IPO株の銘柄分析&予想

「Chordia Therapeutics(コーディア セラピューティクス)」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のがん治療薬開発企業との比較や予想まで解説![2024年6月18日 情報更新]

2024年5月10日公開(2024年6月18日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 Chordia Therapeutics
(コーディア セラピューティクス)
市場・コード/業種 グロース・190A/医薬品
上場日 6月14日
申込期間(BB期間) 5月30日~6月5日
おすすめ証券会社 SBI証券岩井コスモ証券松井証券楽天証券SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 255円(+66.67%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

Chordia Therapeuticsが6月14日にIPO(新規上場)!

「Chordia Therapeutics」の公式サイトより

 Chordia Therapeuticsは、2024年5月10日、東京証券取引所に上場承認され、2024年6月14日にIPO(新規上場)することが決定した。2023年9月15日にIPO予定だったが、8月30日に上場延期を決定(旧記事はこちら)。今回改めて上場を決定した形となる。

 Chordia Therapeuticsは2017年10月12日に設立された。新規抗がん薬の上市を目指して研究開発を行う創薬ベンチャー企業。未だに満たされていない医療ニーズ(アンメットメディカルニーズ)の高いがん領域で、これまでになかった新しい作用機序を有する低分子の画期的医薬品(ファーストインクラス)の研究開発が主要な事業内容となっている。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

Chordia TherapeuticsのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 5月28
ブックビルディング(抽選申込)期間 5月30日~6月5日
公開価格決定 6月6日
購入申込期間 6月7日~6月12日
払込日 6月13日
上場日 6月14日

Chordia TherapeuticsのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2024年5月31日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SBI証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
87.0
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岩井コスモ証券
[最短翌日に取引可能]
0.4
公式サイトはこちら!
松井証券
[最短翌日に取引可能]
0.4%
公式サイトはこちら!
楽天証券
[最短翌日に取引可能]
0.4%
公式サイトはこちら!
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)[最短3日後に取引可能]
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)
[最短2日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
野村證券 4.3  
みずほ証券 4.3  
あかつき証券 0.4%  
岡三証券 0.4%  
極東証券 0.4%  
東洋証券 0.4%  
広田証券 0.4%  
丸三証券 0.4%  
水戸証券 0.4%  

Chordia TherapeuticsのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 153
仮条件
[予想PER(※2)
143~153円
倍~倍]
公募価格 153円
初値 255円
初値騰落率 +66.67%
予想トレーディングレンジ(※3) 100~300
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2024年5月27日ザラバの株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】
CANBAS<4575> 倍(連)
オンコリス<4588> 倍(連)
ティムス<4891> 倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は赤字予想のため割安度を比較できない

Chordia Therapeuticsの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 6554万3800株(予定)
公開株式数 公募910万株  売出-株
(オーバーアロットメントによる売出136万5000株)
想定公開規模(※1) 16.0億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

Chordia Therapeuticsは「日本発」「世界初」の
抗がん薬上市を目指す創薬ベンチャー

 RNA制御ストレスを標的とするがん治療薬の開発等を手掛ける。武田薬品工業<4502>出身の現代表取締役三宅洋氏が独立し、2017年設立。現在、合計5つのパイプラインを保有しており、そのうちMALT1阻害薬CTX-177は小野薬品工業<4528>に導出。

 昨年9月に上場を予定していたが、IPO市場の悪化を理由に延期した経緯がある(旧記事はこちら)。その際の想定発行価格は150円。今回は価格水準をほぼ据え置き、公開規模をほぼ半減させての再チャレンジとなる。前回ベンチャーキャピタル保有株式の半数近くが公開価格の1.5倍以上でロックアップ解除という条件になっていたのに対し、今回は価格解除条項なしのロックアップ条件へ変更され、需給面への懸念は前回よりやわらいでいる。

 公開規模は15億円前後となる見込み。公開株の一部は海外販売する予定であり、海外販売比率に注目したい。

◆「Chordia Therapeutics」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SBI証券[最短翌日に取引可能]
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岩井コスモ証券[最短翌日に取引可能]
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松井証券[最短翌日に取引可能]
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楽天証券[最短翌日に取引可能]
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SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)
[最短3日後に取引可能]
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)[最短2日後に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
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Chordia Therapeuticsの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 事業収益
(伸び率)
経常損益
(伸び率)
純損益
(伸び率)
2020/8
(―)
▲ 974
(―)
▲ 976
(―)
2021/8 800
(―)
▲ 525
▲ 527
2022/8
(―)
▲ 1,776
▲ 1,779
2023/8 2,500
(―)
225
223
2024/8予
(―)
▲ 2,278
▲ 2,280
2024/2 2Q
(―)
▲ 801
(―)
▲ 802
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円/0.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

