【日本株】配当利回り4%以上で、連続増配年数が長い「高利回り増配株」ランキングのトップ5を公開!
発売中のダイヤモンド・ザイ12月号の大特集は「【高配当株&増配株】255銘柄を徹底分析!」。この特集では、大型株から中小型株まで、配当が魅力的な銘柄をピックアップ。配当利回りの高い株ランキングや、連続増配年数の長い株ランキングを紹介するほか、今後も減配リスクが低い「10年配当株」や、高配当株が多い5業種の分析なども掲載している。
今回はその中から、配当利回りが高いうえに連続増配年数も長い「高利回り増配株ランキング」のトップ5を紹介。株式市場の波が激しい昨今、「株価が下がったところで高配当株を買いたい」と考えている人は、ぜひチェックを!(※配当利回りなどのデータは10月4日時点)
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「高利回り増配株ランキング」上位5位は配当利回り4%台後半以上!
アナリストが”買い”と最高評価をつけたのは「三菱HCキャピタル」
株式市場が不安定なとき、頼りになるのが「高利回り増配株」。その名のとおり、配当利回りが高いうえに、毎年のように連続増配している株のことだ。
連続増配するということは、配当の源泉となる利益を稼ぎ続け、株主還元にも積極的な優良企業である証し。そのため、連続増配株は常に人気があり、株価が上がって足元の配当利回りが低くなっている銘柄も少なくない。ただ、よく探せば高配当な連続増配株も見つかる。
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そこで今回は、まず「10年以上にわたって連続増配を続けている」という条件で、銘柄をピックアップした。すると、該当する銘柄は10月4日時点で株式市場に上場する全3871社中、124社(全体の3.2%)という結果に。それらの銘柄の配当利回りを見ると、4%を超える高配当株も意外とある。以下では、連続増配株を利回りが高い順に並べたランキング「高利回り増配株トップ5」を紹介しよう。
なお、ランキング内にある「10年配当度」とは、過去10年の配当実績に加え、業績や企業力を分析し、将来の減配リスクを視覚化したザイの独自指標。点数が高いほど減配リスクは低いことを意味する。利回りや連続増配年数とともにチェックしてほしい。
また、連続増配株は基本的に優良企業が多いが、なかには無理をして配当を出しているケースも見られる。そこで、長期的な増配と株価上昇に期待できるかどうかをプロに分析してもらい、投資判断をつけてもらっている。そちらも併せて確認しておこう(※データは10月4日時点。分析コメントは、株式アナリストの佐藤勝己さん、グローバルリンクアドバイザーズの戸松信博さん)。
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「高利回りな連続増配株」ランキング・トップ5! |
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順位 | 配当利回り (10/4) |
連続増配年数 | 株価 (10/4) |
PER (PBR) |
10年配当度 | 投資判断 |
1位 | ◆スカラ(4845・東P) | |||||
5.33% | 15年 | 694円 | 18.9倍 (1.41倍) |
54点 | 中立 | |
【分析コメント】企業向けにサイト内検索などのITサービスを提供。ストックビジネスで稼ぐ既存事業は成長が続く。ただ、新規事業のための投資費用増が懸念材料。 | ||||||
2位 | ◆ヨシコン(5280・東S) | |||||
4.93% | 12年 | 1014円 | 4.8倍 (0.36倍) |
65点 | 中立 | |
【分析コメント】静岡県地盤の不動産会社。PERは4倍台と株価水準は割安。配当性向も20%と増配余地がある。ただ、金利上昇でマンション販売減少が懸念される。 | ||||||
3位 | ◆住友倉庫(9303・東P) | |||||
4.91% | 10年 | 2037円 | 7.7倍 (0.80倍) |
77点 | 中立 | |
【分析コメント】物流サービス。製造業の生産正常化で本業の伸長は期待できる。増配方針の中期経営計画は今期が最終年度。来年度以降の配当政策には不透明感がある。 | ||||||
4位 | ◆三菱HCキャピタル(8593・東P) | |||||
4.81% | 24年 | 644円 | 8.6倍 (0.67倍) |
81点 | 買い | |
【分析コメント】総合リース大手。4~6月期は海上コンテナリースの利益貢献などで前年同期比95%の営業増益。三菱UFJグループでの戦略的重要性は高い | ||||||
5位 | ◆MS&ADインシュアランスグループHD(8725・東P) | |||||
4.69% | 10年 | 3946円 | 9.8倍 (0.75倍) |
79点 | 中立 | |
【分析コメント】金利上昇時は金融株が買われやすい。また、自社株買い期待が株価の下支えに。ただ、米トランスバース社買収合意で短期的に株主還元余力が低下。 | ||||||
※データは2022年10月4日時点。 |
ランキング5位までの顔ぶれを見ると、業種は多様。事業に成長性がある点は共通しているものの、それぞれに何らかの懸念材料を抱えていて、5銘柄中4銘柄はアナリストの投資判断が”中立”にとどまった。
そんな中、唯一”買い”の最高評価がついたのが、リース大手の三菱HCキャピタル(8593)。同社だけでなく、リース大手各社は、海外事業や環境・エネルギー関連などの成長分野への投資で収益力を高め、長期で利益成長。それに伴い増配を続ける銘柄が多い。今後も、さらなる海外展開や成長分野への投資で、長期増配が続く可能性が高いだろう。
さて、ここまで「高利回り増配株ランキング」の上位銘柄の分析をしてきた。今回紹介した5銘柄以外にも、高利回り増配株は意外とある。各社の配当政策や業績などを加味して、慎重に投資先を検討してほしい。
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