最下層からの成り上がり投資術!
【第77回】 2013年9月24日 藤井 英敏

そろそろ短期的な調整を警戒
「空売り比率」で相場を判断せよ!

 東証が日々公表している空売り集計では、投資家自身が保有する現物株を売る実注文と投資家が株券を借りてきて売る空売りの2種類があります。その2つを合計した1日の売り注文全体に対する空売り注文の割合が空売り比率です。

各日のPDFをクリックすると実注文と空売りの各代金と比率が表示される(東証HPより)

 「空売り比率」には個人などの信用取引のほか、機関投資家が直接大口株主と株券の貸借契約を結んで借りた株券を売却する取引も含まれます。一般的に、「空売り比率」が30%台に乗せてくれば相場はボトムアウト、逆に20%を下回り、18~19%程度になるとピークアウトを示唆するとみられています。

 空売りは将来必ず買い戻す必要があります。また、制度信用取引なら6カ月以内という期限付きです。このため、「空売り比率」が大きいということは、今後、ショートカバー(空売りの買戻し)が入りやすく相場が上昇し易いということを意味しています。

 ちなみに、9月20日の「空売り比率」は、価格規制ありは8.8%、価格規制なしは9.7%で、合計18.5%です。このため、目先は、ピークアウトを警戒しておく必要があるのです。

 ただし、9月末の配当権利付き最終日の25日までは、権利取りの買いが見込まれる上、裁定解消売りも出難いため、需給は良好です。このため25日までは、下値は下値で相当堅いと考えます。調整入りは権利落ち日の26日以降と考えるのが妥当でしょうね。

調整入りのきっかけは“米国発”の可能性大

 調整入りするきっかけですが、やはり、米国発となりそうです。具体的には、(1)金融政策を巡るFRB(米国連邦準備制度理事会)の混乱、(2)米政府予算や連邦債務の上限引き上げを巡る米与野党の交渉が難航、の2点です。