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「上場パンダ」や「貴族指数」を知ってますか?カブドットコム証券のフリ-ETFで売買してみよう!~おもしろい&役に立つETF情報~

2014年12月25日公開(2025年3月26日更新)
久保田正伸
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ETF(上場投資信託)・ETN(上場投資証券)は月間売買代金で2か月(10月・11月)連続で過去最高を更新した。今回は、人気商品や新商品、NISAに適した商品、知られざるおもしろETFなどに加えて、ネット証券を使った便利な買い方なども紹介する。

 日銀は追加緩和によって、ETF、J-REIT(不動産投資信託)、JPX日経400連動ETFの買い付け量を増やすことで、市場を断続的にバックアップしている。個人投資家がNISA(少額投資非課税制度)投資をする際にもETF・ETNは有望な投資先といえる。銘柄数は毎月のように増加しており、11月末現在でETF(162銘柄)、ETN(27銘柄)。今回はETFのキホンから便利でユニークな商品、賢い取引方法について紹介しよう。

ハイリスク・ハイリターンなETF・ETNが人気

 そもそもETF(上場投資信託)・ETN(上場投資証券)とは、指標に価格が連動する金融商品のこと。有名なのは日経平均やTOPIXに連動するETFだ。株式市場で株と同様に取引できるので、わかりやすさ、取引のしやすさが魅力だ。ETF・ETNのさまざまなメリットについては、この記事の最後にまとめた。基本知識から知りたい方は、そちらをチェックしてほしい。

 まずは最近、人気のETFから紹介しよう。【図表1】は売買代金ランキング(過去20日間の平均)だ。ほとんど日経平均、TOPIX連動のETFだが、「JPX日経400ETF(1591)」が8位にランクインしている。

【図表1】人気のETFランキング(過去20日間平均売買代金-12月17日)

順位 銘柄略称(コード) 価格 売買単位 対象指標
1 225投信(1321) 1万7190円 1口 日経平均株価
2 日経ダブルインバース(1357) 4120円 1口 日経平均ダブルインバース・
インデックス
3 日経2倍(1579) 1万2840円 10口 日経平均レバレッジ・インデックス
4 TPX2倍(1568) 2万4100円 10口 TOPIXレバレッジ(2倍)指数
5 TOPIX投(1306) 1381円 10口 TOPIX
6 上場225(1330) 1万7250円 10口 日経平均株価
7 ETF・225(1320) 1万7180円 1口 日経平均株価
8 JPX日経400ETF(1591) 1万2300円 1口 JPX日経インデックス400
9 MXS225(1346) 1万7290円 1口 日経平均
10 日経インバETF(1571) 2787円 1口 日経平均インバース・インデックス

※太字はカブドットコム証券の「フリーETF」対象銘柄。ランキングはカブドットコム証券の「kabuナビ」で検索

  また、2位の「日経ダブルインバース(1357)」、3位の「日経2倍(1579)」のように、「ブル・ベア型」のETFが人気だ。

 「ブル(レバレッジ)型」の場合、日々の騰落率が指標(日経平均など)騰落率に対して決められた倍率(2倍など)の値動きをする。「ベア(インバース)型」は、指標(日経平均など)騰落率に対して反対(-1倍、-2倍などマイナス)の値動きをする。

 ブル・ベア商品を使えば、現物取引でも信用取引のように倍の利益や下落局面での利益追求が可能だ。こういったETFは増加しており、米国株、中国株、原油や金でもブル・ベア型ETF・ETNが存在する。人気が出ているとはいえ、それだけ値動きは激しくなるので、比較的短期売買に向いた商品と言えるだろう。取引する場合にはリスク管理が重要だ。

 なお、カブドットコム証券では、ETF13銘柄に関して「フリーETF」として手数料無料で取引できるサービスを行っている。ETF取引の際にコストを抑える手段として有効だ。「フリーETF」対象商品については、今後の表中で太字表記にした。

