永濱 同じタイミングで、アメリカのほうは量的金融緩和の終了を決めましたが、これはたまたまです。アメリカは日本の金融政策とはまったく関係なく、以前から「予定通りに行けば、この10月で量的金融緩和は終わりますよ」と言っていました。そして実際に景気が良くなったので、予定通り止めただけです。

 ただ同じタイミングで、かたやアメリカは量的金融緩和を終了し、かたや日本は量的緩和を加速する、とコントラストがはっきりしたことで、より一層、追加緩和の効果が高まりました。初めから狙っていたわけではないでしょうが、「このタイミングでやれば、より効果がありそう」くらいの意図はあったでしょうね。ただ、別にアメリカが量的金融緩和を止めなくても日銀の追加緩和はあったと思います。

 GPIFに関しても、もともと基本ポートフォリオの発表は9〜10月の金曜日に行われると言われていましたし、たまたま重なったのだと思います。もし、なんらかの思惑があるのだとしたら、GPIFがぶつけてきた可能性の方ですね。日銀がこの時期に金融決定会議で「展望レポート」を発表することは前々から決まっていましたから、GPIFが自分たちの発表をそれに合わせたのかもしれませんね。

金融緩和は黒田総裁から安倍総理への
「消費税増税はよろしく」というメッセージ

―― 「安倍政権が消費税増税を決断しやすくするために、日銀が追加緩和を決定した」という話もあるようですが、その辺はどうでしょう?

永濱 それはあると思いますね。実際に黒田総裁は前々から消費税は上げるべきだとおっしゃっていましたし、それは日銀の立場としても理に適っています。

―― 日銀の立場とは?

 量的緩和で、日銀はこれからもいろんな国債を大量に買うわけです。しかし、量的緩和をずっと続けることはできず、景気が良くなってきたどこかのタイミングで止めないといけません。さもないとバブルになってしまいます。量的緩和を止めるときの最大のリスクは、日銀が国債を買わなくなることで国債が暴落することです。そのリスクを減らすには、世の中に出回る国債をできるだけ増やさないように、いうなれば政府の財政規律がちゃんと守られる状況にすることです。その点では、消費税を上げた方が国の財政規律が強まり将来的な国債発行が抑制される、と少なくとも黒田さんはそう考えています。

 ただ足元の状況を見ると、7〜9月の成長率はあまり良くなさそうだし、他にいい話はほとんどない。日銀としては消費税率を上げて欲しいのだけど、先送りのリスクも出てきました。そこで、日銀が追加緩和をバン!と打ち出して株価を上げることで、安倍さんが消費税増税を決断しやすい環境を作ろう、という意図もあったと思います。もちろんそうした状況がなかったとしても、このタイミングで追加緩和はあったと思いますが、プラスアルファとしてはそういう思惑もあったのでしょう。

来年10月の消費税増税にあわせて
さらなる追加緩和の可能性が

―― 追加緩和では、マネタリーベース増加額(日銀が1年間に市場に流す通貨の量)が年間80兆円に拡大されることなどが決まりましたが、金融緩和の規模としてはどの程度のものだと考えればいいのでしょうか?

永濱 規模としてはそれほど大きくはありません。これまでの量的緩和でもマネタリーベースで年間60兆〜70兆円くらい増やすことになっていたのを、10兆〜20兆円増やすだけですから。最初に述べたように、いろんな意味でサプライズ感を出したことで「ものすごいことが決まった」という感じがしますけど、よくよく考えると、そこまで大胆なことをやっているわけではないんですよ。

 ただ、見方を変えると、日銀はさらなる追加金融緩和の余地を残しているとも言えます。多分そのタイミングは、消費税率が上がる可能性が高い来年の10月でしょう。黒田総裁も、「原油価格下落の影響で、来年の前半まで物価が減速するのは致し方ない」と言っています。つまり、来年の前半でそれなりに物価が下がったとしても、追加緩和には動かない。しかし、さすがに来年の後半になっても物価上昇率が上がってこないとなると、追加緩和をやると思います。私としては、インフレ率2%はなかなかすぐには実現しないと思いますので、来年の10月、もう一段の金融緩和の可能性はあるのではないでしょうか。

―― それは消費税増税の前でしょうか? それとも後?

