IPO株の銘柄分析&予想

「グロービング」のIPO情報総まとめ! スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のコンサルティングサービス企業との比較や予想まで解説![2024年12月2日 情報更新]

2024年10月28日公開(2024年12月2日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 グロービング
市場・コード/業種 グロース・277A/サービス業
上場日 11月29日
申込期間(BB期間) 11月14日~11月20日
おすすめ証券会社 SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券岩井コスモ証券大和コネクト証券(旧:CONNECT)岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 5600円(+23.62%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

グロービングが11月29日にIPO(新規上場)!

「グロービング」の公式サイトより

 グロービングは、2024年10月24日、東京証券取引所に上場承認され、2024年11月29日にIPO(新規上場)することが決定した。

 グロービングは2017年1月20日に設立された。同社グループは、準委任契約によるコンサルティングサービスを提供するコンサルティング事業と各種SaaSを提供するクラウドプロダクト事業の2つの事業を展開している。

 同社グループの競争優位の源泉は、「外部視点を持ったインサイダー(内部)としてクライアント企業の内部に入り込み変革をドライブすること」であり、CxO(=Chief x Officerの略。xの部分にはそれぞれ担当する業務が入り、最高○○責任者を指す)、プロジェクトリーダー等のクライアントとプロジェクトを推進している。また、他コンサルティングファーム、ベンチャー企業、CxOネットワーク等を活かしながら、クライアント企業に伴走し、戦略とデジタルを融合したワンストップサービスを提供している。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

グロービングのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 11月13日
ブックビルディング(抽選申込)期間 11月14日~11月20日
公開価格決定 11月21日
購入申込期間 11月22日~11月27日
払込日 11月28日
上場日 11月29日

グロービングのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2024年11月22日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SBI証券
[最短翌日に取引可能]
1.0
公式サイトはこちら!
楽天証券
[最短翌日に取引可能]
0.6
公式サイトはこちら!
松井証券
[最短翌日に取引可能]
0.4
公式サイトはこちら!
マネックス証券
[最短翌日に取引可能]
0.4
公式サイトはこちら!
岩井コスモ証券
[最短翌日に取引可能]
0.3
公式サイトはこちら!
大和コネクト証券(旧:CONNECT)
[最短3日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)
[最短2日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)
[最短翌日に
取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事証券) 49.4  
モルガン・スタンレーMUFG証券(主幹事証券) 29.7  
大和証券(主幹事証券) 16.5  
野村證券 1.5  
岡三証券 0.1  
極東証券 0.1  
あかつき証券 0.1  

グロービングのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 3880
仮条件
[予想PER(※2)
4330~4530円
17.8倍~18.6倍]
公募価格 4530円
初値 5600円
初値騰落率 +23.62%
予想トレーディングレンジ(※3) 3000~7400
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社4社の予想PER(2024年11月11日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【4社平均】 17.5倍
フューチャー<4722> 18.7倍(連)
シグマクシス<6088> 20.2倍(連)
ライズCG<9168> 12.4倍(連)
グロースxP<244A> 18.5倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社4社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は妥当と判断できる。

グロービングの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 574万5600株(予定)
公開株式数 公募53万株  売出41万4000株
(オーバーアロットメントによる売出14万1600株)
想定公開規模(※1) 42.1億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

グロービングは顧客企業の自立・自走を促すDXコンサル

 コンサルティングサービスを提供するコンサルティング事業及び各種SaaSを提供するクラウドプロダクト事業を手掛ける。2024年5月期の相手先別売上高は、本田技研工業<7267>向けが全体の16.6%、三井化学<4183>向けが12.7%、パーソルクロステクノロジー(株)向けが10.3%、MTG<7806>向けが4.3%。

 Laboro.AI<5586>との共同会社設立や、クラウドプロダクト製品ローンチなどこの先業績拡大へ寄与しそうな要因があり、成長イメージをえがきやすい。ベンチャーキャピタル株主なども見当たらず、特にIPOで不人気につながりそうな要因も見当たらない。公開規模は荷もたれ感がある大きさだが、市場からの十分吸収できるとみる。

 公開株の一部を海外販売する予定。

⇒Laboro.AI<5586>のIPO情報はこちら!

◆「グロービング」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SBI証券[最短翌日に取引可能]
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楽天証券[最短翌日に取引可能]
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松井証券[最短翌日に取引可能]
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マネックス証券[最短翌日に取引可能]
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岩井コスモ証券[最短翌日に取引可能]
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大和コネクト証券(旧:CONNECT)[最短3日後に取引可能]
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)[最短2日後に取引可能]
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auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)[最短翌日に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
 ⇒IPOで比較した証券会社ランキングはこちら!

