IPO株の銘柄分析&予想

「ベイシス」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のインフラ・ネットワーク構築企業との比較や予想まで解説![2021年6月28日 情報更新]

2021年5月21日公開(2022年9月20日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 ベイシス
市場・コード/業種 東証マザーズ・4068/情報・通信業
上場日 6月24日
申込期間(BB期間) 6月8日~6月14日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券SBI証券岩井コスモ証券マネックス証券楽天証券岡三オンライン証券松井証券DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 5200円(+154.90%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

ベイシスが6月24日にIPO(新規上場)!

「ベイシス」の公式サイトより

 ベイシスは、2021年5月21日、東京証券取引所に上場承認され、2021年6月24日にIPO(新規上場)することが決定した。

 ベイシスは2000年7月19日に設立された。インフラ業界において「通信インフラ構築におけるノウハウ・スキル」に「最新テクノロジー」をかけ合わせたサービスとして「インフラテック事業」を展開している。「インフラテック」は、インフラ(infrastructure)とテクノロジー(Technology)をかけ合わせた造語。通信・電力・ガス等のインフラ事業者に対し、通信インフラの設計・施工・運用・保守サービス及び各種プロジェクト支援等のサービスを提供している。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

ベイシスのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 6月4
ブックビルディング(抽選申込)期間 6月8日~6月14日
公開価格決定 6月15日
購入申込期間 6月16日~6月21日
払込日 6月23日
上場日 6月24日

ベイシスのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2021年6月9日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券
[最短3日で取引可能]
2.6
公式サイトはこちら!
SBI証券
[最短翌日に取引可能]
1.7
公式サイトはこちら!
岩井コスモ証券
[最短3日後に取引可能]
0.4%
公式サイトはこちら!
マネックス証券
[最短翌日に取引可能]
0.4%
公式サイトはこちら!
楽天証券
[最短翌日に取引可能]
0.4%
公式サイトはこちら!
岡三オンライン証券
[最短2日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
松井証券
[最短3日後に取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
みずほ証券(主幹事証券) 91.4  
岡三証券 1.3  
いちよし証券 1.3  
東海東京証券 0.4  

ベイシスのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1960
仮条件
[予想PER(※2)
1960~2040円
17.3倍~18.0倍]
公募価格 2040円
初値 5200円
初値騰落率 +154.90%
予想トレーディングレンジ(※3) 3000円~6000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2021年6月3日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 17.2倍
協和エクシオ<1951> 12.5倍(連)
NESIC<1973> 15.9倍(連)
CTC<4739> 23.3倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は妥当と判断できる。

ベイシスの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 175万8100株(予定)
公開株式数 公募19万6000株  売出15万3000株
(オーバーアロットメントによる売出5万2300株)
想定公開規模(※1) 7.9億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

ベイシスは「インフラテック」のマザーズIPO

 携帯電話のインフラ・ネットワーク構築・運用保守、IoTインフラ・ネットワーク構築・運用保守を手掛ける。現場管理や現場作業・プロジェクト管理等のIT化を推進している点が特徴。モバイルエンジニアリングサービスでは、通信事業者から5G関連の案件が増加しているほか、楽天モバイル(株)のエリア構築案件も増加しているという。

 強い初値形成となりそうだ。需給面は非常に良好で、事業内容もテーマ性が高いと受け止められ、初値を飛ばす公算が大きいだろう。6/24はセレンディップ・HD<7318>HCSHD<4200>アルマード<4932>の3社も同時上場するが、同社は公開規模が最も小さく、テーマ性も相まって個人投資家の初値買いを集めそうだ。

 ベンチャーキャピタル株主も1社7,100株(上場時発行済株数の0.4%)のみ。

⇒セレンディップ・HD<7318>のIPO情報はこちら!
⇒HCSHD<4200>のIPO情報はこちら!
⇒アルマード<4932>のIPO情報はこちら!