【図表2】(左)日経平均、(中)日経2倍(1579)、(右)日経ダブルインバース(1357)。カブドットコム証券のkabuステーションで表示
拡大画像表示

上昇率トップ10 好調は中国株、VIX指数、リート

 12月上旬以降、日経平均はいったん急落したが、そんな状況下でも好調な指標もある。ETF・ETNの過去3カ月の騰落率ランキングが【図表3】(ただし、1日平均売買代金2000万円以上の銘柄に限定)。

【図表3】ETF・ETNの過去3カ月上昇率ランキング(12月17日)

順位 銘柄略称(コード) 価格 売買単位 騰落率3カ月前比 対象指標
1 上場パンダ(1322) 5310円 10口 77.47% 中国A株市場「CSI300指数」
円換算
2 上証50連動投信(1309) 3万3600円 1口 56.64% 上海「上証50指数」円換算
3 VIX短期先物(1552) 1024円 1口 35.09% 「S&P500 VIX短期先物指数」円換算
4 iVIX短(2030) 161円 1口 34.17% S&P 500 VIX短期先物指数
トータル・リターン
5 日経VI(2035) 6万2200円 1口 19.62% 日経平均VI先物指数
6 MXS Jリート(1597) 1844円 10口 12.17% 東証REIT指数
7 REIT-ETF(1343) 1946円 10口 12.10% 東証REIT指数
8 上場Jリート(1345) 1844円 100口 11.49% 東証REIT指数
9 上場日経2倍(1358) 1万1650円 1口 10.01% 日経平均レバレッジ・
インデックス
10 H株ブル(1572) 1万4530円 10口 9.33% ハンセン中国企業レバレッジ指数

※1日平均売買代金2000万円以上の銘柄に限定。カブドットコム証券の「kabuナビ」で検索、※太字はカブドットコム証券の「フリーETF」対象銘柄

  中国株の指数連動ETFが1位と2位。12月上旬以降の日経平均の下落局面でもそれほど下がらずに上昇している点に注目してほしい。3~5位はVIX指数に連動するETF。この指数は、値動きが激しくなると上昇する傾向があり、特にS&P500指数や日経平均の急落局面で上昇する。

【図表4】(左)上場パンダ(1322)、(中)VIX短期先物(1552)、(右)MXS Jリート(1597)。カブドットコム証券のkabuステーションで表示
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注)この表は2025年3月7日時点の情報に自動更新されているため、記事執筆時の情報とは異なっている場合があります。

お役だち&おもしろETFいろいろ

 「便利」「最新」「今が旬」など、注目のETF・ETNを紹介しよう。ここで紹介するのは、各ジャンルの中でも人気が高い(売買代金が大きい)商品や、手数料無料で取引できる(カブドットコム証券の「フリーETF」対象」商品など。銘柄選びの参考にしていただきたい。

アベノミクスの本命・日銀が後押しするETF

 日銀が買い入れをする指標に関連したETFは、アベノミクスの本命だ【図表5】。JPX日経インデックス400指数に連動するETF、「NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信(1591)」は、11月の売買代金でETF・ETNの中で9位にランクインしており、人気が上昇している。

【図表5】日銀相場の後押しをうけるETF

銘柄略称(コード) 価格 売買単位 ポイント
225投信 (1321) 1万7190円 1口 日経平均連動ETF人気NO1
MXS225(1346) 1万7290円 1口 日経平均連動フリーETF
TOPIX投(1306) 1381円 10口 TOPIX連動ETF人気NO1
MXSトピクス(1348) 1388円 10口 TOPIX連動フリーETF
JPX日経400ETF(1591) 1万2300円 1口 JPX日経400指数連動ETF人気NO1
MXS400(1593) 1万2430円 1口 JPX日経400指数連動フリーETF
REIT-ETF(1343) 1946円 10口 東証REIT指数ETF人気NO1
MXS Jリート(1597) 1844円 10口 東証REIT指数連動のフリーETF

