最下層からの成り上がり投資術!
【第154回】 2015年3月17日 藤井 英敏

なぜ丸三証券の株はストップ高となったのか?
とりあえず3月26日までは
「積極的な株主還元」銘柄を狙え!

 相変わらず強い相場が続いています。17日前場の日経平均株価は、1万9400円台前半とザラ場中として2000年4月中旬以来ほぼ15年ぶりの高値圏で推移しています。

日経平均株価チャート(日足・1年)*チャート画像をクリックすると最新のチャートがご覧になれます。SBI証券HPより

円安と賃上げラッシュが日経平均を押し上げる

 背景は、円安と国内企業の賃上げラッシュです。2月の米雇用統計では失業率が5.5%と、完全雇用が実現される水準と目される5.2~5.5%の範囲に入ってきたことで、6月の利上げ確度が高まりました。これがドル高・円安に寄与しています。

 一方、国内では、企業業績の拡大を背景に、自動車大手各社に加え、大手損害保険会社や有力地銀の一部に、春季労使交渉でのベースアップ観測報道が相次ぎました。これらを受け、個人消費回復を通じて景気が勢いを取り戻すとの期待が高まりました。

 さらに、ここにきて、株主の期待に応えようとする大手企業が増えています。例えば、ファナック(6954)は4月に株主との対話窓口となる部署を設け、増配や自社株買いも検討すると伝わっています。また、日立(6501)三菱重工業(7011)は、ROE(自己資本利益率)を経営目標に導入する報じられています。

 そして、新日鉄住金(5401)は配当性向を従来の20%程度から20~30%に変更して、株主配分の強化を明確にしました。このような主力企業の「今まで以上に、株主を大切にしよう、彼らの期待に応えよう」という経営スタンスへの変化も、日本株の押し上げ要因となっています。

 需給面では、裁定買いと、売り方の買い戻しが日経平均押し上げの主役です。6日時点の裁定買い残は7週連続で増加し、金額ベースで、3兆2935億円でした。ヘッジ買いと売り方の買い戻しで、理論価格に比べて割高になった先物を売って、割安な現物株を買う裁定買いが断続的に入ったとみられます。なお、裁定業者は3月末の配当権利を取る可能性が高いため、権利付き最終日の3月26日までは解消売りは出さず、権利を取った後、折を見て解消売りを出す見通しです。

 また、16日の東証1部の空売り比率が32.2%と高水準です。しかしながら、足元の相場は非常に強い動きですから、売り方の損失覚悟の買い戻しが断続的に入っていると同時に、新規の空売りもガンガン入り続けている様子が窺えます。売り方にとっての悪循環が発生しているもようです。空売るのに上がる、上がるから踏む、けれども新規の空売りが入る、それでも上がる、だから新規で売った投資家も踏む、だから上がる・・・。そして、積み上がるのは損ばかり・・・みたいな。(笑)

 ただし、日経平均等の株価指数は非常に強いのですが、現時点では、物色の柱は見当たりません。それでも、前回取り上げた「マイナンバー関連」は着実に大きな物色テーマに育つとみています。

いま「積極的な株主還元」に注目する理由

 なお、目先的には証券株が面白いとみています。