世界投資へのパスポート
【第296回】 2013年12月30日 広瀬 隆雄

2014年の日経平均は1万8300円、米ドルは120円!
絶好調のアメリカ株が兜の緒を締める理由とは?

広瀬隆雄の2014年大予測!

米国株式はトレーディング相場に

 長期ベア相場で休養十分の日本株に対して、米国株は史上最高値を超えた水準にあります。だからテクニカル的には目標株価を測る手掛かりとなる拠り所が、全く無い状態です。

 それに加えて、アメリカ株は前の年に+20%を超える好パフォーマンスを記録した翌年は、大体、冴えないというジンクスがあります。だから今、どんなに投資家皆が気分を良くしていても、来年は兜の緒を締めてかかる必要があるのです。

 もうひとつ懸念材料として、来年はミッドターム・コレクションが来る年だという暦(こよみ)上の問題があります。

 米国では大統領選挙は4年に1回で、前回は2012年でした。すると2014年はそこから数えてちょうど中間点に相当します。通常、この年に下院議員の選挙があります。それを中間選挙(Midterm Election)と言います。そしてこの中間選挙の年は、アメリカ株の経験則としてマーケットがかなりザックリ押し目を入れることが知られています。これがミッドターム・コレクションと言われる現象です。

 FRBが慌てふためいて短期金利を吊り上げている状態の年が、たまたまこのミッドターム・コレクションの年に当たってしまうと、相場はひどいことになります。でもFRBが短期金利を据え置き、イールドカーブ(=利回り曲線)が正規の状態であるときは、調整は最大限でも-20%止まりであると言われます。

 現在はインフレ懸念が少ないのでFRBが手荒に短期金利を吊り上げる必要性は全くありません。このため短期金利ほど低く、長期金利になるほど利回りが高くなるという、正規の状態が維持されています。

  通常、ミッドターム・コレクションでつけた安値は、絶好の買い場であることが知られています。アメリカのトレーダー達が使っている歳時記、『インベスターズ・アルマナック』を編纂しているジェフ・ハーシュの研究ではミッドターム・コレクションから、その翌年の高値まで(=今回は2014年の安値から2015年のどこかで到来するであろう高値)の平均上昇率は+48%でした。

  ミッドターム・コレクションは一年のうちのいつごろ到来するのでしょうか? 下は直近の2回のミッドターム・コレクションの時のS&P500指数の動きです。

 

  いずれも6月から7月頃に安値が来ています。すると来年は、投資家としては(どうも相場がくたびれてきたな)と思ったらサッサと売り、キャッシュをこしらえて大きな買い場を待つというスタンスがベストということになるのです。