リーバイス、リフトに続き、
注目のベンチャー2社がIPO(新規上場)!
米国ではIPO(新規上場)ラッシュが続いています。
過去に本コラムで紹介したリーバイ・ストラウス(ティッカーシンボル:LEVI)、リフト(ティッカーシンボル:LYFT)、ジュミア・テクノロジーズ(ティッカーシンボル:JMIA)に加え、今週はピンタレスト(ティッカーシンボル:PINS)とズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ティッカーシンボル:ZM)がデビューします。
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今週はその2つの銘柄を紹介します。
ピンタレストは、ファッションや料理のレシピなど、
自分が興味のある情報を集めて整理する画像収集サービス
ピンタレストは、旅行や家の改装、結婚式、ファッション、料理など、自分の興味分野のアイデアや情報を画像で整理するサービスです。
ピンタレストは特に女性に好評で、アメリカでは出産経験のある18歳から64歳の女性のうち、80%がピンタレストを使っています。
ピンタレストでは、ユーザーの画面に広告主の投稿を表示する「プロモ―テッド・ピンズ」を通じ、広告主が商品をプロモーションする機会を提供しています。ピンタレストでお気に入りの画像を保存している人は旅行や家の改築、結婚式などを計画していることが多いので、広告主にとり大変魅力的なターゲットです。
ピンタレストは、広告モデルを採用している点で、フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)やツイッター(ティッカーシンボル:TWTR)、スナップ(ティッカーシンボル:SNAP)と同じビジネス・モデルと言えます。
ピンタレストの現在の月次アクティブユーザー数は、2.65億人です。
売出し目論見書のデータを見ると、ユーザー当たり売上高は、クリスマス商戦期間を含む第4四半期に急伸する傾向があります。
現在は未だ赤字ですが、下の1株当たり業績のチャートからも分かるとおり、あと一息で黒字化しそうな勢いです。
ピンタレストは、去年売上高が+60%成長しました。今年は+45%の成長が見込まれています。
今回の売出し株数は7500万株で、価格設定は15〜17ドルを予定しています。この売出し価格設定は、2017年6月にフィデリティがピンタレストの株を21.54ドルで139.2万株買ったときの値段より下となっています。つまり、控え目な価格設定になっているということです。
時価総額は105億ドル前後、去年の売上高は7.5億ドルであったことから、時価総額対売上高比率(PSR)は約14倍という計算になります。
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは
企業向けのビデオ会議システムを提供する企業
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、2011年にエリック・ユアンにより創業された、企業向けビデオ会議システムを提供する企業です。
エリック・ユアンは、ウェブエックス出身です。ウェブエックスはシスコ・システムズに買収されました。つまり、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、ビデオ・カンファレンス(ビデオ会議)のベテランによって創業されたというわけです。
エリック・ユアンは「これまでのビデオ・カンファレンス・システムは使いにくい。これを是正するには、白紙の状態からきちんとすべてデザインし直す必要がある」と感じ、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズを創業しました。
具体的には、クラウドをベースに、デベロッパーが使いやすいオープンAPIを採用し、特別のデバイスを必要とせず、スマホなどを通じてどこからでもビデオ会議に参加できるシステムとしました。この結果、極めて操作が簡単で、なおかつ信頼性の高いサービスが完成したのです。
ビデオ・カンファレンス市場は、2020年で430億ドルと言われる巨大市場です。
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、あずセルフサービスでユーザーに試しに使ってもらい、その後、フィールド・セールスが顧客にアプローチする営業手法を採用しています。
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの売上高は、急速に成長しており、2018年度は+118%の3.31億ドルでした。
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、いわゆるサブスクリプション・モデル(定期購読制)を採用しています。顧客の離反は極めて低く、ドルベースのエクスパンションレート(膨張率)は+130%です。
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの顧客は、180カ国に広がっており、売上高の18%が海外となっています。また、海外の増収余地は極めて大きいです。
今回の売出し株数は2087万株で、価格設定は28〜32ドルです。
【今週のまとめ】
IPOラッシュの米国市場で
新たに上場する2銘柄に要注目!
今週、ピンタレストとズーム・ビデオ・コミュニケーションズがIPOします。どちらも注目度の高い企業です。
ピンタレストは、広告主にとり魅力あるサービスで、リーズナブルな初値設定となっています。一方、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、サブスクリプション・モデルを採用しているため売上高が予想しやすいばかりでなく、既に営業キャッシュフローでは黒字化しています。業績的にはピカピカです。
この2つのIPOの行方は、注目しておくといいでしょう。
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