※太字はカブドットコム証券の「フリーETF」対象銘柄。価格は12月17日

配当狙い~タケダより買いやすい「医薬品ETF」

 ROE重視の経営が求められる昨今、ROEが高まる高配当銘柄に注目。たとえば、ETF「医薬品(1621)」は、6.5%と分配金利回りがかなり高い【図表6】。また、ETFは、買いやすさも魅力。1単元の金額で見ると、武田薬品工業(4502)は約49万円、アステラス製薬(4503)が16万円台。一方、ETFなら1万6000円程度と手を出しやすい。全般的にETF・ETNは、いずれも1万円前後~2万円で投資ができる銘柄が多い。NISAを活用した中長期投資にも向いた商品も多い。

【図表6】配当に関連したETF

銘柄略称(コード) 価格 売買単位 分配金利回り ポイント
医薬品(1621) 1万6000円 1口 6.50% 「TOPIX-17 医薬品」に連動。分配金利回りETFで1位
アジア債券(1349) 1万4510円 1口 3.39% アジア8つの国と地域発行の国債・
公債に投資する「Markit iBoxx
ABF汎アジア指数」連動のフリーETF
MXSコア30(1344) 665円 10口 2.89% 東証上場超大型株「TOPIX Core30」
連動のフリーETF
上場配当(1698) 1449円 10口 2.19% 東証配当フォーカス100指数連動
高配当70(1577) 1万9540円 1口 2.17% 「野村日本株高配当70」連動
iS米国高配当株(1589) 8960円 1口 1.89% 配当・財務健全度にも着目した「モーニングスター配当フォーカス指数」連動
アセアン50ETN(2043) 1万1400円 1口 なし ASEAN5カ国で最も配当が多い50社の
指数連動
米国配当貴族ETN(2044) 1万10円 1口 なし S&P500銘柄のうち25年以上連続増配
継続銘柄の指数(配当込み)

※分配金利回りは楽天証券の「ETF検索」で12月17日時点で検索。太字はカブドットコム証券の「フリーETF」対象銘柄

 ところで、「S&P500 配当貴族指数」をご存じだろうか。米国S&P500指数の構成銘柄のうち、25年以上連続して増配を継続している銘柄で構成される指数だ。

 この指数に連動する「米国配当貴族ETN(2044)」が11月18日に上場した。早速、売買代金ランキング上位に登場している。分配金の支払いはなく、株式の配当を再投資する形で指数が形成される。過去の指数の値動きを見ると、かなり好成績を残しているようだ。「2000年初を100として検証すると、配当貴族指数の総収益は426と市場平均(S&P500 指数=185)より優勢」だったという(「グローバル・ウォッチ」12月15日。東海東京調査センター)。

 同様のしくみのETNに「アセアン50ETN(2043)」がある。こちらは、東南アジアASEAN5カ国の高配当企業50社を構成銘柄とする指数に連動する。その他、好分配金利回りのETF・ETNとしては、【図表5】で掲載したREIT(不動産投信)があげられる。

日経下落でもどこかの国は上昇~グローバル投資の醍醐味

 日経平均とNYダウだけ見ていれば、短期的には値動きが似ている。一方、世界の株式市場に目を向けると、まったく異なる動きをしている【図表7】。

【図表7】外国株に投資する注目のETF

銘柄略称(コード) 価格 売買単位 ポイント
NYダウ30投信(1546) 1万9850円 1口 米国、ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動
SPDR500(1557) 2万3260円 1口 米国、S&P500指数連動のフリーETF
NASDAQ投信(1545) 4890円 10口 米国、NASDAQ-100指数連動
MXS外株(1550) 1979円 10口 日本除く先進国に投資する「MSCIコクサイ インデックス」(円換算)連動のフリーETF
上証50連動投信(1309) 3万3600円 1口 上海・上証50指数連動。11月頃から上昇継続
上場パンダ(1322) 5310円 10口 中国A株市場「CSI300指数」連動。11月頃から上昇継続
RTS連動型投信(1324) 76円 100口 ロシア・RTS指数連動。原油下落に伴い急落

