2023年5月の「QUOカード」の株主優待を徹底調査!
大手コンビニ、ファミレスやドラッグストアなどで使えて
個人投資家に人気の「QUOカード」の株主優待を比較
全国共通のプリペイドカードである「QUOカード」は、さまざまな株主優待のなかでも、特に個人投資家からの人気が高い「優待品」だ。
人気がある理由は、幅広い業種の店舗で”金券”として利用でき、利便性が高い点にある。利用可能な店舗は全国約6万店に上り、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといった大手コンビニをはじめ、一部のファミレスやドラッグストア、書店などでも使える。しかも、会計時に1円単位で利用できて、有効期限もないので、株主優待でどれだけ大量にもらっても、利用できずに無駄にしてしまう恐れがない。また、カードタイプで財布に入れておいてもかさばらないため、保管場所に困らないこともメリットと言えるだろう。
一方、株主優待を実施する企業側にもメリットがある。「QUOカード」なら個人投資家からの注目度が高いことに加えて、優待品の配送費を安く抑えられる点も、企業にとっては魅力的。さらに、消費者にとって身近な商品やサービスを扱っていない企業でも、「QUOカード」に会社のロゴや社名をデザインすれば、優待品として採用しやすい。これらの理由で「QUOカード」を優待品に採用する企業は非常に多くなっているのだ。
それでは、「QUOカード」がもらえる多くの株主優待銘柄の中から、何を基準に、どの銘柄を選べばいいのだろうか。なかには、人気アニメのキャラクターなどが描かれた限定デザインのカードを用意している企業もあるが、多くは社名やロゴなどがデザインされているだけなので、まずは「利回り」と「最低投資額」で絞り込むのが順当だ。
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⇒「5月に権利が確定する株」の配当利回りランキング! 利回り5.2%で3期連続増配している「モリト」や、利回り5.0%の「ミタチ産業」など、おすすめ高配当株を紹介
そこで、「2023年5月」に基準日を迎える株主優待銘柄のうち、「QUOカード」を優待品としている全10銘柄(継続保有条件のある銘柄を除く)の「1年間でもらえるQUOカードの額面」と「年間配当額」、そして「最低投資額」を調査して、「株主優待利回り」や「配当利回り」を算出。「【2023年5月】QUOカードがもらえる株主優待利回りランキング」を作成した(※データは2023年4月26日時点。「QUOカード」がもらえる銘柄であっても、2023年5月の時点で一定期間以上継続保有していないと、株主優待の対象外になる銘柄はランキングに含めていない)。
なお、保有株数によって「QUOカード」の額面が変わる銘柄や「QUOカード」以外の優待品を選択できる銘柄、長期保有優遇制度を設けている銘柄については、備考欄に記載している。
この「【2023年5月】QUOカードがもらえる株主優待株利回りランキング」を参考にして、「QUOカード」がもらえる高利回りの株主優待銘柄に投資しよう!
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⇒【5月の株主優待の内容&利回りを調査(2023年版)】カタログギフトで人気のTAKARA&COMPANY、サカタのタネ、タマホームのほか、今月からの新設優待も
【2023年5月】
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順位 | 最低投資金額 (株価×必要株数) |
QUOカード 額面(内訳) |
株主優待+ 予想配当利回り |
株主優待 利回り |
予想配当 利回り |
1位 | ◆タマホーム(1419) 【確定月】5月/11月 | ||||
36万3500円 (3635円×100株) |
1000円 (5月500円、11月500円) |
4.96% | 0.28% | 4.68% | |
【備考】3年以上の継続保有で1000円分に増額。 | |||||
2位 | ◆瑞光(6279) 【確定月】5月20日/2月20日 | ||||
10万8500円 (1085円×100株) |
3000円 (5月1000円、2月2000円) |
4.60% | 2.76% | 1.84% | |
【備考】5/20は記念優待で今回のみ実施。200株で2000円分、300株以上で3000円。通常優待は2/20権利日で、100株以上で2000円分。 | |||||
3位 | ◆オオバ(9765) 【確定月】5月/11月 | ||||
38万7000円 (774円×500株) |
1000円 (5月1000円、11月円) |
3.36% | 0.26% | 3.10% | |
