“ウィズコロナ”で「キャッシュレス決済」の注目度がアップ!
「PayPay」などのコード決済が使える店舗数も急増中!
今回は、新型コロナウイルスとの共存を迫られる“ウィズコロナ”時代において、注目度が上がっている“非接触型”の「コード決済」の代表格「PayPay」の特徴やメリット、キャンペーンの活用方法などを見ていきたいと思います。
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新型コロナウイルスの影響が広がり、世の中は大きく様変わりしました。厚生労働省は「新しい生活様式」を奨励し、日常生活において、さまざまな場面別にどのような行動をとることが望ましいか、具体的に提案しています。
その中で、買い物をするときの「新しい生活様式」の実践例として挙げられたのが、「キャッシュレス決済」の活用です。この記事でも紹介しましたが、不特定多数の人が触れる現金よりも、キャッシュレス決済を活用したほうが、感染リスクが低くなる可能性があると見られるためです。
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⇒キャッシュレス決済を“手段”と“決済タイミング”別に9種類に分け、種類別にメリット・デメリットを解説! 初心者におすすめのコード決済の選び方なども紹介!
なかでも、カードを手渡したり、カードリーダーに差し込んだりする必要がなく、カードやスマホを読み取り機にかざすだけで完了する“非接触型”の決済は、より安心感があると言えるでしょう。
非接触型の決済手段には、「Suica」などの電子マネーや、「コンタクトレス決済(タッチ決済)」に対応したクレジットカードなどがあります。店頭で表示されたQRコードをスマホで読み込んだり、逆に、客側がスマホに表示させたコードを店の端末で読み取ってもらったりして決済する「コード決済」も、広い意味では非接触型の決済手段といえます。
スマホのコード決済は、この1年ほどの間で、飛躍的に普及した印象です。2019年10月に、消費税の増税に伴って「キャッシュレス・消費者還元事業」が実施されましたが、この影響によって、大規模チェーン店だけでなく中小規模の店舗でも、キャッシュレス決済に対応するところが増えました。コード決済は、クレジットカードなどと比較すると店側のコスト負担が少なく、売上金の入金のスピードも速いとされているため、加盟店の増加は顕著です。
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⇒クレジットカード決済は“非接触型”の「コンタクトレス決済」が主流に!? キャッシュレス決済の最新情報と山手線の新駅にも導入された「無人コンビニ」体験談も
「コード決済」のキャンペーンは魅力的だが
“お得”だからと浪費しないように要注意!
感染予防の観点から、非接触型の決済手段を持っておきたいということであれば、コード決済(「Paypay」や「LINEPay」、「楽天ペイ」など)の活用を検討してみるのもいいかもしれません。
とはいえ、すでに電子マネーなどを普段から活用しているのであれば、よく行く店がコード決済しか導入していない、といった場合を除き、是が非でもコード決済を持つべき、とは言い難いでしょう。
コード決済の加盟店が増えているといっても、現時点ではどこでも使えるという状況ではなく、それでいてコード決済のポイント還元率は(キャンペーン時を除くと)0.5~1.5%程度で、その他のキャッシュレス決済を圧倒するほど魅力的、というわけでもないからです。スマホで決済できる点は便利ですが、電子マネーなどもスマホに取り込んで使うことはできるので、コード決済ならではの魅力とは言えません。
ただ、コード決済の事業者は頻繁にキャンペーンを実施しているため、うまく活用すればお得に買い物ができるはずです。キャンペーンを起点に買い物することは、浪費のもとになりがちなので注意が必要ですが、本当にほしいもの、必要なものを買うのであれば、キャンペーンに乗ってみるのも得策でしょう。
2020年6月時点で、主なコード決済の種類は「PayPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」「d払い」「メルペイ」「au Pay」といったところです。
【※関連記事はこちら!】
⇒「PayPay」「LINE Pay」「メルペイ」「au PAY」を比較!4つの“コード決済”の還元率や利用場所、チャージ方法などをキャッシュレス決済初心者にわかりやすく解説
どれを選ぶか悩んでしまいそうですが、チャージ方法などに多少の差はあるとはいえ、コードを読み取ったり表示させたりして決済する、という流れは共通。私も一通り使ってみましたが、使用感に大きな違いはないため、自分がよく使うサービスと紐づいていたり、よく行く店で利用できたりするコード決済を選べば問題ないでしょう。
コード決済はスマホにアプリをダウンロードして、チャージなどの必要な手続きをすれば、すぐにでも利用可能です。ダウンロードするだけなら特にコストも発生しないので、いろいろ試してみてから、メインで使うものを絞り込むのもおすすめです。
知名度が高くもっとも勢いがあるのは「PayPay」!