※太字はカブドットコム証券の「フリーETF」対象銘柄。価格は12月17日

 12月に入って日経はいったん急落したが【図表2】、前出の上海株指数に連動するETFは好調。一方、下落が続いてきたロシアのRTS指数は、12月17日に急落した【図表8】。

 ETF・ETNを利用すれば日本市場で「グローバル分散投資」が実現できる。投資戦略は、「好調な国の相場に乗る」「急落をバーゲンセールと見て、反発のチャンスをうかがう」……など、アイデアを工夫していただきたい。

【図表8】ロシアのRTS指数は、12月17日に急落した。チャートは、RTS連動型投信(1324)の日足。カブドットコム証券のkabuステーションで表示 画像クリックで拡大画像表示

原油価格の急落は投資のチャンス!?

 現在、原油価格が大幅下落中。こういった大きな動きは投資のチャンスになる。原油の国際的な指標であるWTI指数に連動する「WTI原油ETF(1671)」が、国内の株式市場で取引可能だ(関連記事:「4カ月で30%超下落した原油に投資チャンス!?原油商品(ETF/ETN/CFD)にお手軽・低コストで投資する方法を紹介!」)。

 原油投資ではブル・ベア型のETN、「原油ブル(2038)」「原油ベア(2039)」を利用する手もある【図表9】。こういった商品を使うことで、下落局面でも利益を追求したり、反発局面で利益倍増を狙ったりできる。

【図表9】(左)「WTI原油ETF(1671)」、(右)「原油ベア(2039)」。原油ベアを使えば、原油の下落局面でも買いで利益を追求できる。チャートはカブドットコム証券のkabuステーション

 11月頃から反発を見せている金、10月頃から少しずつ反発に転じているとうもろこしや小麦(穀物)なども、おもしろそうだ。こういった商品(コモディティ)もETF・ETNを使うことで、身近な株式市場で取引が可能だ【図表10】。

【図表10】商品(コモディティ)に投資する注目のETF・ETN

銘柄略称(コード) 価格 売買単位 ポイント
WTI原油ETF(1671) 4585円 1口 米国上場、WTI原油先物(円換算)連動。現在急落中
原油ブル(2038) 6420円 1口 日経・東商取原油レバレッジ指数連動。前日比変動率の2倍。現在急落中
原油ベア(2039) 1万2160円 1口 日経・東商取原油インバース指数連動。前日比変動率の-1倍。現在急騰中
純金信託(1540) 4415円 1口 金地金裏付けのETF。価格は(グラム・円)。上昇傾向。
SPDRゴール(1326) 1万3470円 1口 金地金(ロンドン金値決め)。価格上昇傾向
金ブル(2036) 1万30円 1口 日経・東商取金レバレッジ指数連動。前日比変動率の2倍。現在上昇傾向
金ベア(2037) 9170円 1口 日経・東商取金インバース指数連動。前日比変動率の-1倍。現在、下落傾向
i穀物(2026) 5710円 1口 S&P GSCI穀物指数トータル・リターンに連動。11月頃から反転上昇傾向

価格は12月17日

リスクが怖い人、NISAや分散投資の候補

 相場に急変はつきもの。「暴落の大損が怖くて投資に踏み切れない」という人は多いだろう。そこで、リスクに対応するためのETF・ETNを紹介しよう【図表11】。

【図表11】リスクに対応するETF・ETN

銘柄略称(コード) 価格 売買単位 ポイント
VIX短期先物(1552) 1024円 1口 S&P500 VIX短期先物指数(円換算)連動 。株価急落時に高騰する傾向
国際VX中先(1561) 4万300円 1口 S&P500 VIX中期先物指数(円換算)連動 。株価急落時に高騰する傾向
日経VI(2035) 6万2200円 1口 日経平均VI先物指数。株価急落時に高騰する傾向
日経カバコ(1565) 1万4290円 1口 日経平均カバードコール・インデックス連動。
NISA向けリスコン5(1567) 1157円 10口 TOPIXリスクコントロール指数(ボラティリティ5%)連動。ボラティリティ抑制
NISA向けリスコン10(1574) 1428円 10口 TOPIXリスクコントロール指数(ボラティリティ10%)連動。ボラティリティ抑制

