「つみたてNISA」でおすすめの「海外株式型」投信3銘柄
を紹介!高い成長が見込める「海外株式型」でプロが
推奨するインデックス型とアクティブ型の銘柄は?

2020年1月11日公開(2020年6月1日更新)
頼藤 太希
つみたてNISAのおすすめ証券会社はココ!

「つみたてNISA」(積立NISA)は、投資で得られた利益(運用益)にかかる約20%の税金がゼロになるお得な制度。この連載では、「つみたてNISA」の特徴を紹介しています。

 「つみたてNISA」で購入できる投資信託・ETF(上場投資信託)は、2020年1月6日現在で173本あります。その中から今回は「海外株式型」と呼ばれる投資信託を取り上げます。「海外株式型」の投資信託の特徴や、おすすめの「海外株式型」の投資信託を解説します。
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「つみたてNISA」で積極的なリターンを狙うなら
「海外株式型」の投資信託を選ぶべき!

 「海外株式型」の投資信託とは、主に海外の株式に投資する投資信託のこと。日本の株式を含んでいることもありますが、海外の資産からの収益がメインであれば、「海外株式型」と分類されます。 

 「海外株式型」の投資信託はさらに、投資する地域によって細かく分類できます。「つみたてNISA」で購入できる投資信託には、アメリカに投資する「米国株式型」、アメリカや欧州の先進国に投資する「先進国株式型」、アジアや南アメリカなどの新興国に投資する「新興国株式型」、先進国にも新興国にも投資する「全世界株式型」などがあります。

 「海外株式型」の投資信託のメリットは、「国内株式型」よりも値上がりが期待できること。世界には、今後、日本よりも大きく成長しそうな国や地域があります。「海外株式型」の投資信託に投資をすれば、そうした国や地域の経済成長の力を借りて、お金を増やすことができるでしょう。

 もっとも、お金が増える可能性があるということは、減る可能性もあるということです。「国内株式型」よりも「先進国株式型」、「先進国株式型」よりも「新興国株式型」のほうが一般的に“ハイリスクハイリターン”と言えます。

 こうした特徴を考えると、「つみたてNISA」で「海外株式型」の投資信託を選ぶべき人は、積極的にリターンを狙いたい人です。一時的な多少の値下がりは気にせずに、アグレッシブにお金を増やしたい人や、投資資金に比較的、余裕がある人に向いています。
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米国・先進国・新興国・全世界…
「つみたてNISA」ではどの地域に投資すべき?

 ひとくちに「海外株式型」といっても、投資先はさまざまです。もちろん、もっとも値上がりする地域に集中して投資できれば、利益も大きくなります。ただし、どの地域がもっとも値上がりするかを予想するのはプロでも困難なことです。

 しかし、人間が経済活動を続ける限り、世界のうちのどこかは発展していくはずです。ですから、世界全体に幅広く投資しておけば、日本経済や世界経済の成長と連動しながらお金を増やせるだろう、と考えられます。

 そこで、投資信託はすでに複数銘柄に分散投資されている金融商品ですが、投資先の地域も、日本、先進国、新興国……という具合に、さらに分散するのがおすすめです。
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為替変動リスクはどう考える?
「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の選び方

 「海外株式型」の投資信託で忘れてはいけないのが、為替変動リスクです。

 為替変動リスクとは、2つの通貨(たとえば、円と米ドルなど)の為替レートが変動することで、外貨建ての資産の価値も変動することです。たとえ資産が値上がりしても、為替レート次第では利益が減ったり、損してしまったりする可能性があるのです(もちろん、為替レートによっては利益が増えて得する可能性もあります)。

 この為替レートの影響を少なくする手法が「為替ヘッジ」です。海外に投資する投資信託のなかには「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」と書かれているものがあります。「為替ヘッジあり」の投資信託を選べば、為替レートの影響は少なくなります。

 しかし、結論からいうと、「為替ヘッジあり」の投資信託はおすすめしません。為替ヘッジは先物取引や信用取引といった特殊な手法を使うため、相応のコストがかかるからです。為替ヘッジの分だけ、運用効率が下がることになるのです。

 また、為替ヘッジをすると、為替レートが有利に動いたときの利益も受け取れなくなります。そして何よりも、通貨分散を踏まえて「分散投資」は行うべきと筆者は考えます。ですので、為替ヘッジなしのほうが良いでしょう。
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「つみたてNISA」で買うべき
おすすめの「海外株式型」投資信託はこの3本!

