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オリエンタルランド(4661)は買い時か? 株価が5年で
3倍、PER80倍で割高圏のオリエンタルランドだが、
アナリストの評価が「長期で見れば買い」の理由とは?

2019年10月30日公開(2019年12月23日更新)
ザイ編集部
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東京ディズニーリゾートを運営する「オリエンタルランド(4661)」の株価はどこまで上がるのか? 5年で株価が3倍になった「オリエンタルランド」に対するアナリストの評価は?

発売中のダイヤモンド・ザイ12月号は、人気銘柄や金融商品の買い時を探る特集「気になる銘柄&商品……今から買って大丈夫?」を掲載。人気で株価が上がりすぎている銘柄、あるいは叩き売られて株価が安くなりすぎている銘柄などを対象に、アナリストが「今買ってOK!」「今買っちゃダメ!」「時期を見て買え!」などと、わかりやすく判定。その根拠や、今後の展望なども紹介している。

今回はその中から、大人気株の筆頭である「オリエンタルランド」の診断結果を紹介しよう!

オリエンタルランドの株価は値上がりしすぎて“割高”状態!
PERが45倍あたりまで下がるまでは、様子見が吉!

 いくら業績が好調でも、株価が高騰していると「今から買っていいのか?」と悩むもの。そんな銘柄の筆頭と言えるのがオリエンタルランド(4661)だ。

 オリエンタルランドのROE(自己資本利益率)は11%台で、自己資本比率は76%台。経営の質・財務ともに優良で、継続的に安定した利益成長が見込める。そのため、この5年で株価は3倍に成長した(株価などデータはすべて2019年10月4日現在)。

 好条件が揃っているとなれば、すぐにでも買いたくなるが、マネックス証券アナリストの益嶋裕さんは「待った!」をかける。買われ続けた結果、PERは80倍を超え、さすがに割高な水準になっているためだ。「過去5年のPERの平均は45倍なので、そこまで下がることがあれば狙い目です」(益嶋さん)

 その他のアナリストも、オリエンタルランドの買い時については「時期を見て買え!(=今は買い時ではない)」と診断している。慌てずに状況を見定めたほうがいいだろう。

オリエンタルランドの強みはリピート客や外国人観光客が多いこと
課題だった混雑問題も解消し、顧客満足度は向上!

 とはいえ、長期的な視座に立つと、オリエンタルランドの株価は「さらに上昇する」と見るアナリストが多い。実際、営業利益は過去7年で2倍にもなっている。オリエンタルランドのビジネスモデルの強さはどこにあるのか。

 まず、挙げられるのは、国内最大級のテーマパークとして競合が少ない点。「ディズニーブランドに支えられて、リピーター客が多いのが強み」(SBI証券シニアアナリストの田中俊さん)というとおり、コアなファンは日本中から年に何度も足を運ぶ。国内人口が減り続ける中、リピート率の高いビジネスは有望なうえ、この先も“コト消費”にお金を使う流れは続きそうだ。

 また、3~4年前までは、混雑のしすぎでアトラクションの待ち時間が長くなり、顧客満足度が低下していた。それが、この7月にスマホアプリで使える「デジタル・ファストパス」が導入され、状況が一変。アプリでアトラクションの待ち時間が表示されたり、レストランが予約できたりするようになり、これまでよりも快適に過ごせるようになった。

 さらに、外国人観光客からの人気の高さも強み。毎年、訪日外国人の約1割が東京ディズニーランドを訪問すると言われる。日本全体の訪日外国人の増加に伴い、外国人観光客の数は2013年度の122万人から、2018年度には313万人へと増えた。

 ディズニーランドは海外にもあることから、ビジネスモデルが分かりやすく、外国人投資家の買いが多いことも株価上昇につながっている。

今でもエリア拡張を進めているうえに、値上げ余地があり、
今後とも確実な利益成長が見込める!

 加えて、オリエンタルランドの利益成長が予測しやすいのは、継続的な投資によるアトラクション開発やエリア拡張、さらに入場料の値上げが見込めるからだ。

 この7月、東京ディズニーシーに新アトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」が導入されたばかりだが、2020年には東京ディズニーランドに「美女と野獣」、2022年には東京ディズニーシーに2500億円かけて「アナと雪の女王」や「ピーターパン」などのアトラクションが導入される大規模拡張が控えており、これにより、年間売上高を500億円押し上げる効果が見込まれている。

 また、オリエンタルランドは数年ごとに入園料(1日パスポート)の値上げを実施してきた。この10月1日からも、消費税率の引上げに伴って100円の値上げが実施され、大人1人の料金は7500円になっている。

 SBI証券シニアアナリストの田中俊さんは、「今後は、混雑日の入園料を高めに設定したり、ファストパス有料化の可能性がある」と予測する。例えば、米国のディズニーランドやUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)では、需要に応じて入園料を変える変動価格制が取り入れられている。変動価格制が実施されれば、さらに利益は伸びることも予想される。

 ここまで、いくつかの根拠を挙げてきたが、オリエンタルランドに期待される収益の伸びしろはまだまだ大きいのだ。ただし、冒頭で触れたように、現時点では割高感が強いので、買い時を入念に探る必要はあるだろう。
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