世界投資へのパスポート

ウーバー、リフト、ピンタレストなど、注目の小型成長株の決算内容を総まとめ! 決算で注目すべき3つのポイントと「買うべき銘柄」をズバリ解説!

2019年6月10日公開(2022年3月29日更新)
広瀬 隆雄
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決算発表シーズンの後半に固まっている
小型急成長株の第1四半期決算が出そろった

 米国では、小型急成長株の第1四半期決算が出そろいました。決算シーズン自体は4月中旬から始まっているのですが普通、小型株の決算発表はシーズン後半に集中しています。それと、第1四半期決算の〆が3月末ではなく4月末の会社も多いです。そのような理由から、ようやく今、決算が出そろったというわけです。

「良い決算」とは、「EPS」「売上高」「ガイダンス」の
3つすべてがコンセンサス予想を上回ったもの

「良い決算」とは、1)EPS(一株当たり利益)、2)売上高、3)ガイダンスの3つが、ひとつ残らず事前のアナリスト・コンセンサス予想を上回った決算を指します。このうちのひとつでも取りこぼしがあれば、もはやそれは「良い決算」とは言えません。つまり完璧でなくてはいけないのです。

 ガイダンスとは、「来期以降のEPSと売上高がどうなるか?」に関して会社側、もっといえば財務部長が示す公式見解です。

 ガイダンスは、その後のアナリスト予想に大きな影響力があり、ガイダンスが下がればすぐにアナリスト予想も下がり始めます。

連載で紹介した注目すべき小型急成長銘柄の
第1四半期決算の結果は?

 最近「世界投資へのパスポート」で紹介した小型急成長銘柄の決算の結果は、次の通りでした。表内の「なし」というのは、ガイダンスが示されなかった、もしくはコンセンサス予想がなかったので比較できないケースです。

■連載で取り上げた小型成長株の決算の結果

銘柄名 EPS 売上高 ガイダンス 最新株価
ドキュサイン(DOCU)
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ドーモ(DOMO) ×
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ジュミア・テクノロジーズ(JMIA) なし × なし
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リフト(LYFT)
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モンゴDB(MDB)
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オクタ(OKTA)
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ピンタレスト(PINS) × ×
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プルーラルサイト(PS)
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シルクロード・メディカル(SILK)
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アトラシアン(TEAM) ×
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トレード・デスク(TTD)
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トゥイリオ(TWLO)
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ウーバー(UBER) なし
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ズーム(MZ)
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ズィースケーラー(ZS)
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 上の表で○印が3つ並んでいる銘柄だけが「良い決算」を出した銘柄であり、合格です。「×」のある銘柄は売ってください。

 このように、四半期決算の発表があるたびにミスをしでかした銘柄を間引いてゆき、最後に残った銘柄だけが本当に実力のある、テンバガー(10倍株)候補になります。

 それでは、ひとつずつ解説していきましょう。

【ドキュサイン】
ウェブを通じた電子署名のサービス
⇒来期以降も決算にしくじると「売り」

 ドキュサイン(ティッカーシンボル:DOCU)は、ウェブを通じて電子署名のサービスを提供する会社です。ドキュサインの第1四半期(4月期)決算は、EPSが予想5セントに対して7セント、売上高が予想2.08億ドルに対して2.14億ドル、売上高成長率が前年同期比+37.3%でした。

 第2四半期の売上高は、予想2.20億ドルに対して新ガイダンス2.18億〜2.22億ドルが提示されました。第2四半期の請求額は、2.15億〜2.25億ドルを見込んでいます。2020年度の売上高は、予想9.14億ドルに対して新ガイダンス9.17億〜9.22億ドルが提示されました。通年の請求額は、10.1億〜10.3億ドルを見込んでいます。

 決算カンファレンスコールでは、「セールスサイクルが伸びている」というコメントがありました。普通、このようなコメントは不吉な予兆です。セールスサイクルというのは、ドキュサインの営業マンが顧客企業と商談を開始してから成約するまでに要する時間を指します。今回の決算カンファレンスコールでは、「通常より10日程度余計に時間がかかっている」という説明でした。