永濱 消費税が上がった直後くらいでしょう。1年後の10月にまた「展望レポート」の発表があるので、そのくらいにやるんじゃないですかね。

―― そのときはどの程度の規模になりそうですか?

永濱 今回10兆円増やしたので、また10兆円増やす程度だと思います。金融緩和の中身としては、そうはいっても国債を無制限に買えるわけではないので、多分今よりもETFなどのリスク資産の購入比率を上げるのではないでしょうか。

―― そもそも、消費税は政府の予定通り来年の10月に増税されると思いますか?

永濱 増税先送りのシナリオがまったくないとは言えません。マーケット的には先送りになったほうがポジティブだという見方もあります。今年4月に消費税を上げた時とは違いますね。前回は、ほとんどの外国人投資家が「ちゃんと消費税を増税しないと安倍総理の実行力が問われる」と言っていたのに対し、今回は、アメリカ財務省が「慎重にやれ」と言っていることもありますが、外国人投資家も「ここで消費税上げると世界経済への影響が大きく、アベノミクスが失敗するリスクが出てくる」という見方が多いようです。それは春の増税のダメージが予想以上に大きかった上に、世界経済的にもユーロ圏や中国がいろいろときな臭いことになっていますから。アメリカだけがんばってもさすがに厳しい、ということです。

 しかしそうは言っても、6:4で来年10月に消費税は上がるのではないでしょうか。もし今回の追加緩和がなかったら5分5分くらいで、下手したら先送りの可能性のほうが高いかと思っていました。しかし黒田総裁がバズーカを放ってしまったので。

 先送りは難しいでしょうね。その場合は、消費税を上げるタイミングに合わせて、新たなバズーカを放つでしょう。QQE3ですね、多分。

円安による家計の負担は一時的なもの
じきに賃金の上昇が追い付いてくる

―― 永濱さんとしては、今回のサプライズを高く評価しているのでしょうか?

永濱 はい、評価しています。100点満点中100点に近いのではないでしょうか。強いて言えば、もっと事前に根回しをして、反対が4人も出ないようにして欲しかったですね。根回し不足というのは少し感じます(笑)。

※厚生労働省『民間主要企業における春季賃上げ状況の推移』より編集部が作成

 「今だって景気回復の実感なんてないのに、円安で中小企業や家計の負担が増える」と、金融緩和の悪い面ばかり取り上げる人もいますが、それは誤りです。なぜ今、景気回復の実感が湧いていないかというと、消費税を上げたからですよ。これまで金融緩和を実施したことにより、今年の春闘では実に15年ぶりの賃上げ率が実現しました。マクロのデータで見たら、あきらかに家計の収入は増えている。前年比で2%以上も増えているんですよ。それは公共事業でお金をばらまいたからそうなったわけではなく、間違いなく円安株高の効果ですよね。実際に、消費税率を除いたインフレ率は2%くらいで済んでおり、物価の値上がりよりも家計の収入増加の方が上回っていたはずです。それが、消費税のおかげで物価が4%上がってしまったから家計が厳しいわけです。そう考えると、「今、生活が苦しいのは、金融緩和で円安になって輸入品の値段が上がったから」という見方は間違っているのがわかると思います。

 短期的に見ると、円安になって輸入品の価格が上がって家計が苦しくなった面もあるでしょう。しかしその理由は、賃金が上がるまでにタイムラグがあるからです。今回、金融緩和をして円安になりましたが、賃金が上がるのは来年の春闘以降なのでまだ先の話です。しかし、円安にともなう輸入品の価格上昇は、それよりも前に来てしまう。そこにタイムラグが起きてしまいます。だから短期的に考えたら、家計の負担の方が先に出るのは確かですが、ただそれは一時的なものであって、日本経済全体で考えれば円安のほうが間違いなくプラスとなります。

2017年までに日経平均2万2000円も十分にありうる

―― 今回の追加緩和は、株式市場や為替市場に、どの程度の影響を与えると考えますか?