2021年には決済手数料を有料化の予定だが、影響ナシ?
そんなコード決済の中でも、特に勢いがあるのは「PayPay」です。その他のコード決済も着々と加盟店を増やしているので、「一強」と呼べるほど突出しているわけではありませんが、知名度は抜群です。「PayPay」はソフトバンクとヤフーの共同出資会社が運営しており、秀でた営業力を発揮して、加盟店とユーザーを獲得しています。
PayPay(※2020年6月24日時点) |
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還元率 | クレカ決済 | コンビニ対応 | |
基本 | 特典※1 | ||
▶0.5% |
▶+0.5% (前月の100円以上の決済回数が50回以上/月) ▶+0.5% (前月の決済金額が10万円以上/月) ▶+1% (前月の100円以上の決済回数が50回以上/月、かつ前月の決済金額が10万円以上/月) |
○ ※ポイント付与は「ヤフーカード」のみ |
セブンイレブン ファミマ ローソン ミニストップ |
【PayPayのおすすめポイント】 ソフトバンクグループの決済サービスで、2018年の「100億円キャンペーン」が話題となって一気に普及した。ヤフーカードでチャージするとポイント二重取りが可能。2020年4月1日からPayPayボーナスの付与率が変わり、通常0.5%、前月の100円以上の決済回数が50回以上なら1%(+0.5%)、前月の決済金額が10万円以上なら1%(+0.5%)、両方を達成すると1.5%(+1%)になった※1。 ※1 付与上限は、1回:7500ポイント、1カ月:1万5000円ポイント |
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※認識しにくいときは、カメラのズーム機能をご利用ください
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ただ、一つ気がかりなのは、「PayPay」が「決済手数料」を2021年9月から有料化することです。クレジットカードにしても電子マネーにしても、加盟店は決済事業者に「決済手数料」を支払います。しかし、一部のコード決済の事業者(「PayPay」「LINE Pay」「au Pay」など)は、期間限定でこの「決済手数料」を無料としており、そのことも加盟店の増加に一役買っていました。
ところが、「PayPay」は2021年の9月以降は「決済手数料」を有料化すると発表したのです。決済事業者は手数料を得ないと利益にならないので、仕方のないことなのですが、有料化によって店舗側がトーンダウンし、「コード決済の導入が集客に結びついていない。コストを負担する意味がない」などと感じるようになる可能性もあるでしょう。そのような店が続出すれば、いったんは増えた加盟店が減少に転じるかもしれません。
とはいえ、「PayPay」の加盟店が多少減ったところで、ユーザーがダイレクトに損をするわけではありません。よく行く店で使えなくなってしまったら不便ですが、「PayPay」は「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」といった、ヤフー関連のオンラインサービスでも利用できる(※オンラインサービスでは、ユーザIDを紐付けるなどして決済する)ため、使い道に困ることは考えづらいでしょう。
「PayPay」はユーザー数がトップクラスなのもメリット!
6月中は買い物額の“最大1000%”が戻るキャンペーンも開催!