 しかしドキュサインは、去年、ウェブ上で重要な書類を一元管理するソフトウェア会社を買収し、それを従来のドキュサインの電子署名のサービスと合体させ、総合的ドキュメント管理サービスを顧客に提案しはじめました。その関係で商品が多岐にわたり、なおかつ複雑化したので、顧客が導入を決断するまでにいままでより時間がかかっているというわけです。

 これはたぶん一過性の問題だと思います。ただ、来期以降も決算をしくじるようだと、そもそもこのようなサービスに対して顧客のニーズが少ないことが明らかになるのでその場合は売りだと思います。いずれにせよ、次の決算次第です。

【※ドキュサインについての詳細はこちら!】
「ドキュサイン」は電子署名ビジネスで世界最大手! すでに世界で7億人が利用し、潜在市場は250億ドルと言われる注目企業のビジネスモデルや業績を解説!

■ドキュサイン(DOCU)チャート/日足・6カ月
ドキュサイン(DOCU)チャート/日足・6カ月ドキュサイン(DOCU)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【ドーモ】
ビジネス・インテリジェンス・ツールを提供
⇒残念ながら「売り」

 ドーモ(ティッカーシンボル:DOMO)は、ビジネス・インテリジェンス・ツールの会社です。ある企業の社内にある営業データ、経理データなど様々な経営判断に必要な情報を、スッキリまとめてスマホに表示できるソフトウェアを提供しています。

 ドーモの第1四半期(4月期)決算は、EPSが予想-1.28ドルに対して-1.08ドル、売上高が予想4069万ドルに対して4080万ドル、売上高成長率が前年同期比+27.9%でした。また、請求額は+22%成長の4110万ドルでした。

 第2四半期のEPSは予想-1.00ドルに対して新ガイダンス-1.02〜-0.98ドルが、売上高は予想4227万ドルに対して新ガイダンス4100万〜4200万ドルが提示されました。2020年度のEPSは予想-4.02ドルに対して新ガイダンス-3.87〜-3.79ドルが、売上高は予想1.74億ドルに対して新ガイダンス1.73億〜1.74億ドルが提示されました。

 売上高のガイダンスは明らかに予想を下回りましたので、今回の決算は「悪い決算」です。処分売りしたいと思います。

■ドーモ(DOMO)チャート/日足・6カ月
ドーモ(DOMO)チャート/日足・6カ月ドーモ(DOMO)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【ジュミア・テクノロジーズ】
「アフリカ大陸のアリババ」と呼ばれるネット通販企業
⇒残念ながら「売り」

 ジュミア・テクノロジーズ(ティッカーシンボル:JMIA)は、「アフリカ大陸のアリババ」とあだ名がついたネット通販企業です。

 ジュミア・テクノロジーズの第1四半期の売上高は予想3470万ユーロに対して3180万ユーロ、売上高成長率は前年同期比+82.3%でした。つまり、売上高が予想を下回ったので、これは「悪い決算」でした。

 なおEPSは、ジュミア・テクノロジーズが新規株式公開(IPO)してすぐに決算発表した関係で、コンセンサス予想がしっかりと確立していませんでした。

 決算とは別に、ロスアンゼルスの空売り筋、シトロン・リサーチが、ジュミア・テクノロジーズの経理に不正の要素があると指摘し、「ジュミアは詐欺である」という語気強い売り推奨レポートを出しています。

 シトロン・リサーチの指摘が正しいかどうかにかかわらず、IPO後の初の決算発表でこれだけ予想を下回る売上高しか上げられなかったことは明らかにまずいです。損切るべきだと思います。

【※ジュミア・テクノロジーズについての詳細はこちら!】
アフリカ大陸でeコマースを展開する「ジュミア・テクノロジーズ」がNYにIPO! 「アフリカ大陸のアリババ」と呼ばれるIT企業の新規上場に注目せよ!

ジュミア・テクノロジーズ(JMIA)の最新株価はこちら!