【備考】1000株以上で2000円分。1年以上の継続保有で、100株で500円分、500株で3000円分、1000株以上で7000円分のQUOカード。11月は5000株以上でチョコレート菓子。 | |||||
4位 | ◆大光(3160) 【確定月】5月/11月 | ||||
6万2100円 (621円×100株) |
1000円 (5月500円、11月500円) |
3.06% | 1.61% | 1.45% | |
【備考】500株で1000円分、1000株で2000円分、2000株以上で3000円分。アミカ商品券を選択すると各2倍。 | |||||
5位 | ◆ヤマシタヘルスケアホールディングス(9265) 【確定月】5月 | ||||
21万4300円 (2143円×100株) |
500円 (5月のみ) |
2.38% | 0.23% | 2.15% | |
【備考】1000株で1000円分、2000株以上で1500円分。1年以上の継続保有では各2倍、3年以上なら各3倍に増額。 | |||||
6位 | ◆岡山製紙(3892) 【確定月】5月 | ||||
9万700円 (907円×100株) |
500円 (5月のみ) |
2.31% | 0.55% | 1.76% | |
【備考】500株では2000円分、1000株以上で4000円分。 | |||||
7位 | ◆三機サービス (6044) 【確定月】5月 | ||||
11万4000円 (1140円×100株) |
1000円 (5月のみ) |
2.28% | 0.88% | 1.40% | |
【備考】特になし。 | |||||
8位 | ◆オータケ(7434) 【確定月】5月 | ||||
17万5500円 (1755円×100株) |
1000円 (5月のみ) |
2.17% | 0.57% | 1.60% | |
【備考】特になし。 | |||||
9位 | ◆小津産業(7487) 【確定月】5月 | ||||
17万6100円 (1761円×100株) |
1000円 (5月のみ) |
1.88% | 0.57% | 1.31% | |
【備考】200株で2700円相当、500株以上で5500円相当の自社商品詰め合わせ(ティッシュなど)。 | |||||
10位 | ◆FPパートナー(7388) 【確定月】5月 | ||||
69万5000円 (6950円×100株) |
3000円 (5月のみ) |
1.87% | 0.43% | 1.44% | |
【備考】今回から株主優待を新設。 | |||||
※最低投資額や利回りは2023年4月26日時点。順位は株主優待と配当の合計利回りで決定。 |
5月に「QUOカード」を株主優待品としているのは、全10銘柄(継続保有条件のある銘柄を除く)。5月の株主優待株は全部で約35銘柄なので、3割弱が「QUOカード」を贈呈していることになる。その中で「株主優待+配当利回り」がもっとも高いのは、タマホーム(1419)の4.96%だ。
続く利回りランキング第2位は瑞光(6279)の4.60%で、この2銘柄のみが利回り4%を超えている。ちなみに、瑞光の本来の株主優待月は2月20日だが、設立60周年記念ということで、今回のみ5月20日にも記念優待を実施する。本来の株主優待(2月20日分)のみで計算した場合の利回りは、3.68%になる。
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⇒瑞光、記念株主優待を発表! 2023年5月20日に100株以上の保有で株数に応じて「QUOカード」1000~3000円分がもらえる!
ランキング第3位と第4位は「株主優待+配当利回り」が3%台。3位のオオバ(9765)が3.36%、4位の大光(3160)が3.06%となっている。大光は、株主優待品の「QUOカード」を、業務用食品スーパー・アミカの商品券に換えることも可能だ。商品券は「QUOカード」の倍額がもらえるため、商品券を選択すると「株主優待+配当利回り」は3.06%⇒4.67%にアップする。近くにアミカの店舗がある人は、「アミカ商品券」を選んだほうがよいだろう。
第5位のヤマシタヘルスケアホールディングス(9265)から第8位のオータケ(7434)までは、「株主優待+配当利回り」が2%台。第9位の小津産業(7487)と第10位のFPパートナー(7388)は、利回り1%台となっている。FPパートナーは今回からの株主優待を新設していて、1回でもらえる「QUOカード」の金額が、10銘柄中もっとも高い3000円分となっている。
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⇒FPパートナー、「QUOカード」の株主優待を新設! 5月末に100株以上の保有で、一律3000円分の「QUOカード」を贈呈!