Chordia Therapeuticsの業績コメント

 2024年8月期の業績は、事業収益は発生なし(前期は25.0億円)、経常損失が22.7億円(前期は2.2億円の利益)の見通しとなっている。

 同社のリードパイプラインであるCTX-712(CLK阻害薬)を中心としたパイプラインの研究開発が順調に進捗している。CTX-712については、新型コロナウイルス感染症への対応が継続している中においても、治験実施医療機関の協力のもとで患者登録を継続したことで、日本における臨床第1相試験の症例登録(2024年2月末時点で合計60症例)を完了させることが出来た。米国における血液がんでの第1/2相臨床試験についても順調に推移しており、2024年2月末時点においては12症例の症例登録を行っており、現在は更なる試験の進捗に向けた活動を行っている。

 CTX-177(MALT1阻害薬)については、2020年12月に小野薬品工業<4528>と締結したライセンス契約に基づき、小野薬品工業が米国において再発または難治性の非ホジキンリンパ腫もしくは慢性リンパ性白血病の患者を対象に第1相臨床試験を実施しているところである。

 現在非臨床段階にあるCTX-439(CDK12阻害薬)については、臨床試験開始に向けての安全性試験や治験原薬の製造を終え、現在次のフェーズの準備を進めているととろである。

 特許については、CTX-712の物質特許では、1ヵ国で追加登録されて、現在50ヵ国で登録済み、MALT1の物質特許では、2ヵ国で追加登録されて、現在8ヵ国で登録済み、CTX-439の物質特許では、1ヵ国で追加登録されて、現在4ヵ国で登録済み、GCN2の物質特許では、現在6ヵ国で登録済みとなっている。また、CTX-712に関しては、固形がんにおけるバイオマーカー特許(W02023/190967)が公開されたことに加え、2024年1月に新たな特許出願を行っている。

Chordia Therapeuticsの詳細情報

■基本情報
所在地 神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
代表者名(生年月日) 代表取締役 三宅 洋(昭和45年6月25日生)
設立 平成29年10月12日
資本金 9000万円(令和6年5月10日現在)
従業員数 21人(令和6年3月31日現在)
事業内容 RNA制御ストレスを標的とするがん治療薬の開発等
■売上高構成比率(2023/8期 実績)
品目 金額 比率
医薬品事業 2,500 百万円 100.0%
合計 2,500 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 武田薬品工業(株) 945万3400株 16.75%
2 イノベーション京都2016投資事業有限責任組合 795万4800株 14.09%
3 New Life Science 1号投資事業有限責任組合 659万8600株 11.69%
4 日本グロースキャピタル投資法人 505万2800株 8.95%
5 ジャフコSV5共有投資事業有限責任組合 461万5600株 8.18
6 MEDIPAL Innovation 投資事業有限責任組合 421万800株 7.46%
7 三菱UFJライフサイエンス1号投資事業有限責任組合 397万7200株 7.05%
8 協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合 336万8600株 5.97%
9 京大ベンチャーNVCC2号投資事業有限責任組合 266万600株 4.71%
10 SMBCベンチャーキャピタル4号投資事業有限責任組合 136万株 2.41%
10 SMBCベンチャーキャピタル5号投資事業有限責任組合 136万株 2.41%
合計   5061万2400株 89.67%
■その他情報
手取金の使途 運転資金として同社が自社で臨床試験を実施している抗がん薬化合物CTX-712(CLK阻害薬であり、現時点での主要適応がん種は、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および卵巣がん)にかかる開発業務委託費用に充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2022年5月13日
割当先 日本グロースキャピタル投資法人、MEDIPAL Innovation投資事業有限責任組合、協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合、シオノギファーマ(株)、New Life Science1号投資事業有限責任組合、京大ベンチャーNVCC2号投資事業有限責任組合
発行価格 237円 ※株式分割を考慮済み
◆「Chordia Therapeutics」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SBI証券[最短翌日に取引可能]
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岩井コスモ証券[最短翌日に取引可能]
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松井証券[最短翌日に取引可能]
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楽天証券[最短翌日に取引可能]
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SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)[最短2日後に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
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Chordia Therapeuticsの銘柄紹介

 同社は、新規抗がん薬の市販を目指して研究開発を行う創薬ベンチャー企業である。医療ニーズ(アンメットメディカルニーズ)の高いがん領域で、新しい作用を有する低分子の画期的医薬品(ファーストインクラス)の研究開発が主要な事業の内容である。

 同社がマネジメントと研究業務(探索研究、前臨床研究、臨床研究)、特に候補化合物の探索、評価、最適化、臨床試験に集中し、外部協力先が得意な業務、中でも基礎研究、原薬及び製剤の製造、流通・販売などは各外部協力先に委託するという形を取ってビジネスを進めている。

 創薬事業においては様々な専門性の高い作業や過程があり、また長い開発期間と多額の研究開発費用が必要である。同社は、効率的な創薬事業を実現するために、大学や公的機関、事業補完性のある企業、製薬会社などと積極的に共同研究やライセンス提携などの協業を行い、より短い期間で効率的に新しい抗がん薬の創出に取り組んでいる。

