最下層からの成り上がり投資術!
【第6回】 2012年5月22日 藤井 英敏

成り上がるには小型株の「買い」でグングン儲けよう!

「買いは家まで、売りは命まで」を肝に銘じろ!

 さて、今回は、「順張り」と「逆張り」について、考えてみたいと思います。「順張り」とは、これまで相場が動いてきた方向に沿って投資を行うことです。一方、「逆張り」は、その逆です。相場の方向に向かうことです。

ボラティリティーが高く
時価総額が小さい銘柄を「買う」べきだ

 なお、成り上がりたい投資家が積極的に手掛けるべき銘柄は、ボラティリティーが高くて、時価総額が小さい銘柄です。

 つまり、浮動株が少ないため、ある程度の株を特定の投資家が支配するケースでは、想定を超えて株式需給がタイトになり易いのです。こうなると、ひと相場が終了するまで、売り方の予想を超えた上昇相場に発展することが多々あります。

 ですから、私は、そのような銘柄の空売りは絶対に慎むべきだと思っています。相場の世界では、「買いは家まで、売りは命まで」という格言があります。

 基本的に、買いは買い代金以上に損が出ることはありません。買い方の損益線は「損失限定・利益無限」なのです。一方、売りは、予想が完璧に当った場合でも、売り代金以上に儲かることはないのです。売り方の損益線は「利益限定・損失無限」です。

 まあ、売りでも買いでも儲かれば、いいといえばいいのですが、やはり、「買いには夢」があります。100万円が何倍、何十倍に膨れる可能性があるのですから・・・。成り上がるために、そのような夢を実際の投資で何度かゲットする必要があります。そのためにも、「損失限定・利益無限」の買いで、チャンスをものにすることが必要なのです。

「順張りの買い」と
「逆張りの買い」を使い分ける

 よって、ここからは、「順張りの買い」「逆張りの買い」について、述べていきます。

 順張りの買いとは、「25日移動平均ベースのボリンジャーバンドのプラス1σを超えている場合にのみ買い持ちし、プラス1σを割ったら損切りする。そして、再び、プラス1σを超えてきたら買い直す」というスタンスです。

1σを超えたら買い、1σを割ったら売りを繰り返すだけでOK(ピーエスシー・日足チャート)

 言い換えれば、「プラス1σ割れの銘柄は株にはあらず」というスタンスを貫く投資です。多くの場合、プラス1σを超えている銘柄は、プラス2σとの間で、「バンドウォーク」します。この「バンドウォーク」している間は、上昇トレンドが継続していると判断し、買いポジションを引っ張るのです。よって、「順張りの買い」の投資期間はそこそこ長いのが普通です。

逆張りの買いは
「全株一致」と「打診買い」

 一方、「逆張りの買い」は、大きく分けて、2つあります。一つ目は、何らかの悪材料が出現し、売りが売りを呼び、最終的に全株一致で寄る瞬間を買い向かうことです。

 多くの場合、この全株一致で寄る瞬間の株価は、25日移動平均ベースのボリンジャーバンドのマイナス2σを下回ってることでしょう。ただし、このように急落場面でリバウンドを狙って買うことは、短期勝負になることが多いため、投資期間はきわめて短いのが普通です。下手すれば数時間、長くても1週間程度といったイメージです

ストップ安が連日続き、全株一致の後は急反発した(オリンパス・日足チャート)

 二つ目が、押し目に様子を見るため少しだけ買うことです。具体的には、マイナス2σのラインの下降角度が横ばいに転じたことを確認後、株価がマイナス1σを超えたことを確認し、打診買いする手法です。この場合、マイナス2σ割れを、ロスカットポイントにすればよいでしょう。

 マイナス2σのラインの下降角度が横ばいに転じるということは、下落トレンドの勢いの鈍化と捉えます。その後、株価がマイナス1σを超えてくれば、これまでの下落トレンドがいったん終了し、新たな上昇トレンドが発生するかもしれません。だから、マイナス1σ超えで、買いでエントリーします。

 ただし、多くの場合、この戻り余地も大きくはありません。中心線である25日移動平均線が多くの場合、下向きであり、トレンドは依然として下落の可能性が高いのです。ですから、この投資を行う場合でも、投資期間は短いのが普通です。先ほどの「突っ込み狙い」ほど短くはないでしょうが、投資期間は数日から1週間程度といったイメージです。

 成り上がるためには、相場の波・方向性(トレンド)に上手く乗らないといけません。トレンドには長く乗る。だから、順張りの投資期間は長くなります。逆に、トレンドとは逆のポジションを取る逆張りの投資期間は必然的に短くする必要があるのです。

欧州債務問題の先が見えない限り
様子見の相場が続く

 ひどい相場が続きます。16日まで、日経平均の日足のローソク足が13日連続で陰線となりました。統計をさかのぼれる1985年3月25日以降で最長です。

日経平均株価(日足)緑が5日、赤が25日、青が75日移動平均線(出所:株マップ.com

 ちなみに、陰線が最も長く続いたのはこれまで、リーマン・ショック直後の08年10月10日までの11日連続でした。また、5月15日の東証1部の年初来安値更新銘柄は555と急増しました。新年度入りした4月以降では最多です。信用取引を手掛ける個人投資家に追い証が発生し、代用有価証券・買い建て玉の換金売りを迫られる例が続出した結果とみられています。

 まあ、とにかく、欧州債務問題への市場の懸念が後退しない限り、日本株全体は冴えない相場は続くのでしょう。しかし、仕手系材料株については、個人投資家が追証を回避するために保有している株をとりあえず売ることが15日に一巡した可能性が高いため、目先は戻りに入るかなとみています。