 それでは、「つみたてNISA」で購入できる「海外株式型」の投資信託から、おすすめのインデックス投信を2本、アクティブ投信を1本紹介したいと思います。なお、データは2019年12月30日現在のものです。

【インデックス型】のおすすめ投資信託

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(三菱UFJ国際投信)
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、日本を除く先進国22カ国の株式で構成される「MSCIコクサイ・インデックス」という指数に連動する投資信託です。信託報酬がとにかく安く、他社の似たような投資信託が信託報酬を値下げしたら、その投資信託と同等か、より安くなるよう値下げすることを謳っています。純資産総額が約750億円と非常に多いため、途中で償還されるリスクも低いといえます。

 ◆ eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(三菱UFJ国際投信)
ベンチマーク 基準価額 純資産総額
MSCIコクサイ 13,335円 750.31億円
購入時手数料 信託報酬 信託財産留保額
なし 0.10615%(税込) なし
【つみたてNISAで買える金融機関の例】SBI証券松井証券マネックス証券
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の基準価額はこちら

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は、日本を含む世界の大・中・小型株式、約7800銘柄をカバーする「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」という指数に連動する投資信託です。効率的に分散投資が実行できる商品で、純資産総額は約327億円あります。これ1本で中・小型株にも投資できるのは大きなメリットでしょう。
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つみたてNISA(積立NISA)のインデックス型投信の中で、信託報酬の安い商品を厳選して紹介! 騰落率や取り扱いのある金融機関にも注目して商品を選ぼう!

 ◆ 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)
ベンチマーク 基準価額 純資産総額
FTSEグローバル 11,546円 327.64億円
購入時手数料 信託報酬 信託財産留保額
なし 0.212%程度(税込) なし
【つみたてNISAで買える金融機関の例】SBI証券松井証券マネックス証券
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドの基準価額はこちら

【アクティブ型】のおすすめ投資信託

◆ セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)
「セゾン資産形成の達人ファンド」は、世界中の複数のファンドに投資する「ファンド・オブ・ファンズ」です。投資するファンドは、各地域に強みを持ち、安全性や長期的な収益力のあるものをチョイス。「ファンド・オブ・ファンズ」は手数料(信託報酬)が高くなるからダメだという意見もありますが、「セゾン資産形成の達人ファンド」は海外株式のアクティブ型の中では信託報酬が低めです。
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 「つみたてNISA」で「アクティブ投信」を選ぶ人は、ベンチマークを超える運用成績を狙いたい人でしょう。過去の運用成績が今後も続くとは限りませんから、あくまで参考ですが、「セゾン資産形成の達人ファンド」の10年の累積リターンは、TOPIXやMSCIコクサイなどの指数を上回っています。
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つみたてNISA(積立NISA)のアクティブ型投信を騰落率ランキングですべて紹介! 信託報酬の安さや取り扱いのある金融機関に注目して商品を選ぼう!

 ◆ セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)
ベンチマーク 基準価額 純資産総額
なし 23,420円 914.76億円
購入時手数料 信託報酬 信託財産留保額
なし 1.55%(税込) 0.1%
【つみたてNISAで買える金融機関の例】セゾン投信、ゆうちょ銀行
コモンズ30ファンドの基準価額はこちら

 資産を効率よく増やしていくためには、日本以上の成長が見込める国や地域の力を借りるのが得策です。自分のポートフォリオの中に、今回ご紹介したような「海外株式型」の投資信託を加えてみてはいかがでしょうか。少しずつでも、運用結果は変わってくるはずです。
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頼藤太希(よりふじ・たいき)[マネーコンサルタント]
(株)Money&You代表取締役、ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本証券アナリスト協会検定会員。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職。女性向けWEBメディア「FP Cafe」や「Mocha(モカ)」を運営。マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintechなどに関する執筆・監修、書籍、講演などマネーリテラシー向上に努めている。著書は『投資信託 勝ちたいならこの7本!』『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方』 『入門仮想通貨のしくみ』『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく』など多数。
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