◆「ベイシス」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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ベイシスの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純損益
(伸び率)
2017/6 1,666
(―)
69
(―)
▲ 22
(―)
2018/6 3,004
(80.3%)
153
119.9%
211
2019/6 3,092
(2.9%)
101
-34.0%
61
-70.8%
2020/6 3,263
(5.5%)
117
15.9%
69
13.6%
2021/6予 4,819
(47.7%)
325
176.3%
199
184.4%
2021/3 3Q 3,461
(―)
315
(―)
216
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:113.19円/0.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

ベイシスの業績コメント

 2021年6月期の業績は、売上高が前期比47.7%増の48.1億円、経常利益が同176.3%増の3.2億円と増収増益の見通しとなっている。

 同社の事業領域である情報通信分野においては、通信キャリア各社が楽天モバイル(株)に対応してグループのサブブランドを使った通信料の値下げを行っており、これにより将来のインフラ投資に影響を与える可能性があるが今のところその影響は出ていない。むしろ現状は5G(次世代通信規格)のインフラ投資が本格化しており、同社においてもモバイルエンジニアリングサービスは計画を上回る売上を計上している。

 一方で通信事業者以外では、IoT(モノのインターネット)エンジニアリングサービスで展開しているスマートメーター設置サービスでは今上期(2020年7-12月)は新型コロナウイルス感染症により中国で生産していた設置機器の物流の遅れによる一時的な機器の枯渇や、ガス会社の構造改善事業の開始が遅れる等の影響が見られ、遅れを取り戻すべく取り組んでいるが挽回するには至らず計画未達となっている。

 なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高34.6億円で71.8%、経常利益3.1億円で96.9%となっている。

ベイシスの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都品川区北品川一丁目9番2号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 吉村 公孝(昭和47年10月19日生)
設立 平成12年7月19日
資本金 9347万円(令和3年5月21日現在)
従業員数 330人(令和3年4月30日現在)
事業内容 携帯電話のインフラ・ネットワーク構築・運用保守、IoTインフラ・ネットワーク構築・運用保守
■売上高構成比率(2020/6期 実績)
品目 金額 比率
インフラテック事業 3,263 百万円 100.0%
合計 3,263 百万円 100.0%
■大株主上位5位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 ワイズマネージメント株式会社 87万5000 56.01%
2 吉村 公孝 51万株 32.65%
3 ベイシスグループ従業員持株会 11万5000株 7.36%
4 Accuver株式会社 5万5000株 3.52%
5 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 7100株 0.45
合計   156万2100株 100.00%
■その他情報
手取金の使途 (1)設備投資資金、(2)運転資金、(3)借入金返済資金に充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
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ベイシスの銘柄紹介

 同社はインフラテック事業(インフラ(infrastructure)とテクノロジー(Technology)をかけ合わせた造語となる。インフラ業界において「通信インフラ構築におけるノウハウ・スキル」に「最新テクノロジー」をかけ合わせたサービスと位置づけている。)を展開しており、通信・電力・ガス等のインフラ事業者に対し、通信インフラの設計・施工・運用・保守サービス及び各種プロジェクト支援等のサービスを提供している。

 同社サービスの特徴は、自社システムであるBLAS(自社開発の通信インフラ構築に特化したプロジェクト管理システム)に加え、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、AI(人工知能)などのテクノロジーを利活用することで、現場管理や現場作業・プロジェクト管理等のIT化を推進しているところにある。

 また、同社は国内各地域に営業拠点を設置するとともに、施工等を担う協力会社を擁し、日本全国にサービス提供可能な基盤を有している。

(1)モバイルエンジニアリングサービス(携帯電話のインフラ・ネットワーク構築・運用保守)

 同社は携帯電話基地局の施工案件など請負による現地でのフィールド業務対応のほか、通信事業者等に対してエンジニアを常駐させ、通信インフラの構築、運用、監視等に係る一連の作業を担っている。主要顧客は通信事業者となる。

 また、モバイルエンジニアリングサービスのなかで同社が主たる領域としているのは客先常駐型のプロジェクト支援業務であり、通信機器が設置されたあとに電波環境の最適化をするためのインテグレーション業務のほか、定常的な運用監視・保守に係る業務により通信ネットワークが正常に稼働しているか監視し、異常を検知すれば速やかに遠隔、ないしは現場作業にて対応している。

