![桐谷さんの株主優待銘柄[2024年]](https://dfinance.ismcdn.jp/zai/mwimgs/e/4/-/img_e407b19d4b79fb5256f2ad110e81409a23168.jpg)
株主優待名人・桐谷広人さんの「2023年の運用成績」と「2024年の投資計画」は？
発売中のダイヤモンド・ザイ2024年2月号の巻頭特集は「カリスマ投資家Big2！ 桐谷広人さん・テスタさんの【ゆく年くる年】」！ この特集では、おなじみのカリスマ投資家・桐谷広人さんとテスタさんに、2023年の投資について振り返ってもらったほか、2024年の展望・個人的な目標などを聞いている。
今回はこの特集から、桐谷さんの”ゆく年くる年”を紹介！ 2023年は資産が約16％増えて「大満足」と語る桐谷さん。2023年に成功したトレードや失敗したトレード、さらに2024年の投資計画についても語ってもらった！
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2023年は相場全体の活況を受けて、資産が約16％も増加！
SNSで日々の優待生活や優待株に関する情報発信も精力的に行った！
2023年は株式市場が大きく飛躍した1年となった。11月中旬には日経平均株価が年初来高値の3万3853円をつけ、年初からの上昇率は約30％を記録。その株式市場の盛り上がりを受け、株主優待名人の個人投資家・桐谷広人さんの投資成績も、大きくプラスになった。
「2023年は資産が約16％増えました。相場全体と比べると成績は振るいませんでしたが、その分、配当と株主優待をたくさんもらえたので、私としては大満足の1年でした。ほかの個人投資家も、コツコツ現物で分散投資した人は、非常にいい結果になったと思います。2023年を表す漢字は、株式市場が非常に栄えているという意味を込めて『栄』かな」（桐谷さん）
桐谷広人さん●1949年広島県生まれ。25歳でプロ棋士に。株式投資は1984年に元手4000万円ではじめ、高利回りな優待株投資が中心。
株主優待に関しては、2023年も廃止の発表が多かった。ただ、桐谷さんは「増配とセットでの発表や、株式公開買付の非上場化による優待廃止などもあったので、マイナスなものだけではなかったですよ」と語る。一方で、株主優待の新設や大幅な拡充を行う銘柄もあり、優待株投資の魅力は健在だ。
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一方、投資以外ではX（旧Twitter）での情報発信に力を入れた。日々の優待生活や優待株に関する情報などをほぼ毎日投稿し、フォロワー数は26万人超えに。優待生活の写真や動画をつけるなど、趣向を凝らしながら情報発信を楽しんでいるとのことだ。
【※桐谷広人さんのX（旧Twitter）アカウントはこちら！】
⇒桐谷広人・桐谷さん【公式】（@yuutaihiroto）
2023年に儲けた株の一つは「DM三井製糖ホールディングス」！
一方で「ネットプロテクションズHD」はナンピンするも含み損拡大！
桐谷さんが2023年に実際に売買した銘柄を、一部教えてもらった。年間で資産が大幅に増えただけあり、儲けた株のほうが多い。その一つがDM三井製糖ホールディングス（2109）だ。
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⇒DM三井製糖ホールディングス、株主優待の変更と増配を発表！ 3月時点で100株保有の株主は砂糖など自社製品3000円相当をもらえたが変更後は1000円相当に
DM三井製糖ホールディングスは、株主優待の改悪と増配を同時に発表。以前から同社の株を100株保有していた桐谷さんだが「改悪の影響で、100株より200株のほうが優待利回りが高くなる逆転現象が起こりました。そこで発表後すぐに100株を買い増し。そこから株価は上がり、配当と株主優待に加え、値上がり益まで得られました」（桐谷さん）
株主優待の改悪と聞くとマイナスイメージだが、桐谷さんの合理的な判断が大きな儲けを生み出した結果と言えるだろう。
また、もともと200株保有した京葉銀行（8544）は、年初来安値の更新時に500株まで買い増し。これは「QUOカード」などの株主優待がもらえる株数が500株以上だからだ。そのすぐ後に株価が反転したため、見事2023年の底値付近を当てた形になった。
ただ、年初来安値の更新を狙った売買では損した銘柄もある。
「ネットプロテクションズホールディングス（7383）は、当初短期で売買していましたが株価が急降下。上場来安値を次々更新し、ナンピンしたけどなかなか上昇に転じてくれません（泣）」（桐谷さん）
2024年も投資方針は変わらず「安くなった株を買う」！
高利回り株を狙って、株主優待生活を目いっぱい楽しむ！
続いて、2024年の展望について桐谷さんの意見を聞いたところ「新NISAが始まって個人投資家が増えることで、引き続き好調が続くのでは」とのこと。
また、自身の投資戦略については「これまで同様に『安くなった株を買う』方針に変更はありません。株価が安くなっているタイミングで買って、配当や株主優待をもらいながら反転上昇を待ちたいと思います。今は現金が1億円ほどあるので『配当＋株主優待』の合計利回り＝4％以上を基準に、2023年に株価が上がって売った株や、まだ持っていない株主優待株を買えたらいいなと思います」（桐谷さん）
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私生活での目標は、2023年と同様に、忙しい生活を徐々に緩めることだという。
「講演やメディア出演などで、年々忙しくなっているような……。優待の映画無料券などをいくつか無駄にしてしまいました。映画を観たり、食事に行ったりする時間を確保できるようにしたいですね。それと、最近は優待品を使った自炊のSNS投稿に反響があったので、料理も頑張ろうかな？ コロナ禍が落ち着いたので、恋活・婚活もできたらうれしいなあ」（桐谷さん）
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