【今回のまとめ】
1.ナスダック総合指数だけが過去最高値に未だ到達していない
2.しかし5,000の大台と過去最高値にあと一歩で手が届くところまで来た
3.普通、「切の良い数字」は鬼門である
4.今回はマクロ経済の過熱も無ければ政策金利面でも問題なし
5.株価収益率で見ると、バブルからは程遠い
6.アップル、フェイスブック、ツイッターで攻めること
過去最高値に肉薄するナスダック総合指数
米国株の主要株価指数にはS&P500指数やダウ工業株価平均指数があります。それらのポピュラーな株価指数のうち、未だ過去最高値を更新できていない唯一の株価指数がナスダック総合指数です。
ナスダック総合指数だけが新値をつけていない理由は、1990年代後半から2000年にかけて起きたドットコム・ブームが、余りにも巨大なバブルを形成したからです。ナスダック総合指数のピークは2000年3月10日で、その日のザラバ高値は5132.52、大引けベースでは5048.62でした。
先週金曜日、ナスダック総合指数は4955.97で引けており、この過去最高値にあと3.56%のところまで肉薄しています。

この調子で行くと、ナスダック総合指数が5000の大台に乗せるのは時間の問題だと思います。そうなった場合、「ナスダックは、バブルではないか?」という議論が蒸し返されると考えられます。
切の良い数字と株式市場
昔から米国の投資家の間では「切の良い数字、ないし大台には気をつけろ!」ということが言われてきました。5000というのは大きな節目だし、前回のドットコム・バブルのときは、ここが天井となり、15年目の現在まで、この高値を超えられずに来ていることからも、投資家は今回の節目を意識してしまうと思います。
それを断った上で、当時と現在では、状況が異なることを指摘したいと思います。
まず当時のフェデラルファンズ・レートは今よりずっと高い5.85%でした。

しかも2000年の夏にかけてこの政策金利は6.5%にまで引き上げられるのです。つまり当時の連邦準備制度理事会(FRB)は景気の過熱を抑えるのに躍起でした。
翻って現在のフェデラルファンズ・レートを見ると0~0.25%のレンジにへばりついたままで中央銀行が緩和的スタンスを取っていることがわかります。
当時のGDP成長率は下のグラフのようでした。高水準の成長が、定着していたことがわかります。

これに比べて最近の米国のGDP成長は、もっと低い水準が続いています。

さらに2000年頃の消費者物価は3%を超えていたのに対し、現在はずっと低いです。

さらに株価収益率(PER)では、当時ナスダック総合指数は100倍を超えていたのに対し、今は僅か21倍です。
これらのことから、ナスダック総合指数5,000の大台が達成されても、投資家が急に委縮してしまう必要は全然無いことがわかると思います。
それでは何を買う?
それでは一体、どの銘柄を買うことでこのナスダック相場に乗れば良いのでしょうか?
私の考えではファンダメンタルズが強固で、なおかつ株価に勢いがあるアップル(ティッカーシンボル:AAPL)あたりから攻めるのが順当だと思います。
さらに先頃発表された第4四半期決算で予想以上に良い内容を印象付けたツイッター(ティッカーシンボル:TWTR)も妙味です。
これらに比べて若干モタモタしている観があるけれど、ようやく先週から動意付いている銘柄としてフェイスブック(ティッカーシンボル:FB)も忘れることは出来ません。
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