投資にも共通する「ギャンブルで勝つ秘訣」を公開！競馬などで“3億円”を稼いだインスタントジョンソン・じゃいさんにギャンブルで大きく儲ける方法を直撃！

ギャンブルで勝つための秘訣を、お笑いトリオ「インスタントジョンソン」じゃいさんに直撃！

ダイヤモンド・ザイでは、毎号異なるゲストに「お金との向き合い方」について聞くインタビュー記事「おカネの本音！」を掲載中。発売中のダイヤモンド・ザイ12月号のゲストは、お笑いトリオ「インスタントジョンソン」のじゃいさん。

「本業はお笑い」と公言しつつも、ギャンブル名人として、かなり有名なじゃいさん。今回は、じゃいさんがギャンブルで累計3億円も稼ぐことができた理由や、株の必勝法とも通じる”勝負に勝つためのコツ”をレクチャーしてもらった！
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ギャンブルの稼ぎは、すでに累計で3億円ほど！
なるべく多くの情報を集め、冷静に分析することで勝率は上がる！

──お笑い芸人としてのキャリアよりも、ギャンブルの経験のほうが長いそうですね。

じゃい　もう時効だと思うので白状しますが（笑）、高校生のときにパチンコを始めたのが、本格的なデビューです。大学に入ってから麻雀と競馬を覚え、あまりの面白さにどハマリして、今日に至った感じですね。

　その後、普通に就職して、ひょんなきっかけからお笑い芸人になったのですが、結果的にギャンブルで稼いだ収入のほうが圧倒的に上回っています。累計で3億円くらい稼いでいるんじゃないでしょうか。

──すごい金額ですね！ ギャンブルは勝ったり、負けたりが当たり前の世界なので、億単位のおカネを稼ぐのはそう簡単じゃないと思います。どうやったら、そんなに儲けられるのですか？

じゃい　勝っても負けても、アツくなりやすいのが勝負の世界じゃないですか。そこで、いかに冷静にいられるかが最初の関門だと思いますね。たとえば、競馬で1レース大勝ちすると、つい気持ちが大きくなって次のレースに大金をつぎ込んで、せっかく稼いだおカネを失ってしまう。逆に、何レースも負けが込んでも、「最後に何とか取り返そう」と有り金を全部はたくといったように、正気を失って損する人が多いんです。

　僕は勝っても負けても、1レース終わったら、いったん頭をリセットして、次のレースに集中するようにしています。冷静にならないと、客観的な分析はできませんからね。

──メンタルのコントロールが大切だということですね。

じゃい　心を落ち着かせれば「なぜ負けたのか？」「どうして勝てたのか？」を冷静に振り返ることができます。そんな学びや教訓を一つひとつ積み上げていくことで、勝てる確率が上がっていくわけですよ。

　僕のこれまでの経験から言うと、ギャンブルにおける「運」の要素は20～30％くらいしかありません。残りの70～80％は知識とスキルです。多くの負けを経験して、二度と同じ轍を踏まないための知識やスキルを、どれだけ身に付けられるかだと思いますね。もちろん、分析の精度を高めるには、情報量の多さも大切です。

億単位で資産を築けたのは、お金を使わなかったことに加え、
「勝率」より「回収率」を重視し、当たればデカい馬券を買ったから！

──その点は、株の必勝法にも通じるものがありそうですね。

じゃい　株の銘柄を選ぶときにも『会社四季報』などで調べるじゃないですか。競馬もまったく同じですよ。

　よく、競馬をまったく知らない後輩芸人に「どうやったら勝てるんですか？」と聞かれるんですが、「『M-1グランプリ』の優勝者を予想するつもりで馬を選んでみたら？」とアドバイスしています。どんな面白いネタをやっているかだけでは、賞レースの優勝者の予想はできません。会場にいる客層の雰囲気や、どの順番で演じるかによっても、勝敗の結果はガラリと変わるんです。

　競馬も一緒。馬ごとの血統や戦績だけじゃなく、出走枠や馬場のコンディションに至るまで、トータルに見る必要がある。情報量が多ければ多いほど、勝てる確率は高まるのです。

──とはいえ、億単位のおカネはそう簡単には稼げません。何か秘訣があるのでしょうか。

じゃい　一つは、ギャンブルで稼いだおカネは一切使わず、そのまま銀行などに預けてしまうことです。僕は稼いだおカネには関心がないので、すべて妻に管理してもらっていました。

　預けてしまえば、手元におカネは残らないので、大きく張って損をする心配もありませんからね。コツコツ預けた結果、いつの間にか3000万円になっていて、最初のマンションを購入することができました。

　その後、子どもができたときに、さらに貯まったおカネと住んでいたマンションの売却益で、5000万円のマンションに買い替えています。芸人がマンションを買うなんて夢のような話ですが、渡したおカネに一切手を付けず、貯めておいてくれた妻には感謝しかありませんね。

──ほかには、どんな秘訣がありますか。

じゃい　ギャンブルでは、つい勝率にこだわりがちだけど、それよりも回収率を高めることでしょうね。じつは、3億円ものおカネが積み上がったのは、これまでに競馬で何度か“大当たり”を経験しているからです。

