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日経平均は、75日移動平均線が下値を強力サポート!
6月19日のメルカリ上場で始まるIPOラッシュにより
新興市場への投資投資の流入に期待しよう!

2018年6月5日公開(2018年11月2日更新)
藤井 英敏
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 日経平均株価は、75日移動平均線あたりまでの下落は想定していましたが、ほぼ想定通りの水準まで下げ、そこから反発に転じました。

■日経平均株価チャート/日足・6カ月
日経平均株価チャート/日足・6カ月日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 これまで私が考えていた、メジャーSQの6月8日までの日経平均株価のメインレンジは、75日移動平均線~25日移動平均線でした。しかし、いったん「下」を試し、75日移動平均線が強力にサポートしたことで、現在は、「上」を試す局面に入っているとの認識です。

 今週は、週末のSQ算出を控え、先物やコール・オプションをショートしている投資家からのデルタ調整の先物買いが入りやすい一方で、個人や海外投資家からの現物を中心に戻り待ちの売りが出るでしょう。このため、上昇するにしても、急騰ではなく、「ジリ高」とみています。

 今週いっぱい、75日移動平均線~25日移動平均線のレンジで推移する可能性も決して低くはないでしょう。

5月第4週の海外投資家は、
先物・現物の合算で772億円の売り越しに

 なお、5月第4週(21~25日)まで、海外投資家は先物を8週連続で買い越しました。日経平均先物とTOPIX先物を合算した買越額は2632億円でした。一方、5月第4週(21~25日)、海外投資家は3週連続で現物株を売り越しました。売り越し額は3404億円で、3月第3週(19~23日)以来ほぼ2カ月ぶりの大きさでした。

 つまり、この週の先物・現物の合算では、772億円の売り越しでした。海外投資家が合算で買い越してこない限り、日経平均株価の力強い上昇は期待薄でしょう。

米雇用統計の影響で米国株式は好調!
来週のFOMCでは追加利上げの見通し

 ただし、米国経済・株式市場が良好なことに加え、前週懸念された欧州政治リスクも低下しています。外部環境は比較的良好です。このため、日経平均株価の下値は堅いはずです。

 特に米国に関しては、6月4日のNYダウ(ダウ工業株価平均指数)は続伸、前週末比178.48ドル高の2万4813.69ドルでした。また、ナスダック総合株価指数は同52.128ポイント高の7606.460ポイントと、3月12日以来、ほぼ3カ月ぶりに過去最高値を更新しました。6月1日に発表された、5月の米雇用統計を受けた買いが続いた結果です。

■NYダウ(ダウ工業株価平均指数)チャート/日足・6カ月
NYダウ(ダウ工業株価平均指数)チャート/日足・6カ月NYダウ(ダウ工業株価平均指数)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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■ナスダック総合株価指数チャート/日足・6カ月
ナスダック総合株価指数チャート/日足・6カ月ナスダック総合株価指数チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 5月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数は前月比22.3万人増と、市場予想の19万人増を上回り、失業率は3.8%と2018年1カ月ぶりの水準まで下がりました。そして、市場の注目度の高い平均時給は、2008年の金融危機前の3~4%には届かなかったものの、前年同月比で2.7%増と伸び率が前月から拡大しました。

 これを受け、6月12~13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備理事会(FRB)は追加利上げに踏み切る見通しです。これについては、市場は織り込み済です。

 なお、6月の会合では四半期に一度の経済・金利見通しの公表があります。3月時点では、FOMCメンバーの見通しの中央値から、あと2回の年内利上げが見込まれていました。

 ただ、今回、あと2回とみていたメンバーのうち1人でも3回に上げれば、中央値が上がる状態にあります。そうなると、市場は年内4回を織り込むことになります。仮にそうなった場合、金利面からドル高となる可能性が高く、日本株にはポジティブでしょう。

個人投資家は、勝ち組と負け組に2極化
メルカリ以降のIPOラッシュに期待

 ところで、個人投資家の動向ですが、市場関係者へのヒアリングベースでは、勝ち組と負け組の「2極化」が顕著だそうです。比率としては、ザックリと勝ち組2割、負け組8割といった印象です。

 負け組の大多数は、新興銘柄や、東証1部などの材料株を塩漬けしているもようです。「今は我慢。時間さえ経過すれば必ずお迎えがくる。だって、過去の経験則から、損切りはする必要はなかったもん」といった成功体験に基づいた考えから、彼らの多くは今の厳しい局面を耐えているそうです。そして、そこここから、「早くリバらないかなあ」、「いつもお祈り投資しています」、「今日も新興にカネが回ってきませんねえ(T_T)」という声が聞こえてきています。

 さて、現時点での負け組がこのまま助かるかどうかですが、助かる可能性はワンチャンスあるとみています。というのは、6月19日のメルカリ(4385)の新規上場を皮切りに、IPOラッシュが始まるからです。

 このIPOラッシュで、投資資金の新興市場への流入が加速し市場エネルギーが増加することが期待されます。そうなると、新興銘柄など個人好みの銘柄群のうち、直近高値からの下落率の高いものに押し目買いや、リバウンド狙いの買いも見込めるでしょう。

 その一方で、短期資金が直近上場銘柄にだけ集中し、その他銘柄に資金が回らないリスクもあります。この場合、値動きの悪い銘柄を叩き売って、値動き良好な直近IPO銘柄を買うための資金を捻出する動きが加速する可能性も低くはありません。

 この場合、現在、塩漬け株に執着している投資家のポートフォリオは一段と悪化してしまいます。現時点では、「お迎えが来る可能性は2割、来ない可能性は8割程度」とみています。

今の相場で勝ち組になるには「集中投資」が重要
ただし、明確なロスカットラインの設定は必須!

 なお、専業投資家や証券マンなどから色々聞いてみると、今の勝ち組の最大の特徴は、銘柄を絞って集中投資していることではないかと、私は推察しています。個人投資家好みの銘柄群は一部を除いて総じて冴えない値動きです。だから、勝ち組はその値動き良好な一部の銘柄に集中投資しているのでしょう。

 有名な相場格言に「卵は一つのカゴに盛るな」という分散投資を推奨するものがあります。これはこれで、極めて重要且つ有益なことを示唆しているとは思います。しかしながら、現在のように、新興市場など小型株が総じて冴えない局面では、小型株投資に関しては、敢えて「卵を一つのカゴに盛る」という「リスク上等!」の投資手法を採用してみてもよいと考えています。

 ただし、この手法を採用してもよいのは「現金取引」だけで、「信用取引」では行うべきではありません。信用を使って集中投資して、万が一、思惑が外れた場合、簡単に死ねますから。いくら「リスク上等!」でも、一発退場するようなリスクはさすがに取り過ぎです。

 また、現金取引で行うにしても、予めロスカットライン(撤収ライン)は設定し、それを厳格に守るべきです。私なら、そのラインを20%程度の損失に設定します。値動きの激しい銘柄を対象にした場合、10%程度だと簡単に損切りラインに達し、損切り貧乏になる可能性が高いからです。

 もちろん、その設定はあなたのリスク許容度に応じて機動的に行うべきです。いずれにせよ、相場状況に応じて機動的に運用戦略を練るべきでしょう。

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