2024年7月の「QUOカード」の株主優待を徹底調査!
大手コンビニなどで使えて個人投資家に人気の「QUOカード」と
全国の書店で使える「図書カード」の株主優待を比較!
全国共通のプリペイドカードである「QUOカード」は、さまざまな株主優待のなかでも、特に個人投資家からの人気が高い「優待品」だ。
人気がある理由は、幅広い業種の店舗で”金券”として利用でき、利便性が高い点にある。利用可能な店舗は全国約6万店に上り、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといった大手コンビニをはじめ、一部のファミレスやドラッグストア、書店などでも使える。しかも、会計時に1円単位で利用できて、有効期限もないので、株主優待でどれだけ大量にもらっても、利用できずに無駄にしてしまう恐れがない。また、カードタイプで財布に入れておいてもかさばらないため、保管場所に困らないこともメリットと言えるだろう。
一方、株主優待を実施する企業側にもメリットがある。「QUOカード」なら個人投資家からの注目度が高いことに加えて、優待品の配送費を安く抑えられる点も、企業にとっては魅力的。さらに、消費者にとって身近な商品やサービスを扱っていない企業でも、「QUOカード」に会社のロゴや社名をデザインすれば、優待品として採用しやすい。これらの理由で「QUOカード」を優待品に採用する企業は非常に多くなっているのだ。
それでは、「QUOカード」がもらえる多くの株主優待銘柄の中から、何を基準に、どの銘柄を選べばいいのだろうか。なかには、人気アニメのキャラクターなどが描かれた限定デザインのカードを用意している企業もあるが、多くは社名やロゴなどがデザインされているだけなので、まずは「利回り」と「最低投資額」で絞り込むのが順当だ。
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⇒「7月に権利が確定する株」の配当利回りランキング! 利回り4.8%で9期連続増配の「シーアールイー」、利回り4.2%「アイモバイル」など、おすすめ高配当株を紹介
ただし、「2024年7月」に基準日を迎える株主優待株の中で、「QUOカード」を優待品としているのは4銘柄のみ。そこで、今回は「QUOカード」に加えて、全国の書店で利用できる定番の金券「図書カード」がもらえる株主優待株も紹介する。
紹介にあたっては、対象の銘柄の「1年間でもらえる額面」と「年間配当額」、そして「最低投資額」を調査して、「株主優待利回り」や「配当利回り」を算出。「【2024年7月】汎用性の高い金券類の株主優待利回りランキング」を作成した(※データは2024年6月28日時点)。
このランキングを参考に、7月の株主優待株の中から気になる金券優待株に投資しよう!
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⇒【7月の株主優待の内容と利回りを調査(2024年版)】優待利回り5.6%の「NATTY SAWANKY HD」、今年から優待拡充の「あさくま」など、注目銘柄が勢揃い!
【2024年7月】
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順位 | 最低投資金額 (株価×必要株数) |
QUOカード 額面(内訳) |
株主優待+ 予想配当利回り |
株主優待 利回り |
予想配当 利回り |
1位 | ◆ストレージ王 (2997) 【確定月】7月/1月 | ||||
8万8500円 (885円×100株) |
5000円 (7月2000円、1月3000円) |
5.65% | 5.65% | ― | |
【備考】7月は上場3周年記念で今回のみ。来年1月から株主優待を新設(1月のみ)。500株以上で5000円分。1年以上の継続保有で、区分ごとに1000円分を追加。他に、トランクルーム割引券も。 | |||||
2位 | ◆Casa(7196) 【確定月】7月 | ||||
9万1400円 (914円×100株) |
1000円 (7月のみ) |
4.37% | 1.09% | 3.28% | |
【備考】500株で2000円分、1000株以上では3000円分。 | |||||
3位 | ◆不二電機工業(6654) 【確定月】7月/1月 | ||||
34万7700円 (1159円×300株) |
1000円 (7月500円、1月500円) |