　馬券には、WIN5やトリプル馬単のように1000万円以上の配当が付くものがザラにあります。僕はそうした馬券で過去4回、数千万円の当たりを手にしているんです。

　特に、2022年に買ったWIN5は9370万円もの配当が付き、ニュースでも大きく取り上げられました。どんなに低確率でも、当たればデカい馬券を必ず買うようにすると、何年かに一度、びっくりするようなボーナスが転がり込んでくるのです。

　逆に、オッズ（倍率）の低い馬券だけを選んで買おうとすると、勝率は上がるけど、“大当たり”のチャンスをみすみす逃してしまいます。数百円、数千円の勝ちをコツコツ積み重ねるより、一度にドカンと数千万円当たったほうが、はるかに回収率は高いですよね。“勝ち”（勝率）にこだわることと、“儲け”（回収率）にこだわることでは、まったく意味が違います。

二重で取られる税金が競馬ファンを苦しめている！
「未来の競馬税制を考える会」を立ち上げ、税制改正を求めて活動中

──数千万円もの“大当たり”を何度も経験されると「持っていかれるおカネ」もそれなりに大きかったのではないでしょうか？

じゃい　それについては、ファンや関係者の皆さまに多大なご心配をお掛けしてしまった出来事があります。毎年きちんと申告していたので何の問題もないだろうと思っていたのですが、雑所得で申告していた馬券の収益が、国税庁から「一時所得になる」と判断され、数千万円もの追徴課税を請求されたことがあります。

　これをきっかけに、馬券と税金の問題についていろいろ勉強するようになり、一般社団法人「未来の競馬税制を考える会」という組織を立ち上げ、代表理事になりました。

──いまの競馬税制には、どんな問題があると感じていますか？

じゃい　大きく2つの問題があると思っています。一つは二重課税です。たとえば中央競馬会では、馬券の売上げの75％が払戻金に充てられ、25％が中央競馬会に徴収されます。そのうち15％は中央競馬会の経費、残りの10％は国庫交付金です。

　つまり、馬券を買った時点で税金（国庫交付金）が取られているにもかかわらず、競馬の利益を一時所得とみなされ、さらに所得税と住民税を納めなければならない仕組みになっているわけです。

　もう一つの問題は、馬券の購入費用を経費とみなすかどうかです。現在、法律上の解釈では、外れ馬券は経費とはみなされていません。本人が買った馬券なのか、競馬場や場外馬券売り場で拾った馬券なのかの判別がつかないことも、経費とみなしにくい理由の一つだそうです。

　外れ馬券の購入費用は、言ってしまえば、競馬ファンが国や地方に貢いでいるようなもの。なのに経費として認められず、逆に競馬ファンが納税に苦しむことになるというのは、何とも不条理です。

　この税制の問題は1対1で話せば、すべての人に分かってもらえる自信があります。直接お会いした税務署の方ですら「理不尽ですね」とおっしゃったくらいです。

　また、税制に疑問を持った都議会議員や国会議員から意見交換を求められたこともあって、すでに国会でもこの問題が取り上げられています。ですが、そこから先に進まない。自民党競馬議連に属する複数の国会議員が、競馬税制に問題はあると認識しているようなのに、法案を出すといった動きにつながらない。政治の動きの遅さと怠慢さを感じます。

　もう個人では限界だと感じたので、一般社団法人として本格的に活動を始めたんです。僕が生きているうちには、税制改革は実現しないかもしれません。それでも、こうやって動いたことで、数十年後の競馬ファンが喜んでくれる結果になるのを祈っています。

──ところで、ギャンブルには向き不向きもあるのではないかと思います。じゃいさんは、どんな人がギャンブルに向いていると思いますか？

じゃい　地頭がよく、反射神経があって、観察眼の鋭い人じゃないでしょうか。物事を客観的に見て、論理的に判断できる地頭のいい人は、何をやっても上達しやすいですよね。また、競馬のオッズや麻雀の戦局などは、刻一刻と変化していくもの。そうした変化に瞬時に反応できる臨機応変さや反射神経も大切です。

　余談ですが、ギャンブルに強い人は、職を失ったり、家庭が崩壊したりといった、人生のピンチも切り抜けやすくなるはずですよ。窮地に立たされたとき、慌てずに問題を解決する方法を探る経験を重ねますからね。

──観察眼は、なぜ大切なのでしょうか。

じゃい　麻雀やポーカーのような対面の勝負では、相手がどんな表情や仕草をすると、どんな手を仕掛けてくるのかというクセを探ることが重要ですからね。これも「人を見る目が養われる」という意味で、人生に役立つかもしれません。周りの芸人たちの中には、美貌に惑わされやすい人間もいて、女の子に騙されたりすることが多いんです。

　その点、僕は見た目にはまったく関心がないので、騙されることはありません。いまの奥さんと結婚したのも、じっくり彼女を観察して「信用できる人」だという本質を見抜けたから。そんな人じゃなければ、ギャンブルで稼いだ大金を預けることなんてできませんよね（笑）。「ギャンブル＝人生」と言っても、言い過ぎじゃないかもしれません。
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