永濱 非常に大きな影響があるでしょうね。前回の金融緩和と違うところは、前回はアメリカも日本も金融緩和の方向でした。しかし今回、日本は金融緩和ですが、アメリカは逆にこれから引き締めの方向に向かいます。そういうタイミングで打ち出されたわけですから、規模は小さくても効果は期待できますね。

 アメリカのFRBが2017年末までのFFレート(政策金利)の見通しを出していますが、仮に3%を上回ると仮定すれば、状況によっては日経平均が2万2000円、為替が1米ドル=120円に行ってもおかしくありません。

―― 2万2000円! それはいつ頃になりそうでしょうか?

永濱 1米ドル=120円に関しては、来年中に達成する可能性はあります。日経平均の2万2000円は、行くとしたら3年後の2017年くらいまででしょう。

―― 日経平均がそこまで上がりきらず、日本経済が失速するシナリオはありますか?

永濱 もちろんあります。今は金融緩和で市場が明るいムードになっていますけど、例えばまかり間違ってエボラ出血熱が大規模に蔓延したら、そんなものは一気に吹っ飛んでしまいます。

 目先で考えれば、ECBの金融政策です。日銀はもう期待以上のことをやったのに対して、ECBもちゃんとやってくれるのかどうか。さらに言えば、アメリカも今後うまく舵取りをして経済の好循環に合ったマイルドな利上げをしてくれればいいのですが、もし拙速な利上げをしてしまえばオーバーキルでアメリカ経済を腰折れさせてしまうリスクがあります。当然、リスクは常につきまとっているわけです。

 ただ、そういうリスクが顕在化しなければ、これから3年くらいのタームで日経平均が2万円台を目指せる環境は十分にあります。投資家にとっては、「ここで稼がないで、いつ稼ぐの?」って感じですよ。

 結局、日本市場への投資で稼げるのは、アメリカが金融引き締めを行っている時期です。アメリカが金融緩和を視野に入れるような状況になると、円高になってなかなか儲けられなくなりますから。アメリカの過去の経験則を見ると、これから大体2〜3年は金融引き締め局面に入るでしょう。アメリカも今は緩和を止めただけですが、来年から本格的な引き締めに入るでしょうから、そうなると2016~2017年くらいまでは、日本市場は非常にいい投資環境になります。

 それ以降は、まだなんとも言えません。そのまま上昇基調が続くかもしれませんが、過去を振り返ると、早ければ金融引き締めから3年くらいでバブル崩壊してしまうこともあります。結局、恐らく次のリスクオフと言いますか、投資で儲かりやすい環境を終了させるのは、アメリカのバブル崩壊だと思います。そして、早ければ2〜3年後にアメリカのバブルが崩壊する可能性がまったくないとは言えません。

 ただ、逆に言えばここから2〜3年は個人投資家にとっても大きなチャンスと言えるでしょうね。

注意すべきは国内要因よりも、アメリカの金融政策

―― 年末や春先までなど、短期的に見るとどうでしょうか?

永濱 上昇トレンドにあると言っても、一本調子で上げるとは限りません。先ほども言ったように、ECBが緩和を期待通りやってくれるかどうかにもよります。また、前回マーケットが若干もたついた背景には、アメリカが量的緩和を止めたことがあります。過去を振り返ると、QE1、QE2の時も量的緩和をいったん止めていますが、株は短期的に調整しました。それを考えると、来年のどこかのタイミングでアメリカの利上げ観測が高まってくると、株価の頭が抑えられて調整局面に入る可能性があります。さらに国内要因としては、消費税が上がると仮定すれば、過去の経験則として増税の半年から3カ月前に、株価は先読みして調整してくる可能性があります。

 私の予測としては、来年の前半中にいったん株式市場はピークアウトすると思います。早ければ、年末にピークアウトする可能性もあります。ただ、あくまでも上昇トレンドの中での短期調整なので、押し目を拾って長期的に持つ戦略が基本となります。アメリカが金融引き締め局面の間は、上昇トレンドが続くでしょう。

 そして、アメリカが金融緩和に入る兆しが出てきたタイミングでリスクオフに転じた方がいいでしょう。バブルが崩壊する前に逃げるわけです。

―― アメリカが引き締めを止めて金融緩和に入るかどうか、個人投資家はどこで判断できますか?

