最下層からの成り上がり投資術!
2019年8月27日 藤井 英敏

日経平均株価は、米国株とドル/円相場の影響で一時
急落するも、ボックス相場を継続! 今は「値動きが
良い直近IPO銘柄」などの「好需給銘柄」を狙え!

 米国株式市場は、相変わらず米中貿易戦争の影響を受け、ボラタイルな動きを続けています。

 例えば、8月23日のNYダウは、前日比623.34ドル安の2万5628.90ドルでした。中国政府が、米政府が9月1日から発動する予定の対中制裁関税「第4弾」への報復措置を発表しました。これを受けたトランプ米大統領が、ツイッターへの投稿で「午後に中国の関税への対応を講じる」と呟いたことが嫌気されたからです。

■NYダウチャート/日足・3カ月
NYダウチャート/日足・3カ月NYダウチャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 しかし、8月26日のNYダウは反発し、前週末比269.93ドル高の2万5898.83ドルとなりました。これは、トランプ大統領が、26日、G7サミット後の記者会見で「中国は米国との合意を強く望んでいる」と述べ、中国との貿易協議再開を表明したことが好感されたからです。

 両国が非難の応酬になったり、対抗措置を打ち出したりしたら米国株は「急落」、交渉に前向きになったら「急騰」、ということが繰り返されています

ドル/円相場も米国株の乱高下に右往左往し、
一時は104円40銭近くまで急落!

 また、ドル/円相場も米国株の乱高下に右往左往しています。米国株高ならリスクオンで安全通貨の「円売り」、米国株安ならリスクオフで「円買い」となるからです。

 ちなみに、韓国海軍が8月25日、島根県竹島の周辺海域で、同島の防衛を想定した定例の軍事訓練を開始しました。これがさらなる円買い材料となり、26日早朝の外国為替市場で円相場は一時、104円40銭近辺と、1月3日以来、約7カ月半ぶりの高値を付ける場面がありました

■米ドル/円チャート/日足・3カ月
米ドル/円チャート/日足・3カ月米ドル/円チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 しかしながら、その後、国内輸入企業の円売り・ドル買い注文が入り、円高は一服しました。そして、米国株高の影響もあり、8月26日のNY円相場は3日ぶりに反落、前週末比75銭円安・ドル高の1ドル=106円05~15銭です。日本時間26日早朝の高値からは1円70銭下落しました。

日経平均株価は一時2万173.76円まで急落するも、
その後は2万509.33円まで反発!

 これだけ、米国株と円相場に激しく動かれると、日経平均株価も大きく上下せざるを得ません。

 8月23日の日経平均株価は、前日比82.90円高の2万0710.91円でした。しかし、23日のNYダウの急落を受け、26日の日経平均株価は前週末比449.87円安の2万0261.04円に急落しました。一時は20173.76円と、8月6日の直近安値2万0110.76円に接近する場面もありましたが、円高が一服したことや後場の日銀のETF買いへの思惑から、下げ幅を縮めました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 そして、8月26日の通常取引終了後から円の下落ピッチがやや速まり、さらに米国株が反発したことで、27日の大阪ナイトセッション日経平均先物9月物は前日比240円高の2万540円で取引を終了。そして27日前場の日経平均株価は、前日比248.29円(1.23%)高の2万509.33円と反発しました。

日経平均株価は、新たな材料が出るまで
2万〜2万1000円を推移する退屈なボックス相場を継続

 このように現状の日経平均株価は、外部環境(特に日米貿易戦争絡みのニュース)の影響で激しく上下するものの、結局、2万~2万1000円のボックス相場を続けています。下値は日銀による超絶金融緩和(特にETFによる買い支え)の効果が強烈に発揮されている感があります。

 一方、円相場の高止まりや企業業績が冴えないことから、バリュエーション面で上値を買えない状況になっています。また、10月からの消費増税の影響も懸念されていることでしょう。つまり、今のところ日経平均株価には「先高観」がありません。

 つまり、多くの投資家にとって、東京株式市場は魅力の乏しい市場になっています。実際、東証1部の売買代金は8月14日から26日まで、9日連続で活況の目安となる2兆円を下回っています。特に驚いたのは、大幅安となった26日の売買代金ですが1.9兆円と2兆円を上回らなかったことです。

 売り買い共に盛り上がらないのは、市場参加者が激減していることが主因でしょう。そして、投資家が東京市場に回帰するためには、日本株の先高観が強まることが必要です。

 しかしながら、現状はその材料が見当たりません。このため、先高観を強めるような好材料が出るまでは、現状のような退屈な相場(ボックス相場で商いも低迷している相場)が続くことを前提に投資戦略を練らなければなりません

新興市場は、日経平均株価以上に低迷!
数多くの投資家が退場へと追い込まれる状況に

 それにしても、日経平均株価以上に深刻化なのが新興市場です

 例えば、東証マザーズ指数は、8月6日に836.00ポイントまで売られた後も、800ポイント台で冴えない動きを続けています。27日前場は、前日比6.01ポイント(0.70%)安の858.62ポイントと、日経平均株価が大幅反発しているのに前日比マイナスでした。

■東証マザーズ指数チャート/日足・3カ月
東証マザーズ指数チャート/日足・3カ月東証マザーズ指数チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 確かに、まだ昨年12月につけた749.18ポイントよりも上にはいますが、現状の1000ポイント割れの水準は、多くの個人投資家が評価損を抱え過ぎて、身動きが取れなくなっているレベルとみてよいでしょう。

 このマザーズ市場の低迷の方が、日経平均株価の低迷よりも、信用取引を活用して活発に売買する個人への影響が大なのです。彼らからみれば、昨年10月から現在までは「投資氷河期」なのかもしれません。実際、この期間中、多くの専業トレーダーが種銭を溶かして退場したという話を聞いています。

 そういえば、先日、投資顧問会社の友人と食事しました。彼によれば、「現在、多くの投資顧問会社は全く儲かっておらず、廃業を検討しているところも珍しくない」そうです。また、「身売り話の噂」も業界内では流れているようです。そして、その彼も、株からは完全撤退してFXだけに注力する方針だそうです。このように、個人だけなく、業者サイドも干上がっているようです。

今は「好需給銘柄」に絞って投資すべし!
種銭を大事にして「塩漬け」は絶対に避けよう

 こんな状況で利益を狙うのなら、「値動きが良好な直近IPO銘柄」や「年初来高値・上場来高値を更新している銘柄」に絞るべきだと思います。なぜなら、需給が良好だからです

 そのような好需給銘柄にしか資金が入ってこない。それが今の相場です。だから、「値動きの鈍い需給悪の銘柄」を持ち続けることだけはしてはいけません。底なし沼にはまったような状況になり、資産が毎日溶け続けることになりかねないからです。

 種銭さえ溶かさなければ、次の上げ相場で戦えます。とにかく、種銭を大事にしましょう。よって塩漬けは絶対禁止です(笑)

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