【リフト】
ライドシェアリング業界2位で、先日IPOしたばかり
⇒引き続き「買い」

 ライドシェアリングのリフト(ティッカーシンボル:LYFT)の第1四半期決算は、EPSが予想-10.88ドルに対して-9.02ドル、売上高が予想7.3936億ドルに対して7.76億ドル、売上高成長率が前年同期比+95.4%でした。

 アクティブ・ライダー数は、前年比+46%の2050万人でした。アクティブ・ライダー当たり売上高は、前年同期比+34%の$37.86でした。

 リフトは、2019年が赤字のピークであり、今後赤字幅は小さくなると発言しました。コア・ビジネスは力強く、またコスト・レバレッジが上手く効き始めています。

 コントリビューション・マージンは、1500ベーシスポイント改善し、50%に達しました。EBITDAマージンは、3200ベーシスポイント改善し28%に達しました。

 他社との競合・値引き合戦は緩和しています。ウーバーは、より理性的な競争戦略に転じてきています。

【※リフトとウーバーを比較した記事はこちら!】
「ウーバー」のIPOは、注目を集めたものの失敗! “ライドシェアリング銘柄”の成長性に期待するなら、業界2位の「リフト」のほうが成長性が高くて有望!

 アクティブ・ライダー数は2018年第4四半期に比べて+10%でした。コストのコントロールはとても上手く行っており、第2四半期のセールス&マーケティング費用比率は28%に下がる見込みです。ちなみに去年の第2四半期は35%でした。

 第2四半期売上高は、予想7.8234億ドルに対して新ガイダンス8億〜8.1億ドルが提示されています。修正EBITDAは、-2.8億〜-2.7億ドルが提示されました。2018年第四半期に値上げを実施した関係で、前年比較は苦しいです。

 2019年度の売上高は、予想32.5億ドルに対して新ガイダンス32.75億〜33億ドルが提示されました。修正EBITDAは、-11.75億〜-11.5億ドルが提示されました。

 リフト株は、引き続き「買い」で良いと思います。

■リフト(LYFT)チャート/日足・6カ月
リフト(LYFT)チャート/日足・6カ月リフト(LYFT)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【モンゴDB】
クラウドベースのドキュメント指向データベースを提供
⇒引き続き「買い」

 クラウドベースのドキュメント指向データベース企業、モンゴDB(ティッカーシンボル:MDB)の第1四半期(4月期)決算は、EPSが予想-24セントに対して-22セント、売上高が予想8350万ドルに対して8940万ドル、売上高成長率が前年同期比+78.3%でした。

 第2四半期のEPSは予想-27セントに対して新ガイダンス-29〜-27セントが、売上高は予想8788万ドルに対して新ガイダンス9000万〜9200万ドルが提示されました。2020年度のEPSは予想-1.00ドルに対して新ガイダンス-1.11〜-1.00ドルが、売上高は予想3.73億ドルに対して新ガイダンス3.75億~3.81億ドルが提示されました。

 モンゴDBの来期、通年のEPSガイダンスが予想より低い原因は、1)レルム、Mラボ買収に伴う営業費用増、2)新会計基準ASC606採用に伴う変更、3)マーケティング支出を積み増す、などの理由によります。したがって、EPSガイダンスが予想より低かった点は心配しなくていいです。

 また、「ディファード・レベニュー(繰り延べ売上高)を業績の手がかりとして利用するのは控えて欲しい」というリクエストがカンファレンスコール中、会社側から出されました。その理由は。モンゴDBの主力サービスである「アトラス」は「使った分だけ後払い」の請求方式を採用しているため、同サービスが人気化すればするほどディファード・レベニューという尺度は同社の勢いを反映しなくなるためです。

 モンゴDBは、引き続き「買い」だと思います。

■モンゴDB(MDB)チャート/日足・6カ月
モンゴDB(MDB)チャート/日足・6カ月モンゴDB(MDB)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【オクタ】
クラウドを通じたID管理サービスを提供
⇒引き続き「買い」