※太字はカブドットコム証券の「フリーETF」対象銘柄。価格は12月17日

 ひとつはリスクを逆手にとったETF・ETNで、「VIX指数」という指数に連動する(関連記事:「大暴落した時に大損しない!“転ばぬ先の杖”日経平均VI先物でお手軽リスクヘッジのススメ」)。

 VIX指数に関連するETFは、「上昇率トップ10」の項目【図表3】でも登場しており、最近値動きが好調だ。この指数は、値動きが激しくなると上昇する傾向があり、特に急落局面で上昇する。10月以降、相場が大きく下落したり、急反発したりと、乱高下しており、VIX指数は上昇傾向にあって、現在は価格がかなり高い。

 やがてS&P500指数や日経平均などの値動きが穏やかになれば、VIX指数は下落するだろう。その時期まで待ってから仕込めば、相場の急落時に大きく上昇して、リスクヘッジしてくれる。

 「値動きを抑制」のしくみを取り入れたETFも存在する。「日経カバードコール指数上場投信(略称:日経カバコ、1565)」や、「MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信 (愛称:NISA向けリスコン10、1574)などだ。

 これら銘柄の過去1年の値動きと日経平均を比較したのが【図表12】。値動きが小さかった3~9月頃、VIX短期先物(1552)は大きく下落した。一方、日経カバコ(1565)やNISA向けリスコン10(1574)は、日経よりも高い収益を維持した。

 8月と10月、12月の日経急落時には、VIX短期先物(1552)が急騰しており、リスクヘッジの役割を果たしている。10月31日以降の日経急騰局面では、日経カバコ(1565)やNISA向けリスコン10(1574)は、日経平均にパフォーマンスで抜かれた。そもそも上下の値動きが小さいETFなのだ。

 こういった商品は、「アベノミクス相場の強い上昇に乗ろう」という場合には向かないかもしれない。だが、「アベノミクス失速への備え」「中長期的なNISA投資」「低リスク商品にも資産分散」といった場合に利用価値がありそうだ。

【図表12】比較チャート。(黒)日経平均、(ピンク)日経カバコ(1565)、(緑)VIX短期先物(1552)、(赤)NISA向けリスコン10(1574)。楽天証券テクニカルチャートで表示
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ETF・ETNの基本~メリットまとめ

 ETF・ETNのさまざまなメリットについてまとめた。

◆投資信託と比べると……

 一般的に投資信託に比べて保有コスト(信託報酬)が安い。たとえば日経平均連動の投資信託では、信託報酬が年0.5~0.8%の商品が多いようだが、ETF「日経225連動型上場投資信託(1321)」は、0.24%となっている。

 手数料に関しては、投資信託では、無料(ノーロード)の投信があるが、ETFでもカブドットコム証券の「フリーETF」サービス(同証券指定のETF13銘柄は手数料が無料)や、松井証券(1日約定合計10万円以下なら無料)などを使えば、無料にできる。

 ETFの場合は、取引所で株と同様に取引ができる。信用取引もできるので、下落局面で空売りを使って利益を追求できる。取引の自由度が高い点がメリットだ。

◆分散投資のメリット

 ETF1銘柄で複数の銘柄に投資する分散投資効果がある。個別企業のような倒産リスクはない。さらに複数のETFを買うことで、世界中の色々な金融商品(外国株指数、コモディティ、債券など)への投資が可能。グローバル投資が身近な日本の株式市場で実現できるのだ。