永濱 やっぱり過熱感じゃないでしょうか。短期的にはテクニカル分析で判断すること。ファンダメンタルズ的には、アメリカのインフレ率と失業率でしょうか。アメリカの金融政策は、いわゆる「デュアルマンデート」と呼ばれるようにインフレ率と雇用の最大化を目指しています。具体的には失業率が5%前半に下がって来たりしたら、少し過熱感の兆しが出てくる感じですね。やはり日本の指標よりも、アメリカのインフレ率や失業率を見て判断したほうがいいと思います。


 永濱さんの予想通り、これから2~3年で日経平均が2万2000円まで上昇するとしたら、2012年11月から始まったアベノミクス相場はまだまだ終わらないということ。まさに「ここで稼がないで、いつ稼ぐの?」という状況だ。これまでのアベノミクス相場に乗り遅れてしまった投資家にとっても、まだまだ稼ぐチャンスは残っている。短期的な下げ局面をしっかりを見極めながら、積極的に狙って行くといいだろう。

※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。
株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券!最新情報はコチラ!
証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
NISAおすすめ比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ
【2025年3月7日時点】
【証券会社おすすめ比較】
 手数料、取引ツールetc.で総合比較! おすすめネット証券はココだ!
株式売買手数料(税込) 投資信託 外国株
1約定ごと 1日定額
10万円 20万円 50万円 50万円
◆楽天証券⇒詳細情報ページへ
すべて0円 2572本
米国、中国
、アセアン
【楽天証券のおすすめポイント】
国内株式の現物取引と信用取引の売買手数料が完全無料(0円)! 株の売買コストについては、同じく売買手数料無料を打ち出したSBI証券と並んで業界最安レベルとなった。また、投信積立のときに楽天カード(一般カード/ゴールド/プラチナ/ブラック)で決済すると0.5〜2%分、楽天キャッシュで決済すると0.5%分の楽天ポイントが付与されるうえ、投資信託の残高が一定の金額を超えるごとにポイントが貯まるので、長期的に積立投資を考えている人にはおすすめだろう。貯まった楽天ポイントは、国内現物株式や投資信託の購入にも利用できる。また、取引から情報収集、入出金までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名で、数多くのデイトレーダーも利用。ツール内では日経テレコン(楽天証券版)を利用することができるのも便利。さらに、投資信託数が2500本以上と多く、米国や中国、アセアンなどの海外株式、海外ETF、金の積立投資もできるので、長期的な分散投資がしやすいのも便利だ。2024年の「J.D. パワー個人資産運用顧客満足度調査<ネット証券部門>」では総合1位を受賞。
【関連記事】
◆【楽天証券の特徴とおすすめポイントを解説!】売買手数料が安く、初心者にもおすすめの証券会社! 取引や投資信託の保有で「楽天ポイント」を貯めよう
◆「日経テレコン」「会社四季報」が閲覧できる証券会社を解説! 利用料0円ながら、紙媒体では読めない独自記事や先行情報を掲載し、記事の検索機能も充実
【証券会社おすすめ比較】編集部おすすめ!・楽天証券の公式サイトはこちら
【楽天カードを活用すれば、投資しながら楽天ポイントもゲット!】
楽天証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券⇒詳細情報ページへ
すべて0円
※取引報告書などを「電子交付」に設定している場合
2583本
米国、中国、
韓国、ロシア
、アセアン
【SBI証券のおすすめポイント】
