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日経平均株価は一時5万1407円まで下落するも、トランプ大統領の
コメントを受けた原油先物価格の下落により5万4248円まで回復!
日米の株式市場は非常に不安定な動きが続いています。3月9日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落。一時は前週末比4213.18円安の5万1407.66円まで下落し、終値は同2892.12円(5.20%)安の5万2728.72円でした。これは「令和のブラックマンデー」と呼ばれる2024年8月5日以来1年7カ月ぶりの大きさで、過去3番目の下げ幅となります。
3月9日の急落の主な要因はホルムズ海峡の事実上の封鎖が続いていることで、中東からの原油輸入比率が高い日本は実体経済や企業業績への悪影響が強く懸念され、売り圧力が強まりました。しかしながら、その後、G7財務相が原油高騰に対応するため備蓄の共同放出の可能性を協議すると伝わったことで、原油価格の上昇が一段落し、日経平均株価も下げ渋りました。
日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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一方、3月9日のNYダウは3営業日ぶりに反発し、終値で前週末比239.25ドル(0.50%)高の4万7740.80ドル、ナスダック総合株価指数は同じく3営業日ぶりに反発し、終値で前週末比308.27ポイント(1.37%)高の2万2695.95ポイントでした。
NYダウチャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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ナスダック総合株価指数チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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3月9日は、米国のトランプ大統領がイランへの攻撃を巡って「予定より前倒しで進展している」「戦闘はほぼ終結したと思う。イランには海軍も通信網も、空軍もない」と述べたため、米国の原油先物(期近物)が大幅に下落したことが好感されました。
なお、3月9日WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物の期近の4月物は、一時1バレル=119.48ドルと2022年6月以来、約3年9カ月ぶりの高値をつけましたが急速に伸び悩み、94.77ドルで取引を終了。その後の時間外取引で急落し、一時は81ドル台まで売られました。これは米国株にとっては、ポジティブ材料です。
原油(WTI原油先物)チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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その流れを受け、翌3月10日の日経平均株価も大幅に反発し、前日比1519.67円(2.88%)高の5万4248.39円で終えました。
日経平均株価は、テクニカル的に「弱気」と判断されるなか、
当面、原油先物価格の値動きに振り回される状態が継続!
振り返ってみると、日経平均株価は3月2日に793.03円安、3日に1778.19円安、そして4日に2033.51円安と3日続落し、合計で4604.73円下落。4日には25日移動平均線を割り込みました。
翌3月5日に一時5万6619.98円まで上昇して25日移動平均線(5日時点で5万6022.89円)を上抜きましたが、残念ながら終値は5万5278.06円と再び25日移動平均線を下回りました。その後も、3月6日から10日まで連日で25日移動平均線を下回っていますので、テクニカル的に引き続き「弱気」を維持するしかありません。
日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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当面の日本株は、原油先物価格への感応度が高い状態が続く見通しです。
ホルムズ海峡が事実上封鎖されていることで、湾岸産油国の原油輸出が滞り、貯蔵施設が限界に達したため、イラクやUAE、クウェート、カタール、さらにはサウジアラビアが原油の減産を開始したと伝わっています。このため「ホルムズ海峡の事実上封鎖状態」が改善されるまでは、原油価格がボラタイル(値動きが激しい状態)に動く可能性が高いでしょう。
ただし、前述したように、トランプ大統領は3月9日(米国時間)、イランへの攻撃は「敵が完全に倒れるまで緩めない」と述べつつも、「戦争はまもなく終結」とイラン攻撃の早期終結について言及し、長期化を否定しています。トランプ大統領の目論見通りなら、世界の株式市場は早晩落ち着きを取り戻す見通しです。ですが、イラン問題が長期化するようだと、日米株式市場は不安定な状況が続くことを覚悟しないといけません。
イランで反米強硬派のモジタバ師が最高指導者に選出される一方、
トランプ大統領もモジタバ師の排除について触れるなど強気の発言を継続
イランで最高指導者を選ぶ権限を持つ「専門家会議」は3月8日、米国とイスラエルの攻撃で殺害されたアリ・ハメネイ師の後継となる第3代最高指導者に、次男のモジタバ・ハメネイ師を選出しました。モジタバ師は、精鋭軍事組織「革命防衛隊」との関係が緊密とされ、ハメネイ師と同じく反米強硬派のようです。
モジタバ師は父の強硬路線を継続するだろうというのが、大方の予想です。このため、トランプ大統領が求める無条件降伏をイランが受け入れる可能性は低下したように思われます
トランプ大統領はモジタバ師について、アメリカが要求する核兵器開発の放棄などに応じなければ、殺害を認める考えだと報じられています。モジタバ師の殺害計画についてはイスラエルが実行する可能性が高いようで、実際、イスラエルのカッツ国防相は3月4日、ハメネイ師の後継者は「確実に、排除の対象となる」と発言したと伝わっています。
また、イランが封鎖を宣言して石油タンカーの航行が停止しているホルムズ海峡について、トランプ大統領は「掌握することを検討している」との考えを明らかにしました。さらにトランプ大統領は、イランがホルムズ海峡の石油輸送を妨げる行為を行ったら、イランはこれまで受けた攻撃の20倍激しい攻撃を受けるだろうと警告しています。
繰り返しますが、ホルムズ海峡が正常化すれば、原油価格は安定すると思います。いずれにせよ、中東の地政学リスクが一日も早く低下することを期待したいところです。
日経平均株価は、25日移動平均線を下回っている間は
短期的な需給は悪いが、75日移動平均線が下値支持線に!
このような投資環境のなか、前述したように3月10日の日経平均株価は前日比1519.67円(2.88%)高の5万4248.39円でした。前日が2892.12円安でしたから、半分強は戻したことになりますが、依然として25日移動平均線(3月10日時点で5万6124.53円)を下回っています。25日移動平均線を下回っている間は、短期的な需給が改善することはありません。
日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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一方、75日移動平均線(3月10日時点で5万2797.45円)は上回っています。当面は、75日移動平均線がサポート(下値支持線)として機能することが期待されます。
よって、当面の日経平均株価は75日移動平均線~25日移動平均線に挟まれたゾーンで推移するというのがメインシナリオです。
日米株式市場ともに、ボラタイルな動きが続いています。このため投資戦略的には、慎重な運用を心掛けるべきです。個別銘柄に関しては、信用買い残が積み上がり、株価が25日移動平均線を下回っているような銘柄はアンタッチャブルです。ポートフォリオは、常に「値動きが良好な強い銘柄」に寄せておくことを強く推奨します。
難易度が非常に高い相場ですが、なんとか頑張って生き残ってください。応援しています。
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