 同社における事業提携の基本戦略は、パイプライン(開発プログラム)の医薬品として市販される蓋然性が高まったタイミングで日本国外の販売権についてライセンス交渉を行う事である。第2相臨床試験の成功確率が最も低いという報告があり、第2相臨床試験が成功してパイプラインが医薬品として市販される蓋然性が高まったタイミングは、パイプラインの価値が高くなるタイミングと同社は考えている。そのため事業提携の基本戦略としては第2相臨床試験の結果を確認できるタイミングで行うことが最適であると同社では考えている。

 パートナー企業の選定基準としては、(1)パートナー企業の臨床開発戦略立案力、(2)パートナー企業の臨床開発に関する資金力、(3)同社のパイプラインの理解力、(4)パートナー企業内での同社のパイプラインの優先順位などを基準に選定を行う。

 同社は現在、2つの臨床パイプライン(CLK阻害薬、MALT1阻害薬)に加えて、1つの前臨床研究段階のパイプライン(CDK12阻害薬)、探索研究段階のパイプライン2つ(GCN2阻害薬、新規パイプライン)、合計5つのパイプラインを保有している。そのうちMALT1阻害薬は全世界での開発及び商用化の権利を小野薬品工業<4528>に導出しているが、その他のパイプラインは全世界での権利を同社が有している。

 同社が得る収入は、当面の間は、ライセンス契約に基づく提携企業からの収入を想定している。ライセンス契約の収入には、「契約一時金」「開発マイルストン収入」「販売マイルストン収入」「ロイヤリティ収入」がある。また、同社は自社でも製造や販売する体制を構築することを視野にいれてパートナー企業との戦略的提携を進めているため、今後のビジネスの進展により自社で製品を販売して得る収入も想定している。

 同社は、2020年12月に小野薬品工業との間で全世界におけるCTX-177の独占的ライセンス契約を締結した。この契約に基づき、2020年12月に8億円の契約一時金を受け取っている。また、2023年2月には初回開発マイルストンとして25億円を受け取っている。今後、開発が順調に進んだ場合には、さらなる開発マイルストン収入を受け取るだけでなく、申請・承認された後で販売マイルストン収入やロイヤリティ収入を受け取る事ができる。

Chordia Therapeuticsの投資のポイント

 昨年9月に上場を予定していたが、IPO市場の悪化を理由に延期した経緯がある(旧記事はこちら)。その際の想定発行価格は150円。今回は価格水準をほぼ据え置き、公開規模をほぼ半減させての再チャレンジとなる。前回ベンチャーキャピタル保有株式の半数近くが公開価格の1.5倍以上でロックアップ解除という条件になっていたのに対し、今回は価格解除条項なしのロックアップ条件へ変更され、需給面への懸念は前回よりやわらいでいる。ただ、現在のグロース市場の地合いが軟調であることから厳しい門出も覚悟する必要がありそうだ。

 武田薬品工業<4502>出身の現代表取締役三宅洋氏が独立し、2017年神奈川県藤沢市に同社設立。同社は、新規抗がん薬の市販を目指して研究開発を行う創薬ベンチャー企業である。同社ではがんの新しいホールマーク(特徴)である"RNA制御ストレス"にいちはやく注目し、当領域におけるリーディングカンパニーとして、研究開発を進めている。

 RNA制御ストレスを標的としたがん治療薬は未だ医薬品として市販されていない。現在、2つの臨床パイプライン(CLK阻害薬、MALT1阻害薬)に加えて、1つの前臨床研究段階のパイプライン(CDK12阻害薬)、探索研究段階のパイプライン2つ(GCN2阻害薬、新規パイプライン)、合計5つのパイプラインを保有している。そのうちMALT1阻害薬(プログラム名CTX-177)は全世界での開発及び商用化の権利を小野薬品工業<4528>に導出しているが、その他のパイプラインは全世界での権利を同社が有している。なお、小野薬品工業とのCTX-177独占的ライセンス契約に基づき、現在までに契約一時金及び開発マイルストンとして33億円を受け取っている。従業員は21名。

 業績面について、2024年8月期の業績は、事業収益は発生なし(前期は25.0億円)、経常損失が22.7億円(前期は2.2億円の利益)の見通しとなっている。MALT1阻害薬CTX-177については、、今後の開発の進捗及び売上高に応じたマイルストンとして最大496億円を受領することになっており、加えて全世界での売上高に応じたロイヤリティを受領する権利も有している。

 想定仮条件水準での時価総額は100億円程度と、創薬ベンチャーではティムス<4891>あたりと同水準。

⇒ティムス<4891>のIPO情報はこちら!

 公開規模は15億円前後となる見込み。前回は30億円程度の予定だったため、おおよそ半減させたもよう。株主にはベンチャーキャピタルが散見されるが、すべて価格解除条項のないロックアップがかかっている。前回より公開条件は投資家により配慮された形となった印象だが、地合いを考慮しての事だろう。公開株の一部は海外販売する予定であり、海外販売比率に注目したい。

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
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