 クラウドを通じたID管理サービス企業であるオクタ(ティッカーシンボル:OKTA)の第1四半期(4月期)決算は、EPSが予想-21セントに対し-19セント、売上高が予想1.1683億ドルに対し1.252億ドル、売上高成長率が前年同期比+49.8%でした。

 第2四半期のEPSは予想-14セントに対して新ガイダンス-11〜-10セントが、売上高は予想1.2752億ドルに対して新ガイダンス1.3億〜1.31億ドルが提示されました。2020年度のEPSは予想-49セントに対して新ガイダンス-49〜-45セントが、売上高は予想5.3454億ドルに対して新ガイダンス5.43億〜5.48億ドルが提示されました。

 オクタの決算は危なげない内容で、とても満足のいくものでした。「買い」を維持したいと思います。

■オクタ(OKTA)チャート/日足・6カ月
オクタ(OKTA)チャート/日足・6カ月オクタ(OKTA)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【ピンタレスト】
画像のブックマークサービスを提供するWeb企業
⇒残念ながら「売り」

 ピンタレスト(ティッカーシンボル:PINS)の第1四半期決算は、EPSが予想-11セントに対して-32セント、売上高が予想2億ドルに対して2.02億ドル、売上高成長率が前年同期比+54.1%でした。

 グローバル月次アクティブ・ユーザー数は+22%の2.91億人、グローバルARPU(ユーザー単価)は+26%の73セントでした。

 修正EBITDAマージンは-19%でした。前年同期は-35%でした。

 2019年度の売上高は、予想10.9億ドルに対して新ガイダンス10.55億〜10.8億ドルが提示されました。修正EBITDAは、赤字の7000万ドルから赤字の4500万ドルを見込んでいます。

 ピンタレストの決算は明らかに落第でした。売って、他の銘柄に乗り換えたいと思います。

■ピンタレスト(PINS)チャート/日足・6カ月
ピンタレスト(PINS)チャート/日足・6カ月ピンタレスト(PINS)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【プルーラルサイト】
ITエンジニアの継続教育プログラムが人気
⇒引き続き「買い」

 ITエンジニアの継続教育プログラムを提供するプルーラルサイト(ティッカーシンボル:PS)の第1四半期決算は、EPSが予想-9セントに対して-7セント、売上高が予想6831万ドルに対して6960万ドル、売上高成長率が前年同期比+40.2%でした。

 第1四半期の請求額は、前年同期比+41%の7790万ドルでした。事業会社への請求額は、+48%の6720万ドルでした。また、第1四半期のグロスマージンは、76%でした。前年同期は70%でした。

 第2四半期のEPSは、予想-8セントに対して新ガイダンス-15〜-13セントが提示されました。売上高は、予想7231万ドルに対して新ガイダンス7350万7400万ドルが提示されました。2019年度のEPSは予想-28セントに対して新ガイダンス-42〜セント-48¢が、売上高は予想3.12億ドルに対して新ガイダンス3.12億〜3.18億ドルが提示されました。

 なお、プルーラルサイトは、ソフトウェア・デベロッパーの生産性を計測するギットプライムを1.7億ドルで買収しました。EPSガイダンスが下がったのは、その一時的影響によります。

 プルーラルサイトは、引き続き「買い」で良いと思います。

【※プルーラルサイトについての詳細はこちら!】
プルーラルサイトは「ITエンジニアへの継続教育」を行う注目の企業! 企業のニーズに応え、最先端のカリキュラムをサブスクリプション・モデルで提供!