グロービングの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2022/2 1,017
(―)
224
(―)
124
(―)
2022/5 417
(―)
106
(―)
77
(―)
2023/5 2,606
(―)
738
(―)
473
(―)
2024/5 3,979
(52.7%)
371
(-49.7%)
259
(-45.3%)
2025/5予
(―)

(―)

(―)
■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2024/5 4,175
(―)
378
(―)
260
(―)
2025/5予 7,612
(82.3%)
2,187
(477.3%)
1,401
(437.8%)
2024/8 1Q 1,720
(―)
618
(―)
399
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:243.84円/0.00円
予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの

グロービングの業績コメント

 2025年5月期の業績は、売上高が前期比82.3%増の76.1億円、経常利益が同5.8倍の21.8億円と増収増益の見通しとなっている。

 前期においては、パートナークラスを中心にコンサルタントの中途採用に注力し、コンサルタント人員数を着実に伸ばした。また、パートナーを中心としたコンサルタント人材の採用及び育成の強化を図ったことにより、採用活動費が増加したことや、長期大型案件獲得に向けた営業方法論の確立や内部管理体制の強化を図ったことによる人件費等が増加した。

 今期は、第1四半期(24年6-8月)においては、前期に確立した長期大型案件の獲得に向けた営業方法論の実践により、新規顧客を獲得するとともに既存クライアントからの受注も安定的に推移している。また旺盛な需要を背景に前期に採用したパートナー及びコンサルタントのビラビリティ(全稼働時間のうちクライアントに請求可能な時間の割合)が大幅に改善している。第2四半期以降においても、同様の傾向が継続すると見込んでいる。なお、通期計画に対する第1四半期末時点における進捗率は、売上高17.2億円で22.6%、経常利益6.1億円で28.3%となっている。

グロービングの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都港区南青山三丁目1番34号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 田中 耕平(昭和54年8月31日生)
設立 平成29年1月20日
資本金 9000万円(令和6年10月24日現在)
従業員数 新規上場会社188人 連結会社220人(令和6年9月30日現在)
事業内容 コンサルティングサービスを提供するコンサルティング事業及び各種SaaSを提供するクラウドプロダクト事業
■売上高構成比率(2024/5期 実績)
品目 金額 比率
コンサルティング事業 4,173 百万円 100.0%
クラウドプロダクト事業 1 百万円 0.0%
合計 4,175 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 輪島 総介 204万5460株 39.22%
2 EMMA&KEITO(株) 175万株 33.55%
3 パーソルクロステクノロジー(株) 37万5000株 7.19%
4 (株)KFV 25万株 4.79%
5 田中 耕平 14万5140株 2.78%
6 小寺 拓也 10万株 1.92%
6 大沢 拓巳 10万株 1.92%
6 増本 秀俊 10万株 1.92%
6 赤羽 陽一郎 10万株 1.92%
6 北村 裕樹 10万株 1.92%
6 寺島 尚秀 10万株 1.92%
合計   516万5600株 99.04%
■その他情報
手取金の使途 主に事業拡大のための人件費、オフィス増床等に伴う費用、クラウドプロダクト事業におけるソフトウエアの開発費に充当する予定
関係会社 (株)アバランチ (連結子会社) コンサルティング事業
上海巨球協英信息技術有限公司 (連結子会社) コンサルティング事業
X-AI.Labo(株) (連結子会社) コンサルティング事業
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2022年11月10日
割当先 パーソルプロフェッショナルアウトソーシング(株)(現 パーソルクロステクノロジー(株))
発行価格 2500円 ※株式分割を考慮済み
◆「グロービング」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SBI証券[最短翌日に取引可能]
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楽天証券[最短翌日に取引可能]
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松井証券[最短翌日に取引可能]
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マネックス証券[最短翌日に取引可能]
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岩井コスモ証券[最短翌日に取引可能]
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大和コネクト証券(旧:CONNECT)[最短3日後に取引可能]
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)[最短2日後に取引可能]
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auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)[最短翌日に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
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グロービングの銘柄紹介

 同社グループは、同社と連結子会社3社で構成されており、準委任契約によるコンサルティングサービスを提供するコンサルティング事業と各種SaaSを提供するクラウドプロダクト事業の2つの事業を展開している。

[コンサルティング事業]

 Joint Initiative(JI)型コンサルティングでは、新規事業の創造、衰退産業のリカバリ/ポートフォリオ転換、成長産業の創出、持続可能社会の実現(カーボンニュートラル)等を日本産業の復興に向けた社会変革テーマとして掲げており、このようなテーマに取り組むクライアントと同心協力で新規事業/プロダクト・サービスを共創するサービスである。

 主な特徴として、同社コンサルタントが顧客の立場(出向なども含め)で事業責任者等として事業を推進することで通常のコンサルティングサービスより一段踏み込んで、人材・ノウハウ等を提供し、顧客の事業や改革をハンズオンで実行し、将来的には新規事業の売上増加・コスト削減等の利益をクライアントとシェアすることも目指す。

