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「貯蓄ゼロ」や「毎月赤字」の“ざんねんな家計”から脱出する方法をFPが伝授!「収入-支出=貯蓄額」になっていない場合は無駄な“使途不明金”を洗い出せ!

2020年10月1日公開(2022年9月20日更新)
ザイ編集部
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「貯蓄が増えない」「毎月赤字」など、問題を抱えた「ざんねんな家計」に陥りやすい人の特徴とは? 家計を立て直すために“最初にやるべきこと”も解説!

発売中のダイヤモンド・ザイ11月号は、特集「人気FPが読者7人の家計をズバ斬り!【ざんねんな家計】からの脱出!」を掲載! この特集では「貯蓄ができない」「住宅ローンや教育費の負担が重い」「家計が毎月赤字になる」といった、ザイ読者の切実な"家計の悩み”をセキララに公開! そのうえで、ファイナンシャル・プランナー(FP)の深野康彦さんに、改善に向けたアドバイスをしてもらっている。

今回は特集の冒頭を抜粋して、「ざんねんな家計」にありがちな特徴を紹介。また、「ざんねんな家計」になっている人は、どんな費目にお金を使いすぎているのかも解説するので、家計管理に悩みを抱える人は、ぜひチェックを!
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高収入の人ほど家計管理が甘く、"使途不明金”が多い!
まずは、現状の収支をきっちり把握するところから始めよう!

使途不明金が多いと、お金が思うように貯まらない!

 家計を黒字化して貯蓄をしたり、運用したりするためには、普段から"家計管理”をする必要がある。しかし、これがなかなか難しい。

 今回、アドバイスしてくれたファイナンシャル・プランナー(FP)の深野康彦さんいわく、「家計管理の基本は、『収入』から『支出』を引いて、残りを『貯蓄』に回すこと」。例えば、年間の世帯収入が1000万円あり、支出は700万円という認識だとすると、残りの300万円を貯蓄できていれば“計画通り”ということになる。しかし、実際には200万円しか貯蓄できていなかったとしたら、100万円が「使途不明金」になっているわけだ。

 「100万円も使途不明金が発生するなんて、ありえない」と思う人もいるかもしれない。だが、実際には、使途不明金まみれで計画通りに貯蓄できていない「ざんねんな家計」の世帯は多かった。今回の特集にあたってダイヤモンド・ザイ編集部が「ファイナンシャル・プランナーの家計診断を受けませんか?」と読者に呼びかけたところ、応募者の中には現状の家計が「収入-支出=貯蓄」になっていない(使途不明金を抱えている)人が、数多く見受けられたのだ。

 なかでも、高収入の家庭ほど、余裕があるためにズボラになりがちで、使途不明金も増えやすい傾向が見られた。現役時代のうちは収入が多いので、たくさんお金を使っても気にならないかもしれないが、年金生活に入るとそうはいかない。今のうちから家計管理を意識し、支出を抑える習慣をつけておかないと、"老後貧乏”まっしぐらになりかねない。

 最悪の事態を回避するためにも、まずは現状の収支の把握が大切だ。毎月の世帯収入がどれだけあり、どんな費目にいくらお金がかかっているかを「家計簿アプリ」でチェックするなど、できるところから始めていこう。
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お金が貯まらない「ざんねんな家計」になりやすいのは、
月々の「住宅ローン」「教育費」「保険料」が高すぎる人!

 大まかにでも平均的な1カ月の収支を把握できたら、次は「住宅ローン」「教育費」「保険料」など、家計に占める割合が大きい費目の中身をチェックしていきたい。深野さんによると、この3つの費目のどれか(あるいはすべて)がネックになって、「ざんねんな家計」と化しているケースが多いという。

住宅ローンは遅くとも65歳までに完済を!

 まずは「住宅ローン」。「住宅ローンの完済年齢が『65歳以上』になっているのは『ざんねんな家計』」と深野さんは指摘する。65歳以上になれば、年金生活に突入する人も多いだろう。何らかの形で働き続けるにしても、現役時代よりは収入が減るケースが大半のはずだ。そのため、65歳以降も住宅ローンの返済が続くと、家計は打撃を受ける。

 退職金での一括返済を予定している人も多いかもしれないが、貴重な老後資金を大幅に減らすことになるため、頼りすぎは禁物。そもそも、退職金は会社の状況次第で減額の恐れもある。よって、早いうちから住宅ローンの「繰上返済」を計画し、定年前に完済できるように準備を進めることが望ましい。
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「児童手当」の使い込みに注意!

 続いて注意したいのが、子どもの「教育費」だ。教育費は、あらかじめ「いつ」「どれくらいのお金が必要になるか」が大体わかるので、実は予定を立てやすい。しかし、無計画に使いすぎている事例も多い。また、小学校から大学まで、公立の学校へ行かせるか私立の学校へ行かせるかによって、必要金額の総額に3倍ほども差が出ることは認識しておかなければならない。

 なお、「児童手当」は子どもに支給されるものなので、もっともお金がかかる大学進学などに備えて、みだりに手をつけないようにするのが鉄則だ。家計の赤字補てん用などに使ってしまっている場合は「ざんねんな家計」だと自覚しよう。
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保険と貯蓄は分けて考えよう!

 最後に注意したいのが、「生命保険や医療保険の保険料」。毎月の保険料が重圧になっているケースは散見されるが、不要な保険に加入していないかどうか、定期的な見直しが必要だ。

 よくあるのは、貯蓄性を備えた終身保険などに加入している事例。この低金利時代に、手数料の高い保険で資産を作ろうとすると、かなり時間がかかる。その間、お金は拘束されている状態になるので、自由に使えない。中途解約すると元本割れの恐れもある。「保険料の『掛け捨て』は何となく好きになれない」「保障があって貯蓄にもなるなら、一石二鳥」などと考える人も多いが、基本的に「保障」と「貯蓄」は分けて考えるのが鉄則。現時点で保険料が高すぎて、貯蓄がほとんどできない状況だとしたら、「ざんねんな家計」確定だ。

 なお、ダイヤモンド・ザイ11月号の特集「人気FPが読者7人の家計をズバ斬り!【ざんねんな家計】からの脱出!」では、これらの3つの費目に問題を抱えた読者7人の家計を公開しているので、誌面も併せてチェックしてほしい!
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ダイヤモンド・ザイ11月号

 今回は、発売中のダイヤモンド・ザイ11月号の特集「人気FPが読者7人の家計をズバ斬り!【ざんねんな家計】からの脱出!」から、一部を抜粋して紹介した。

 ダイヤモンド・ザイ11月号の大特集は、3カ月に一度の恒例特集「人気の株500+Jリート14激辛診断【2020年・秋】」! 日本株で注目度の高い人気500銘柄とJリート14銘柄を、アナリストなどの投資のプロが「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価している。さらに、特集内では「10万円株」「高配当株」「株主優待株」「Jリート」「大型株」「新興株」のカテゴリー別で、注目すべきおすすめ銘柄を取り上げているので必見だ!

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