■プルーラルサイト(PS)チャート/日足・6カ月
プルーラルサイト(PS)チャート/日足・6カ月プルーラルサイト(PS)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【シルクロード・メディカル】
脳梗塞を防ぐための革新的な医療機器を開発
⇒引き続き「買い」

 脳梗塞を防ぐ手術を簡単に行える医療機器を製造しているシルクロード・メディカル(ティッカーシンボル:SILK)ですが、第1四半期決算は、EPSが予想-32セントに対して-20.12ドル、売上高が予想1225万ドルに対して1280万ドル、売上高成長率が前年同期比+124.6%でした。

 なお、EPSが予想を大幅に下回った理由は、転換優先株のフェアバリューの値洗いにまつわり、1571万ドルのノンキャッシュチャージを計上したためです。したがって、EPSが予想を下回ったのは無視してください。

 2019年度の売上高は、予想5983万ドルに対して新ガイダンス5900万〜6100万ドルが提示されました。

 シルクロード・メディカルは、引き続き「買い」でOKです。

【※シルクロード・メディカルについての詳細はこちら!】
脳梗塞を防ぐ画期的な手術TCARを実用化した「シルクロード・メディカル」に注目! 潜在的なニーズが大きいうえ、米中貿易摩擦の影響を受けないのも魅力

■シルクロード・メディカル(SILK)チャート/日足・6カ月
シルクロード・メディカル(SILK)チャート/日足・6カ月シルクロード・メディカル(SILK)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【アトラシアン】
ソフトウェア・エンジニアのためのプラットフォームを運営
⇒残念ながら「売り」

 クラウド上でソフトウェア・エンジニアたちがコラボするプラットフォームを提供しているアトラシアン(ティッカーシンボル:TEAM)の第3四半期(3月期)決算は、EPSが予想18セントに対して21セント、売上高が予想3.05億ドルに対して3.09億ドル、売上高成長率が前年同期比+37.9%でした。

 期末時点での顧客数は、+5803の14.4万顧客でした。

 第4四半期のEPSは予想19セントに対して新ガイダンス16セント、売上高は予想3.28億ドルに対して新ガイダンス3.29億〜3.31億ドルが提示されました。

 アトラシアンは、上場来、ずっと素晴らしい決算を出し続けてきました。株価もそれに応じて随分高くなりました。しかし、今回の決算では初めて予想を下回りました。つまり「悪い決算」です。これまでたっぷり儲けさせてくれた恩のある銘柄ですが、残念ながら「売り」とします。

■アトラシアン(TEAM)チャート/日足・6カ月
アトラシアン(TEAM)チャート/日足・6カ月アトラシアン(TEAM)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【トレード・デスク】
プログラマティック・ウェブ広告買付ソフトを販売
⇒引き続き「買い」

 プログラマティック・ウェブ広告買付ソフトのトレード・デスク(ティッカーシンボル:TTD)の第1四半期決算は、EPSが予想24セントに対して49セント、売上高が予想1.17億ドルに対して1.21億ドル、売上高成長率は前年同期比+41.2%でした。また、EBITDAは2470万ドルでした。ガイダンスは1800万ドルでした。

 トレード・デスクは、コネクテッドTVや欧州中東アフリカなどにとりわけ大きい商機があると考えています。また、グーグルがクロームのプライバシー保護に関し様々な変更を発表しましたがトレード・デスクのビジネスに大きな影響は出ないと思われます。

 第2四半期売上高は、予想1.53億ドルに対して新ガイダンス1.54億ドルが提示されました。2019年度の売上高は、予想6.45億ドルに対して新ガイダンス6.45億ドルが提示されました。EBITDAガイダンスは、これまでの1.82億ドルが1.89億ドルに引き上げられました。

 トレード・デスクは引き続き「買い」で良いです。

■トレード・デスク(TTD)チャート/日足・6カ月
トレード・デスク(TTD)チャート/日足・6カ月トレード・デスク(TTD)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【トゥイリオ】
電話・テキスト・メッセージ作成ソフトを提供
⇒引き続き「買い」

 電話・テキスト・メッセージ作成ソフトのトゥイリオ(ティッカーシンボル:TWLO)の第1四半期決算は、EPSが予想1セントに対して5セント、売上高が予想2.2345億ドルに対して2.33億ドル、売上高成長率が前年同期比+80.5%でした。なお、今回の売上高は、買収したセンドグリッドの2月1日以降の売上高を含んでいます。

