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株で儲けるための“業績の見方”を優待名人・桐谷さんが解説! 株価上昇による「値上がり益」狙いでも、「配当」や「優待」狙いでも“業績が成長するかどうか”が重要!

2021年7月28日公開(2022年3月29日更新)
ザイ編集部
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桐谷さんの株入門
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株主優待名人・桐谷さんによる、投資初心者は必見の”株の入門書”(日本株編&米国株編)が、2冊同時発売! テレビに講演会に引っ張りだこの桐谷さん。なんと、その正体は「プロ棋士」の「億り人」! そんな桐谷さんによる株の入門書が、7月27日に2冊同時発売になりました。一つは「日本株」の入門書となる『一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った 桐谷さんの株入門』、もう一つは今注目度が増している「米国株」の入門書となる『一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った 桐谷さんの米国株入門』!

今回は、新刊発売を記念し、書籍の内容を一部抜粋して構成したダイヤモンド・ザイ9月号の特集「桐谷広人さんの日本&米国株入門」から「株の儲け方の種類」と、桐谷さんも実践する「長期投資できる株の探し方」を紹介します!
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いまだに「株」を始められない人に、優待名人・桐谷さんがアドバイス!「株式投資」は、スマホ&少額の資金があれば始められるので気軽に挑戦してみよう!

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株主優待名人・桐谷広人さん。株主優待名人・桐谷広人さん

 株には主に3種類の儲け方があります。日本株と米国株の共通の儲け方は「値上がり益」「配当」です。

 株価は常に上がったり下がったりと動いていますが、買ったときよりも高い株価で売れば、その差が「値上がり益」になります。株価はその会社の業績と連動するので、高成長の株を買えば、株価は大きく上昇します。
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「株」とは何か?「株式投資」の基礎知識を株初心者にわかりやすく解説! 配当や株主優待の意味のほか、「株」の選び方や買い方、儲ける方法をまとめて紹介

 たとえば、日本を代表する会社・ソニーグループ(6758)の株を、株価が下落していた2012年の年末に買っていれば、8年3カ月後の2021年3月には株価は12倍になっています。また、米国の株式市場に上場しているiPhoneでおなじみのアップル(AAPL)の株価は、16年後にはなんと93倍に上昇しています(分割調整後)。

 景気がいいときも悪いときも、このような高成長株は存在します。こうした大化けする株に長期で投資すれば、自分の資産を大幅に増やすことも夢ではないのです。

 もう一つの「配当」は、会社が稼いだ利益の分け前を指し、現金でもらうことができます。「値上がり益」ほどの派手さはありませんが、株を持っているだけでチャリンチャリンと現金が振り込まれるのは魅力的。特に、米国株は配当をだんだんと増やしていく傾向が強いです。
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「配当利回りランキング」高配当ベスト50銘柄を公開!【2021年最新版】会社予想の配当利回りランキングと一緒に、株主優待の有無や連続増配期間もチェック!

 そして、日本株にしかない儲け方が「株主優待」です。株主優待とは、出資をしてくれた株主へのお礼として、会社が商品や食事券などを贈呈する仕組み。飲料メーカーなら「自社で作っているジュース」など、現金以外の贈り物がもらえます。会社によって食事券や買物割引券、自社製品など、もらえるものは多種多様です。
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 桐谷さんは、最初は値上がり益をガッツリ狙う投資法でしたが、投資歴30年超の間に数々の金融危機を経験したあとは、配当や株主優待を狙う方法に方針を転換。とはいえ、ときには株価が安い銘柄を買って、値上がり益もゲットしています。

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業績がいい銘柄は、短期的には下落しても長期では値上がりする!
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 ただ、もちろん株価が下がって損をすることもあります。そこで、ここからは「安心して長く持てる株を探すポイント」を紹介しましょう。

 株を安心して長く持つためには、企業の業績チェックが大切です。業績が良ければ、それに連動して株価も上昇していきますし、何より配当や優待がもらえるのは企業が儲かっているからこそ。証券会社のサイトには各銘柄の業績情報が掲載されているので、そこで確認するようにしましょう。

 業績を見るポイントは「売上」と「利益」です。まず、売上は企業がサービスやモノを売って稼いで得た収入のこと。そこから、かかった経費などを差し引いたものが利益となります。

 利益には3種類あります。会社が中心の事業(本業)で稼いだ利益が「営業利益」で、営業利益に利息などの本業以外(営業外)での利益や損失を足し引きしたのが「経常利益」、そこからさらに税金やその期だけに発生した特別な利益や損失を足し引きしたのが「当期利益」です。単に「利益」という場合は「当期利益」を指すことが一般的で、これが株主への配当の原資になります。
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「会社の業績」の見方を株初心者にやさしく解説!「売上」「利益」が順調に伸びているかチェックして株を買ってもいい「儲かる会社」かどうかを見抜け!

 理想的なのは、売上も利益も増えている「増収増益」の株でしょう。売上が減れば利益が出にくくなりますし、利益が減り続ければ配当の減額や、株主優待の廃止の可能性まででてきます。ですが、増収増益の企業なら配当や優待は減るどころか、増やしやすくなります。
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株主優待を「廃止・改悪」する銘柄を見極める“3つの特徴”に注意!「株主優待の新設直後・優待品がQUOカード・業績悪化に伴う減配や無配」の3点には要警戒!

 また、売上や利益が順調に伸びていくことで投資家からの人気が高まると、株価が上がって値上がり益も狙えます。まずは、過去数年のデータを見て、売上や利益が増えているかを確認することから始めましょう。

3カ月に一度は「四半期決算」が発表されるので、
前年より儲かっているか、期初の予定通り稼げているかをチェック

 会社は年に一度、1年間のまとめとして「本決算」を発表します。これがもっとも重要なのですが、年に一度だけの発表では、会社の状況が外側からわかりづらくなるため、3カ月ごとに「四半期決算」も発表します。それを見ると、本決算を待たずとも会社の調子が細かくわかります。

 決算資料のチェックの仕方は2つあります。一つは「売上や利益が、前年の同じ時期と比べて伸びているかどうか」を見ること。建設関係のように、1年の中で特定の四半期に売上が偏る企業もあるので、前年の同じ時期と比べるのが鉄則です。

 もう一つは「今期1年間の会社が予想する売上(利益)金額に対し、四半期決算の発表時点で、どのくらい進んでいるのか」という達成度を見ること。会社は年度の初めに、今期の売上目標や利益目標はこのくらいという計画を発表します。それを四半期ごとに確認していけば、会社計画の進み具合がわかります。最初の3カ月で目標の4分の1(25%)に達していたら順調と、ざっくり判断できるでしょう。

 このように、株で儲けるためには売上や利益などの業績をチェックして、しっかり配当を出してくれる銘柄なのか、株価が上昇しやすい銘柄なのかを見極めることが大切です。

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「危険な銘柄」を株初心者が見抜く2つのポイントは?「自己資本比率」と「営業キャッシュフロー」で、借金が多すぎないか、現金が潤沢かをチェックしよう


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