そんな「PayPay」ですが、加盟店での買い物の支払いに使えるばかりでなく、便利な機能も備わっています。コード決済の機能やサービスは各社日々追加もあるため、ほかのコード決済でも利用できるものも多いですが、下にいくつか紹介してみましょう。
◆請求書払い
公共料金の納付書に印刷されたバーコードをアプリで読み取ると、残高の範囲内で料金を支払うことができるサービス。金融機関やコンビニなどに足を運ぶ手間が省けます。
◆事前注文(PayPayピックアップ)
アプリで登録店舗(ファーストフード店などの飲食店)に事前注文しておくと、受け取り予定時間に店に行けば、待たずに注文したものを受け取れます。店先でやりとりする手間を最小限に抑えられ、感染リスクの低減という意味でも有効でしょう。ちなみに、PayPay以外のコード決済アプリも、多くが事前注文のサービスを提供しているほか、たとえばマクドナルドやスターバックスコーヒーなどは、独自にアプリで「モバイルオーダー」のサービスを展開。“内食”が増える今、利用を検討してもよさそうです。
◆個人間送金
相手も「PayPay」を利用していれば、相手のQRコードを読み取るなどの方法で、残高の中から送金することができ、割り勘時の支払いなどに役立ちます。
個人間送金は、送る側と受け取る側が同じコード決済を利用している必要があるため、よく行動を共にする家族や友人・知人とは、同じ種類のコード決済を持つのがおすすめです。そういう意味でも、とりあえずコード決済を利用してみたいなら、ユーザー数トップクラスの「PayPay」を選ぶ、というのは悪くない選択でしょう。
結局、どんなに便利なサービスであっても、知名度が低く、ユーザー数が少なければ、なかなか浸透はしません。最初に大掛かりなキャンペーンで名前を売った「PayPay」の戦術は、一定の効果を発揮していると言えます。
現在の「PayPay」がどのようなキャンペーンを行っているかといえば、2020年6月の1カ月間は「ペイペイジャンボ」を実施しています。対象ストアのネット利用で「PayPay」残高から決済すると、抽選に当たれば最大1000%が戻ってくるというお得なキャンペーンです。しかも、当たらなくても、必ず10%は戻ってくるというのですから、相変わらず太っ腹です(付与上限は期間中5000円まで)。
ウィズコロナ時代の今、コード決済の事業者はデリバリー関連の加盟店の拡大などにも力を入れている印象ですが、2020年5月から「PayPay」を利用できるようになった宅配・デリバリーサイトの「出前館」も、「ペイペイジャンボ」の対象になっています。さらに、7月1~7日までは、「出前館」で「PayPay」を利用すると30%バックのキャンペーンも予定しており、在宅ワークが増えて出前をよく頼む人などは、チェックしてもよさそうです。
PayPay(※2020年6月24日時点) |
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還元率 | クレカ決済 | コンビニ対応 | |
基本 | 特典※1 | ||
▶0.5% |
▶+0.5% (前月の100円以上の決済回数が50回以上/月) ▶+0.5% (前月の決済金額が10万円以上/月) ▶+1% (前月の100円以上の決済回数が50回以上/月、かつ前月の決済金額が10万円以上/月) |
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※認識しにくいときは、カメラのズーム機能をご利用ください
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先に、コード決済には特段のメリットがあるわけではない、と書きましたが、事前注文や出前注文のサービスがより一層拡充されていけば、ウィズコロナ時代において、存在価値が増してくる可能性はあるでしょう。コード決済は日々進化している分野なので、最新の情報に敏感になっておきたいですね。
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(取材/元山夏香)
一級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士。会社員だった26歳のとき、貯蓄80万円でありながら自宅用としてマンションを衝動買い。物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯蓄を開始。年間貯蓄額を一年で6倍まで増やす。その後、自身の体験を活かしてマンション販売会社に転職。年間売上一位の実績を上げる。2013年、ファイナンシャル・プランナーとして独立。著書は『超ど素人がはじめる資産運用』(翔泳社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)、『ケチケチせずにお金が貯まる法見つけました!』(王様文庫)など多数。日常の記録にお金の情報を織り交ぜる「FUROUCHI vlog」を更新中⇒https://www.youtube.com/c/FUROUCHIvlog/
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普通預金金利 (年率、税引前) |
定期預金金利(年率、税引前) | ||
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1年 | 3年 | 5年 | |
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普通預金金利 (年率、税引前) |
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