 稼働顧客数は15.48万口座で、前年同期は5.4万口座でした。なお、今回の数字はセンドグリッドを含めています。

 ドル・ベースの純エクスパンション・レートは+146%でした。前年同期は+132%でした。

 第2四半期は、EPSが予想2セントに対して新ガイダンス2〜3セント、売上高が予想2.53億ドルに対して新ガイダンス2.62億~2.65億ドルを見込んでいます。2019年度のEPSは予想10セントに対して新ガイダンス11〜13セントが、売上高は予想10.7億ドルに対して新ガイダンス11.02億〜11.11億ドルが提示されました。

 トゥイリオは引き続き「買い」です。

■トゥイリオ(TWLO)チャート/日足・6カ月
トゥイリオ(TWLO)チャート/日足・6カ月トゥイリオ(TWLO)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【ウーバー】
ライドシェアリング業界のトップ企業
⇒引き続き「買い」

 ウーバー(ティッカーシンボル:UBER)の第1四半期(3月期)決算は、EPSが予想-2.29ドルに対して-2.26ドル、売上高が予想30.8億ドルに対して31億ドル、売上高成長率が前年同期比+19.9%でした。なお、売上高はIPOロードショー時のガイダンス30.4億~31億ドルの上限でした。赤字額は10.1億ドルで、ガイダンスは-11.1億〜-10億ドルでした。

 グロス・ブッキングは+34%の146.5億ドル、マンスリー・アクティブ・プラットフォーム・ユーザーは+33%の9300万人、トリップ回数は+36%の15.5億トリップ、コア・プラットフォーム・コントリビューション・マージンは-4.5%の17.9%でした。

 ウーバーはガイダンスを示しませんでした。ウーバーのようにガイダンスを示さない会社は、ないわけではありません。例えば、アルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)もガイダンスを出さない会社として有名です。

 ウーバーの今回の決算発表は合格だったと思います。「買い」のスタンスを維持します。

【※リフトとウーバーを比較した記事はこちら!】
「ウーバー」のIPOは、注目を集めたものの失敗! “ライドシェアリング銘柄”の成長性に期待するなら、業界2位の「リフト」のほうが成長性が高くて有望!

■ウーバー(UBER)チャート/日足・6カ月
ウーバー(UBER)チャート/日足・6カ月ウーバー(UBER)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【ズーム】
ウェブを通じたビデオ・カンファレンス・サービス
⇒引き続き「買い」

 ウェブを通じてビデオ・カンファレンス・サービスを提供するズーム(ティッカーシンボル:ZM)の第1四半期(4月期)決算は、EPSが予想1セントに対して3セント、売上高が予想1.12億ドルに対して1.22億ドル、売上高成長率た前年同期比+103.1%でした。

 2020年度第1四半期末の時点での顧客数は5.85万口座(従業員10名以上の企業)、前年同期比+86%でした。年間10万ドル以上の売上高をもたらす大口顧客数は405口座で、前年同期比+120%でした。

 第2四半期のEPSは予想1セントに対して新ガイダンス1〜2セントが、売上高予想1.22億ドルに対して新ガイダンス1.29億〜1.3億ドルが提示されました。2020年のEPSは予想-1セントに対して新ガイダンス2~3セントが、売上高予想5.2億ドルに対して新ガイダンス5.35億〜5.4億ドルが提示されました。

 ズーム株は「買い」だと思います。

■ズーム(ZM)チャート/日足・6カ月
ズーム(ZM)チャート/日足・6カ月ズーム(ZM)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【ズィースケーラー】
クラウドを通じたセキュリティー・サービスを提供
⇒引き続き「買い」

 クラウドを通じてセキュリティー・サービスを提供するズィースケーラー(ティカーシンボル:ZS)の第3四半期(4月期)決算は、EPSが予想1セントに対して5セント、売上高が予想7492万ドルにたいし7910万ドル、売上高成長率は前年同期比+60.8%でした。

 請求額は、+55%成長の8470万ドル、ディファード・レベニューは+69%の2.12億ドルでした。また、営業キャッシュフローは1350万ドル、営業キャッシュフロー・マージンは17%でした。