 前述したが、株価の暴落時に役立つETF、値動きの上下動を抑えた低リスクETFなど、色々工夫が施された商品もある。ETFを知れば、投資商品の奥の深さに気づくことにもなるだろう。

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※取引報告書などを「電子交付」に設定している場合
2583本
米国、中国、
韓国、ロシア
、アセアン
【SBI証券のおすすめポイント】
ネット証券最大手のひとつ。国内株式の売買手数料を完全無料化! 取引報告書などを電子交付するだけで、現物取引、信用取引に加え、単元未満株の売買手数料まで0円になるので、売買コストに関しては圧倒的にお得な証券会社と言える。投資信託の数が業界トップクラスなうえ100円以上1円単位で買えるので、投資初心者でも気軽に始められる。さらに、IPOの取扱い数は大手証券会社を抜いてトップPTS取引も利用可能で、一般的な取引所より有利な価格で株取引できる場合もある。海外株式は米国株、中国株のほか、アセアン株も取り扱うなど、とにかく商品の種類が豊富だ。米国株の売買手数料が最低0米ドルから取引可能になのも魅力。低コストで幅広い金融商品に投資したい人には、必須の証券会社と言えるだろう。2024年は「JCSI(日本版顧客満足度指数)調査」の「証券業種」で1位を獲得。また口座開設サポートデスクが土日も営業しているのも、初心者には嬉しいポイントだ。
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◆松井証券⇒詳細情報ページへ
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円/日 1887本
米国
【松井証券のおすすめポイント】
1日定額制プランしかないものの1日の約定金額の合計が50万円以下であれば売買手数料が無料という手数料体系は非常に魅力的。また、25歳以下なら現物・信用ともに国内株の売買手数料が完全無料! 資金が少なく、複数の銘柄に分散投資する初心者の個人投資家にはおすすめだ。その使い勝手は、チャート形状で銘柄を検索できる「チャートフォリオ」を愛用している株主優待名人・桐谷さんも「初心者に特におすすめ」と太鼓判を押す。また、デイトレード限定で手数料が無料、金利・貸株料が0%になる「一日信用取引」や手数料が激安になる「一日先物取引」など、専業デイトレーダーにとって利便性の高いサービスも充実している。「J.D.パワー2024年カスタマーセンターサポート満足度調査<金融業界編>」では、ネット証券部門で1位を受賞した。
※ 株式売買手数料に1約定ごとのプランがないので、1日定額制プランを掲載。
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1約定ごと(税込) 1日定額(税込) 投資信託
※1
外国株
10万円 20万円 50万円 50万円
◆マネックス証券⇒詳細情報ページへ
99円 115円 275円 550円/日 1795本
米国、中国
【マネックス証券のおすすめポイント】
日本株の取引や銘柄分析に役立つツールが揃っているのがメリット。中でも、多彩な注文方法や板発注が可能な「マネックストレーダー」や、重要な業績を過去10期以上に渡ってグラフ表示できる「マネックス銘柄スカウター」はぜひ利用したい。「ワン株」という株を1株から売買できるサービスもあるので、株初心者はそこから始めてみるのもいいだろう。また、外国株の銘柄数の多さも魅力で、4850銘柄以上の米国株や約2650銘柄の中国株を売買できる。「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積み立てると最大1.1%のポイント還元。さらに、投資信託の保有金額に対し、最大0.26%分(年率)のマネックスポイントが付与されるのもお得だ。なお、2023年10月にNTTドコモと業務提携を発表しており、2024年7月からは「dカード」による投資信託のクレカ積立などのサービスが始まった。
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◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付は実質無料。外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者にはおすすめ!
【証券会社おすすめ比較】編集部おすすめ!・マネックス証券の公式サイトはこちら
【人気の「米国株」の銘柄数がトップクラス!】
マネックス証券の公式サイトはこちら
◆三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)⇒詳細情報ページへ