なお、昨年まで5月に1000円分の「QUOカード」がもらえたラクト・ジャパン(3139)は、今期から株主優待の権利月を11月に変更しているため、5月の株主優待は実施されない。
必要投資額がもっとも少ないのは大光の6万2100円で、次に少ないのが岡山製紙(3892)の9万700円。この2銘柄のみ10万円以下で「QUOカード」を獲得できる。必要投資額を抑えたい人にとっては候補になるだろう。
ただし、利回りのことも考えるなら、必要投資額が3番目に少ない10万8500円で、利回りランキングでは第2位の瑞光のほうが「お得度が高い」と言えるかもしれない。逆に、必要投資額がもっとも高いのは、今回から新設したFPパートナーの69万5000円だ。
長期保有の優遇制度があるのは、タマホーム、オオバ、ヤマシタヘルスケアホールディングスの3銘柄。ヤマシタヘルスケアホールディングスは、保有期間が「1年以上」と「3年以上」の2段階で継続保有特典があり、100株保有の場合は「QUOカード」の金額が500円分⇒1000円分⇒1500円分とアップする。
また、オオバの場合、通常は株主優待の獲得に最低500株が必要だが、1年間継続保有すると100株から株主優待の対象になり、100株では500円分の「QUOカード」がもらえる。
5月に権利を獲得できる「QUOカード」優待銘柄の中で、
「株主優待+配当利回り」が高い上位3銘柄を詳しく解説!
さて、ここからは「【2023年5月】QUOカードの優待利回りランキング!」の1~3位までの銘柄について詳しく見ていこう。
「株主優待+配当利回り」の第1位は、ローコストの注文住宅を手がけるタマホーム(1419)で4.96%。株主優待の内容は、100株以上で一律500円分の「QUOカード」だ。長期保有の優遇制度もあり、3年以上の継続保有で1000円分に増額される。
2023年5月期は、主力の住宅事業に加えて不動産事業も堅調で、第3四半期決算発表時に通期の業績予想を増額修正。通期は増収増益を見込んでいて、前期比45円の増配も予定している。
■タマホーム | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
建設業 | 1419 | 東証プライム | 5月末・11月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
3635円 | 100株 | 36万3500円 | 4.70% |
※株価などのデータは2023年4月26日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
利回りランキングの第2位は瑞光(6279)で、「株主優待+配当利回り」は4.60%。紙おむつを中心とした衛生用品の製造機の開発から製造までを、一貫して手がけている。
今年の2月に株主優待制度を新設していて、通常の権利確定日は2月20日。株主優待品は、100株以上で一律2000円分の「QUOカード」だ。加えて、設立60周年記念株主優待として、今回のみ5月20日にも100株で1000円分、200株で2000円分、300株以上で3000円の「QUOカード」がもらえる。
なお、2024年2月期の通期の業績予想は、増収ながらも2ケタの減益を見込んでいる。
■瑞光 | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
機械 | 6279 | 東証スタンダード | 5月20日・2月20日 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
1085円 | 100株 | 10万8500円 | 4.60% |
※株価などのデータは2023年4月26日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
第3位は、まちづくり事業の調査・企画から設計・施工監理まで、トータルで手掛ける建設コンサルタントのオオバ(9765)で、「株主優待+配当利回り」は3.36%。2023年5月期の通期業績は増収増益を見込んでいて、前期比1円の増配も予定している。
株主優待の獲得には最低500株が必要で、株主優待品は500株で1000円分、1000株以上で2000円分の「QUOカード」だ。また、11月は5000株以上の保有でチョコレート菓子がもらえる。長期保有の優遇制度がユニークで、1年以上継続保有すると100株でも500円分の「QUOカード」がもらえるようになる。また、500株は3000円分、1000株以上なら7000円分に増額される。
■オオバ | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
サービス業 | 9765 | 東証プライム | 5月末/11月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
774円 | 500株 | 38万7000円 | 3.36% |
※株価などのデータは2023年4月26日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
以上、2023年5月の株主優待で「QUOカード」がもらえる「株主優待+配当利回りランキング」の上位3銘柄を紹介した。
5月は「株主優待+配当利回り」が4%を超える銘柄、投資金額10万円以下で買える銘柄、長期保有の優遇制度を設けている銘柄など、自分なりの条件で「QUOカード」優待株を絞り込むことができる。株主優待の内容はもちろん、個々の業績や株価の位置、さらには全体相場の動向などにも気を配りつつ、欲しい「QUOカード」優待株をゲットしよう!
(構成・文/肥後紀子)
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。 |
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