(2)IoTエンジニアリングサービス(IoTインフラ・ネットワーク構築・運用保守)

 電力、ガス等の生活インフラ提供事業者や鉄道、駐車場、小売等のIoTインフラを構築する事業者向けにIoT機器の設置、交換、運用・監視、ネットワーク構築等のサービスを提供している。主要顧客は通信事業者、通信機器メーカー、電力会社、ガス会社となる。

(3)その他サービス

 モバイルエンジニアリングサービス、IoTエンジニアリングサービスの現場業務で培ったノウハウをもとに、RPAツールの販売、RPA導入支援、ドローンを活用した設備点検等のサービスを提供している。

ベイシスの投資のポイント

 公開規模が小さく、事業内容もテーマ性が高いと受け止められ、初値を飛ばす公算が大きいだろう。5G(次世代通信規格)のインフラ投資が本格化し、モバイルエンジニアリングサービスは足元で計画を上回る売上を計上。IoT(モノのインターネット)エンジニアリングサービスはコロナ禍でスマートメーター設置に遅れが生じているが、リモートモニタリング関連市場の伸長で先行きへの期待が高まりそうだ。昨年来、公開規模5億円以上10億円未満のマザーズIPOは22社あり、公開価格に対する初値騰落率は平均+188.5%。直近では公開価格の2~2.3倍あたりで初値を付けた銘柄が多く見受けられる。

 同社はインフラテック事業(インフラとテクノロジーをかけ合わせた造語)を展開しており、通信・電力・ガス等のインフラ事業者に対し、通信インフラの設計・施工・運用・保守サービス及び各種プロジェクト支援等のサービスを提供している。祖業であるモバイルエンジニアリングサービスでは、携帯電話基地局の施工案件など請負による現地でのフィールド業務対応のほか、通信事業者等に対してエンジニアを常駐させ、通信インフラの構築、運用、監視等に係る一連の作業を担っている。

 また、近年は新たな成長分野としてIoTエンジニアリングサービスの提供を開始。IoTエンジニアリングサービスでは、IoT機器の設置、交換、運用・監視、ネットワーク構築等のサービスを提供している。現場管理や現場作業・プロジェクト管理等のIT化を推進している点が特徴。前期のモバイルエンジニアリングサービスの稼働人員数は3,393人、平均単価は62.2万円。IoTエンジニアリングサービスの設置台数は12.4万台、平均単価は1827円。売上高の44.2%がソフトバンク<9434>向け。

 業績面について、2021年6月期は売上高が前期比47.7%増の48.1億円、経常利益が同176.3%増の3.2億円と増収増益の見通しとなっている。モバイルエンジニアリングサービスでは、通信事業者から5G関連の案件が増加しているほか、楽天モバイル(株)のエリア構築案件も増加しているという。一方、IoTエンジニアリングサービスではコロナ禍により中国で生産していた機器の物流、それにガス会社の構造改善事業の開始に遅れが生じた。

 想定仮条件水準の今期予想PERは16~18倍程度。電気通信工事会社のなかでも業績好調なNECネッツエスアイ<1973>並みだが、テクノロジー企業の側面を考慮すれば保守的な価格設定に映るだろう。

 公開規模については8億円前後となる見込み。ベンチャーキャピタル株主は1社7,100株(上場時発行済株数の0.4%)のみで、需給面は非常に良好だろう。6/24はほかにセレンディップ・HD<7318>HCSHD<4200>アルマード<4932>の3社が同時上場するが、同社は公開規模が最も小さく、テーマ性も相まって個人投資家の初値買いを集めそうだ。

⇒セレンディップ・HD<7318>のIPO情報はこちら!
⇒HCSHD<4200>のIPO情報はこちら!
⇒アルマード<4932>のIPO情報はこちら!

◆「ベイシス」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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◆SMBC日興証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆「日経テレコン」「会社四季報」が閲覧できる証券会社を解説! 利用料0円ながら、紙媒体では読めない独自記事や先行情報を掲載し、記事の検索機能も充実
SMBC日興証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。
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【SMBC日興証券】
IPOの主幹事数が業界トップクラスで
2022年には24社のIPOの主幹事を務める
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