ネット証券最大手のひとつ。国内株式の売買手数料を完全無料化! 取引報告書などを電子交付するだけで、現物取引、信用取引に加え、単元未満株の売買手数料まで0円になるので、売買コストに関しては圧倒的にお得な証券会社と言える。投資信託の数が業界トップクラスなうえ100円以上1円単位で買えるので、投資初心者でも気軽に始められる。さらに、IPOの取扱い数は大手証券会社を抜いてトップPTS取引も利用可能で、一般的な取引所より有利な価格で株取引できる場合もある。海外株式は米国株、中国株のほか、アセアン株も取り扱うなど、とにかく商品の種類が豊富だ。米国株の売買手数料が最低0米ドルから取引可能になのも魅力。低コストで幅広い金融商品に投資したい人には、必須の証券会社と言えるだろう。2024年は「JCSI(日本版顧客満足度指数)調査」の「証券業種」で1位を獲得。また口座開設サポートデスクが土日も営業しているのも、初心者には嬉しいポイントだ。
【SBI証券の関連記事】
◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実
◆「株初心者」におすすめの証券会社を株主優待名人・桐谷広人さんに聞いてみた! 桐谷さんがおすすめする証券会社は「松井証券」と「SBI証券」!
【証券会社おすすめ比較】編集部おすすめ!・SBI証券の公式サイトはこちら
◆松井証券⇒詳細情報ページへ
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円/日 1887本
米国
【松井証券のおすすめポイント】
1日定額制プランしかないものの1日の約定金額の合計が50万円以下であれば売買手数料が無料という手数料体系は非常に魅力的。また、25歳以下なら現物・信用ともに国内株の売買手数料が完全無料! 資金が少なく、複数の銘柄に分散投資する初心者の個人投資家にはおすすめだ。その使い勝手は、チャート形状で銘柄を検索できる「チャートフォリオ」を愛用している株主優待名人・桐谷さんも「初心者に特におすすめ」と太鼓判を押す。また、デイトレード限定で手数料が無料、金利・貸株料が0%になる「一日信用取引」や手数料が激安になる「一日先物取引」など、専業デイトレーダーにとって利便性の高いサービスも充実している。「J.D.パワー2024年カスタマーセンターサポート満足度調査<金融業界編>」では、ネット証券部門で1位を受賞した。
※ 株式売買手数料に1約定ごとのプランがないので、1日定額制プランを掲載。
【関連記事】
◆【松井証券のおすすめポイントは?】1日50万円以下の株取引は手数料0円(無料)! その他の無料サービスと個性派投資情報も紹介
◆「株初心者」におすすめの証券会社を株主優待名人・桐谷広人さんに聞いてみた! 桐谷さんがおすすめする証券会社は「松井証券」と「SBI証券」!
【証券会社おすすめ比較】編集部おすすめ!・松井証券の公式サイトはこちら
1約定ごと(税込) 1日定額(税込) 投資信託
※1
外国株
10万円 20万円 50万円 50万円
◆マネックス証券⇒詳細情報ページへ
99円 115円 275円 550円/日 1795本
米国、中国
【マネックス証券のおすすめポイント】
日本株の取引や銘柄分析に役立つツールが揃っているのがメリット。中でも、多彩な注文方法や板発注が可能な「マネックストレーダー」や、重要な業績を過去10期以上に渡ってグラフ表示できる「マネックス銘柄スカウター」はぜひ利用したい。「ワン株」という株を1株から売買できるサービスもあるので、株初心者はそこから始めてみるのもいいだろう。また、外国株の銘柄数の多さも魅力で、4850銘柄以上の米国株や約2650銘柄の中国株を売買できる。「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積み立てると最大1.1%のポイント還元。さらに、投資信託の保有金額に対し、最大0.26%分(年率)のマネックスポイントが付与されるのもお得だ。なお、2023年10月にNTTドコモと業務提携を発表しており、2024年7月からは「dカード」による投資信託のクレカ積立などのサービスが始まった。
【関連記事】
◆NISAのクレジットカード積立は「dカード積立」がおすすめ! ポイント還元率は業界トップクラスの1.1%で、「dカード GOLD」ならお得な付帯サービスも満載
◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル!

◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付は実質無料。外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者にはおすすめ!
【証券会社おすすめ比較】編集部おすすめ!・マネックス証券の公式サイトはこちら
【人気の「米国株」の銘柄数がトップクラス!】
マネックス証券の公式サイトはこちら
◆三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)⇒詳細情報ページへ
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円/日 1856本
米国
【三菱UFJ eスマート証券のおすすめポイント】
MUFGグループが出資するネット証券で、SB証券や楽天証券などと並んで5大ネット証券のひとつ。日本株は、1日定額制なら1日100万円の取引まで売買手数料が無料(0円)!「逆指値」や「トレーリングストップ」などの自動売買機能が充実していることも特徴のひとつ。あらかじめ設定しておけば自動的に購入や利益確定、損切りができるので、日中に値動きを見られないサラリーマン投資家には便利だ。板発注機能装備の本格派のトレードツール「kabuステーション」も人気が高い。その日盛り上がりそうな銘柄を予測する「リアルタイム株価予測」など、デイトレードでも活用できる便利な機能を備えている。投資信託だけではなく「プチ株(単元未満株)」の積立も可能。月500円から株を積み立てられるので、資金の少ない株初心者にはおすすめだ。「J.D.パワー 2024年カスタマーセンターサポート満足度調査<金融業界編>」において、ネット証券部門で2年連続第1位となった。 
【関連記事】
◆【三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)のおすすめポイントを解説】NISA口座なら日本株と米国株の売買手数料が無料で、クレカ積立の還元率はネット証券トップクラス

◆auカブコム証券の新アプリで「スマホ投資」が進化! 株初心者でもサクサク使える「シンプルな操作性」と、投資に必要な「充実の情報量」を両立できた秘密とは?
◆au PAY カード」で積立投資すると最大5%のPontaポイントがたまる! NISAも対象なので、これから投資を始める人にもおすすめ
【証券会社おすすめ比較】編集部おすすめ!・auカブコム証券の公式サイトはこちら
◆GMOクリック証券⇒詳細情報ページへ
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円/日 112本
(CFD)
【GMOクリック証券のおすすめポイント】
1日100万円まで取引は売買手数料無料! 1約定ごとプランの売買手数料も最安レベルで、コストにうるさい株主優待名人・桐谷広人さんも利用しているとか。信用取引の売買手数料と買方金利・貸株料も最安値レベルで、一般信用売りも可能だ! 近年は、各種ツールや投資情報の充実度もアップ。米国株の情報では、瞬時にAIが翻訳する英語ニュースやグラフ化された決算情報などが提供されており、米国株CFDの取引に役立つ。商品の品揃えは、株式、FXのほか、外国債券やCFDまである充実ぶり。CFDでは、各国の株価指数のほか、原油や金などの商品、外国株など多彩な取引が可能。この1社でほぼすべての投資対象をカバーできると言っても過言ではないだろう。なお、国内店頭CFDについては、2023年末まで10年連続で取引高シェア1位を継続。頻繁に売買しない初心者やサラリーマン投資家はもちろん、信用取引やCFDなどのレバレッジ取引も活用する専業デイトレーダーまで、幅広い投資家におすすめ!
【関連記事】
◆GMOクリック証券が“業界最安値水準”の売買手数料を維持できる2つの理由とは? 機能充実の新アプリのリリースで、スマホでもPCに負けない投資環境を実現!
◆「株主優待のタダ取り(クロス取引)」で得するなら、GMOクリック証券がおすすめ! 一般信用の「売建」を使って、ノーリスクで優待をゲットする方法を解説!
◆GMOクリック証券を「無料」で利用する裏ワザとは? グループ会社の株主優待を効率よく利用することで、1年間に「最大375回分」の売買手数料が0円に!
◆億トレーダーが初心者におすすめの証券会社を紹介! NISA口座の売買手数料無料のSBI証券と、株主優待で売買手数料が無料になるGMOクリック証券がおすすめ
【証券会社おすすめ比較】編集部おすすめ!・GMOクリック証券の公式サイトはこちら
1約定ごと(税込) 1日定額(税込) 投資信託
※1
外国株
10万円 20万円 50万円 50万円
◆SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)⇒詳細情報ページへ
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円/ 49本
(米国株CFD)
【SBIネオトレード証券のおすすめポイント】
以前はライブスター証券だったが、2021年1月から現在の名称に。売買手数料を見ると、1日定額プランなら1日100万円まで無料。1日100万円超の価格帯でも大手ネット証券より割安だ。そのうえ信用取引の売買手数料が完全無料と、すべての手数料プランにおいてトップレベルの安さを誇る。そのお得さは株主優待名人・桐谷さんのお墨付き。2023年10月に新取引ツール「NEOTRADER」が登場。PC版は板情報を利用した高速発注や特殊注文、多彩な気配情報、チャート表示などオールインワンの高機能ツールに仕上がっている。また「NEOTRADER」のスマホアプリ版もリリースされた。低コストで日本株(現物・信用)やCFDをアクティブにトレードしたい人におすすめ。また、売買頻度の少ない初心者や中長期の投資家にとっても、新NISA対応や低コストな個性派投資信託の取り扱いがあり、おすすめの証券会社と言える。
【関連記事】
◆【ネット証券おすすめ比較】株の売買手数料を比較したらあのネット証券会社が安かった!