3.05% | 0.29% | 2.76% | |
【備考】500株で1000円分、1000株以上で2000円分。3年以上の継続保有で、300株は1000円分、500株は2000円分、1000株以上は3000円分に増額。 | |||||
4位 | ◆稲葉製作所 (3421) 【確定月】7月/1月 | ||||
19万2700円 (1927円×100株) |
1000円 (7月1000円、1月円) |
2.18% | 0.52% | 1.66% | |
【備考】100株は図書カード、300株以上は3000円相当の地域特産品。1月は1000株以上で1000円分の図書カード。 | |||||
5位 | ◆売れるネット広告社(9235) 【確定月】7月 | ||||
22万6600円 (2266円×100株) |
1000円 (7月のみ) |
0.44% | 0.44% | ― | |
【備考】上場1周年記念で今回のみの実施。 | |||||
※最低投資額や利回りは2024年6月28日時点。順位は株主優待と配当の合計利回りで決定。 |
7月はもともと株主優待の総数が少ない月ということもあり、「QUOカード」などの金券類を株主優待品としている銘柄も非常に少ない。今年の7月は、2銘柄が「QUOカード」を株主優待品とする記念優待を実施するため、今回紹介するのは「QUOカード」優待株が4銘柄、「図書カード」優待株が1銘柄で、合計5銘柄となっている。
まずは「株主優待+配当利回り」順のランキングを見ていこう。利回りランキング第1位は、ストレージ王(2997)の5.65%だ。上場3周年記念で、2024年7月に2000円分の「QUOカード」がもらえる記念株主優待を実施。加えて、2025年1月からは、毎年1月末時点の株主を対象とした通常の株主優待も導入する。通常の株主優待では、100株で3000円分の「QUOカード」がもらえるため、この1年で5000円分の「QUOカード」を獲得できる。
さらに、通常の株主優待では自社トランクルームの割引券(100株では2000円分)ももらえるため、7月の記念株主優待の「QUOカード」+1月の株主優待の「QUOカード」+トランクルーム割引券を合計すると、株主優待利回りは7.91%に達する。
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⇒ストレージ王、株主優待の新設と記念株主優待の実施を発表! 2024年7月末と2025年1月末に権利獲得すれば「QUOカード」5000円+αがもらえる!
続いて、利回りランキング第2位はCasa(7196)の4.37%、第3位は不二電機工業(6654)の3.05%だ。第4位の稲葉製作所(3421)の株主優待品は「図書カード」で、「株主優待+配当利回り」は2.18%となっている。
利回りランキングの最後は、売れるネット広告社(9235)の0.44%。こちらは上場1周年記念ということで、株主優待の実施は今回限りとなっている。
もらえる金券の額面はストレージ王がダントツで高くて、年間5000円分にもなる。7月は記念株主優待のため今回限りだが、1月の通常の株主優待分だけでも3000円分だ。ほかの4銘柄については、いずれも年間で1000円分となっている。ちなみに、不二電機工業は株主優待が年2回あり、7月に500円分、1月に500円分で合計1000円分になる。
また、長期保有の優遇制度があるのは、ストレージ王と不二電機工業の2銘柄。ストレージ王は、1月から新設される株主優待について長期保有の優遇があり、1年以上継続保有すると、100株保有時には3000円分⇒4000円分に「QUOカード」が増額され、さらにトランクルーム割引券も2000円分⇒3000円分に増額される。
不二電機工業は、300株保有でもらえる「QUOカード」の金額が、500円分⇒1000円分に増額される。株主優待利回りは300株保有時より500株・1000株ちょうどを保有したときのほうが若干高くなる。300株保有時の株主優待利回りは0.29%だが、500株・1000株ちょうどの株主優待利回りは0.35%だ。利回りにこだわるなら、500株保有を検討してもよいかもしれない。
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7月に権利を獲得できる「QUOカード」など金券優待5銘柄の
「株主優待+配当利回り」や優待内容などを詳しく解説!