 一般的なコンサルティングファームがコンサルティングサービスを提供する際には、費用の支払に対して、リスクを負わず、役務提供する形が多い傾向にあり、リスクを負わないため、行動が主体的ではないという課題があると考えているため、同サービスでは、クライアントの変革ニーズに対して同社からはノウハウ・人材等を提供し、クライアント側は人材(社員)・資金等を提供し、チームアップを行う。共同で事業変革/新規事業/プロダクト・サービスを共創する役割を果たすことによって、主体者として行動・取組を実施する。

 従来型コンサルティングでは、事業責任者等の派遣を伴わず"内なる外(外部視点を持ったインサイダー)"としてCxOクラスの伴走者となり、戦略立案・実行/DX・AI活用を支援する従来型コンサルティングサービスも提供している。コンサルティングのテーマとしては、JI型、従来型の両方で、経営戦略/新規事業立上/M&A戦略、DX/デジタル戦略の構想策定・実行支援を提供している。

 また、一般的なコンサルティングファームはノウハウ/知恵を持った人材がクライアント企業にアドバイスすることで対価を得るビジネスモデルであったため、人の"頭数"が重要だったが、同社はAI/デジタルツールを活用しコンサルティング業務を省力化して提供することにより、"人の頭数=売上"というビジネスモデルからの脱却を目指しており、ノウハウ/知恵を人から切り離しAIをフル活用することで頭数に比例しないビジネスの拡大を志向している点も同社の特徴となる。2024年5月期においては、コンサルティング事業の連結売上高のうち、29.9%がJI型の案件で残りは従来型コンサルティングとなっている。

[クラウドプロダクト事業]

 コンサルティング事業で蓄積した汎用性の高いノウハウをシステム化しSaaS型プロダクトで提供している。従来エンタープライズ向けに高価格で提供していたコンサルティングノウハウを幅広いクライアントに提供していくためクラウドプロダクト事業への取組(研究開発)を開始した。2023年5月期より売上明細データの取り込みで営業生産性の向上を目指すセールススイートの開発を開始し、2024年10月末に製品正式ローンチを予定。

グロービングの投資のポイント

 Laboro.AI<5586>との共同会社設立や、クラウドプロダクト製品ローンチなどこの先業績拡大へ寄与しそうな要因があり、成長イメージをえがきやすい。ベンチャーキャピタル株主なども見当たらず、特にIPOで不人気につながりそうな要因も見当たらない。公開規模は荷もたれ感がある大きさだが、市場からの十分吸収できるとみる。公開株の一部を海外販売する予定であることから、海外販売比率にも注目しておきたい。

⇒Laboro.AI<5586>のIPO情報はこちら!

 現代表取締役代表パートナーの輪島総介氏及び元当社代表取締役の林直毅氏が共同で、2017年1月に同社を神奈川県鎌倉市に設立。2021年の三菱マテリアル<5711>とMMDX(三菱マテリアルのDX戦略)プロジェクト開始を契機に本格的にコンサルティング事業を開始した。直近では今年5月にLaboro.AI<5586>と自動車・エネルギー産業をはじめとした日本を代表するクライアントへ、AI-Xソリューションを提供していくことを目的に、X-AI.Lab(株)を設立した。

 クラウドプロダクト事業では、2023年5月期よりセールススイートの開発を開始。2023年12月にβ版のリリース行い、2024年10月末に製品正式ローンチを予定している。また、今年1月よりスペンドインテリジェンスの企画を開始し、初期仮説検証を行っている。2024年5月期の相手先別売上高は、本田技研工業<7267>向けが全体の16.6%、三井化学<4183>向けが12.7%、パーソルクロステクノロジー(株)向けが10.3%、MTG<7806>向けが4.3%。従業員は連結で220名。

 業績面について、2025年5月期の業績は、売上高が前期比82.3%増の76.1億円、経常利益が同5.8倍の21.8億円と増収増益の見通しとなっている。クラウドプロダクト事業については、今期においてもプロダクト開発に注力しており、本格的な立ち上げ前のフェーズであるため、売上高の99%は同社におけるコンサルティング事業の売上高となる。前期は長期大型案件の獲得に向けた営業方法論の確立に人件費を投下したことや、パートナー及びコンサルタントの採用強化した影響で営業利益率が一時的に悪化したが、同社のコストの多くが人件費であり、固定費比率が高い構造にあること、今期の案件規模拡大により、営業利益率が大幅に改善している。

 想定仮条件水準の今期予想PERは15~16倍と割高感は感じない水準。ただ、収益規模や利益率が同程度のライズCG<9168>は現在今期予想PER12倍程度となっている。

 公開規模は40億円台前半と荷もたれ感のある大きさ。ただ、ベンチャーキャピタル株主は見当たらず、発行済株式のほとんどには上場日後180日間のロックアップがかかっているため、需給面への気がかりは乏しい。前述の通り、公開株の一部を海外販売する予定。

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IPO[主幹事]の多いおすすめ証券会社

◆SMBC日興証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。
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