◆株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券は? 手数料、使い勝手で口座を使い分けるのが桐谷流!
【証券会社おすすめ比較】編集部おすすめ!・SBIネオトレード証券の公式サイトはこちら
【積極的に売買する短期トレーダーに人気!】
SBIネオトレード証券の公式サイトはこちら
※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。

【SBI証券×ザイ・オンライン】タイアップ企画
新規口座開設+条件クリアした人全員に
現金2000円プレゼント!関連記事はこちら

ザイ・オンラインおすすめのネット証券会社!SBI証券の公式サイトはこちら
お得な限定キャンペーン! もれなく2500円プレゼント 株の売買手数料がお得!
SBI証券の公式サイトはこちら!
SBI証券
新規口座開設+条件クリアで
もれなく2000円プレゼント!
岡三オンライン証券の口座開設はこちら!
岡三オンライン証券
1日定額プランで
手数料を大幅値下げ!
松井証券の口座開設はこちら!
松井証券
1日50万円までの取引
なら売買手数料0円!
ネット証券最大手で、ザイ・オンラインでも人気NO.1関連記事 2017年の秋からIPO取扱数がトップクラスに!関連記事 優待名人・桐谷さんも「便利でよく使う」とおすすめ関連記事

【ザイ投信グランプリ2024】を発表!本当にいい投資信託だけを表彰
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

株で1億円をつくるワザ
気の株500&
米国株150激辛診断

5月号3月21日発売
定価950円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[株で1億円をつくるワザ]
◎創刊25周年企画
●桐谷さんと振返る日本株の25年史
25年で私たちの投資環境はかなり改善された!
◎第1特集
勝ち組の個人投資家8人に聞いた!
株で1億円をつくるワザ

●億り人の歩んだ道のりから学ぶ1億円への必勝法!
●これだけは押さえよう!1億円達成のための心構え8

●億り人に聞いた!暴落時にどうする?

◎第2特集
買っていい高配当株が94銘柄も!
人気の株500+Jリート14激辛診断

●儲かる株の見つけ方①旬の3大テーマ
今期も来期も連続増益の好調株/連続で増配予想の高配当銘柄/円高が追い風の株
●儲かる株の見つけ方②5大ランキング
来期に売上が大きく伸びる株/営業利益率が高い株/配当利回りが高い株/少額で買える株/理論株価より割安な株
●儲かる株の見つけ方③セクター別平均
株価は業種で騰落真っ二つ!
●2025年春のイチオシ株
10万円株/高配当株/株主優待株/Jリート
●気になる人気株
大型株/新興株/Jリート

◎第3特集
今後25年も上がり続ける期待大!
人気の米国株150診断 2025年4-6月

●爆上がりの25年間を振返り!米国株の強さのヒミツ
●新政権でますます強く!2025年のS&P500を大予測
●GAFAMの最新決算判断も!Big8定点観測&買いの高配当株
●人気の133銘柄買い売り診断
●進化する指数だからS&P500は買い続けろ!

◎第4特集
NISA向き!インデックス投信より好成績!

運用実績25年以上!
儲かる長寿投信ベスト10

【別冊付録】
増益でさらに割安な株は1701銘柄
上場全3909社の最新理論株価

◎新連載・第3回

17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略
◎連載も充実!

●10倍株を探せ!IPO株研究所2025年2月編
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.08
●おカネの本音!VOL.33 髙橋史好さん
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.101
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報