ザイスポ!
【第46回】 2012年8月8日 ザイ・オンライン編集部

60代以上が狙われる「未公開株詐欺」に気をつけろ!
被害金額が1億円を超えることも

なぜ被害者の約90%近くが60代以上なのか

 日本証券業協会では2010年から「未公開株通報専用コールセンター」を設置し、未公開株に関する情報を受け付けている。

 コールセンターに寄せられた通報件数は2010年度が6351件、2011年が5818件とほとんど変わらないが、驚くのは一日あたり平均約30件の通報があること。また、被害総額は2010年が約190億円だったが、2011年が約98億円と減少傾向にある。

 では、誰が被害に遭っているのか? 通報のあった年齢別のグラフは以下のとおり。

60、70、80歳代で約87%を超えており、犯罪グループが高齢者を狙っているのは明らか。振り込め詐欺と同じ傾向である。また、勧誘の手法は電話とDM(ダイレクトメール)が約98%。ほぼ電話で勧誘されていることがわかる。

 では、なぜ、高齢者が被害に遭ってしまうのか?

 「高齢者は日中の在宅率が高く、電話がつながりやすいことがまず原因として挙げられます。また人の言うことを疑わずに信用してしまったり、だまされたことに気づかないことが多く、被害にあったとしても恥ずかしい、迷惑をかけたくないとの理由で他人には言わないというのも高齢者の特徴で、こうした条件が重なり60代以降の被害が多いと考えられます」(風間さん)

万が一、被害に遭ってしまったら最寄の警察へ通報を!

 では、注意はしていたものの、未公開株詐欺に遭ってしまった場合はどうすればいいのだろうか? 風間さんが教えてくれたのが以下の3つだ。

(1)最寄の警察署、生活安全課に被害届を出す
(2)未公開株通報専用コールセンター(0120-344-999)に電話する
(3)各市町村の消費生活センターに電話をする

 「まずは地元警察の生活安全課に被害届を出したほうがいいでしょう。犯行グループが捕まった場合、返金される可能性もあります」(風間さん)

 なにはともあれ「怪しい電話には出ない。もし出たとしても取り合わない」のが被害に遭わない第一の条件だ。

 ちなみに、金融庁が配布しているパンフレットには以下の8項目が記載されており、「ひとつでも該当する場合は詐欺的商法の可能性が高い」ので参考にしてほしい。 

 また、日本証券業協会では「いま詐欺は、オレオレだけじゃない。」をキャッチフレーズに、9月を強化月間としてリーフレットの配布やポスターの掲示などのキャンペーンを実施する予定だ。