ここからは「【2024年7月】金券類の株主優待利回りランキング!」の全5銘柄について改めて詳しく見ていこう。
「株主優待+配当利回り」ランキングの第1位は、トランクルームの運営・管理を手がけるストレージ王(2997)の5.65%。無配のため、利回りは株主優待のみで計算した数値だ。また、通常の株主優待でもらえる自社トランクルームの割引券については、利回りの計算に含めていない。
7月は上場3周年の記念株主優待を実施し、100株以上で2000円分の「QUOカード」がもらえる。また、来年1月から株主優待を新設することも発表済みで、①「QUOカード」②トランクルーム割引券の両方を、100株では①3000円分②2000円分、500株以上では①5000円分②4000円分もらえる。また、長期保有の優遇制度もあり、1年以上の継続保有で「QUOカード」、トランクルーム割引券のそれぞれが、区分ごとに1000円分ずつ追加される。
なお、2025年1月期の通期業績については、2ケタの増収増益を見込んでいる。
■ストレージ王 | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
不動産業 | 2997 | 東証グロース | 7月末・1月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
885円 | 100株 | 8万8500円 | 5.65% |
※株価などのデータは2024年6月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
利回りランキングの第2位は、Casa(7196)で4.37%。部屋を借りる際の連帯保証人をオーナーや管理会社に代わって引き受ける、家賃債務保証が中核事業となっている。2025年1月期の通期業績は、増収ながらも減益を見込んでいる。
株主優待の内容は、100株で1000円分、500株で2000円分、1000株以上で3000円分の「QUOカード」だ。
■Casa | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
その他金融業 | 7196 | 東証プライム | 7月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
914円 | 100株 | 9万1400円 | 4.37% |
※株価などのデータは2024年6月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
「株主優待+配当利回り」が3.05%でランキング第3位となったのは、電力・交通分野で欠かせない制御用開閉器や接続機器などを扱う不二電機工業(6654)だ。
株主優待は300株以上の保有が獲得の条件で、300株で500円分、500株で1000円分、1000株以上で2000円分の「QUOカード」を、1月と7月の年2回もらえる。また、長期保有の優遇制度もあり、3年以上の継続保有で300株は500円分⇒1000円分、500株は1000円分⇒2000円分、1000株以上では2000円分⇒3000円分に、「QUOカード」がそれぞれ増額される。
なお、2025年1月期の通期業績は、増収ながらも2ケタの減益予想となっている。
■不二電機工業 | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
電気機器 | 6654 | 東証スタンダード | 7月末・1月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
1159円 | 300株 | 34万7700円 | 3.05% |
※株価などのデータは2024年6月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
利回りランキング第4位は「株主優待+配当利回り」が2.18%の稲葉製作所(3421)。「イナバ物置」で知られる物置のほか、オフィス家具も製造・販売している。2024年7月期の通期業績は、増収かつ2ケタの増益を見込んでいる
7月と1月では株主優待の内容が異なり、7月は100株では1000円分の「図書カード」、300株以上なら3000円相当の地域特産品(「図書カード」を含む8品程度から1品を選択)がもらえる。また1月の株主優待品は、1000株以上で一律1000円分の「図書カード」だ。
ちなみに、100株保有時と300株ちょうどを保有した場合の株主優待利回りは、どちらも0.52%で変わらない。一方、1000株を保有した場合の株主優待利回りは0.21%と下がってしまうので、利回りだけを考えると100株または300株ちょうどを保有するのがおすすめと言える。
■稲葉製作所 | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
金属製品 | 3421 | 東証スタンダード | 7月末・1月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
1927円 | 100株 | 19万2700円 | 2.18% |
※株価などのデータは2024年6月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
株主優待利回りが0.44%でランキング5位となったのは、今回上場1周年記念で株主優待を実施する売れるネット広告社(9235)だ。ネット通販向けのデジタルマーケティング支援事業を展開している。
株主優待は今回のみの実施で、100株以上で一律1000円分の「QUOカード」がもらえる。
なお、2024年7月期の第3四半期から連結決算となったため、2024年7月期通期業績については、前期との比較を公表していない。また、配当は上場以来、無配を継続している。
■売れるネット広告社 | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
サービス業 | 9235 | 東証グロース | 7月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
2266円 | 100株 | 22万6600円 | 0.44% |
※株価などのデータは2024年6月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
以上、2024年7月の株主優待で「QUOカード」または「図書カード」がもらえる全5銘柄の「株主優待+配当利回りランキング」を紹介した。銘柄数は少ないが、今回限りの記念優待を実施する銘柄、10万円以下で買える銘柄、長期保有優遇制度のある銘柄、複数単元を保有すると「図書カード」か地域特産品を選択できる銘柄と、それぞれはっきりとした特徴がある。
銘柄数が限られているからこそ、株主優待の内容や利回りはもちろん、必要投資金額、業績、株価などを丁寧に確認して、目当ての銘柄を絞り込もう!
(構成・文/肥後紀子)
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【SBIネオトレード証券のおすすめポイント】 以前はライブスター証券だったが、2021年1月から現在の名称に。売買手数料を見ると、1日定額プランなら1日100万円まで無料。1日100万円超の価格帯でも大手ネット証券より割安だ。そのうえ信用取引の売買手数料が完全無料と、すべての手数料プランにおいてトップレベルの安さを誇る。そのお得さは株主優待名人・桐谷さんのお墨付き。2023年10月に新取引ツール「NEOTRADER」が登場。PC版は板情報を利用した高速発注や特殊注文、多彩な気配情報、チャート表示などオールインワンの高機能ツールに仕上がっている。また「NEOTRADER」のスマホアプリ版もリリースされた。低コストで日本株(現物・信用)やCFDをアクティブにトレードしたい人におすすめ。また、売買頻度の少ない初心者や中長期の投資家にとっても、新NISA対応や低コストな個性派投資信託の取り扱いがあり、おすすめの証券会社と言える。 |
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。 |
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