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円/日 1856本
米国
【三菱UFJ eスマート証券のおすすめポイント】
MUFGグループが出資するネット証券で、SB証券や楽天証券などと並んで5大ネット証券のひとつ。日本株は、1日定額制なら1日100万円の取引まで売買手数料が無料(0円)!「逆指値」や「トレーリングストップ」などの自動売買機能が充実していることも特徴のひとつ。あらかじめ設定しておけば自動的に購入や利益確定、損切りができるので、日中に値動きを見られないサラリーマン投資家には便利だ。板発注機能装備の本格派のトレードツール「kabuステーション」も人気が高い。その日盛り上がりそうな銘柄を予測する「リアルタイム株価予測」など、デイトレードでも活用できる便利な機能を備えている。投資信託だけではなく「プチ株(単元未満株)」の積立も可能。月500円から株を積み立てられるので、資金の少ない株初心者にはおすすめだ。「J.D.パワー 2024年カスタマーセンターサポート満足度調査<金融業界編>」において、ネット証券部門で2年連続第1位となった。 
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◆auカブコム証券の新アプリで「スマホ投資」が進化! 株初心者でもサクサク使える「シンプルな操作性」と、投資に必要な「充実の情報量」を両立できた秘密とは?
◆au PAY カード」で積立投資すると最大5%のPontaポイントがたまる! NISAも対象なので、これから投資を始める人にもおすすめ
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◆GMOクリック証券⇒詳細情報ページへ
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円/日 112本
(CFD)
【GMOクリック証券のおすすめポイント】
1日100万円まで取引は売買手数料無料! 1約定ごとプランの売買手数料も最安レベルで、コストにうるさい株主優待名人・桐谷広人さんも利用しているとか。信用取引の売買手数料と買方金利・貸株料も最安値レベルで、一般信用売りも可能だ! 近年は、各種ツールや投資情報の充実度もアップ。米国株の情報では、瞬時にAIが翻訳する英語ニュースやグラフ化された決算情報などが提供されており、米国株CFDの取引に役立つ。商品の品揃えは、株式、FXのほか、外国債券やCFDまである充実ぶり。CFDでは、各国の株価指数のほか、原油や金などの商品、外国株など多彩な取引が可能。この1社でほぼすべての投資対象をカバーできると言っても過言ではないだろう。なお、国内店頭CFDについては、2023年末まで10年連続で取引高シェア1位を継続。頻繁に売買しない初心者やサラリーマン投資家はもちろん、信用取引やCFDなどのレバレッジ取引も活用する専業デイトレーダーまで、幅広い投資家におすすめ!
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1約定ごと(税込) 1日定額(税込) 投資信託
※1
外国株
10万円 20万円 50万円 50万円
◆SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)⇒詳細情報ページへ
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円
(1日定額)
0円/ 49本
(米国株CFD)
【SBIネオトレード証券のおすすめポイント】
以前はライブスター証券だったが、2021年1月から現在の名称に。売買手数料を見ると、1日定額プランなら1日100万円まで無料。1日100万円超の価格帯でも大手ネット証券より割安だ。そのうえ信用取引の売買手数料が完全無料と、すべての手数料プランにおいてトップレベルの安さを誇る。そのお得さは株主優待名人・桐谷さんのお墨付き。2023年10月に新取引ツール「NEOTRADER」が登場。PC版は板情報を利用した高速発注や特殊注文、多彩な気配情報、チャート表示などオールインワンの高機能ツールに仕上がっている。また「NEOTRADER」のスマホアプリ版もリリースされた。低コストで日本株(現物・信用)やCFDをアクティブにトレードしたい人におすすめ。また、売買頻度の少ない初心者や中長期の投資家にとっても、新NISA対応や低コストな個性派投資信託の取り扱いがあり、おすすめの証券会社と言える。
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。

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