10年以上も「増収増益」を続ける日本株はわずか17銘柄。その中で、特にアナリストの評価が高かったのは「イー・ギャランティ(8771)」と「MonotaRO(3064)」の2銘柄!
発売中のダイヤモンド・ザイ12月号の大特集は、「どんな相場でも生き抜ける!【安定投資】入門」! コロナ・ショック後、世界的に株価の上昇基調が続いていたが、ここ最近の株式市場には、さまざまな”変化の兆し”が見られる。相場の流れが変わり、これまで絶好調だった成長株が急に失速する恐れもあるため、ここらで”安定投資”に切り替えるのも一案だ。
そこで、この特集では「安定」をキーワードに、注目すべき投資対象を紹介。「10年間もずっと増収増益の株」や「”ド安定”高配当株」「連続増配株」、株主優待名人・桐谷広人さんが推奨する「株主優待株」などを取り上げており、いずれも”安定投資”に最適だ。今回はその中から、「10年間もずっと増収増益の株」に関する記事を紹介するので、投資の参考にしてほしい!
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さまざまな危機に見舞われたこの10年間で、
連続して増収増益を続けてきた銘柄の特徴とは?
ダイヤモンド・ザイ12月号の大特集「どんな相場でも生き抜ける!【安定投資】入門」では、長年にわたって安定的に成功し続ける偉大な投資家・ウォーレン・バフェット氏の投資手法について紹介している。
以前に公開した記事「ウォーレン・バフェットが実践する『投資の6大原則』を紹介! 長期投資向きの優良株を見つけるには、業績や事業内容に加えて、自己資本比率やROEを確認しよう」でも取り上げているが、バフェット氏は銘柄を選ぶうえで「長期間、安定的に業績を伸ばし続けていること」を重視している。
そこで、ダイヤモンド・ザイ編集部は、日本株の中からバフェット氏好みの安定成長株を探すべく、”10期連続で増収増益が続く株(10期には今期の予想も含める)”を抽出。すると、上場している約3800銘柄中、該当するのはわずか17銘柄しかないことが判明した。
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この10年間を振り返ると、2011年に東日本大震災が起こり、2015年にはチャイナ・ショックで、輸出関連企業が打撃を受けた。さらに、今年は新型コロナウイルスが蔓延し、世界経済全体に激震が走る事態に。今期はコロナ禍の影響が計り知れないことから、通期の業績予想を非開示にしている企業も少なくない。
そんななかでも、10期連続で増収増益を見込んでいる銘柄は、安定したビジネス基盤を持った成長力の強い企業と言える。その成長力の強さは、もちろん株価の上昇にもつながっている。2010年9月を100として、増収増益17銘柄の株価を指数化すると、10年間で8.7倍も上昇していたことがわかる。これは、同時期の日経平均株価のパフォーマンスの約3.5倍だ。
10年も連続で増収増益を見込める企業には、それなりの強さの秘訣がある。まず、景気に左右されにくいビジネスモデルを持っている点だ。たとえば、輸出関連企業はグローバルな景気動向に左右されがちだが、増収増益を続けている17銘柄は、スーパーや100円ショップ、ドラッグストアなど内需型の企業が多かった。
また、ニッチ市場などの特定分野に強みを持つ企業や、ライバルを寄せ付けない高い参入障壁があり、独自の地位を築いている企業も目立っていた。
このような企業は収益性が高く、利益が資本に蓄積されていくため、ROEや自己資本比率といった経営指標が高い傾向にある。バフェット氏は自己資本比率やROEも重視しているため、これらの点でもバフェット式の銘柄選びの基準に合致すると言えるだろう。
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不景気に強いビジネスを展開するイー・ギャランティや、
コロナ禍で個人客の登録を増やしたMonotaROに注目!
ダイヤモンド・ザイ12月号の誌面では、10期連続で増収増益を見込む全17銘柄をRAKAN RICERCAのアナリスト・村瀬智一さんに「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で診断してもらっている。結果、17銘柄中1銘柄が「買い」、12銘柄が「強気」と診断された。さすがに「弱気」や「売り」の銘柄はなく、残る4銘柄は「中立」だ。ここからは、「買い」の1銘柄と「強気」の1銘柄を紹介しよう。
まず、17銘柄の中で唯一、もっとも評価が高い「買い」診断がついたのがイー・ギャランティ(8771)だ。
イー・ギャランティは、売掛債権など、企業間取引で発生する信用リスクを、保証契約で引き受ける事業を展開。多くの地銀との連携で顧客を獲得している。新型コロナウイルスの影響で、売掛金を回収できなくなるリスクを回避したい企業が増加しているうえに、保証料率の引き上げもあり、第1四半期は2ケタの増収となっている。新規・更改契約の売上は今期と来期に計上されるため、来期以降も増収が見込まれる。急激な経済環境の変化によって、需要は引き続き高水準で推移しそうだ。
続いて、「強気」と診断された銘柄の一つ、MonotaRO(3064)を紹介する。
MonotaROは建設業、製造業などの資材のネット通販最大手。医療や介護、農業分野などの事業領域拡大で、成長トレンドを継続している。事業者向けのほか、新型コロナウイルスの影響で、個人による登録が大きく伸びている。もっとも、個人客はリピート率が低いとみられ、基本的にはBtoB事業に重心。新たなIT基盤や物流網の構築を進めている。
さて、ここまでダイヤモンド・ザイ12月号の大特集「どんな相場でも生き抜ける!【安定投資】入門」から、長期間連続で増収増益を続ける銘柄を、2銘柄ピックアップした。誌面では、アナリストに「強気」と診断された増収増益株をほかにも紹介している。
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今回は、発売中のダイヤモンド・ザイ12月号の大特集「どんな相場でも生き抜ける!【安定投資】入門」から「10年間もずっと増収増益の株」を紹介した。
ダイヤモンド・ザイ12月号の巻頭特集は、「バブル警報発令中!【日本株】買うべきか引くべきか」。コロナ・ショックで暴落した後、株価は急回復しているが、経済はまだ低迷中なので、さすがに”上がりすぎ”という見方もある。この特集では、ストラテジストやエコノミストによる2021年の株価予測やその根拠などを解説しているので、長期的な投資計画を立てる際に役立つはずだ。
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