安心して長期保有ができる「10年続く株主優待株」なら「投資額を回収しやすい」「長期保有優遇制度でお得度アップ」「株価が下がりやすい」などのメリットあり!
発売中のダイヤモンド・ザイ12月号の大特集は、「ずーっともらえる【株主優待】130」! 大人気の株主優待株だが、株主優待が廃止・改悪されるリスクは避けたいところ。そこで、この特集では株主優待株をいろんな角度で分析、採点して、株主優待を廃止・改悪する可能性が少ない「10年続く株主優待株」のランキングを発表。さらに、株主優待株メインで投資する個人投資家の座談会や、多くの株主優待株を分析してわかった「株主優待の廃止・改悪を避けるための3つの注意点」なども紹介している。
今回は、その中から「ずーっと持てる優待株の3つのイイコト!」を抜粋! 「10年続く株主優待株のメリット」を紹介する!
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【株主優待のメリット①】
「株主優待」と「配当」が両方もらえる銘柄なら
保有しておくだけで資産が増え、投資額を回収できる!
食品や食事券、金券など、株主優待でもらえる品物が魅力的な銘柄なら、できれば長く保有したいもの。さらに、株主優待を安定的に続ける銘柄なら、長く保有するメリットはほかにもあるのだ。そのメリットを3つにまとめて紹介しよう。
1つめのメリットは、株主優待と配当をもらい続けることで資産を増やしやすいこと。株主優待と配当の合計利回りが高い株なら、投資した資金回収しやすいので安心感もある。
特に、第一興商(7458)のように、配当利回りや株主優待利回りが高いうえに、増配を繰り返すような株なら、投資金額の元を取るまでの時間は短くなる。
上の図は、第一興商(7458)の株を10年前(2009年10月1日)に100株購入した場合に受け取れた株主優待と配当金を積み上げた結果を表したもの。1年目にもらえた配当金と株主優待品の総額は8000円程度だったが、累計では約7年で100株の購入額(11万3900円)とほぼ同額の11万2300円になり、株主優待と配当だけで投資資金を回収できている。つまり、8年目以降はノーリスクで配当や株主優待をもらい続けることができるのだ。
株主優待品として「割引券」や「優待券」、さらには「QUOカード」や「ジェフグルメカード」などの金券がもらえる株主優待株も多いので、配当や株主優待で浮いたお金を投資に回して保有株を増やしていけば、もらえる配当や株主優待を毎年増やしていくことも可能になるのだ。
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【株主優待のメリット②】
株主優待が魅力的なら、売られにくくて下値が堅いうえ、
優待目当ての長期保有で大きな値上がり益が得られることも!
2つめのメリットは、人気が高くて業績の伸びも見込める株主優待株なら、長期で値上がり益を狙うえる点。少しでも含み益が出れば、すぐに売りたくなるのが人間のサガであり、結果的に利益が小さくなってしまうことがある。だが、株主優待株なら、投資家は株主優待品をもらうという目的があるため、株を短期で売るのを我慢でき、結果的に値上がり益を大きく取れる可能性が高まる。人気の株主優待株には下値が堅い傾向があるのも安心材料だ。
また、株主優待品に魅力がある銘柄なら、多少の不祥事があっても株を売らずに我慢できることもある。例えば、日本マクドナルドホールディングス(2702)は、期限切れの鶏肉の使用問題などの影響で2016年に過去最大の赤字を計上した。しかし、日本マクドナルドホールディングスは株主優待株として人気が高く、個人投資家の多くは株の保有を続けたため株価の下落は限定的だった。その後、業績が復活すると、株価の値上がり狙いの買いが増えて株価は2倍まで上昇。株の保有を続けた投資家は大きな値上がり益を得ることができたのだ。
【株主優待のメリット③】
「長期保有優遇制度」を導入している銘柄なら、
長期保有で勝手に“お得度”がアップしていく!
3つめのメリットは、「長期保有優遇制度」のある銘柄なら、長期に保有することで、お得度が上がっていくこと。「長期保有優遇制度」は、株を売らずに長く持ち続けてくれる株主を優遇する施策の一つで、特定の保有期間を超えると、もらえる株主優待品の品数や額面が増えるなど、お得度がアップしていく。この「長期優待優遇制度」を設ける企業は、株主優待をすぐに廃止する可能性も低いはずだ。
例えば、長瀬産業(8012)の場合、100株保有で、保有期間が半年未満の株主優待品は「1500円相当の入浴剤」がもらえるが、半年以上保有すると「3000円相当のカタログギフト」に、3年以上保有すると「5000円相当のカタログギフト」へと、優待品がどんどん豪華になっていく。ただ持っているだけで勝手に株主優待利回りが上がるのだ。
ただし、なかには短期保有では株主優待の権利がもらえず、長期保有が必須の企業もあるので、長期優待優遇制度の条件には注意しよう。
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