 第4四半期のEPSは予想1セントに対して、新ガイダンス1~2セントが、売上高は予想7888万ドルに対して8100万~8300万ドルが提示されました。

 ズィースケーラー株は「買い」です。

■ズィースケーラー(ZS)チャート/日足・6カ月
ズィースケーラー(ZS)チャート/日足・6カ月ズィースケーラー(ZS)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 以上、今回は過去に連載で取り上げたことのある注目の小型成長株の第1四半期決算をまとめましたので、参考にして下さい。

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外国株の取扱銘柄数はトップクラス! また、米国株の買付時の為替手数料が0円(売却時は1ドルあたり25銭)となるキャンペーンが長期継続しており、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税込)が最大3万円がキャッシュバックされる。米国ETFの中で「米国ETF買い放題プログラム」対象21銘柄は、実質手数料無料(キャッシュバック)で取引が可能。米国株の積立サービス「米国株定期買付サービス(毎月買付)」は25ドルから。コツコツ投資したい人に便利なサービス。米国株は、時間外取引に加え、店頭取引サービスもあり日本時間の日中でも売買できる。また、NISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株の購入手数料も全額キャッシュバックされて実質無料! 企業分析機能も充実しており、一定の条件をクリアすれば、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。
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米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約5300銘柄 <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル)
【SBI証券のおすすめポイント】
ネット証券最大手のひとつだけあって、米国から中国、韓国、アセアン各国まで、外国株式のラインナップの広さはダントツ! 米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能で、一部米国ETFは手数料無料で取引できる。また、2023年12月1日から米ドルの為替レートを「0円」に引き下げたので、取引コストがその分割安になった。さらにNISA口座なら米国株式の買付手数料が無料なので、取引コストを一切かけずにトレードできる。米国株を積立購入したい人には「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。また、米国株の信用取引も可能。さらに、リアルタイムの米国株価、48種類の米国指数および板情報を無料で閲覧できる点もメリットだ。米国企業情報のレポート「One Pager」、銘柄検索に使える「米国株式決算スケジュールページ」や「米国テーマ・キーワード検索」、上場予定銘柄を紹介する「IPOスピードキャッチ!(米国・中国)」など情報サービスも多彩。「SBI 証券 米国株アプリ」は「米国市場ランキング」「ビジュアル決算」「銘柄ニュース」などの機能が充実している。
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米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約4750銘柄 <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル)
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米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)と幅広い銘柄がそろっており、米国株の信用取引も利用可能! 指定の米国ETF15銘柄については買付手数料が無料で取引ができるのもお得。さらに、2023年12月からは米ドル⇔円の為替取引が完全無料! NISA口座なら米国株の売買手数料が0円(無料)なのもメリットだ。米国株の注文受付時間が土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。米国株式と米国株価指数のリアルタイム株価、さらに米国決算速報を無料で提供。ロイター配信の米国株個別銘柄ニュースが、すぐに日本語に自動翻訳されて配信されるのもメリット。米国株の積立投資も可能で、積立額は1回3000円からとお手軽。楽天ポイントを使っての買付もできる。銘柄探しには、財務指標やテクニカル分析などの複数条件から対象銘柄を検索できる「米国株スーパースクリーナー」が役に立つ。
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米国株の売買手数料が完全無料なので、取引コストに関しては割安! ただし、配当金が円に両替される際の為替スプレッドが1ドルあたり1円と高いので、配当狙いで長期保有する人は注意が必要だ。他社と違う点としては、外貨建ての口座がなく、売却時の代金や配当が自動的に米ドルから円に交換されること。米ドルで持っておきたい人には向かないが、すべて円で取引されるため初心者にとってはわかりやすいシステムと言えるだろう。また、米国株式と国内株式が同じ無料取引ツールで一元管理できるのもわかりやすい。米国株の情報として、米国株式コラムページを設置。ダウ・ジョーンズ社が発行する「バロンズ拾い読み」も掲載されている。
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本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

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